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『悪魔城ドラキュラ』(あくまじょうドラキュラ)は、コナミから1993年に発売されたX68000用ゲームソフト。同社の悪魔城ドラキュラシリーズの1つ。X68000でのコナミ最後の作品となった。
概要[]
ファミコンディスクシステム版「悪魔城ドラキュラ」のリメイクであり、ストーリーは同じものだが、ゲーム内容は新規に作り直されている。本作は、X68000専門誌Oh!Xにおいて、1993年度GAME OF THE YEARゲーム大賞を始め、グラフィック、音楽、プログラミング技術の各部門賞を受賞した。
2001年には、「悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ」としてプレイステーションに移植された。
システム[]
悪魔城ドラキュラの項のシステム説明もご覧ください。
プレイヤーは主人公シモン・ベルモンドを操って悪魔城を攻略しドラキュラを倒すことが目的となる。
悪魔城は8つのブロックからなり、1つのブロックが3つのステージに分割されている。ラストボスを倒しクリアするとエンディング後に難易度の上がった2周目に突入し、その後も何度でもループする。2周目以降は敵の出現数が増えるだけでなくボスの攻撃頻度が多くなったりトラップの難易度が難しくなったりする。難易度は6周目まで上がり、それ以降は変わらなくなる。7周目以降は背景などに遊びもみられる。敵の攻撃1回で減少するライフ量は1周目のブロック1では2、ブロック2では3、ブロック3以降と2周目以降は4となる。
サウンドは、内蔵音源(FM音源8音+ADPCM1音)か、MIDI音源(MIDI機器接続必要)を選べる。MIDIはローランドMT-32などのLA音源とSC-55などのGS音源に対応(裏技でGM音源にも対応)している。
技術的にもFM音源による効果音の音色や、各種画像エフェクト等力の入った物である。CPUの処理速度により、ソフトウェア回転処理の精度を変える等の処理が行われ、上位機種のX68030では中庭の噴水、時計塔の歯車、ドラキュラ伯爵の塔の炎などの動きが滑らかに速くなったりする。また、時計台の大時計の時刻はX68000の内部時計に連動しており、死神直前のはがれる壁の絵も同様に春夏秋冬によって変化する。
サブウェポン紹介[]
↑+攻撃ボタンで以下にあげるようなサブウェポンを使用することができる。
- 短剣
- 前方に一直線に短剣を飛ばす。速度は速いが攻撃力は低く貫通もしない。
- オノ
- 放物線を描くオノを投げる。上方への重要な攻撃手段で貫通力もある。
- 聖水
- 斜め前に聖水の瓶を投げる。床や壁などにあたって破裂した瓶は燃え上がる。
- クロス
- 前方にクロスを投げる。スピードはやや遅めだが貫通力がある。画面端や壁などに衝突すると反対方向へ飛ぶ。
- 懐中時計
- 数秒間だけ敵の動きを止める。ブロック3以降のボスには効果がない。ハート5消費。
- 薬草
- ライフを8回復する。ハート10消費。
ブロック紹介[]
テンプレート:ネタバレ
- ブロック1「修道院」(BGM:「Vampire Killer」)
- 序盤と終盤はゾンビが徘徊する廊下を進む。中盤は半魚人の生息する地下室を進む。
- ボスは大コウモリ。火の玉を吐いて攻撃してくる。またダメージを与えると一定時間分裂する。
- ブロック2「地下水路」(BGM:「Thrashard in The Cave」)
- 蝙蝠が飛び交う地下を進む。中盤はルートが上下に分岐する。上ルートにはピーピングアイ、下ルートにはウツボが登場する。分岐が終了したあとに隠し部屋があり笛吹きが登場する(ムチで叩くとアイテムが変化する)。終盤は筏に乗って半魚人の群れと戦う。
- ボスはスカルドラゴン。筏に乗ったまま戦うことになる。火炎ブレスを吐いたり尻尾で筏を揺らしたりしてくる。
- ブロック3「中庭」(BGM:「Wiched Child」)
- 序盤ではノミ男を運ぶ大ワシなどと戦う。中盤は泥地帯ですばやく移動しないと泥にはまって即死となる。終盤は地下の氷の世界。
- ボスは魔術師。テレポートを繰り返しながらハートを奪う竜攻撃、ホーミングナイフ、氷柱による突き上げ、魔神の召還と多彩な攻撃を繰り出す。
- ブロック4「赤煉瓦の礼拝堂」(BGM:「Bloody Tears」)
- 序盤は塔を登る。中盤は血の涙を流す女神像のエリア。ここにはアイテムがたくさん配置された隠し部屋が存在する。終盤は針天井、針が回転する柱、割れるステンドグラスなどのトラップが待ち構える。
- ボスはメディウサ。尻尾で攻撃したり3方向への飛び道具、石化光線などで攻撃してくる。
- ブロック5「時計塔」(BGM:「The Tower of Gears」)
- ブロックを通してさまざまなトラップが登場する。序盤では回転床、上下に移動する床、シーソー床、大きな歯車など。中盤では振り子、天秤床、左右に移動する床、針つき振り子、ノミ男の入ったカゴ。終盤は落下する歯車など。
- ボスは狼女。時計の文字盤や壁を投げつけて攻撃してくるが一定時間が経過するか一定ダメージを与えると時計の針で殴りかかってくる。
- ブロック6「空中廊下〜人形の塔」(BGM:「Moon Fight」〜「The Tower of Dolls」)
- 序盤は下方向へと進んでいく。しばらく進むと橋を渡るのだが橋が崩れるので落下しないようにすばやく進んでいかなければならない。中盤は人形の塔を登る。終盤はアックスアーマーが徘徊する鏡の部屋。
- ボスはドッペルゲンガー。地形をうまく利用して戦う必要がある。
- ブロック7「拷問部屋 実験室」(BGM:「Etude for The Killer」)
- 序盤は拷問部屋。ブロック4に登場した針天井が再登場するほか斧振り子や骨縄跳びなどのトラップが登場する。中盤は実験室。ここには中ボス的存在であるフランケンが登場する。終盤は絵画が飾ってある通路を進む。
- ボスは死神。髑髏や鎌による攻撃のほか画面中央にブラックホールを出現させたりする。
- ブロック8「ドラキュラ伯爵の塔」(BGM:「Simon's Theme」)
- 序盤では剣、弓矢、斧などさまざまな武器を持った甲冑が襲い掛かる。ここでもルートが分岐する。分岐が終了したあとはシャンデリアが落下し火事になるエリアを進む。中盤は屋外の大蝙蝠が出現する橋。ここでは落下による即死に注意する必要がある。終盤は屋内。メイドや黒ヒョウが襲い掛かってくる。
- ボスはドラキュラ伯爵。テレポートを繰り返し3発の炎弾で攻撃してくる。ライフを半分に減らすと顔が変化し、炎弾の数が5個になる。ライフを0にすると第二形態に突入。ツメによる攻撃や口からの炎で攻撃してくる。またハイジャンプして下方向に攻撃してくることもある。