『ストライカーズ1945』(Strikers-)は彩京の製作した業務用縦スクロールシューティングゲーム。
本項では続編の『ストライカーズ1945II』(以下II)、『ストライカーズ1945PLUS』(PLUS)、『ストライカーズ1999』(1999)についても述べる。
概要
戦闘機を操って敵機を撃墜していくというオーソドックスなシューティングゲーム。自機がスピットファイアや零戦などの第二次世界大戦で活躍した実在するレシプロ戦闘機なのが特徴。逆に敵は「大戦中に実戦配備に至らなかった新型兵器」という架空のものであり、特にボスは共通して、一見普通だがパーツを破壊されて最終形態になるとロボットに変形するというギミックを持っている。また、ゲームが終盤になるにつれていきなり宇宙に行くなど、第二次世界大戦に前後した世界観であるもののSF色が極めて強く、彩京らしい世界観を持っている。
ゲーム面では極めてオーソドックスかつやりこみ甲斐のある内容が好評を博した。
システム
8方向レバー+2ボタン(PLUSのみ基板設定によってはショット連射を含む3ボタン)によって操作する。
なお、本シリーズでは敵機に体当たりをしてもミスとはならず、代わりに攻撃力がダウンする。
ショット
ショットボタンでショットを発射。同時にサブウェポンも発射する。自機によってサブウェポンの性能は異なる。
溜め撃ち
ショットボタンをしばらく押しっぱなしにしてから放すことで強力なショットを発射する。
- フォーメーションアタック
- 初代の溜め撃ち。一定時間護衛機が自動で移動・攻撃する。この間はサブウェポンを撃つことができない。護衛機の数によって攻撃が変化し、護衛機がいない状態では使用できない。
- ボタンを押しっぱなしにする長さは機体によって異なる。
- スーパーショット
- II以降の溜め撃ち。自機が強力なショットを発射する。攻撃で溜まっていく「レベルゲージ」がLv1以上になった時に使用でき、溜まっているレベルに応じてゲージの消費量と攻撃力が異なる。
- 1999ではボタンをしばらく押しっぱなしにするだけで発射されるようになった。またボタンを放す事でスーパーショットを任意に中断してレベルゲージを温存できるようになった。
- PLUSではスーパーショットにレベルが無く、ゲージが満タンまで溜まれば順次ストックされていく。
- ボタンを押しっぱなしにする長さは全機体共通。
ボム
ボムボタンを押すことで高火力かつ弾消し能力のあるボンバーを発射できる。弾数制限あり。一部の機体は発射した瞬間宙返りを行い、その間は無敵である。
- ボム
- 広範囲を攻撃する。機体によって大きく性能が異なる。
- サポートアタック
- II、PLUSでのボム。援護機を呼び出し、攻撃させると共に盾にすることができる。
アイテム
- P
- 自機の攻撃力がアップする。まったくパワーアップしていない状態では、サブウェポンは発射されない。
- 彩京のシューティングならではの特徴として、自機がほとんどパワーアップしていない状態で、Pアイテムが出現していない場合、Pアイテムを持った敵編隊が出現する。
- B
- ボムが1つストックされる。
- 金塊(1999では勲章)
- 得点が加算される。
- 加算される得点は金塊の光り具合によって200~2000点と大きく異なる。
- PLUSでは最大4000点の大きな金塊も登場する。
- 1999では勲章を2000点で連続して取得してゆく事で、さらに200点のボーナスが得られる。このシステムはもともと前年のガンバードIIにあったものだが、不評だったためかボーナス点は低く抑えられている。
彩京弾
彩京のシューティングに共通して見られる敵の攻撃方法で、無造作に多方向に非常に速い弾を撃つものが多く、アドリブで避けづらい。これは、自機を狙いかつ敵弾が極めて多く弾速が遅い、弾避けにセンスが要求される弾幕系シューティングとは対照的なものである。
ストライカーズ1945
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1995年稼働開始。総発売元は彩京。
1945年の第二次世界大戦終結後のストーリーで、実戦配備に至らなかった新型兵器を駆使して全世界を内側より転覆させんとする謎の秘密組織CANY(キャニー)との闘いを描いている。しかし先述の通り、1945年(第二次世界大戦終結後)だというのにステージ6でロケットを搭載して大気圏を飛び出して宇宙へ行き、ステージ7では月面と思われる基地を攻撃、そして最終ステージでは蟹の形をしたロボットを撃墜する。
ステージ5以降は敵弾が圧倒的で非常に難易度が高く、ゲームオーバー画面の「敵の攻撃には必ずスキがある~」というアドバイスに対して疑問を持ったプレイヤーも数多くいた。
登場戦闘機
- P-38ライトニング
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:ホーミングミサイル
- フォーメーションアタック:パラレルフォーメーション
- ボム:1トン爆弾
- サブウェポンは必ず敵に命中し、連射能力・攻撃力に優れボムも無敵時間があり使いやすい(ただしボムの威力は低め)。フォーメーションアタックもまずまずで万人向けの機体になっている。ただし移動速度は遅めで当たり判定は6機中最も広い。
- P-51ムスタング
- ショット:拡散タイプ
- サブウェポン:速射ロケット弾
- フォーメーションアタック:シールドフォーメーション
- ボム:B29援護爆撃
- フォーメーションアタックの溜め時間が長く攻撃力が低い代わりに敵弾を消せるので守りを重視した戦法になる。そのため全体的に攻撃力が不足気味でボス戦では長期戦になりがち。ボムはP-38ライトニングのような爆弾ではなく味方機による援護攻撃のようなグラフィック。
- スピットファイアMk.VI
- ショット:拡散タイプ
- サブウェポン:ヒートミサイル
- フォーメーションアタック:ワイドフォーメーション
- ボム:ファイヤーブレード
- サブショットは敵機を貫通する能力があり、フォーメーションアタックの範囲が非常に広いため、様々な状況に対応しやすい初心者向け。またボムであるファイヤーブレードは巨大な炎を飛ばす技で少々SFチック。ボムの名前は機体の名前であるスピットファイアのファイアからとったものと思われる。
- メッサーシュミットBf109
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:サーチバルカン
- フォーメーションアタック:ドリルフォーメーション
- ボム:シュツーカ急降下爆撃隊
- P-38ライトニングと同じくサブウェポンにホーミング性があり連射能力に優れるが攻撃力は若干劣る。フォーメーションアタックは範囲は少々狭いものの威力はかなり高い。また機体が小型なため移動速度も速く当たり判定も小さい。ボムはP-51ムスタングと同じく援護攻撃風だが威力はかなり低い。
- 零式艦上戦闘機52型
- ショット:拡散タイプ
- サブウェポン:投下式小型爆弾
- フォーメーションアタック:ハンターフォーメーション
- ボム:ゴッドウインド
- 移動速度が遅くサブウェポンは高威力であるものの射程が極端に短いため、全体的には使いづらい。代わりにフォーメーションアタックは援護機が自動的に敵機を追尾しつつ攻撃するため、敵弾が多く近づけない敵にも強力な攻撃ができるという利点を持っている。またボムは長時間にわたり画面全体の弾を消し続けるため使いやすい(余談だがこの機体のボムのグラフィックは雷や風が吹き荒れるためスピットファイアの上を行くSFさを出している。ゴッドウインドは直訳して「神風」)。
- 震電J-7
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:大型ロケット弾
- フォーメーションアタック:アサルトフォーメーション
- ボム:真サムライソード
- 6機中最速、かつショットとサブウェポンの威力も非常に高い。反面広範囲をフォローするフォーメーションアタックのクセが強く、多数の敵機を相手にする場面では苦労させられる。ボムは戦国エースにあったものとほぼ同等で、発動時間・攻撃範囲が狭い反面敵機の近くで使うほど威力が高く、キャッチコピーにある「一撃必殺」の名に恥じない威力を持っており、ぎりぎりまで接近して発動すればボスを一撃で破壊できる。
パイロット
本作でプレイヤーが使用できる機体には全てパイロットの設定が存在する。「全世界より選りすぐりの名戦闘機とそのパイロットを招集した」という設定なのだが6名のうち5名は女性であり階級保持者は1人だけである。
プロフィール
出典はゲーメストNo.151(1995年9月30日号)より。
- シンディ ボルトン(P-38ライトニング)
- 年齢:23歳
- 身長:180cm
- スリーサイズ:138/59/98
- "電光石火(ザ・ライトニング)"の異名を持つ腕利きパイロット。秘密部隊ストライカーズの実質的なリーダーだが、いつも勢いだけで行動する熱血漢。
- ティナ プライズ(P-51ムスタング)
- 年齢:21歳
- 身長:175cm
- スリーサイズ:96/58/85
- ネイティブアメリカンの少女。自然を愛し、嘘のつけない性格。
- アリス ヘリング(スピットファイアMk.IV)
- 年齢:15歳
- 身長:152cm
- スリーサイズ:76/55/78
- 代々がパイロットの家系に育ち、部隊最年少ながらIQ300の天才児。部隊内でのあだ名は"はかせ"。
- リーン バイラー(メッサーシュミットBf109)
- 年齢:19歳
- 身長:174cm
- スリーサイズ:89/56/89
- ヒトラーユーゲント出身、骨の髄までナチスな少女。常に単独行動を好む、通称"黒の猟鳥(シュヴァルツヴィルト)"の凄腕パイロット。自殺願望がある。
- 御神 愛(零式艦上戦闘機52型)
- 年齢:17歳
- 身長:163cm
- スリーサイズ:93/59/88
- 戦争終結を切実に願う、日本最強の国防少女。強靭な精神力の持ち主で、竹槍で爆撃機を撃墜したという経歴がある。本職は巫女。
- 魁 あいん左右衛門(震電J-7)
- 年齢:28歳
- 身長:208cm
- スリーサイズ:計測不能
- ストライカーズの黒一点にして、唯一の階級保持者(中佐)。代々ホモの家系だが、なぜか血族が絶えない謎の一族出身。ちなみに英会話能力ゼロ。
登場条件
使用機体のパイロットは全8ステージクリア後のエンディングで、ご褒美グラフィックとして登場する。グラフィックはそれぞれ3種類が用意されており、プレイ内容に応じた評価によって変化する。
- LEVEL1
- 条件:コンティニュー有りでオールクリア
- グラフィック:ヘルメットやゴーグル等で顔を隠した状態で登場。フライトスーツ着用のため体型も判別できず、この時点では性別不詳。
- LEVEL2
- 条件:コンティニュー無しでオールクリア
- グラフィック:素顔(性別)が判明。ポーズや服装はLEVEL1とほぼ同じだが、愛とリーンはLEVEL2でも本来の髪型が不明。
- LEVEL3
- 条件:コンティニュー無しでオールクリア、かつ全ステージの評価で金の勲章を取得
- グラフィック:フライトジャケットを脱いだセミヌード姿(シンディはハイレグビキニ姿、あいん左右衛門は褌一丁)で登場。ポーズや表情も上記2種類とは異なる。
なお、LEVEL3でセミヌードのグラフィックが拝めるのはアーケード版のみで、家庭用移植版では残念ながら削除されている。
移植
- セガサターン版 1996年6月28日 アトラスから発売。
- プレイステーション版 1996年7月19日 アトラスから発売。
- プレイステーション2版(彩京シューティングコレクションVol.1 STRIKERS1945 I&II) 2004年8月5日 タイトーから発売。2005年7月14日は廉価版が発売されている。
ストライカーズ1945II
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概要
前作『ストライカーズ1945』の続編。
バックストーリーは公式HPによると「世界はまだ本当の平和を手に入れていなかった。連合国特殊部隊ストライカーズに新たな指令が下された」としか紹介されていない。
フォーメーションアタックとボムが廃止され、新たにスーパーショットとサポートアタックが登場した。難易度は前作より若干下がっている。
登場戦闘機
- P-38ライトニング
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:ホーミングミサイル
- スーパーショット:II型装備ミサイル
- サポートアタック:ムスタング攻撃編隊
- ほぼ前作と同じ性能。新たなスーパーショットはミサイルを正面に飛ばし、敵に命中すると爆風が拡散するというものだが、威力は見た目ほど高くない。Lv3だと前作のボムそっくりな爆弾投下となり、無敵時間もある。
- F-5Uフライングパンケーキ
- ショット:拡散タイプ
- サブウェポン:サーチレーザー
- スーパーショット:バスターレーザー
- サポートアタック:B-35援護編隊
- 6機体中最速。ショットの威力が低く攻撃力が低めだがサブウェポンに敵機を狙い貫通する。スーパーショットも貫通性能があり威力も高め。サポートアタックは幅の広い爆撃機2機が出てきて盾になってくれる。全体的に扱いやすい。
- フォッケウルフTa152
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:大型ロケット弾
- スーパーショット:プラズママイン
- サポートアタック:A9A10ロケット
- 前作のP-51ムスタングを受け継ぐ防御型の機体。スーパーショットゲージが溜まる速度が全機中最低な上効果範囲が狭いが、敵弾を消す能力があるため上手く使えばボムを使わず激しい弾幕を乗り切れる。また、全ての攻撃が正面のみに向けられているため扱いにくく、ムスタングに比べて上級者向けといえる。
- キ84疾風
- ショット:拡散タイプ
- サブウェポン:秋水強行突撃
- スーパーショット:秋水集中砲火
- サポートアタック:富嶽援護射撃
- サブウェポンが敵を誘導するため雑魚敵には強いが、火力は全体的に低め。スーパーショットはその場に子機を設置し正面方向に自動攻撃を行なうというもので、レベル2を使うよりレベル1を2回使った方が使い勝手がよく、気軽に置ける。サポートアタックは攻撃力・耐久力・発生までの時間ともに申し分ない性能だが、自機が端にいる状態で発動すると効果が半減する。
- 震電
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:ヒートミサイル
- スーパーショット:九八式サムライソード
- サポートアタック:流星改急降下爆撃隊
- 前作と異なり、ヒートミサイルがスピットファイアから継承されている。サムライソードはボムからスーパーショットに変更されたため多用できるようになり、威力もLv3ならば重なって使えばボスも瞬殺可能な高威力だが、ゲージが溜まりにくいという難点がある。
- DH98モスキート
- ショット:拡散タイプ
- サブウェポン:連射ロケット弾
- スーパーショット:ロイヤルナパーム
- サポートアタック:モスキート攻撃部隊
- もっとも遅い機体であり、当たり判定が非常に大きいという欠点があるが、それを補って余りある高火力を持つ。特にスーパーショットはゲージの溜まる速度も速く、弾速の遅いLv1ならば置いて支援兵器的に使え、Lv3ならばボスも一撃で破壊できる破格の威力を持つ。
移植
- セガサターン版 1998年10月22日 彩京から発売。
- プレイステーション版 1998年10月22日 彩京から発売。
- プレイステーション版は2000年9月28日にサクセスから廉価版が発売された。
- プレイステーション2版(彩京シューティングコレクションVol.1 STRIKERS1945 I&II) 2004年8月5日 タイトーから発売。2005年7月14日は廉価版が発売されている。
ストライカーズ1945PLUS
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概要
ネオジオで発売された『ストライカーズ1945』のリメイク作品。本来は海外向けの作品であり、作中に一切日本語表記がない。
ネオジオに合わせて横画面になっているが、画面両横にスコアやスーパーショットの状況などが表示されているため、実質は縦画面と同様の感覚でプレイできる。また、弾速が全体的に低下して、弾幕系シューティングに近くなっている。
初代『1945』から約4ヶ月後のストーリーで、アメリカ国防総省に封印されていたCANYのデータを持ち出して再び世界を混沌に陥れようとする組織F・G・Rが本作の敵。ちなみにストライカーズはCANYとの戦いの後は新兵器開発実験部隊に所属していた。
現在のところ、家庭用ゲーム機の移植はされていない。
登場戦闘機
- P-38ライトニング
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:ホーミングミサイル
- スーパーショット:ジャスティスアタック(最大ストック数:4)
- サポートアタック:ムスタング攻撃編隊
- 前作からスーパーショットが変更され、ガンバードIIのバルピロのような近接攻撃となった。
- F-5Uフライングパンケーキ
- ショット:拡散タイプ
- サブウェポン:サーチレーザー
- スーパーショット:バスターレーザー(最大ストック数:3)
- サポートアタック:B-35援護編隊
- 前作とほぼ同じ性能。本作では唯一の拡散ショットタイプでもある。
- スピットファイア
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:連射ロケット弾
- スーパーショット:ロイヤルナパーム(最大ストック数:5)
- サポートアタック:モスキート攻撃部隊
- 初代のスピットファイアというより、前作のモスキートに近い性能となっている。
- フォッケウルフTa152
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:大型ロケット弾
- スーパーショット:プラズママイン(最大ストック数:3)
- サポートアタック:A9A10ロケット
- 前作とほぼ同じ性能。
- 零式艦上戦闘機52型
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:ロケットランチャー
- スーパーショット:ゼロ式ミサイル(最大ストック数:2)
- サポートアタック:富岳援護射撃
- 初代の同機とは性能が一新された。サブウェポンが斜めに射出されるため広範囲をカバーできる。スーパーショットはストックが溜まるまでが非常に長いものの、本作最大の威力を誇る。
- フィアットG.56
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:浮遊機雷
- スーパーショット:クラスタレーザー(最大ストック数:7)
- サポートアタック:ユンカース中型飛行機編隊
- 本シリーズ初登場の機体。移動速度が遅く、サブウェポンの軌道が不安定なため火力に劣るが、スーパーショットはストックが非常に早い上、画面に長時間残る。
- P55 アセンダー
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:ヒートミサイル
- スーパーショット:サーチブーメラン(最大ストック数:9)
- サポートアタック:B-36ピースメーカー援護爆撃
- 隠し機体。性能は(外見的に似ている)震電に近いが、スーパーショットは広範囲をカバーするものに変更されている。
ストライカーズ1999
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概要
タイトルこそ変化したが『ストライカーズ1945』シリーズの続編にあたる。
1945年の冬から54年後のストーリーで、今作では自機が現代で活躍するジェット戦闘機に変化した。今回の敵は謎の秘密組織ではなく宇宙より飛来した無数の超極小機械群「ナノマシン」である。
システムの基本部分は『1945II』から大きな変化はしていないが、弾幕系シューティングの流行を受けて敵弾の数は増えており、難易度は高め。
『1945PLUS』と同様に家庭用ゲーム機への移植は2008年現在行われていない。
海外版タイトルはそのまま『Strikers 1945 III』。
テクニカルボーナス
対ボス戦において、ボスが一定時間コアを露出するタイミングがある。この時にぎりぎりまで接近してショットを撃ち込むと、ボスが一撃で破壊されテクニカルボーナスを獲得する。
タイミングが決まっているため、綿密なパターンを作る必要がある。また2周目はコア露出のタイミングがかなり遅くなるため、強力な攻撃に対して長時間粘る必要があり、本作の難易度を高める要因となった。
登場戦闘機
- F/A-18 スーパーホーネット
- ショット:拡散タイプ
- サブウェポン:ホーミングミサイル
- スーパーショット:ラピッドミサイル
- ボム:スーパートマホーク
- 旧作のライトニングにあたる機体。性能的には初代のそれに近く扱いやすい。
- F-117 ステルス
- ショット:拡散タイプ
- サブウェポン:ヒートマイン
- スーパーショット:ソニックウェイブ
- ボム:サンダーボルト
- 攻撃の威力は高いが、サブウェポンの弾速が遅くスーパーショットの射程が短いため、完全に接近戦用機体と言える。移動速度も遅いため、上級者向け。
- F-4 ファントムII
- ショット:拡散タイプ
- サブウェポン:ロールナパーム
- スーパーショット:クロスナパーム
- ボム:サムライソード '99
- 火力が高く、速度もそこそこ速い万能型。再びボムとなったサムライソードは威力が高いが、テクニカルボーナスがあるため出番は減った。
- AV-8 ハリアー
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:ストレートミサイル
- スーパーショット:ハンターフォーメーション
- ボム:B52爆撃編隊
- 性能的には初代の零式艦上戦闘機に近いが火力は高く設定されている。ただしスーパーショットのシステム上、使いどころが難しい。
- F-22 ラプター
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:バリオンレーザー
- スーパーショット:ツインスティンガー
- ボム:クラスターボム
- 標準の機体としては最速。サブウェポンは貫通力がある。全体的な火力が低く、ボス戦では長期戦を強いられる。
- X-36
- ショット:集中タイプ
- サブウェポン:バリアブルレーザー
- スーパーショット:スパイラルレーザー
- ボム:メガスマッシャー
- 隠し機体。性能的には前2作のモスキートに近い。どの攻撃も威力が高く、移動スピードも早い、喰らい判定も小さめと、高性能であるため非常にお手軽なプレイができる。なお、溜め撃ち・ボム使用時にウォーロイド形態と呼ばれるロボットに変形する。