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テンプレート:Infobox animanga/Footer 『サクラ大戦』(さくらたいせん)は、1996年9月27日にセガよりセガサターン用ソフトとして発売されたドラマチックアドベンチャーゲーム。後にゲームのみではなくアニメや舞台といったメディアミックス作品として発展することとなった「サクラ大戦シリーズ」の第1作である。
Windowsパソコン用とドリームキャスト用として移植版が、プレイステーション2では『サクラ大戦 〜熱き血潮に〜』というタイトルでリメイク版が発売されている。また、プレイステーション・ポータブルでは『サクラ大戦2』とのカップリング移植版が発売された。
ストーリー[]
テンプレート:ネタバレ 時は太正十二年の日本。帝国海軍の士官学校を首席で卒業した新任少尉である大神一郎は、財界の大物である花小路伯爵より、秘密部隊「帝国華撃団」隊長の任を受け、銀座の帝国華撃団本部へと出頭する。しかし、そこは少女劇団「帝国歌劇団」が舞台に立つことで帝都東京でも有名な劇場「大帝国劇場」であった。
秘密部隊ではなく、軍が運営する秘密舞台の雑用(モギリなどの)として呼んだという劇場支配人米田一基の言葉に落胆する大神であったが、劇場に突然鳴り響く警報音と共に状況は一変する。米田の言葉は大神を試すためのウソであり、この劇場こそが間違いなく帝国華撃団の総本部、そして平時は舞台に立つ歌劇団の少女たちは霊力を武器にして帝都の平和を乱す魔に立ち向かう秘密部隊「帝国華撃団・花組」の隊員だった。大神一郎は個性豊かな6人の隊員たちを時には衝突しつつも一つの部隊としてまとめあげ、悪の組織「黒之巣会(くろのすかい)」へと立ち向かっていく。
登場人物[]
帝国華撃団[]
帝国華撃団参照
賢人機関[]
- 花小路頼恒(はなこうじ よりつね、声優:北村弘一)
- 貴族院議員の伯爵、賢人機関のメンバー。米田、神崎忠義らと共に帝国華撃団を結成させた人物。大神一郎を帝国華撃団に配属させた。マリアの身元引受人でもある。田沼晴義とはしばしば対立し、それ故にダグラス・スチュワート社に拉致される。1849年9月15日生まれ。身長164cm、体重59kg。O型。神奈川県出身。
帝国陸軍対降魔部隊[]
かつて帝国陸軍に設けられた、霊力を持つ軍人を集めた特殊部隊。降魔戦争を真宮寺一馬の犠牲によって辛くも勝利した。帝国華撃団のルーツというべき組織。
- 米田一基
- 帝国華撃団参照
- 真宮寺一馬(しんぐうじ かずま、声優:野沢那智)
- 陸軍の大佐。真宮寺さくらの実の父親で剣の師匠。真宮寺家は代々破邪の血統であり、北辰一刀流の使い手。降魔戦争の際自分の破邪の力をもって魔神器を使い降魔戦争を終わらせた。だが、その力は強大で自らの命も落とすことになる。愛刀は霊剣荒鷹(れいけんあらたか)。1880年6月2日生まれ(享年38) 身長178cm 体重66kg 宮城 仙台出身
- 山崎真之介(やまざき しんのすけ、声優:家中宏)
- 陸軍の少佐。異常なまでの秀才ぶりで光武等の花組の主戦力となる兵器の設計者。降魔戦争の際消息不明となる。後の葵叉丹である。愛刀は光刀無形(こうとうむけい)。
- 藤枝あやめ
- 帝国華撃団参照。
黒之巣会[]
- 天海(てんかい、声優:宝亀克寿)
- 黒之巣会の総帥。かつて徳川に仕えていた事がある蘆名天海その人。江戸幕府復活を企んでいる。使用機体は金色の魔装機兵『天照(あまてらす)』。
- 葵叉丹(あおい さたん、声優:家中宏)
- 別名「黒き叉丹」。死天王の一人だが、天海すらも操っていた黒幕である。自ら聖魔城を復活させ、世界を滅ぼそうとした。そして降魔戦争の時に活躍した山崎真之介本人だが、何故この様になってしまったのか不明。使用機体は刀を装備した漆黒の魔装機兵『神威(かむい)』。
- 紅のミロク(細川ミロク)(声優:引田有美)
- 死天王唯一の人間の女性。大帝国劇場の地下まで進入し花組を苦しめた。唯一黒之巣会の中で戦闘後の生死が分かっていない人物(ただし漫画版では決戦時に叉丹の前に姿を現す)。式神を使役する能力を持つ。使用機体は花魁の様な真紅の魔装機兵『孔雀(くじゃく)』で親衛隊脇侍『紅蜂隊』との連携攻撃を得意とする。
- 白銀の羅刹(はくぎんのらせつ、SS版・DC版・アニメ版:小野英昭/PS2版:江川央生)
- 死天王の一人。蒼き刹那の双子の弟。チェンソーを振り回し腕っ節があるが頭の方は悪い。兄の刹那に心酔しており、自分がこの世に生を受けたのは兄の邪魔者を排除する為と信じている。SS版とDC版では運命を左右する重要な選択肢をふっかけてくる。使用機体は両腕に鉄球を装備した『銀角(ぎんかく)』。『熱き血潮』の追加シナリオでは兄の刹那とともにゾンビのような姿になって復活する。
- 蒼き刹那(あおきせつな、声優:石田彰)
- 死天王の一人。白銀の羅刹の双子の兄。子供の様な外見とは裏腹に性格は狡猾で残虐。策略を得意とし、自分が仕掛けた罠にかかった獲物が苦しむのを見るのが楽しみと言う外道。マリアの過去を知り、それを利用して彼女を苦しめるが油断したのが災いして花組の介入を許し、倒される。使用機体は銀角の同系機である『蒼角(そうかく)』でこちらは機動性重視のセッティングがされている。『熱き血潮に』の追加シナリオではゾンビのような姿になり復活する。
- 猪(いのしし、声優:辻親八)
- 叉丹が呼び出した黄昏の三騎士の一人。炎を操り、力任せの戦いを好む。単純な所があり、おだてられると隙が出来易い反面馬鹿にされると怒りのあまり尋常ではない力を見せる。使用機体は炎攻撃を得意とする魔装機兵『火輪不動(かりんふどう)』
- 鹿(しか、声優:大川透)
- 叉丹が呼び出した黄昏の三騎士の一人。氷を操る。大の自信家でおだてられると調子に乗り実力以上の力を発揮するが、馬鹿にされると怒りのあまり周りが見えなくなる。使用機体は氷を使った攻撃を得意とする魔装機兵『氷刃不動(ひょうじんふどう)』
- 蝶(ちょう、声優:石田彰)
- 叉丹が呼び出した黄昏の三騎士の一人。雷を操る。男だが叉丹に恋心を抱いている。その為、殺女に敵対心を燃やしている。ちなみに米田指令も好みの男らしい。使用機体は電撃攻撃を得意とする『紫電不動(しでんふどう)』
- 降魔殺女(こうまあやめ、声優:折笠愛)
- 藤枝あやめが叉丹によって降魔に変身した姿。あやめの時とは大幅に性格が異なり残虐性を秘めた性格をしている。使用機体はあやめ色に塗装された叉丹の使う『神威(後半戦仕様)』の同系機。
ゲームシステム[]
ゲーム全体は全10話からなるストーリーで構成されており、各話の終了時には次回予告ムービーが流れるなど、テレビアニメを意識した作りになっている。
各話は花組隊員達との会話を行うアドベンチャーパートと戦闘パートから構成され、中盤以降はそれぞれが複数回交互に繰り返される。また適時アイキャッチが挿入され、データセーブやパラーメーター確認などを行える。
またアドベンチャーパート中に特定条件を満たすことで遊ぶことのできるミニゲームが用意されている。
ゲームをクリアすると「帝劇の長い一日」モードが追加される。ここではゲーム本編中のムービー、イベントCG、BGM等を観賞できるほか、ミニゲームやゲーム内容に関するクイズなどを遊ぶことが出来る。ここでのミニゲームはゲーム本編中に比べて難易度が上昇しているが、クリアすることで新たなCGを観賞することができる。
アドベンチャーパート[]
サクラ大戦シリーズにおいて特徴的なのはLIPS (Live & Interactive Picture System) と呼ばれる選択システムである。これは通常の選択肢に時間制限を加えた物で、表示された選択肢以外に時間切れという選択肢を選ぶことができる。通常10秒前後だが中には2~3秒と非常に短い物もあり、限られた時間の中で最適な選択肢を選ばなければならない。またシミュレーションパートでも特定条件によりイベントが発生しLIPSが登場する事がある。
隊員のパラメーターには各話開始時に初期化される信頼度とゲーム全体を通して累積していく恋愛度があり、会話選択肢により信頼度が増減し、信頼度が高いと攻撃力や防御力が補正され戦闘パートの難易度が変化する。また信頼度の増減が恋愛度にも反映され、ゲーム中盤で恋愛度上位3名の中からメインヒロインを選ぶイベントが発生し、以降のストーリーとエンディングが変化する。
アドベンチャーパート中には大帝国劇場を自由に移動する事ができるフリーイベントがあり、特定の移動先を選ぶ事により各隊員とのイベントが発生する。
戦闘パート[]
正方形の升目とクォータービューによるオーソドックスなウォー・シミュレーションゲームシステムとなっている。ターン制を採用しており、あらかじめ決まった順番でユニットを動かしていく。
行動選択肢(コマンド)には移動、攻撃、防御、回復などがあり、さらに大神隊長のみのコマンドとして「かばう」(回数制限有り)がある、これは対象として選んだ隊員に対するあらゆる攻撃を無効化する事ができると同時にかばった隊員の信頼度を上げることができる。また各隊員の気力パラメーターが100に達すると必殺攻撃を使うことができるようになる。気力はダメージを受けるか「ため」のコマンドを使うことにより増やす事が出来る。この必殺攻撃は敵のボスキャラクターも使用してくる。
以下の条件が満たされていれば合体技を使うことができる。ザコキャラは一撃、ボスにはほぼ1/4程度のダメージを与えられる。
- 特定の隊員(終盤ではメインヒロイン、それ以外は直前のアドベンチャーパートで主役だった隊員)が隊長と隣接している(どちらのコマンドでも可能)。
- その隊員の信頼度がもっとも高い。
- 双方の気力が100に達している。
体力が0になった隊員は撤退となり、信頼度が大幅に減少する。大神隊長の場合はゲームオーバーとなり、戦闘パートをやり直す事となる。
必殺攻撃・合体攻撃[]
- 1:光武搭乗時の必殺攻撃
- 2:神武搭乗時の必殺攻撃
- 3:合体攻撃
- 真宮寺さくら
- 破邪剣征・桜花放神(はじゃけんせい おうかほうしん)
- 剣を振り下ろし、発せられる衝撃波で一直線上の敵を一刀両断する。建物や段差を越えることはできない。リメイク版では距離が短くなっている。
- 破邪剣征・百花繚乱(はじゃけんせい ひゃっかりょうらん)
- 攻撃範囲が直線とその左右の幅3マス分に増える。第九話では反則的な技。リメイク版では攻撃範囲が狭くなっている。
- 破邪剣征・桜花乱舞(はじゃけんせい おうからんぶ)
- 神崎すみれ
- 神崎風塵流・胡蝶の舞(かんざきふうじんりゅう こちょうのまい)
- 自分を中心に周囲各3マスに炎を発するが、威力は隊員の中では低め。建物や段差の向こう側の敵にもダメージを与えることができる。
- 神崎風神流・鳳凰の舞(かんざきふうじんりゅう ほうおうのまい)
- 攻撃範囲が周囲各5マスに増える。威力は増したものの、やはり隊員の中では低め。
- 神崎風塵流・赤熱鳳仙花(かんざきふうじんりゅう せきねつほうせんか)
- マリア・タチバナ
- スネグーラチカ
- 1~5マス先の敵(単体)を狙うことができ、隣接する敵にもダメージを与えることができる。
- 技名は「雪娘」という意味。
- パールクヴィチノィ
- 1~5マス先の敵と周囲2マスの敵にダメージを与えることができる。
- 技名は「不滅の栄光」という意味。
- ゾロティ・ボロータ
- 技名は「黄金の門」という意味。
- アイリス
- イリス・マリオネット
- アイリスを中心に周囲3マスの味方の体力を回復できる。アイリス自身は回復できない。
- イリス・シャルダン
- イリス・マリオネットと基本は同じだが、回復量が増す。
- イリス・エクスプローゼ
- 唯一の攻撃技。プレイヤーに精神的ダメージを与える恐れがある。
- 李紅蘭
- チビロボ
- 攻撃射程は周囲2マスとなり、敵1体にしかダメージを与えられなくなるが、攻撃力が非常に高い。
- まれにチビロボ1体だけ遅れて慌てて攻撃に向かい、光武(紅蘭機)が冷や汗をするバージョンがある
- 聖獣ロボ(せいじゅうろぼ)
- 攻撃射程は周囲2マスとなり、敵1体にしかダメージを与えられなくなるが、攻撃力が非常に高い。
- 凄絶・天象烈界破(せいぜつ てんしょうれっかいは)
- 桐島カンナ
- 一百林牌(すうぱありんぱい)
- カンナに隣接する敵1体に会心の一撃を食らわせる。
- 四方功相君(しほうこうそうくん)
- 桐島流空手の最終奥義(『サクラ大戦2』ではその上が存在する)。カンナに隣接する敵1体に会心の一撃を食らわせる。
- 久流々破(くるるんふぁ)
- 大神一郎
- 狼虎滅却・快刀乱麻(ろうこめっきゃく かいとうらんま)
- 大神に隣接する敵1体に会心の一撃を食らわせる。
- 狼虎滅却・無双天威(ろうこめっきゃく むそうてんい)
- 大神に隣接する敵1体に会心の一撃を食らわせる。
ミニゲーム[]
- お掃除しちゃうぞ!
- さくらミニゲーム。強制縦スクロールの中でキャラクターを左右に移動させ障害物を避けながらゴールを目指す。
- 着替えまショウ
- アイリスミニゲーム。スロットマシーンによるお着替えゲーム。タイミングよくスロットを止めアイリスを正しく着替えさせなければならない。
- 帝都のトビウオ
- すみれミニゲーム。プールに浮かぶ機雷を避けてすみれを助ける。
- 料理でハラショー
- マリアミニゲーム。調味料の量を正しく記憶し、タイミングよくにんじんを切り、火加減を一定に保ちおいしい料理を完成させる。
- オー迷子゛ッド!
- カンナミニゲーム。迷子の子供を親の元へ正しく案内しなければならない。
- 花も嵐も
- 紅蘭ミニゲーム。花札遊びの一つであるこいこいで紅蘭と勝負する。
- ステキに射的
- 大神ミニゲーム。とにかく的を撃っていくシューティングゲーム。弾数制限はないので連射が鍵。
- こいこい大戦
- 「帝劇の長い1日」で遊ぶことが出来る。紅蘭のミニゲームであるこいこいを花組全員と行う。
スタッフ[]
- 原作:広井王子
- 脚本:あかほりさとる
- キャラクター原案:藤島康介
- キャラクターデザイン:松原秀典
- 音楽:田中公平
主題歌[]
- OP:『檄!帝国華撃団』
- 作詞:広井王子、作曲:田中公平、歌:横山智佐&帝国歌劇団
- ED:『花咲く乙女』
- 作詞:広井王子、作曲/編曲:田中公平、歌:帝国歌劇団
- OP:『檄!帝国華撃団』
雑記[]
第1回CESA大賞(現・日本ゲーム大賞)にて、社会現象を起こすほどの知名度等から大本命視されていたポケットモンスターが「任天堂はCESAに参加していない」という理由から選考対象外とされ、サクラ大戦が大賞を受賞したことから、選考基準に大きく関わるコアユーザーの組織票や、選考対象作品がCESA参加企業の作品に限定されている点などの不透明さが問題視され、批判にさらされたことがあった。また、一部の雑誌で「ソフトの売り上げが100万枚を突破」と報じられたが、この統計データの出所は不明で、セガサターンのマーケットが衰退しつつあった中で、まさに「火の車状態」だった会社の台所事情を隠し、起死回生を図ろうと必死だったセガによる宣伝の一環だったのではないかと見る向きもある。
外部リンク[]
テンプレート:SakuraWars
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