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テイルズ オブ エターニア』 (Tales of Eternia) は、2000年11月30日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売されたプレイステーションRPG2005年3月3日にはプレイステーション・ポータブル(PSP)版として移植された。

概要

『テイルズ オブ』シリーズのメインタイトル第3作目。略称は「エターニア」、もしくはタイトルの頭文字をとって「TOE」。テイルズ独特の固有ジャンル名は「永遠と絆のRPG」。キャッチコピーは「変われる強さ、変わらぬ想い」。イベントにはボイスが大量に収録され、キャラクターは2頭身でなく3頭身。『TOP』と『TOD』のキャラも多数ゲスト出演しており、PSテイルズの集大成ともいえる。革新的な戦闘システムは後のシリーズの基盤にもなり、この作品で1つの完成形と新たな出発点を迎える事になる。対面世界という設定やそれぞれのキャラクターの成長、ちりばめられた伏線を少しずつ回収していく物語になっている。2002年11月7日にはPS the Best、2005年12月1日にはPSP the Bestとして廉価版が発売された。同じ世界観のオンラインRPG、『TOEO』がWindowsMMORPGとして運用されていたが、2007年3月31日にサービスを終了した。2001年には『テイルズ オブ エターニア THE ANIMATION』としてアニメ化もされており、エニックス(現スクウェア・エニックス)出版のガンガンWINGよりコミックスも発売されている。著者は小池陽子。英語版のタイトルはなぜか『Tales of Destiny II』となっており、海外での混乱を招いている様である(参考リンク)。これは著作権・商標絡みの問題であるともマーケティングからとも噂されているが、詳細は不明。また、2006年7月現在、日本で言う『TOD2』は日本以外では発売されていない(韓国は同じ名前でローカライズ版が発売されている)。

物語

物語の舞台となるのは、二つの世界が平行に存在する“対面世界”エターニア。エターニアは明るく、暖かい気候の「インフェリア」と、その遥か頭上、空の向こうに逆さまに存在する「セレスティア」から成る。インフェリアの片田舎の村・ラシュアンに住む、幼馴染の二人組、リッド・ハーシェルとファラ・エルステッド。二人が村の見晴らし台から天上に広がる世界を眺めていると、ふいに大きな光が降ってきた。二人が急いで墜落現場に向かうと、そこには、褐色の肌を持ち、見慣れぬ服を着た少女が倒れていた。言葉すら通じない少女に困惑しながらも、ひとまず村長に報告し、その指示を仰ぐことにした二人。しかし村長からはきっぱりと、少女を村から追い出すように命じられる。何とか説得を試みようとするファラ。その時、突然に村長宅の壁が激しく崩れ、褐色の肌の男が現れる。少女同様に異なる言語を操る男に、訳もわからないままいきなり襲撃されるが、リッド、ファラの二人でこれを撃退するが、結果として三人とも村を出て行かざるをえなくなってしまった。ここから始まる物語は、やがて二つの世界全体を巻き込む大問題へと発展していく事となる。そこには、一人の救われない少女の過去があった。

世界観

本作の世界は「エターニア」と呼ばれ、「インフェリア」と「セレスティア」の2つの世界からなる。2つの世界は「オルバース界面」と呼ばれる境界を挟んで向かい合っており、インフェリアから空を見上げるとセレスティアの地上が、セレスティアから空を見上げるとインフェリアの地上が見える。2つの世界の交流は約2000年前から途絶えており、それぞれの世界で独自の文化が栄えている。また、万物の働きを司る存在として「晶霊」と呼ばれる無生物でも生物でもない霊的な存在がおり、晶霊を利用した技術や学問が発達している。また、晶霊を統括する「大晶霊」も存在しているが、彼らが人前に姿を現す事は滅多に無い。

インフェリア
リッドやファラが住む世界。緑豊かな温暖な気候。水・風・火・光の晶霊がいる。住人は王族、貴族、平民の3つの階級に分けられ、自らの身分を示すチョーカーを身に着ける事が義務付けられている。王族や貴族の権力が絶対的なものとなっており、王族や貴族には平民を見下す者が多いが、それが当たり前のことと教えられてきた為に不満に思う事はなく、セレスティアの様に革命を起こそうと考える者はおらず、平和に暮らしている。保守的な性格の人間が多い。創造主セイファートを神とするセイファート教が布教しており、政治的な影響力も強い。交流が途絶えている間にセレスティアに対する誤ったイメージが定着しており、セレスティア人は「満月の夜に角が生え、人を喰らう凶暴な蛮族」とされている。クレーメルケイジに捕獲した晶霊の力を利用して、魔術的な現象を引き起こす「晶霊術」が発達しており、クレーメルケイジを持つ晶霊術士が存在する。晶霊の力を科学的に利用する技術の研究も進められているが、実用化には至っていない。尚、インフェリアではクレーメルケイジ製造技術は失われている。
セレスティア
メルディが住む世界。インフェリアとは対照的に緑は少なく、全体的に薄暗い。地・氷・雷・闇の晶霊がいる。セレスティア人は額にエラーラと呼ばれる宝石の様な物体があり、肌の色は黒く、公用語として晶霊の言語であるメルニクス語が用いられる。子供でも10歳になれば成人とみなされ親元を離れて暮らす。セレスティアを支配する存在として領主がいるが、次なる領主の座を狙う革命家達が多数いて争いが絶えない事からセレスティア人には実力主義・競争社会的な考えが浸透しており、また、人は皆平等でインフェリア人のように身分などの上下関係もない。セレスティア人に名字が無いのもこの為。晶霊の力を科学的に利用する技術が発達しており、晶霊の力を利用した街灯やポンプなどが街中で普通に利用されているが、セレスティア人には晶霊術を使える人間が殆どおらず、従って晶霊術士は殆どいない。
オルバース界面
インフェリアとセレスティアの間に存在する境界。オルバース界面を境にして重力が逆転している。界面にはセイファートリングという巨大な円環状の物体が浮遊している。セイファートリングの中央には黒体と言う黒い球体が浮かんでいる。ある時から出現し、徐々に大きさを増している。インフェリアのセイファート教において黒体は、セイファート再臨の予兆とされている。

システム

戦闘システム

アグレッシブ リニアモーションバトルシステム (A-LMBS)
このシステムの最大の特徴は、中級以上の術の使用中でも他のキャラは行動できる様になった事。他には通常攻撃が最大3回まで出せたり等。戦闘が格段にスピーディになり、演出も迫力あるものになった。また、HP・TPウインドウがキャラクターとゲージの個別表示になり、シンプルなものに変更された。これらは以降のテイルズ オブ シリーズにも導入されており、戦闘システムの基礎となった。

C.ケイジ

クレーメルケイジのこと。キールとメルディの2つのクレーメルケイジがあり、大晶霊の協力を得る事で様々な術が使える様になる。また、大晶霊の状態を確認したり、フリンジをして新たな術を発生させられる。大晶霊の組み合わせによって使用できる術が変化するので、組み合わせによっては特定の術が使えなくなってしまう。また、大晶霊の振り分けを反映させるには一度フリンジする必要がある。フリンジをすると晶霊の活力は平均化される。晶霊の活力は戦闘で術を使うことで貯まっていく。またはアイテムを使って活力を上げられる。活力が高いとその晶霊に対応した術の詠唱時間が短くなり、活力がMAXになれば大晶霊の召喚が可能になるが、活力がMAXの時に術を使ったり大晶霊の召喚をすると活力は下がる。

テクニカルスマッシュ

ある条件を満たして敵を倒すと「TECHNICAL SMASH + ○%」と表示される事があり、これが表示されるとアイテム入手率が上がる。戦闘ランクを上げる、フリンジによってある晶霊術を発生させる、特殊なアイテムを装備する等でテクニカルスマッシュ発生のボーナスが上がる。テクニカルスマッシュ発生の条件は連続攻撃で倒す・複数の敵を同時に倒す等、様々なものがある。

戦闘評価

戦闘終了後、戦闘内容を100点満点で評価したもの。本作では評価点として以外の役割が無く、高得点を出しても特にメリットは無い。グレードショップといったものも無い。同じく「称号」も本作では飾りのようなもので基本的に効果は無い(例外でキールの「ドクターミンツ」のみ効果がある)。

秘奥義

名前の通りその存在は隠されている。特定の条件下で、ある奥義が秘奥義に派生し、その際にはカットインが入り演出も派手なものになる(他にカットインが入る術はゼクンドゥス戦のインディグネイションやフォッグのエレメンタルマスター、ゲストのクレス・ミント・リオン等にある)。更に秘奥義以上に隠された術「ブルーアース」もある。完全発動すると経験値10万などの効果があるが、それに耐えられるのはフェイクとボスぐらいである。

エンカウント

敵との遭遇方式は、フィールド上で敵が確認出来ない「ランダムエンカウント」。また、本作はフィールド上で昼→夕→夜→朝と時間の流れがあり、時間帯によって出現する敵の種類や敵の出現率などが変化する他、時間帯によって町でのイベントが違う事も。地形によっても敵の種類や出現率は変化する。昼・街道では敵との遭遇率が低く、夜・森では強い敵と遭遇し易く、夜と森の2つの条件が重なっていると、稀に思わぬ強敵に出会ってしまう事も。

キャンプ

フィールド上のどこでも、更にダンジョンの特定の場所でキャンプが可能。キャンプをするとHPが全回復し、フィールド上でキャンプを終えると強制的に昼になる。また、「キャンプスキット」が始まり、キャラクター達の会話が聞ける。キャンプスキットとは別に「ヒントスキット」というものもあり、こちらはキャンプ中でなくても聞ける。

料理

テイルズ オブ シリーズ定番のシステムの一つ。食材を組み合わせて料理をすると、HP回復など様々な効果が得られる。基本的に一食作ると満腹になり食べられなくなるが、戦闘をこなせばまた食べられる。料理失敗の場合は成功するまで作れる。失敗した時の方が熟練度の上がりは早い。リッドやファラなどインフェリア人はインフェリア料理の成功率が高く、メルディ等セレスティア人はセレスティア料理の成功率が高い。また、料理画面で“♪”の表示はそのキャラの好物を表しており、好物を食べるとそのキャラのみ通常より高い効果が得られる。料理のレシピを増やすには、町などで色々な物に擬態している「ワンダーシェフ」を探し出す事で習得出来る。マスター料理というものがあり、同じキャラで特定の料理の熟練度をマスターすると習得する。マスター料理は通常の料理より高い効果や特殊な効果が得られる。「やみなべ」は最初から覚えている料理だが、効果はランダムでダメージを受ける事も。使用する食材もランダム。

テンプレート:ネタバレ

キャラクター

パーティキャラクター

リッド・ハーシェル (Rid Hershel)

インフェリア人
18歳・身長178cm・体重62kg。
声 - 石田彰
本作の主人公。インフェリアのラシュアン村の猟師。ファラとキールとは幼馴染だが、ファラには何かと振り回されがち。のんびりと空を見上げているのがお気に入りで、平穏で静かな生活を望んでおり、猟師として分相応な生活を求めていたが、メルディと出会いファラに連れられて旅に出る事に。その事について本人は嫌っているが、メルディの故郷アイメンが滅ぼされた事、敵対していたレイスが身を挺してまで助けてくれた事等から、大切な人を守る為、そしてその人を応援すろ為に自分が頑張ろう、と戦う事に前向きな姿勢を見せる。保守的で、「食べたい時に存分に食べる、寝たい時に存分に寝る」「何も起きず平穏ならそれが一番」というリッド節が信条。他人に干渉するのも干渉されるのも嫌う彼にとってファラは特別な存在だが、どんな状況でもこれが出てしまう為、周囲から呆れられる事も。冷静だが、どちらかというと脳天気。口癖は「 ‐っと!」。キールとは口論が絶えないが、彼の目線からの幼少期を知った事で彼を気遣う様になり、皮肉も少なくなった。食事に関しては意欲的。お化けや怪談が苦手(幼い頃に関わった“ラシュアンの惨劇”という事件が背景となった強いトラウマ)。音痴で、歌を歌った時はファラから「それは音楽じゃない」と酷評された。剣術に天賦の才を見せ、腕前は中々。“神の力”「極光術」を扱う為の素質(「フィブリル」と同義)を持っており、メルディに触れると虹色の光が出る。他のシリーズ主人公達と比較しても「他人との干渉を拒む」「平穏を望む」という性格は異例で、彼らとは違った人生観を持っており、パーティの中でも常識人に近いが、アイメン崩壊やレイスの死を経て少しずつ自分のなすべきことを模索し始める。更に「極光の試練」では猟師として自分が「狩る側」であり、命を奪いながら生きているという事実や、身近にいながらも気づかなかった近しい者が持つ劣等感、過去のラシュアンの悲劇の真実、そして敵将シゼルの正義を知る。これらの経験を通して正義を押し付けるのではなく「理解する」事を学び、世界を巡って自分の道を見出していく。大切な人を守る事、何より「自分が生きる為に」戦う事こそが自分の理由であると悟る。剣・槍・斧を装備可能。アニメ版ではモテている。
外伝作品では同じ猟師として『TOP』のチェスターと仲が良い。
TOA』に闘技場で客演。
マイソロ』にTOEキャラクターで唯一出演。本作の敵キャラのガンゼルの圧政で街の外で狩猟が難しくなり、食い繋ぎにアドリビトムへと入隊。アーチェの激辛料理さえ平らげる等、原作よりも食い意地の張った描写がなされている。
マイソロ2』にも引き続き出演。ギルド設立初期メンバー。マナの減少の影響などで仕事が上手くいかなくなり、ギルドで働き始める。原作より大食漢で船にあった食料を一人で食べきる程。装備している武器は「ラストフェンサー」。
TOH』では援護攻撃キャラクターとして客演。

ファラ・エルステッド (Farah Oersted)

インフェリア人
17歳・身長161cm・体重46kg。 B83・W58・H84。
声 - 皆口裕子
本作のヒロイン。ラシュアン村育ちの農家の娘。リッドとキールの幼馴染。普段は畑仕事を手伝っている。料理上手で彼女が作るオムレツはリッドの好物。口癖は「イケる、イケる!」。表面的には正義感が強く、元気で快活な少女だが、その胸の奥には、幼い頃に関わった“ラシュアンの惨劇”という事件が背景となった強いトラウマも抱えている為、自身の幸福を禁じ、他者に尽くそうとする。レイスにそれを指摘され過去の傷から目を逸らしている己に気付き、過去の自分と向き合う様に。そそっかしく、本人が善意でお節介をやいても空回りして結局トラブルメーカーになりがち。その都度尻拭いをさせられる事になった為、リッドは彼女のブレーキ役に。親分肌で、リッドやキールからは恐れられつつも慕われている。女らしい一面もあり、日焼けを気にしたりアレンデ姫の体型に憧れたりと、年相応な悩みを口にすること事も。実力でリッドに勝つ為に村の近所にあるレグルス流の格闘道場に通っていた経験から、徒手空拳での戦闘や体術・気功術に長け、籠手や長靴による殴打・蹴撃技や闘気の応用を駆使して戦う。また、気功による癒しの術も扱える。特技、奥義による連携は無く、地上技、対空技、空中技、強打技で連携となる。OPでは大型のモンスターを一発で蹴り飛ばす荒業も披露。
メルディと共に『TOS』に闘技場で客演。
また、『マイソロ2』にもギルド設立初期メンバーとして出演。アドリビトムを発足。過去に大きな災害を引き起こしており、その時の思いが負となって具現化した姿「ネガ・ファラ」が登場。
TOVS』には、エターニア勢から唯一登場。大いなる実りの力で村を救いに田舎から出てきた。『TOV』のユーリと偶然出会い、半ば強引にパートナーとして大会に出場。最初から使用可能。

キール・ツァイベル (Keel Zeibel)

インフェリア人
17歳・身長174cm・体重51kg。
声 - 保志総一朗
リッドとファラの幼馴染。7歳で両親と共に故郷ラシュアンを去り、学問の町ミンツに移住。ミンツ大学に飛び級入学。現在は同大学の最難関こと光晶霊学部に所属する学士。運動神経は鈍く泣き虫で、リッド・ファラにからかわれるのがお約束だった。そんな自分に劣等感を持っていた様な一面も垣間見え、(彼が学業に没頭するのも劣等感を取り払う為)現在でも他のメンバーと比べると体力不足が目立つ。女性の色気に弱くアニメでは鼻血を出したが、旅の間でも徹夜で勉学に励む事から意外にタフな所はある一方、知識欲は旺盛で、並外れた頭脳を持つが、知識の大半を百科事典の丸暗記で得る等、理論面に偏重し、融通がきかない一面も。何か事が起きる度に専門事項について解説する衒学趣味の癖もある。RPGにおける解説役だが、あらゆる憶測を信じないが故に勘が鈍くなり、序盤はそれでパーティメンバーの足を引っ張る事に。嫌いなものは辛いもので、幼少の頃、ファラにタバスコを無理矢理飲まされたのが原因。セレスティア料理も苦手な模様。当初はメルディを自分の出世の為に利用価値がある位にしか認識せず、ファラに咎められる事もあったが、共に旅を続けていく中で、自分に学びの機会を与え、それを手伝ってくれたメルディに感謝の念を持つ様になり、打ち解けていき、リッドやファラでも気付かない位の些細な体調の変化や無理をして動いている事にも気づく様に。劇中でリッドは始めからある種達観した人生観を持っており、対してキールは理屈っぽく、自己保身しか考えていなかったが、メルディという「不可知なるもの」との出会いから彼の世界が変わっていく。本作のもう一人の主人公と言える。晶霊術の使い手で、様々な攻撃術や回復術を習得。使える晶霊術の大半はメルディと共通。クレーメルケイジに入れた大晶霊の組み合わせで使える晶霊術は変わる。
TOF』の晶霊探偵! 〜キール・ツァイベル最後の事件?〜 では準主役を務めている。
『マイソロ2』にもギルド設立初期メンバーとして出演し、『TOE』でのファラ、メルディ、『TOA』でのリッドに続き遂に3Dモデル化した。本作では大精霊召喚は習得しないが、足が速くなった。修士論文を書く為、バンエルティア号に乗船。クエスト「テイルズ オブ ゴールデンビクトリー」ではゼロスの代役でスパーダと共に司会代行を務めたが、うまく進行できなかった。装備している武器は「ルビーワンド」。

メルディ (Meredy)

インフェリア人(父)とセレスティア人(母)のハーフ
16歳・身長157cm・体重45kg。 B80・W56・H82。
声 - 南央美
褐色の肌に紫の髪と瞳を持つ少女。セレスティアの著名な晶霊技師ガレノスの弟子で、技師の卵。彼女自身も晶霊術の才能があり、異常なまでの記憶力を持っている。彼女の両親もガレノスの下で研究を行っていた。クレーメルクラフトという飛行機械に乗って対面世界セレスティアからインフェリアへ渡ってきたが、ラシュアンの森の中に墜落し、リッドとファラに助けられるものの、セレスティアの公用語は「メルニクス語」という、インフェリアでは古代語とされる特殊な言語である為、リッド達と出会った時は言葉すら通じなかった。モルルに住んでいるマゼット博士からオージェのピアスを貰う事でやっと仲間との意思疎通が可能になり、エターニアの危機を訴え、リッド達に世界を救う為の助力を求めた。少々片言な喋り方をする。中でも特徴的なのが「バイバ!(驚きを表す言葉。メルニクス語の英語表記ではwow)」「ワイール!(喜びを表す言葉。メルニクス語の英語表記ではcool)」等。また、「○○の○○」が「○○が○○」になっている。この片言な喋り方はメルディ特有のもので、セレスティア人の喋り方が特殊な訳ではない。キールに言葉遣いを直すよう注意されているが、なかなか直らない(その後の特典DVDでは本当は普通に話せると言っているが、特典DVDはギャグ色が強く、キャラクターの崩壊もあるので要注意)。普段着ているピンクのワンピースは、旅立つ前にファラが着せたお古。元々着ていたセレスティアの服の上からすっぽり被っている状態。元々セレスティアで着ていた服は真っ白いワンピースである(首元から見える白い襟の様なものはワンピースについているレースで、裾からはみ出ているレースも同様)。この服装は序盤とOPで確認可能。セレスティアではよく着ていると言われているが、彼女以外で似たような衣装を着ているセレスティア人を見ない。リズム感覚に優れており、何かとよく踊り出す。ジイニではダンスのミニゲームまで登場。かつて実母から人体実験を繰り返された挙句に捨てられた経験から、他人から見捨てられる事を怖れる面がある為か、バリルとの関係をなかなか皆に言い出せなかった。彼女の言動が年齢の割りに幼い所があるのも、過去の傷が影響している。“闇の極光”に対する素質がある為“真の極光”の素質を持つ者(リッド、レイス)に触れると反発が起こり、「フィブリル」と呼ばれる虹色の光が発生する。常にクィッキーというペットを連れており、戦闘時には晶霊術を使う他、クィッキーも攻撃に参加する。彼女の武器はクィッキーに指示を与える為の笛。ファラと共に『TOS』に闘技場で客演。『TOA』ではナム孤島に彼女の衣装(ファラのお古のピンクのワンピース)がある。苗字を付けるならインフェリア風に「メルディ・バリル」になるが、セレスティアの習慣により、公式に設定されていない。
『マイソロ2』の特典DVDではややブリッ子な態度で出演。『マイソロ3』出演を巡って他の未登場キャラと争っていた。
クィッキー
声 - 住友優子
全長72㎝・体重200㎏。
セレスティアに生息する珍しい生物で学名はポットラビッチヌス。名付け親でもあるメルディのペット。リッドからは「分かりやすい名だ」と言われていた。跳躍力に優れ、尾を足の様に使って立ち上がる事も可能。危険等を察知する直感も備わり、クキクキと鳴き出すと危険が迫っている証拠。人の言葉を理解している様子で知能は高め。スキットではクィッキー占いなるものがある。ステータスイラストには描かれていない。 戦闘時、メルディの通常攻撃はクィッキーが担当。テクニカルリングを装備すると、より自在にクィッキーを操作できる。
ファラ、メルディと共に『TOS』に闘技場で客演。
PS3版『TOV』ではパティの秘奥義でまれに出現する。

チャット (Chat)

セレスティア人(但し、曽祖父であるアイフリードの妻がインフェリア人であったとする説もある為、多少の混血である可能性は高い)
12歳・身長146cm・体重38kg。 B76・W55・H77。
声 - 野田順子
セレスティアの海賊。かつて世界中を荒らしまわったと伝説に名高い大海賊・アイフリードの4代目の子孫。 チャームポイントは体に合わぬ大きな海賊帽。その服装や金色の短髪、海賊と言う肩書き等から一見男の子の様に思えるが、実は女の子でありボクっ娘。因みに、フォッグには何度も自分は女だと主張しているが、坊主と言われてしまう。とはいえお互いに信頼できているのか、アイラに続いてフォッグの「アレ」を多少通訳できる様である(キャンプスキットにて)。大人びた口調で常に丁寧ではあるものの、時に慇懃無礼ともいえる態度を取る。先祖のアイフリードに強く憧れており、彼の様な立派な海賊になりたいという夢を抱いている。両親は健在だが、海賊を快く思っていない模様で、彼女からは反感を持たれているが、密かに彼女に協力している。俗に言う機械フェチ。彼女の小屋はアイフリードの罠や独自の改造でからくり屋敷化している。理解不能なセンスと奇抜すぎる改造手法は、血筋以外の何者でもない。機械に関しての知識はあるが、暗算は苦手。愛する機械を毛だらけにする動物全般が苦手で、特にバンエルティア号を隅々まで走り回るクィッキーは天敵(外伝では蛙や半獣人も敬遠していた)。好きな食べ物は甘いもの。メルニクス時代の遺産であり、アイフリードの形見でもあり、セレスティア七大秘宝の一つにも数えられる万能艦「バンエルティア号(「富」という意味。メルニクス語の英語表記ではWealth)」を操り、先祖の遺した財宝を探している。チャットの小屋を潜り抜けてくる程の実力を備えたリッド達を子分とし、彼らの旅に加わる事に。尚、彼女を戦闘メンバーに加えずにゲームを進める事も可能。また一時加入であるレイスを除くメインメンバーで唯一カットインがない。戦闘時にはバッグを振り回し、ピコピコハンマーを始めとする海賊道具を駆使して戦う。メンバーで唯一カウンターが可能、またアイテム硬直が他のキャラの三分の一程度。『TOV』のパティとの血縁は不明。
『TOD2』にて「チ・・ト」と名前が書かれているアヒル人形が登場。
『TOA』には彼女の人形が登場。
また、『マイソロ2』にギルド設立初期メンバーとして出演。「バンエルティア号」の船長兼アドリビトムギルドマスターだが、ジェイドがいい様に仕切ったり、周りが色々と勝手な行動を起こす為に気苦労が絶えない。また、本人は今も海賊のつもりでいる為、ギルドに新メンバーが入ると「子分」とみなすので、海賊の子分呼ばわりに困惑するメンバーもいる。やはり動物が苦手で、ユ-ジーンや獣人化したカイウスに話しかけられると怯える。コングマンのファンらしいが、コングマン戦でチャットをパーティに入れて勝利したとしてもコングマン加入イベントの内容は同じ。原作と勝利ポーズが大幅に変わった(原作では座っていたが今回は腕を斜め上に突き出すポーズへと変更されている)。高確率で敵を石化(戦闘不能)させる「コチハン」の使い手。コレットのコチハンほど石化の成功確率は高くないが、一度に多くのハンマーをばら撒いて複数のモンスターに命中させられる。立場上は物語には絡む事は多いが、ストーリークエストでの出番は無し。

フォッグ (Fog)

セレスティア人
38歳・身長185cm・体重92kg。
声 - 江原正士
セレスティアの自由軍・シルエシカのリーダー。常識外れの頑丈さや無尽蔵な体力などから、「不死身のフォッグ」の異名をとる。実際に大晶霊であるヴォルトに不用意に触れたり、シゼルの直撃を受けたりしても壊れない肉体だった。屈強な体格から受ける印象通り、豪放磊落な性格で細かい事には全く拘らない。どんな苦境も豪快に笑い飛ばして突き進む前向き思考の持ち主だが、深く考えるのが苦手で、ボキャブラリーの不足から会話の端々がしょっちゅう「おぅ」「アレ」になってしまう。また、他人の心情を察する等の細かい気遣いも不得手。それでも、天性のカリスマ性や器の大きさで、シルエシカメンバーからは深く慕われているが、自由軍の実務は内外を問わず、副官のアイラがほぼ全面的に請け負っている。絵師の妻・リシテアがいるのだが、彼女はある事情から数年前に放浪の旅に出てしまい、現在は行方不明。妻の帰りを待つ間、彼女が可愛がっていたミアキスのデデちゃんを溺愛している為か、自由軍の合言葉は「ミアキスを胸に」になってしまっており、団員の証のバッジもミアキスを模っている。スターツイラストはデデを抱えたものになっている。意外にも博識で、キールの考察していた小難しい内容にもあっさりと意見を出し、「幼稚園の時に暗記させられた」と言ってキールを驚かせた。ヴァンスという親友がいたが過去の戦で死亡している。妻が放浪の旅に出てしまったのはその事に関係している模様。武器は強力な破壊力のある大きな晶霊銃(バズーカ)で、打撃用武器としても使用。特定のイベントにて一時的に仲間になるが、それ以外ではパーティに入れておくかをいつでも選べ、一部のイベントに影響する。

レイス (Race)

インフェリア人
25歳・身長182cm・体重76kg。
声 - 磯部弘
レイスの名でリッドらの前に現れた謎の商人。その正体はインフェリア王国の元老騎士で、セイファートキーの導きに従ってインフェリア中を旅して回る過程でリッドらに注目する様に。かなりの美形で、幅広の帽子とその帽子に挿したドエニスの花がトレードマーク。本名はレイシス・フォーマルハウト(Rassis Fomalhaut)。現在のインフェリア王・グルノーレ二世(声 - 阪脩)の隠し子であり、庶子。その妾である母・ロナは父王の正妻であるセルディア王妃によって服毒自殺に追い込まれている。これが原因で、王も王妃も彼に対して負い目を感じており、元老騎士という高い位を与えている理由の一つになっている。また普通なら王と王妃を恨んでもおかしくないだろうが(否恨んでいるが)表に出さないのは、王の生き方を否定するのは母を否定するのも同然、と考えているから。リッド達と出会い、王は絶対ではないという思いを強くするが、一時は迷いがありつつも王命に従い敵対する事になるが、世界を救う為に行動するリッド達に協力しようと決意し、彼らを追いセレスティアへと向かう。“フォーマルハウト”という姓は、平民出身だった母・ロナが後宮に入る時に、王から与えられた「伯爵夫人」の爵号。元々の母方の姓は“ウィンディア”。
インフェリアでは一般に“レイシス・ルエイン”として名が通っているが、これも上記の様な複雑な事情を含んだ上での偽名である可能性も高い。物腰や振る舞いからは想像もつかないが、セレスティア料理を気に入るほど味オンチ。好物は「えびのしっぽ」でじゃりじゃりした食感がたまらないらしい。これはファラも同様で不味いと言うリッドに対して本人曰く「大人の味」。リッドとは違い細身の剣を扱い、盾は持たないが、剣術の腕はリッドを遥かに上回り、リッドと同じく「フィブリル」と呼ばれる「極光術」の素質を秘めている。シゼルの闇の極光術をリッド達の身代わりに喰らい、同じフィブリルを持つリッドにセイファートキーを託し、戦死。リッドにとって、知識も剣術も、全てが自分を越えており、敵であったレイスの死は大きな衝撃を与え、彼の後の生き方の変化に繋がっている。死後、リッドがセイファートの試練を受ける際には「セイファートの使者」と名乗るレイスと瓜二つの人物が登場。
PS2版『TOD』で彼の帽子を被ったモンスターがいる。彼の技のパロディ的な技「ひゃっほう壁(極光壁のパロディ)」を使う。
外伝では意外と出番が多く、『TOF』では本来面識のないチャットやフォッグやアイラとの会話もある他、『なりダン2』『なりダン3』では最後までパーティーから離脱しない。本作のイメージボスターでは他の6人と総出でモンスターの群れと交戦している。

大晶霊

インフェリアの大晶霊

ウンディーネ (Undine)
声 - 住友優子
「水」の大晶霊。落ち着いた女性の姿。穏やかな物腰で、大晶霊達をまとめるリーダー的存在。三つ又の槍・トライデントを愛用。召喚すると、水圧を利用した連続攻撃を敵に与え、戦闘メンバーのHPを全回復してくれる。スキットでメインキャラ達の子供時代に出した手紙を読む。どこで入手したかは不明。尚、ウンディーネとイフリートの担当声優である住友、稲田は以降のテイルズ オブ シリーズにも同じ精霊役で出演。火山のダンジョンでは熱気からリッド達を守ってくれる。
シルフ (Sylph)
声 - 町井美紀
「風」の大晶霊。背に羽を持った、幼い少年の姿。中身も非常に子供っぽい性格で、のんびりしたノームとはテンポが合わず、苦手に感じている。武器は主に弓矢を使用するが、召喚術では敵を一点に集めて吹き飛ばす技を使う。ある条件を満たすと、フリーズランサーとの合体技を発動する。敵としては嫌らしい攻撃が多く、序盤の鬼門と言われることも。
イフリート (Efreet)
声 - 稲田徹
「炎」の大晶霊。筋骨隆々とした男性の姿。豪快かつ荒っぽい性格。セルシウスに好意を抱いているが、なかなか受け入れてもらえずにいる。難易度を上げて彼と戦闘をすると、隠し晶霊術の一つであるエクスプロージョン・ノヴァを使用する。序盤のボスとしてはHPがかなり高い。本来脚はないのだが「クレーメル・ケイジ」に入って縮小化しているときには何故か脚がある。シルフ曰く「ボクみたいに大人じゃない」。出現時の前口上は「我が灼熱の魔手にて、灰塵と化せ」。雪山のダンジョンでは冷気からリッド達を守ってくれる。
レム
声 - 町井美紀
インフェリアの根元精霊を統括する「光」の大晶霊。六枚の羽を生やした高貴な女性の姿。水・風・火の大晶霊を介さない限り、姿を見せない。「光の橋」を管轄しており、資格があると判断した者をインフェリアからセレスティアへ送っている。リッド達を送った後、レイスもセレスティアへと送った。召喚すると、TP以外のステータスが完全回復する。『オンライン』で初めてフェイスチャットが登場している。敵としては攻撃手段を持つが、味方になってからは一切使用しない。

セレスティアの大晶霊

ノーム (Gnome)
声 - 石川英郎
「地」の大晶霊。他の大晶霊と比べると少々可愛げな格好。大きなナイトキャップが特徴。とことんマイペースでおっとりしており、特にシルフとは反りが合わない。
セルシウス (Celsius)
声 - 野田順子
「氷」の大晶霊。長髪で人間の少女に近い外見。暑苦しいアプローチをしてくるイフリートが苦手で、またそんな苦手意識を持ってしまう自分を大晶霊として恥じる一面も。グランドフォールの影響で我を失い町を凍り漬けにしていたが、本来は雪山に迷い込んだ人を助ける等、人間を大切に思っている。格闘技を得意とし、拳打に凍気を組み合わせた技が主な戦法。彼女との戦闘では、主にファラと同じ技を使う。プレイヤーの間では人気の高い晶霊であり、第1回人気投票では数多い仲間キャラ達を押し退けて4位にランクインした(第2回では9位、第3回では20位、第4回では29位)。
テイルズ オブ シリーズの外伝作品にもたびたび登場しており、『マイソロ2』ではプレイヤーキャラとして使用可能(但し声優は水城レナで、性格も『TOE』とは異なり、厳かな雰囲気)。暴走していた所を主人公に助けられる。負に蝕まれ人の形をとってしまった為、精霊界へ戻れなくなってしまった。魔神剣について少し蘊蓄を披露。性別の概念はないが、ゼロス等からは女性として認識されている。体温は低く「歩く冷房」と言われる。『TOE』では秘奥義を使用できたが、『マイソロ2』では習得しない。戦闘曲は『TOF』で、『TOR』のキャラクターと絡む事が多い。クエスト「テイルズ オブ ゴールデンビクトリー」では、物語によく絡んでいるにも関わらず、自分のキャラの扱いの悪さに不満を持っている。
『なりダン3』でもキャロの変装でプレイヤーキャラとして登場。
ヴォルト (Volt)
声 - 高塚正也
「雷」の大晶霊。電気を帯びた球体を形成する。機械的で片言の会話が特徴的。フェイスチャットには出演しない。彼に勝った後に喋る意味不明な言語は翻訳すると『ナムコ』である。
シャドウ
声 - 江原正士
セレスティアの根元精霊を統括する「闇」の大晶霊。双刃の槍を振るう騎士の姿で現れる。勝つとレムと共に、リッドに強力な剣・エクスカリバーを授ける。 隠し晶霊扱いで、契約しなくても物語は進む。

高位大晶霊

マクスウェル
声 - 青野武
全ての晶霊を統括する「元」(元素)の大晶霊。飄々とした老人のような姿。入るクレーメルケイジを間違えたりと、少々お茶目な所も。シャドウと同じく隠し晶霊。本作で唯一トライアングルビームを使用する。
ゼクンドゥス
声 - 塩沢兼人
隠された「時」の大晶霊。グランドフォール解決には消極的。シゼル城内にいる。戦闘時には『TOP』のダオスの技を使うが、これはダオスが彼のモデルの為。戦わなくても契約可能。特定の条件下でインディグネイションを使うと、『TOP』のOPイベントを再現し、術者のカットインが入る。声はPS版『TOP』のダオスの声を使用している為、一部の技(主に本作で追加された技)には声が付いていない。

敵キャラクター

シゼル
セレスティア人
年齢不詳、身長171cm、体重59kg。 B90・W66・H93。
声 - 伊倉一恵
バリルの妻でセレスティアの実権を握る女性。ガレノスの下で助手をしている時にバリルと出会う。バリルと結婚しメルディを産むが、幸せも長くは続かず当時の総領主ビリアルにより、目の前で夫を殺害された。その時闇の極光が開花してビリアルを倒すも、ネレイドに精神を乗っ取られる。以後は人間的な感情を失い、自分の存在を隠す為に死んだ夫を総領主にし、彼の唱えた「非物質世界への回帰」というスローガンを「物質世界の破壊(グランドフォール)」という歪んだ方法で実現しようとする。更に、実の娘メルディや裏切り者のヒアデスに対して人体実験を繰り返し、挙句メルディをあっさりと捨ててしまう。リッドの「真の極光」によってネレイドの呪縛から放たれた彼女は、グランドフォールを止める為、闇の極光を使い死亡。本作のラストボスで、都合3回戦う事になる。また、セイファートの試練のときに一度だけ操作キャラクターになる。戦闘では色々な属性の晶霊術の他、闇の極光術(「エターナル・ファイナリティ」等)を扱う。
TOV』の闘技場に「哀しき闇の女王」の名で客演。
ヒアデス
セレスティア人
54歳。
声 - 高塚正也
元・バリルの忠実な補佐官。生来、気は小さいが優しい性格で、幼いメルディの面倒を見ていたが、ビリアルに娘(未登場)を人質に取られた為、やむを得ずバリルを裏切る。シゼルが闇の極光を覚醒させた後は、その裏切りを理由に闇の極光の実験を受けさせられ、結果人間としての感情を失い、シゼルの邪魔をする者を殺す狂気の殺人鬼となってしまった。本編では、インフェリアまでメルディを追いかけ、ラシュアン村村長宅を襲撃。また、アイメンを壊滅させ、住民をほぼ皆殺しにした。更に晶霊砲を占拠しようとしたインフェリア軍やシルエシカにもかなりの打撃を与えた。その都度リッドらと戦うことになるが、回を重ねるごとに段々と怪物化していき、倒すと狂ったように高笑いする。第二形態は何故か「たまご」を落とし、隠しダンジョンにも出現。

サブキャラクター

サンク・リザジュー
声 - 藤原勝也
ミンツ大学にいるキールの友人。『TOF』にもフェイスアイコンで出演。
トランソム・バリル
インフェリア人
声 - 新田三士郎(ドラマCD)
セレスティアの総領主であり、メルディの父。リッドの父ビッツ・ハーシェル、レイスの母ロナ・ウィンディアとは幼馴染みで、3人ともラシュアンの出身。また、メルディの語るキャンプスキット「チビとノッポとヒメの恋物語」でノッポとは彼の事。王立天文台で光の橋の研究をし、その実証として実際に光の橋を使い、単身セレスティアに向かうが、その時に深い怪我を負い、シゼルに助けられる。その後ガレノスの下でシゼルと共に研究に励み、やがてシゼルと結婚。メルディをもうける。光晶霊術士としての才能を当時の総領主ビリアルに認められ地方領主となり、そこで平和の為に尽力し多くの賛同者を得るが、その為にビリアルに危険視され、謀殺される。既に死んでいるにも関わらず総領主とされているのは、シゼル(ネレイド)の隠蔽工作の為。亡骸はバリル城に安置されている。因みに彼の唱えた“非物質世界への回帰”とは、「人間は心も大事である。物欲を捨て争いはなくそう」程度のニュアンスで、平和を訴えたものだった。アイメンの図書館では彼が書いたと思われる書籍がある。
ガレノス
セレスティア人
76歳、身長165cm、体重58kg。
声 - 青野武
セレスティア随一の天才晶霊技師。クレーメルエンジンやエラーラ電話を始め、メルディがインフェリアに向かう為に乗ったクレーメルクラフト、大晶霊をクレーメルケイジに捕獲する際に用いるパラソル等、彼の発明による製品は多岐に渡る(但し、クレーメルクラフトのみ改良を担当。もともとはバリルがインフェリアへ戻る為の手段として考えた物)。メルディが母親に捨てられてからは、彼女を引き取って育ててきた。現在はメルディの師匠として、彼女に研究を手伝わせている。かつてはシゼル、バリルの二人も彼の弟子だった。シルエシカと協力し晶霊砲を、後にインフェリア軍の力も借りてフリンジ砲を完成させた。ゲーム本編のその後を描いた小説版では、メルディを庇い死亡。
ロエン・ラーモア
インフェリア人
23歳。
声 - 石川英郎
インフェリア王国衛兵長だが、ドラマCDでは何かとやられ役になる事が多い。生粋の貴族の坊ちゃん育ちで、何かと平民に対しては見下しがちの態度をとっているが、実戦経験は皆無、訓練でワラしか斬った事がないという一方、家柄の為か王からは信頼されている様で、物語終盤では、インフェリア側の全権大使としてセレスティアとの交渉を任される。アレンデ姫に好意を持っており、彼女を慕っている。その異母兄レイシスを恋敵として見ているが、全く相手にされない。
『TOF』に彼のフェイスチャットが登場。
アイラ
セレスティア人
26歳、身長164cm、体重49kg。 B89・W63・H90。
声 - 米本千珠
自由軍シルエシカの副官。17歳の時、フォッグに命を救われる。その後、命の恩人に尽くす為に独学で勉強し、シルエシカに入団(フォッグはアイラを助けた事をまるで覚えていない)。現在はフォッグの参謀を務め、全ての頭脳労働・事務仕事を一手に引き受ける他、フォッグのボキャブラリー不足を補う等、シルエシカには欠かせない存在。フォッグに恋心を抱いているが、彼が愛しているのは行方不明の妻であり、既婚という事を理解しているので表に出さない一方、ときたまフォッグの豪快さに呆れる時がある。似たような境遇のロエンと妙な連帯感が生まれるシーンも。
『TOF』に彼女のフェイスチャットが登場。
アレンデ
インフェリア人
16歳、身長160cm、体重44kg。 B85・W59・H86
声 - 柿沼紫乃(ドラマCD)
インフェリア王国王女。インフェリア王国国王グルノーレII世と王妃セルディアの一人娘。元老騎士レイシスを慕っている。初登場時には政治にも情勢にも疎い箱入りのお姫様だったが、レイシスの死後には彼の遺志を汲み取り王女としての責任感に目覚めた。物語の中でもかなり成長の見て取れるキャラクター。レイシスとは異母兄妹だが、母セルディアがその事を隠している為、彼女はその事実を知らない。
ニコラ・マゼット
インフェリア人
声 - 坂口哲夫(ドラマCD)
メルニクス語の権威の博士。キールの恩師。元はミンツ大学の教授だったが、現在は大学を去りモルルで暮らしている。キールのミンツ大学飛び級は彼の口添えによるもので、キールの長所・短所ともに熟知している良き理解者。メルディの言葉を更に詳しく理解する為にキール達は彼の元を訪れ、オージェのピアスを貰う。また、キールに「不可知なるものを学べ」と諭し、本などから得られる知識だけでなく自分の目で世界を見る事が大切だと教えた。
クラウディオ・ゾシモス
インフェリア人
69歳。
声 - 矢田耕司(ドラマCD)
王立天文台長。地表からオルバース界面の距離の測定に成功した人物。優秀な学者ではあるが、学問も政治に準ずるものと思い、王の発言(グランドフォールがセレスティア人の陰謀である等)が真実とは違うと知っていても否定はしなかった。後にリバヴィウス鉱を使いサグラと協力してリッドの武器「ラストフェンサー」を作成。余談だが「ラストフェンサー」は『ファンタジア』のクレスの称号の一つで最後の剣士という意味である。以降のテイルズ オブ シリーズにも最強クラスの剣として度々登場する(その際のラストフェンサーの説明は「剣の道を極めた先にあるモノとは?」というもの。リッドの剣技が歴代主人公でも抜きん出ているとされる)。
サグラ
セレスティア人
43歳。
声 - 田中大文(ドラマCD)
アイメンの武器職人。妻ブレンダと弟子ハミルトと共に武器屋を経営。メルディとは家族同然の付き合いで可愛がっている。後にヒアデスによってアイメンは壊滅するが彼は生き残り、もっと強い武器が自分に作れれば皆を守れたかもしれないと悔やむ。同じ生き残りであるボンズの面倒を見ながらアイメンの復興に力を注ぐ。
リシテア
セレスティア人
35歳。
フォッグの妻。現在は放浪の画家としてセレスティア各地をまわっている。フォッグがパーティにいると会えない。幼馴染であり、フォッグとは親友だったヴァンスの供養の為に絵を描いている。
カムラン
インフェリア人
声 - 麻生智久 / 掛川裕彦(ドラマCD)
ラシュアンの村長。ファラ達が“ラシュアンの惨劇”の原因だと思っており、煙たく思っている。ヒアデスに家を襲撃された際に腰を痛めてしまったが、サブイベントで腰痛に効く薬「ホウテイバンリ」を渡し、わだかまりが解ける。アニメにはシルエットで登場。
ノリス・エルステッド
インフェリア人
声 - 麻生智久 / 高塚正也(ドラマCD)
ファラの父親。10年前は村長だった。魔物が封印されているというレグルスの丘に遊びに行ったファラ達を探しに行き、封印がしっかり施されているか確認しに行くが、その際にネレイドに体を乗っ取られてしまう。結果、モンスター化してしまい“ラシュアンの惨劇”を引き起こした。36歳没。
ビッツ・ハーシェル
インフェリア人
声 - 石川英郎 / 掛川裕彦(ドラマCD)
リッドの父親。バリルやロナとは幼馴染(キールの両親やノリスとも幼馴染の可能性あり)。スキットの「チビとノッポとヒメの恋物語」でチビとは彼の事。“ラシュアンの惨劇”により死亡。36歳没。
ギズロ・ツァイベル
インフェリア人
キールの父親。妻はラミナ・ツァイベル。“ラシュアンの惨劇”のあと一家揃ってミンツに移住。スキットにて本編中でも存命である事が明かされているが両者揃って未登場。
ロナ・ウィンディア
インフェリア人
レイスの母親。出身はラシュアンで、王都に上京しラシュアン染めを広めた人物。バリルとビッツとは幼馴染。後にインフェリア王との間にレイスをもうけた際に、王からフォーマルハウト夫人の称号を与えられ後宮に移り住む。しかし、それによって王との夫婦仲が悪くなったと王妃セルディアに詰め寄られ、服毒自殺をしてしまう。スキットの「チビとノッポとヒメの恋物語」でヒメとは彼女の事。
フランコ・メディウス
インフェリア人
ファラの通っていたレグルス道場の師範。リッドの剣術の腕を見抜き、道場に勧誘しているが断られている。ビストロ・シャンバールにゲストで出演し、グラタンをオーダーする。
レグルス
声 - 高塚正也
レグルス道場の創始者。2000年前、セイファートの使者により授かった力で自身を犠牲にし、ネレイドを封印。彼を称え、ネレイドの封印された地をレグルスの丘と呼ぶようになったが、徐々に封印は解け、やがてネレイドに体を乗っ取られてしまう。隠しダンジョンの「ネレイドの迷宮」最深部で隠しボスとして待ち構える。レグルス(ネレイド)は他の敵と違いプレイヤーのレベルに合わせて強くなる為、レベルを上げすぎると倒すのが厳しくなる。
アイフリード
セレスティア人
テイルズ オブ シリーズにたびたび登場する大海賊。今作ではチャットの先祖。妻はインフェリア人のロザニア(スキットの天女伝説は彼女を指している模様)。ロザニアとは世界をも越えた大恋愛の末に結婚。バンエルティア号は彼の愛艦で、この船を駆り世界中を荒らしまわり数多の伝説を残したという。チャットが受け継いだ時点のバンエルティア号は水上走行しか出来ない状態だったが、これはアイフリードが自分の後継者に試練を乗り越え自力で改造パーツを探し出してみせろというメッセージでもあった。外伝小説では妻と共に表紙を飾る。『TOV』のパティとの関係ははっきりしていない。

セイファート
物質世界を創造した神。インフェリアでは英雄として崇められているのに対し、ネレイドの影響下にあるセレスティアでは畏怖の対象となっている。セイファートリングを用いて空間を閉鎖し、極光戦争を終わらせると共に現在のエターニアを形成した人物。
ネレイド
声 - 青野武
非物質世界(バテンカイトス)の神で本作の黒幕で真のラストボス。かつての文明を崩壊させた極光戦争も発端はネレイドの暗躍によるものとされているが、定かではない。その戦争の折、セイファートの使者であるレグルスによって、後にレグルスの丘と呼ばれる丘陵地の地下深くに封印された。その封印が解けてしまった事が“ラシュアンの惨劇”の直接の原因。封印が解けシゼルを支配すると、今度は闇の極光術の完成と、非物質世界のバテンカイトスへの回帰の為に、グランドフォールを画策。シゼルを狂わせた元凶だが、精神世界の存在なので常に他人に取り付いて行動し、殺せない。スペクタクルズの対象にもならないので、モンスター図鑑を完全に埋める事は不可能。クリアデータで入る事の出来る「ネレイドの迷宮」の最深部ではセイファートの使者であった「レグルス」に取り付いて隠しボスとして登場。インフェリアでは邪神だが、セレスティアでは弾圧に対して立ち上がり、人々に自由をもたらしたとされている。

ゲストキャラクター

テイルズ オブ ファンタジア

クレス・アルベイン
声 - 草尾毅
闘技場で勝ち進むと現れて、リッドと勝負をする。勝利すると、彼が持っていたエターナルソードを貰える。
ミント・アドネード
戦闘中、ゲームクリアしたデータ(星がついている状態)でレイズデッドを使うと、背景に登場。
チェスター・バークライト
闘技場でクレスを応援している他、ファラが時を超える物語を語る際に、仲のいい親友として登場。
クラース・F・レスター
ミンツ大学の中級クイズで出題者として登場。
アーチェ・クライン
声 - かないみか
闘技場でクレスと戦う際、難易度をハード以上にするとクレスと一緒に登場(ただし戦闘画面のみ。クレス乱入の一連のイベントには影も形も存在しておらず、台詞は一切ない)。戦闘に勝つと「アーチェのリボン」を入手可能。特定条件下でシューティングスターを使うと、唱えた本人がアーチェに変身し、数秒間アーチェを操作して攻撃可能。また、アーチェ本人ではないが、メルディが語るセレスティア七大秘宝の中で、アーチェが使っていたデッキブラシの事、ファラの時を超える物語でアーチェの料理の不味さを語られる等、間接的にも出演。
トリスタン
クレスの師匠。闘技場の前で弟子(クレスの事)の為にグリップソードを探している。このイベントで貰えるエタポケ1のクリアデータをアップロードすると、リッドの称号「アルベインのけんし」が貰える。

テイルズ オブ デスティニー

スタン・エルロン
声 - 関智一
イベントアイテムのS・Dを所持してデスティニーを使用すると登場し、獅吼爆炎陣を使う。チャットの小屋の仕掛けでスタン、ルーティ、フィリアの肖像画がある。
ルーティ・カトレット
イベントアイテムのS・Dを所持してデスティニーを使用すると登場し、スナイプエアを使う。唯一台詞がない。ペイルティの登山道具屋に彼女のコスチュームがあり、ファラに着せられる。
フィリア・フィリス
声 - 井上喜久子
イベントアイテムのS・Dを所持してデスティニーを使用すると登場し、フィリアボムを使う。
ウッドロウ・ケルヴィン
声 - 速水奨
イベントアイテムのS・Dを所持してデスティニーを使用すると登場し、断空剣を使う。
リオン・マグナス
声 - 緑川光
イベントアイテムのS・Dを所持してデスティニーを使用すると登場し、魔人闇を使う。召喚時の演出の中で彼だけがカットインで優遇されている。また、ファラがスキット内で語る物語、もの言う剣でも登場。
ソーディアン・ディムロス
イベントアイテムS・Dとして登場。
ソーディアン・クレメンテ
ミンツ大学の上級クイズに登場。なぜかソーディアンマスターでもないリッド達に語りかける事ができ、浮遊して自由に動くことまで可能。
リリス・エルロン
スタンの妹。ビストロシャンバールにおいて、ファラと料理対決をする相手として登場。『TOF』でもこの料理対決は描写されている。
チェルシー・トーン
ミンツ大学の初級クイズと体験版のクイズに登場。なお体験版ではゲームとは無関係の問題を出す。
マイティ・コングマン
セレスティアのティンシアにある回転寿司屋で大食い勝負を持ちかける。
イレーヌ・レンブラント
インフェリアのシャンバールとセレスティアのティンシアに現れ、リッド達が集めたレンズの数に応じてアイテムと交換してくれる。

その他

ワルキューレ
ワルキューレの伝説』からの登場。
隠しダンジョン「きらめきの塔」の最上階で待ち構えており、リッドに1対1で勝負を仕掛ける。

漆黒の翼

セレスティアのジイニで3人の会話を聞いた後、インフェリア各地に出現。アニメ版にも登場し、OP前のプロローグも一時的に飾る。キャストはアニメ版のもの。漆黒の翼はシリーズ作品にたびたび登場する3人組。作品ごとに名前や設定も異なる別人だが、本作の漆黒の翼は名前や担当声優など『デスティニー』の漆黒の翼と類似点がある。
グリッド
声 - 置鮎龍太郎
自称黒竜王。『デスティニー』の音速の貴公子グリッドとほぼ同じ性格を持つ。
ジョン
声 - 石川英郎
自称黒豹。『デスティニー』の大食らいのジョンと同様にグリッドを慕っている。
ミリー
声 - 宇和川恵美
自称黒薔薇。『デスティニー』の疾風のミリーとは違い、グリッドを慕っている。

作中の用語

晶霊
精霊と同じ様な存在だが、ある種の鉱物結晶に宿り易いという性質から、晶霊と呼ばれる。一般的に知られているものには水、火、風、地、氷、雷の6つの属性を持つものがおり、持つ属性に応じた超常的な力を発揮。精神世界の存在のため実体を持たず、物質世界では捕獲しておけないが、この鉱物に宿らせる事で保持でき、晶霊を宿らせた鉱物を用いる事で晶霊術を発動したり機械を動かしたりできる。
大晶霊
晶霊の中でも特に大きな力と自我を持ったもの。身に宿す属性に見合った特徴的な姿を持ち、物質世界にある程度干渉できる。その大きな力ゆえ、クレーメルケイジなど通常の装置では捕らえられない。また、精神世界の住人である彼らは人間とは価値観が異なり、通常は人間に積極的に関わる様な事はない。
クレーメル
晶霊と同義。
グランドフォール
大崩落とも言う。インフェリアとセレスティアが接近し、やがて衝突してしまう現象。これは、エターニア中の晶霊を取り込み、闇の極光術を完成させようとするネレイドの仕業であった。晶霊にも大きな悪影響が出ており、人間に積極的に協力してくれる理由でもある。
フィブリル
極光術と同義。世界を創るも壊すも自在と言われる神の力。あらゆる属性の晶霊を取り込み、体内でフリンジする事で究極の力を得られる。極光術にはセイファートの「真の極光」と、ネレイドの「闇の極光」の二つが存在し、素質がある者には同属性の極光術は効果がない。
フリンジ
異なる属性の晶霊同士を干渉させ、新たな晶霊術を発生させる技術。
クレーメルケイジ
晶霊を保管できるケースの一種。中には晶霊を宿らせる為の鉱物が入っている。
パラソル
大晶霊を保管できる様にするクレーメルケイジの補助器具。ガレノスの発明品。
メルニクス語
メルディらセレスティア人の使う公用語。インフェリアでは古代語とされる。晶霊術を発動する際、晶霊を活性化させる為に使われるのもこの言語。英語をベースに発音と表記を変えたもの。人名地名など固有名詞はメルニクス語の発音で表記(例えばメルディの英語表記はインフェリア表記だとMeredyだが、これをそのままメルニクス語発音にするとトゥンディンドゥヤとなってしまう。メルニクス語発音に則ったセレスティア表記で英語表記するとNalrとなる。他にチャットはMoyzm、フォッグはFuzg等)。メルディ、もしくは称号「ドクターミンツ」を付けたキールを操作キャラにすると、町などにあるメルニクス語表記されたものが読める様になる。同社製他作品である『New Space Order』に登場する神聖宗教国の公用語でもあり、フラッシュノベルである NEW SPACE ORDER -link of life- では実際に使用されている。
オージェのピアス
晶霊の力を引き出す特殊な力を持った結晶「オージェ」で作られたピアス。元々は晶霊と心を通わせる為のものだが、晶霊もセレスティア人も同じメルニクス語で話すので作品中では翻訳機として活躍するが、心の波長が合わなければピアスは機能しない。
エラーラ
セレスティア人の頭に付いている発光体。簡易照明になったり意思伝達も可能。チャットのエラーラが標準の大きさで、ハーフであるメルディのエラーラは他の人より小さく、位置と形も異なる。
セレスティアに普遍的に存在する地・雷の晶霊の力が人体に影響して形成された器官と思われ、アイメンのククロルによれば寄宿晶霊が生体イオンの変化に反応しているらしい。キールはオージェに似た特性を持つ結晶物質と考えている。
リバヴィウス鉱
晶霊の力を増減させるとても珍しい鉱石。銀色に輝く美しい鉱石で、ファラ達は星のカケラと呼んでいた。他に邪悪なものを封じる力がある。
ウルタス・ブイ
インフェリアで昔流行した舞台劇。
チョーカー
インフェリア人が己の身分を提示する為の首飾り。材質や色で性別や職業などの情報が分かる様になっている。階級の高い者ほど質の良い造りで、王族は金、貴族は銀、軍人や公務に就く者は銅の色。平民は男性が木製、女性が布製の造りで、学者は白、商人は緑、猟師は茶、農民は赤の色。
ナマオロチ
インフェリアに伝わる怪談話。本当に恐ろしいらしいが、作中で語られることはない(チャットでのマクガフィン)。
ウィス
UNOのような物。イベントで入手後、遊ぶ事が出来るミニゲーム。ある条件を満たすと称号が手に入る。因みに「ウィス」はメルニクス語で「1」の意。テイルズ オブ モバイルでも配信されている。

名称の由来

本作は、天文学や天文学者に絡む名称が多く登場。本項では、「テイルズ オブ エターニア オフィシャルガイドブック ISBN 4-7577-0325-2」の「人名・用語辞典」の「人名【設定】」の項に表記されているもののみ列挙。

テンプレート:ネタバレ終了

主題歌

オープニングテーマ「flying
歌手 - GARNET CROW
エンディングテーマ(PS版)「eighteen」(1st album『Rail』収録)
歌手 - New Cinema 蜥蜴
エンディングテーマ(PSP版)「flying(インストゥルメンタル)[1]
アニメ版オープニングテーマ「空にかける橋
作詞・作曲 - 奥井雅美 / 編曲 - 矢吹俊郎 / 歌 - 奥井雅美
I'd love you to touch me
作詞・作曲 - 奥井雅美 / 編曲 - system-B / 歌 - 奥井雅美
アニメ版エンディングテーマ「Count down to Paradise」
作詞 - 根津洋子 / 作曲 - 今泉洋 / 歌 - 南央美・堀江由衣
挿入歌「未来からの望郷」
作詞 - 有森聡美 / 作曲 - 添田啓二 / 歌 - 林原めぐみ

プレイステーションポータブル版

2005年3月3日にプレイステーションポータブルに移植された。PSP用にグラフィックはリファインされ、以下に挙げる点が変わった他はPS版とほぼ同じ。

  • エタポケがなくなった(エタポケが貰える筈だったイベントではアイテムを獲得)。
  • リッドの称号「ダンシンスター」がなくなった。エタポケ関連の称号も一部消失。
  • ソフトの容量が上がった事で、PS版では削られていたバンエルティア号のパワーアップシーン等、一部ムービー追加。
  • すし屋のミニゲームで必ず勝つ、1周目でセレスティア七大秘宝の一部を取得すると2周目で取得不可能になる等のバグが修正されている。

スタッフ

テレビアニメ

題名を『テイルズ オブ エターニア THE ANIMATION』として、2001年1月 - 3月、WOWOWでテレビ放送された。その後TOKYO MX.テレビでも放送された(後者については、CM枠でミニコーナー『ビバ☆テイルズ オブ』も放送)。全13話。OPとEDテーマはゲーム版とは異なる。アニメオリジナルのキャラクターも登場。

スタッフ

あらすじ

グランドフォールを止めに、セレスティアへの入り口「光の橋」があるファロース山を目指す旅の途中、一行はリッドの剣の腕に惚れ込んだ賞金稼ぎのマローネに出会う。無理矢理彼女の相棒にされたリッドは、彼女の飛竜に乗せられ、海上都市ベルカーニュへ連れ去られる。ファラ達3人もそれを追い、ベルカーニュへ向かう。

アニメ版のみの登場人物

何人かはいのまたむつみにデザインされている。
コリーナ・ソルジェンテ
14歳・身長157㎝・体重45㎏・一人称:コリーナ B:78 W:57 H:80 (cm) (スリーサイズはアニメ版設定)
声 - 堀江由衣
謎の少女で、職業は吟遊詩人。ドジでおっちょこちょいのトラブルメーカーで、メルディとは仲がいい。エクスシアは育て親だが、あまり会っていない。潜在的に晶霊能力を持ち、養母に悪用されてしまう事に衝撃を受けるが、それに立ち向かう強さを持つ。誤解され易いが、原作の段階で存在が確認されているのでアニメオリジナルキャラではない。
マローネ・ブルカーノ
18歳・身長178㎝・体重49㎏・一人称:私 B:86 W:59 H:84 (cm) (スリーサイズはアニメ版設定)
声 - 林原めぐみ
賞金稼ぎの女剣士。獰猛さで知られる空飛ぶ獣、「ドレイク」にヴァロッサと名前を付けて使役している。剣と格闘技に優れ、泳ぎも得意。なんでも首を突っ込む性格。リッドの剣に惚れ込み、リッドを賞金稼ぎの相棒にしようとする。ファラのライバル的存在。お色気描写もある。温泉に詳しいが、熱いお湯は苦手。コリーナ同様、彼女も厳密にはアニメオリジナルキャラではない。リッドとファラの技を使う。父を殺したエクスシア打倒が目的だが、リッド達を逃がす為、囮役となった。実はメルディ同様セレスティア人とインフェリア人の混血児で、終盤にエラーラが額に出る。
エクスシア
25歳・身長180㎝・体重60㎏・ B:94 W:58 H:90 (cm) (スリーサイズはアニメ版設定)
声 - 三石琴乃
海上都市ベルカーニュの領主。どこか危険な香りを漂わせるお色気たっぷりな大人の女性。正体は大昔の戦でインフェリアに取り残されたセレスティア人が復讐の為に創った生命体で密かにリッド達を監視。善良な本体(小エクスシア)が別に存在しており、地下に封印されていた。変身すると凶々しい容姿となる。インフェリア転覆を企んでいたが、本体の説得とリッド達の猛攻で世界破滅の危機の前に全てを放棄。最期は本体と融合した姿でマローネやコリーナと共にリッド達を見送る。
プラティア
23歳・身長178㎝・体重50㎏・ B:88 W:59 H:86 (cm) (スリーサイズはアニメ版設定)
声 - 笠原留美
高級宿屋「ウラヌス」の女主人で、「隣のお姉さん」という感じの存在。庶民的な魅力を持つ。実はエクスシアの仲間だが、リッドへの好意でエクスシアを裏切った為、制裁される。その後はベルカーニュの領主補佐に選抜される。
ミニマ
17歳・身長159㎝・体重45㎏・一人称コリーナ B:79 W:58 H:81 (cm) (スリーサイズはアニメ版設定)
声 - 半場友恵
露店商人で、クラスメート的な存在で親しみ易い少女。プラティアと同じく実はエクスシアの仲間だが、リッドへの好意でエクスシアを裏切った為、制裁される。その後はベルカーニュの領主補佐に選抜される。
タステク
声 - 橋本晃一
マローネの父でセレスティア人。妻諸共エクスシアに既に殺害されている。
カルトラ
声 - 遠 依久子
コリーナの乳母。
ロンド
声 - 川津泰彦
ベルカーニュのトリオニ店主。
ナッカーラ
声 - 丸山詠二
ベルカーニュの医者。リッド達を逃がす為に殿を引き受けたマローネを密かに救出していた。ナレーションも兼ねる。

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 対面世界のアドベンチャー 川崎ヒロユキ うえだしげる 前田明寿
2 海の上の賞金稼ぎ 星合貴彦 長澤剛 中島美子
3 南の島で吹き荒れて 高山カツヒコ 釘宮洋 うえだしげる 谷津美弥子
4 女たちの大決戦 西園悟 木村真一郎 佐藤修 丸山隆
5 歌姫たちの挽歌 川崎ヒロユキ 守岡博 門智昭
6 ベルカーニュの謎 西園悟 川崎逸朗 うえだしげる 前田明寿
7 漆黒の翼すぺしゃる 水島精二 長澤剛 谷津美弥子
8 晶霊光渦(クレーメルダスト)の夜 川崎ヒロユキ うえだしげる 中島美子
三宅雄一郎
9 奪われた大晶霊 川崎ヒロユキ
高山カツヒコ
佐藤修 丸山隆
10 夕日に散る 川崎ヒロユキ 釘宮洋 長澤剛 三宅雄一郎
11 コリーナ 西園悟 木村真一郎 うえだしげる 加藤初重
前田明寿
12 制裁の楔 川崎ヒロユキ 佐藤修 丸山隆
13 それぞれの旅立ち うえだしげる 前田明寿

漫画

テイルズ オブ エターニア
作画:小池陽子 全9巻 月刊ガンガンWING
ゲームのコミカライズとしては珍しく、実に4年半にも渡る長期連載となった。物語はゲーム版とほぼ同じ。
  1. ISBN 4-7575-0624-4
  2. ISBN 4-7575-0741-0
  3. ISBN 4-7575-0864-6
  4. ISBN 4-7575-0994-4
  5. ISBN 4-7575-1129-9
  6. ISBN 4-7575-1237-6
  7. ISBN 4-7575-1373-9
  8. ISBN 4-7575-1533-2
  9. ISBN 4-7575-1689-4

小説

  • 著:矢島さら ファミ通文庫
    • テイルズ オブ エターニア 永遠のきざはし(ときのきざはし) 1 ISBN 4-7577-0259-0
    • テイルズ オブ エターニア 永遠のきざはし 2 ISBN 4-7577-0277-9
    • テイルズ オブ エターニア 永遠のきざはし 3 ISBN 4-7577-0310-4
      • ゲーム本編を小説化した作品。
    • テイルズ オブ エターニア 蒼天の星 上 ISBN 4-7577-0368-6
    • テイルズ オブ エターニア 蒼天の星 下 ISBN 4-7577-0449-6
      • キールがリッドらと別れ王立天文台に残った後、リッドらと合流するまでの話を描いた番外編。
    • テイルズ オブ エターニア 暁の約束 上 ISBN 4-7577-0685-5
    • テイルズ オブ エターニア 暁の約束 下 ISBN 4-7577-0756-8
      • ゲーム本編のED後を描いた番外編。『蒼天の星』に登場したオリジナルキャラクター達も登場。
    • テイルズ オブ エターニア リッドのとかげ ISBN 4-7577-0959-5
      • 『暁の約束』後の話を交え、ラシュアンの幼馴染三人組やメルディの過去、オリジナルキャラクター・ルシルの話を描いた番外編。
    • テイルズ オブ エターニア キールの希望 ISBN 4-7577-1157-3
      • 「キールのゆめ」。『リッドのとかげ』後の話を描いた番外編。
  • 著:川崎ヒロユキ スーパーダッシュ文庫
  • 著:祭紀りゅーじ 電撃文庫

関連商品

書籍

  • テイルズ オブ エターニア オフィシャルガイドブック ISBN 4-7577-0325-2
  • ナムコ公式ガイドブック テイルズ オブ エターニア(書店扱い無し)
  • テイルズ オブ エターニア <vol.1> 南海の大決戦(2001年4月25日発売) ISBN 4-08-630030-3
  • テイルズ オブ エターニア <vol.2> ネレイドの福音(2001年5月25日発売) ISBN 4-08-630032-X
  • テイルズ オブ エターニアコンプリートガイド(2001年8月30日発売) ISBN 4-08-779129-7

DVD・VHS

  • Tales of Eternia THE ANIMATION - STAGE I(2001年5月23日発売)
  • Tales of Eternia THE ANIMATION - STAGE II(2001年6月27日発売)
  • Tales of Eternia THE ANIMATION - STAGE III(2001年7月25日発売)
  • Tales of Eternia THE ANIMATION - STAGE IV(2001年8月29日発売)
  • Tales of Eternia THE ANIMATION COMPLETE BOX(2007年2月7日発売) - DVD4枚組(アニメーション全13話)+特典CD3枚+16ページカラーブックレット+DVD解説書+ポケットカード 封入

サウンドトラック

  • テイルズ・オブ・エターニア オリジナルサウンドトラック(2001年3月16日発売)
  • テイルズ・オブ・エターニア リマスター・オーディオ(2001年4月4日発売)
    • どちらもゲーム本編で流れる曲とは違うアレンジの曲が収録されている。

ドラマCD

  • テイルズ オブ エターニア -LEVEL ONE-(2000年11月18日発売)
  • テイルズ オブ エターニア -LEVEL TWO-(2000年12月16日発売)
  • テイルズ オブ エターニア -LEVEL THREE-(2001年1月27日発売)
  • テイルズ オブ エターニア -LEVEL FOUR-(2001年2月24日発売)
  • テイルズ オブ エターニア -LEVEL FINAL-(2001年3月24日発売)
  • テイルズ オブ エターニア Labyrinth 〜foget-me-not〜上巻(2002年1月26日発売)
  • テイルズ オブ エターニア Labyrinth 〜foget-me-not〜下巻(2002年2月23日発売)

CD

  • Tales of Eternia THE ANIMATION オリジナルサウンドトラック「トスウク」(2001年3月7日発売)
  • Tales of Eternia THE ANIMATION ドラマ&BGMアルバム「ラスト・サマー」(2001年7月18日発売)

外部リンク

関連項目

  1. GAME SIDE』Vol.13、70ページより
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