ゲーム情報ウィキ
登録
Advertisement

テイルズ オブ グレイセス』 (Tales of Graces) は 、2009年12月10日バンダイナムコゲームスから発売されたRPG。様々な要素が追加されたプレイステーション3版『テイルズ オブ グレイセス エフ』が、2010年12月2日に発売が予定されている。

概要[]

『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトル(本編)12作目。マザーシップタイトルとしては、初のWii作品(シリーズ全体では『ラタトスク』に次いで2作目)。略称は「グレイセス」、またはタイトルの頭文字をとって「TOG」。テイルズ独特の固有ジャンル名は「守る強さを知るRPG」。日本ゲーム大賞2009 フューチャー部門を受賞。早期予約特典としてポストカードが、予約購入者にダウンロードコード付き特典DVDが付属していた。Wii版はユーザーからバグに関する問い合わせが殺到し(周回プレイに関する物が多い)、2010年3月8日9時30分より、バンダイナムコゲームス側は不具合修正したアップデートディスクとの交換の受付を実施中。交換品は同年3月27日より順次配送。また、店頭への出荷もアップデートディスクに切り替えている。『ラタトスク』同様モーションキャプチャーを利用している。

物語[]

空を海で覆われた世界・エフィネアでは、「煇石(クリアス)」という物質に含まれる「原素(エレス)」を使用した文明が栄え、ウィンドルストラタフェンデルの3国がそれぞれの政治体制の下存在していた。ウィンドルの辺境に位置するラント領領主の長子・アスベルは、ある日弟のヒューバートと共に探検に行った裏山の花畑で、記憶を無くした不思議な少女・ソフィと出会う。彼女や幼馴染のシェリア、同じ時期にラントを訪れたウィンドルの王子・リチャードと友情を深める日々。だが、ある事件でソフィは姿を消してしまう。彼女を守れなかった自分を憎んだアスベルは「強くなってもう誰も失わない」為に家を飛び出し、王都の騎士学校の門を叩いた。7年後、青年剣士に成長した18歳のアスベルは父の訃報を知り、故郷で領主を継ぐ事に。そんな彼の前に、死んだ筈のソフィと瓜二つの少女が現れた事から、物語は大きく動き出す。

システム[]

戦闘システム[]

本作の戦闘システムは、「SS-LMBS(スタイルシフト リニアモーションバトルシステム)」。
TOD(PS2版)』のCC(チェインキャパ)をパワーソースとして採用しており、2つのスタイルを切り替えながら戦うがこのシステムの特徴。
新要素として、敵の攻撃を横方向に回避出来るアラウンドステップ等がある。
これまでは横スクロールの戦闘だったが、本作では縦スクロールになっている為、今までは必殺技のキーが左右共通であったのが、上下共通になっている。
フィールドを自由に動けるシステム「フリーラン」もあるが行うとCCを消費し、CCがなくなると歩く。
エレスライズ
戦闘中の行動によって増加するエレスゲージを満タンにすると、エレスライズが発動。
この状態では、「一定時間CCを消費しない」「敵の攻撃でのけぞらない」「秘奥義発動可」など様々な恩恵を得られる。
敵側のゲージが満タンになるとエレスブレイクが発動。敵がのけぞらなくなる等の効果がある。
いずれの制限時間もエレスライズ・エレスブレイクをする毎に増えるレベルが高いほど増える。
レベルはゲーム中には確認できない。一方が発動させた後に他方が発動させるとレベルは初期化される。

ゲームシステム[]

称号
本作では、装備効果とマスタリースキルの2つの効果を持つ。装備効果は称号装備中にのみ発揮し、マスタリースキルはスキルポイントを使い習得する事で発揮。水着などの着せ替え称号もあるが、いのまたむつみがキャラクターデザインを担当したシリーズでは初となる。
エレスポット
料理システムを改善し、使いやすくされたもの。料理以外のアイテムもセットする事で色々な効果が使える。
デュアライズ
武具の強化や、料理、換金アイテムの作成などが出来る。

世界観[]

この世界はウィンドル、ストラタ、フェンデルの三国が治めている。三国は基本的に対立しており、ウィンドルとストラタは多少なりとも交流があるものの、フェンデルは完全に貿易を断っている。

ウィンドル
緑に覆われた豊かな国で、アスベル、ヒューバート、シェリア、リチャードの出身国。政治体制は王政で、元首は国王。王都はバロニア。豊富な煇石資源を有しており、人々も安定した気候の中で平穏な生活を営んでいる。他の二国と違い、この国の軍隊は「騎士団」という形を取っている。また各地方は領主が国から政や防衛を任されているが自治権が非常に強く半独立国のような状態になっており、中央の騎士団といえど有事の時も領地に赴く事は難しいらしい。豊かな国である一方で、宮廷内では常に王位を巡る争いが水面下で行なわれている。
ラント領
アスベル、ヒューバート、シェリアの故郷。ウィンドル内でも辺境に位置するが、煇石が大量に採掘できる土地で、国内の煇石採掘の割合の殆どを占めているため他国から豊富な煇石を目的に狙われており、フェンデルとはすぐ近くに国境があるため紛争が絶えず、またストラタもラントを手に入れようと策略を巡らせている。
ストラタ
砂漠に囲まれた国。政治体制は大統領制で、元首は大統領。首都はユ・リベルテ。他の2国よりも煇石を用いる技術が発展しており、特に首都は砂漠の中心に存在するにも関わらず、水属性の大煇石(バルキネスクリアス)を使って安定した気温を保っているが、最近は大煇石に不調が見られるらしく、煇石確保の為にラントを手に入れる算段をしている。セイブル・イゾレという市街には煇術と煇石の研究をする大きな研究所がある。
フェンデル
雪に覆われた国で、マリクとパスカルの出身国。政治体制は軍政で、元首は総統。帝都はザヴェートで、国民の殆どが軍事に関係している。アンマルチア族の技術提供により蒸気機関や煇石の研究が進んでいるが、領土内自体の煇石資源が少なく、更に採掘されたとしても原素の抽出方法が未だに解明されていない火属性の煇石が殆どの為、民間人の殆どは煇石の恩恵を受けられず、貧富の差が激しい。
ライオットピーク
三国のどこにも属さない闘技島。世界中の強者が自身の能力を試す為に集まってくる。ここの番人は「黒衣の番人」と呼ばれている。
アンマルチア族
世界各地に遺跡を残している謎の集団。その遺跡からは、非常に優れた技術を持っていた事が伺える。外見は人間と変わらず、メッシュがかかった白い髪が特徴的。一族をまとめる長は、代々長を勤めている家系から輩出される。フェンデルに隠れ里を構えており、近年のフェンデル人にとっては比較的身近な存在であるが、フェンデルが他国との交流を断っている為、ウィンドルやストラタでは未だに伝説の種族という扱いになっている。フェンデルの技術発展に協力して多くの技術者を国に送っており、今のフェンデルの技術開発には必要不可欠な存在である為、長の意向はフェンデル政府も無視できないものとなっている。フェンデルの山奥と、大昔に定住していたストラタの町に「英知の蔵」と呼ばれる情報の宝庫がある。

用語[]

エフィネア
アスベルたちが暮らす世界の名前。正確にはフォドラから見たアスベルたちが住む惑星の名前で、実際にエフィネアに暮らす人々はその言葉を使っていない。空の上に「海」と呼ばれる膜があり、さらに羅針帯(フォスリトス)がエフィネア全体を覆っている。
フォドラ
エフィネアと隣り合う惑星。かつて優れた科学技術で発展していたが、1000年程前に起きた星の核の枯渇と、ラムダの体組織を埋められた暴星魔物の暴走で滅びてしまった。エメロードはラムダが魔物たちを生み出してフォドラを滅ぼしたと話していたが、実際は研究者たちが嫌がるラムダから体組織を抽出し、それを生命に抽入した事が暴星魔物が増えた原因である。
アンマルチア
フォドラの発展を支えた技術者集団。一部の者はエフィネアに渡っており、大煇石や多くの遺跡を各地に残している。パスカルたちアンマルチア族は、エフィネアに渡った一部のアンマルチアの子孫にあたる。
原素(エレス)
この世界におけるエネルギーの源。場所によって存在する原素の属性が偏っており、ラントの裏山の花畑は全属性の原素がある数少ない場所である。
煇石(クリアス)
原素を内包する石で、煇石から採取した原素をエネルギーとして利用している。これを応用した魔術が煇術(きじゅつ)である。ただし火属性の煇石は爆発しやすい性質故に扱いが難しく、未だに原素の採取方法が判明されていない。
大煇石(バルキネスクリアス)
アンマルチア族によって作られた巨大な煇石。ウィンドルの風の大煇石・大翠緑石(グローアンディ)、ストラタの水の大煇石・大蒼海石(デュープルマル)、フェンデルの火の大煇石・大紅蓮石(フォルブランニル)の三つがあり、これらの大煇石を中心に街や国が作られ、現在は各国の象徴的な存在になっている。
星の核(ラスタリア)
惑星の中心部で、原素が密集している。
光の力
アスベル、ヒューバート、シェリアが7年後に突如目覚めた不思議な力。ソフィが使う力に酷似している。虹色がかかった白い光で、普通の人間が扱う術技よりも強力。また、最近になって目撃され始めた暴星魔物に対しても有効。その正体は、7年前に重傷を負ったソフィが「分滅保全」を行うために粒子化してアスベルたちの中に入り込み、ソフィの復元が近づくに連れて三人に宿るソフィの粒子が影響を与えた事で目覚めた力。ソフィが復元された後も彼女の粒子の一部はアスベルたちの中に残されている為、アスベルたちはその後も力を使うことができた。ソフィの力の源である「デリス鋼」がラムダに耐性がある為、ラムダとラムダが生み出した暴星魔物に対して有効だった。マリクとパスカルは「光の力」を持っていないが、後にパスカルが「デリス鋼」から「デリスリング」という指輪を二つ精製し、それを装備することで同じ力が使えるようになる。
暴星魔物(ぼうせいモンスター)
星の核から発見されたラムダの体組織が埋め込まれた魔物。ラムダの意思で自在に操る事もできる。通常の魔物よりも凶暴かつ強敵で、赤い光を纏う事であらゆる攻撃を無効化する事ができるため、普通の人間では倒すことが非常に困難。弱点はアスベルたちが持つ「光の力」で、「光の力」を含んだ攻撃を受けると赤い光が消滅する。
ヒューマノイド
フォドラで作られた人造人間。戦闘用と非戦闘用の2種類が存在する。姿は人間だが肉体は砂粒より細かい粒子で出来ており、再起不能になった場合は粒子となって消滅する。与えられた任務を独自で遂行する頭脳、破損した場合に自己再生を行なう能力を持ち、フォドラではもっとも理想的な最新兵器と言われていた。製造から1000年以上が経過しているため、現在では言語機能等が著しく損傷していたり、寿命を目前に控えた個体も多い。
プロトス1(プロトスヘイス)
ソフィの事。1000年程前にフォドラが危険生命体であるラムダを倒す為の最終兵器として開発した、戦闘用ヒューマノイドの呼称。ラムダに耐性がある「デリス鋼」を中心とした粒子で構成されている。酷い損傷を受けた場合は、体を粒子化して自己の機能を休止させ肉体を再構成する「単粒子保全」を行い、自己再生を行なう。他の復元方法として、粒子化した状態で粒子を別の器に分割する「分滅保全」を行なえるが、この方法は「単粒子保全」に比べて完全な再構成が難しく、一度行なえば二度と自己保全ができなくなる他、失敗すれば復元自体が不可能になるリスクもある。作中で「分滅保全」の器となったのは、アスベル、ヒューバート、シェリアの三名。生まれつき病弱だったシェリアが7年前の事件以降に体調が急に良くなったのは、彼女の中に入ったソフィの粒子の影響を受けた為。器の中で再構成の準備をする際に器自体にも再構成をかける為、器もプロトス1と同じ「光の力」を使えるようになる。ラムダを完全に根絶させる為の「対消滅機能」が備わっているが、それを使うとプロトス1も消滅する。

登場人物[]

パーティキャラクター[]

第5回人気投票では全員30位以内にランクイン。これは『TOP』以来の快挙である。

アスベル・ラント (Asbel Lhant)[]

- 櫻井孝宏(幼少期:甲斐田ゆき
モーション-崋狩祐雅
<幼少期>11歳 / 身長145cm / 体重38kg
<青年期>18歳 / 身長175cm / 体重65kg / クラス:剣士 / 一人称:俺(場面によっては私)
主人公。ラント領領主アストンの長男。幼少時代は活発で勝気で、仲間を引っ張るガキ大将格だったが、父には反抗的で、将来は領主の後継よりも王国騎士団への入団を望んでいた。確かな器を持ち、騎士団員に評価されていた。ある日、裏山で記憶を失った少女と出会い、彼女を「ソフィ」と呼び、記憶が戻るまで彼女を守る決意をしたが、ある事件でソフィは自分達を守る為に死んでしまい、それで誰かを守る為に強くなりたいと思う気持ちが強まり、王都の騎士学校に入学。現在は幼い頃のやんちゃぶりが薄れ、真面目な青年へ成長した。幼少時の強気さが反面になり、弟やシェリアらに押しが弱くなったり、怒る姿を殆ど見せないが、有事にはマリクをも引っ張るリーダーシップを発揮。もう少しで騎士になれる所だったが、シェリアから父の訃報を聞かされ、ラントに帰郷後、故郷の為に戦死した父の志しに向き合い、退学し領主を継ぐ事を決意。その後、フェンデルとの紛争でシェリアと共に追い詰められた時、7年前に死んだ筈のソフィが現れ、それが彼の運命を変えていく。騎士団の訓練時に目覚めた未知の力、「光の力」を持つ。性格は真面目ながらも頑固な一面も持ち、自分に出来る事を探し行動している。心優しく仲間想いで、敵対関係になったリチャードも信じ、説得を続ける。ソフィを失った事実はトラウマになっている為、彼女を大切に思い、もう失わない為に守り抜く事を決意。シェリアの好意に気付いていない。空気が読めない事も。記憶喪失のソフィと旅をしていた時に彼女の面倒を見ていた為、多少料理は作れる。好物は甘口カレーだがシェリアからは子供っぽいと言われている。趣味は掃除。気候が穏やかなウィンドルから出た事がなかった為、暑がりで寒がり。所持武器はサーベルと刀。固有装具は剣のホルダー。戦闘スタイルは剣を鞘に収めた状態での体術を用いる「帯刀技」と抜刀状態から様々な剣技を用いる「抜刀術」。全て技で構成されている主役らしい前衛型。術防御以外のステータスが安定して高く、抜刀攻撃では様々な属性への有効特性を持ち、ソフィの力の恩恵から暴星へ有効特性も持つものも多い。他のキャラと違い、戦闘スタイルの移行に1モーション要するものの、移行時にそれぞれ恩恵を得られるなど扱い易い。
なりダンX』では、ディオのコスチュームでアスベルの衣装が登場。
第五回「テイルズオブ」キャラクター総合人気投票で初出ながらも見事3位となる。いのまたむつみがキャラクターデザインを担当したシリーズの主人公としては初のトップ3入り。
マイソロ3』にも出演。第5回「テイルズオブ」キャラクター総合人気投票で3位となる。いのまたむつみがキャラクターデザインを担当したシリーズの主人公として初のトップ3入り。

ソフィ (Sophie)[]

声 - 花澤香菜
モーション-木下鈴奈
13歳(外見年齢) / 身長148cm / 体重39kg / クラス:光子格闘 / 一人称:わたし
本編のヒロイン。幼少期のらアスベルがヒューバートと共にラントの裏山に行った時、そこで眠っていた謎の少女。記憶喪失で自分の名前も覚えていない。「ソフィ」という名前はアスベルが付けた。アスベルに懐き、ヒューバートやシェリア、リチャードと意気投合するが、アスベル達と共に王都バロニアの隠し通路で魔物から彼らを守ろうと戦うも、相打ちの様に消滅。死んだと思われていたが、7年後のフェンデル軍との紛争で危機に陥ったアスベルとシェリアから放たれた光がソフィとなり、再びアスベル達の前に出現。当初は7年前にアスベル達と過した記憶を失っており、彼らも7年前のソフィと同一か否か半信半疑だったが、後にヒューバートから放たれた光を吸収して7年前の記憶が蘇った。嫌いな食べ物を残したり、何かあるとアスベルの後ろに隠れたり、咋な嘘やとんでもない事も信じてしまったりと、純粋で子供っぽい。アスベル達を大切に思い、彼らを失う事を恐れている。一方で7年後ではリチャードを友人だと思う心に反し、彼に本能的に闘争心を抱いており、そう思う理由が解らずに悩み続ける。好物のカニタマになると性格が変わる(カニタマ記念日を造ってもいいと言う程)。正体は、ラムダを倒す為に作られたヒューマノイドプロトス1。7年前に重傷を負った際、同じく負傷したアスベル達を救いに「分滅保全」を行い、アスベル、ヒューバート、シェリアの中に粒子として宿っていた。7年かけて修復を終え、アスベルとシェリアの中にあった粒子が放たれてソフィを再構成したが、その時はヒューバートに宿っていた分の粒子がまだ戻っていなかった為、7年前の記憶が欠落していた。後にエメロードに自分が生まれた理由を思い出し、アスベル達を守りに自身を犠牲にしてでもラムダを倒そうとする行動を取る様になり、彼女の身を案じるアスベルと意見が対立する様に。外見に反し、戦闘能力は高い。所持武器はリスレット。固有装具はアンクレット。戦闘スタイルは卓越した身のこなしで行う「格闘技」と光の力を用いて治癒を行う「再生術」。防御が高く、HPもそこそこの為、打たれ強い。前述の通りプロトス1である彼女は構造上、ラムダの体組織を持つ暴星魔物に有効特性をもつ技を大量に覚える。また、仲間の戦闘スタイルを真似た技も所持。
『マイソロ3』にも出演が決定。

ヒューバート・オズウェル (Hubert Ozwell)[]

声 - 水島大宙(幼少期:高橋美佳子
モーション-高倉大輔
<幼少期>10歳 / 身長138cm / 体重34kg
<青年期>17歳 / 身長171cm / 体重62kg / クラス:煇術剣士 / 一人称:ぼく
旧名はヒューバート・ラントで、アスベルの弟。幼少時代は気弱で大人しく、兄の後を追っていた。努力家で、幼い頃から博学。オズウェル家に養子に出された後は出世を重ね、現在はストラタ軍少佐に就いている。真面目で軍務に忠実だが、養子に出された事で家族に捨てられたと思い、当初は兄や母に冷たい態度で接していたが、内心は家族を大切に想い、兄やシェリア、ソフィを案じる一方で疑い深く、隠し事をされるのを嫌い、一行に同行した当初は素性を明らかにしないマリクやパスカルを疑う。「光の力」を持ち、この力には調査していた。皮肉屋だがブラコン。幼少期とは打って変わって敬語ながら強気の口調だが、戦隊ヒーローを好んでいる事を隠したり、自分の戦闘体勢を好んでいた漫画を参考に作り出したりといった子供っぽい一面も。女性の扱いは苦手。金銭面を気にする描写も。暑さには強いが、寒がり。好物はオムライスだが、仲間には隠している。パスカルには「弟くん」と呼ばれており(終盤では名前で呼ばれる事も)、誤解が解けた後は彼女に好意を抱く。武器は両刃の剣(中央で分割すると双銃にもなる)固有装具は眼鏡。戦闘スタイルは双剣の柄の部分を合わせた状態での近接攻撃を行う「両剣技」と双剣を銃に変形させて遠距離攻撃を行う「双銃術」。命中のステータスが高く、装備の傾向から攻撃も高くなる。防御は低め。両剣、双銃ともに攻撃後のステップをしないと隙を生んでしまう為、要注意。双銃術には非詠唱と詠唱の物があり、詠唱する型のものも時間が短い。暴星属性に有効特性もつ術技が多い。状態異常除去とHP回復術も少し覚える。

シェリア・バーンズ (Cheria Barnes)[]

声 - 河原木志穂
モーション-大黒優美子
<幼少期>11歳 / 身長146cm / 体重39kg
<青年期>18歳 / 身長160cm / 体重47kg / クラス:治療士 / 一人称:私
ラント家に仕える執事フレデリックの孫。ラント兄弟の幼馴染で、アスベルに恋心を抱いている。幼少時代は強気で活発だったものの、生来病弱で、少し無理をするだけでも発作を起こしていたが、ソフィが消滅した事件後に健康体となり、7年後に「光の力」に目覚め(目覚めた原因は祖父のぎっくり腰)、使える様になった治癒術で紛争の怪我人を助けている。「しんっじられない!」が口癖。特技はピアノ。心優しくラント領内の評判は良く、天使と呼ばれていたが、アスベルと再会した当初はよそよそしい態度で殆ど笑顔を見せなかったが、それはソフィの消滅後、彼が自分を残して行ってしまった事、騎士学校在籍中に自分宛の手紙も出さなかった為で、彼女が誘拐された事件後にアスベルと口論になるが、その際に前記の事を告白。その後和解し、それ以降は以前の明るく積極的な自分として接する。他人の恋愛話には関心を抱き食いつくが、自分の恋を指摘されたり茶化されると慌てふためいたり、アスベルに当たったりしてしまう(その様子をマリクやパスカル、フレデリックには呆れられている)。料理が得意で、旅の中で大抵彼女が作っている。好物は焼き鳥丼で、シェリア曰く「女は黙って焼き鳥丼」。それは焼き鳥を武器にする程。暑さにも寒さにも弱く、幽霊や怪談話も苦手。ソフィの事は恋敵と思う事もあったが、今は友人と思っており、自分の方が年下でありながらマイペースなパスカルも含め、母の様に面倒をみている。武器は短剣。固有装具はリボン。戦闘体勢は袖に仕込んだナイフを投げて攻撃する「投剣技」と味方の治療や補助を得意とする「神聖術」。術防御が高く、攻撃が低いというステータス。強力な回復や、ステータス強化、状態異常除去の術を多く覚え、彼女だけの補佐術が多い。詠唱攻撃術は全て暴星属性に有効特性を持つ。
尚、担当の河原木は『TOC』にもパーティーキャラとして出演しているが、本編でも特典DVDでもそれに触れられていない。
『マイソロ3』出演が決定。

リチャード (Richard)[]

声 - 浪川大輔(幼少期:三瓶由布子
モーション-大沼竣
<幼少期>12歳 / 身長152cm / 体重45kg
<青年期>19歳 / 身長178cm / 体重67kg / クラス:細剣士 / 一人称:僕
ウィンドルの王子で、アスベルの親友。幼少時代にラント領を訪れた際にアスベル達と出会う。物心がついた頃から王位を巡る宮廷内の争いを目の当たりにしてきた為、他人に不信を抱く様になっていたが、王子という立場に関係なく自分と接し、暗殺者から救ってくれたアスベルとソフィに感謝し、彼らと友情を深める。ラントの裏山の大樹には「友情の誓い」として彼らの名前が刻まれている。後に王都に遊びに来たアスベル達に、夜に聖堂から城に通じる隠し通路を通って城を案内する約束をするが、約束の時間になってもリチャードは現れず、痺れを切らしたアスベルがヒューバート達を無理矢理引っ張って隠し通路を進んだ所、通路の中で倒れていたリチャードを発見。直後にアスベル達は魔物に襲われ彼らを庇ったソフィは消滅し、アスベル達は気絶したままアストンに救出された為、彼らとはそれっきりに。7年後には叔父のセルディク公に追われ、再会したアスベル達、デール公が指揮を執る援軍を得て、王位奪還に軍を挙げた。争いを好まない穏やかな性格で、アスベルとは信頼を寄せあっていたが、敵に殺されかけた出来事が原因で冷酷な性格に豹変し、自身に従わない者は殺しても構わないという発言をする様になって、アスベルと距離が生まれていく。アスベル達の協力で叔父を倒し、ウィンドル国王となるが、この頃から禍々しいオーラを身に纏い、王座就任直後に事実上ストラタ軍の支配下にあったラントを強襲した事で、アスベルと袂を分かつ。実は7年前にラムダに憑依され、命を狙われていたリチャードの負の感情が、似た境遇を辿ってきたラムダの感情と同化しつつある。7年前にバロニアの隠し通路で倒れていたのは叔父に毒を盛られていた為で、ラムダに憑依されて一命を取り留めていた。固有装具はマント。戦闘体勢はレイピアでの素早い攻撃を行う「細剣技」と人型の敵に威力を発揮する煇術を主に行使する「威圧術」。攻撃が高く、他も全体的に高水準で使い易い。人型に有効特性を持つ術技を大量に覚える。パーティキャラクターで唯一暴星属性に有効特性を持つ術技を覚えない。
PS3版『TOGF』では正式なパーティーキャラとして出演。『TOE』のレイスとは対照的(『なりダン2、3』では正式なパーティキャラとして客演)である。

マリク・シザース (Malik Caesars)[]

声 - 東地宏樹
モーション-狩野和馬
40歳 / 身長186cm / 体重76kg / クラス:投刃剣士 / 一人称:オレ
ウィンドル騎士養成学校の教官で、アスベルの恩師。アスベルが尊敬しており、優秀な戦士として一目置かれている。騎士団がセルディク公に付いた事でリチャードやアスベルと敵対するも捕虜となり、騎士団を追われる。アスベルがリチャードに助命嘆願をした事から借りを返す為に同行。自分の過去は話したがらないが、紳士的で女性にモテるが、堅物ではなくジョークを交わす時があり、ソフィに変な事を吹き込んでいたり、シェリアの恋を応援したり、アスベルの学生時の成績をサイコロで決めたりする。酒好きでカクテル作りが上手く、酒場でバーテンダー代理を勤めたり、宿の酒で作る事も。武器はブーメラン状の曲刀だが、その独特な戦闘体勢で、ウィンドルの出身でもないらしく、ヒューバートから警戒されている。パーティ内での呼称は大抵「教官」。好物は鯛茶漬け。高所恐怖症で、ウォールブリッジで戦った時は「あそこでなければ勝っていた」と豪語。鼻で笑う癖がある。フェンデル出身で、20年程前に戦友だったカーツと共に貧困の差に苦しめられている民衆を救おうとした若い将校の集まり「改革運動」に所属していたが、想い人のロベリアの死で迷いが生じ、改革運動が政府に鎮圧されていく中で身の危険を感じ、軍に残ったカーツと袂を分かち、国外逃亡。ウィンドルの騎士団に身を置いていた。過去を明かした後はヒューバートからも信頼を受け、2人で不穏な空気を見せ始めたエメロードの監視を行っている。パーティへの配慮や冷静な判断ができ、ヒューバートに「あなたの判断は正しかった」と言わしめる程。ウィンドルに行く前はストラタで傭兵をしていたので世俗に詳しく、暑さにも寒さにも丈夫。固有装具は香水。戦闘体勢は背負った曲刀を自在に操る「操刃技」と様々な属性を持った煇術を行使する「攻撃術」。HPは高い以外は標準的な術士で、術攻撃が高く、二つの戦闘スタイル故に遠距離戦が得意だが、その体勢とスキルを多く習得するまで防御が伸びないという点から近距離戦は苦手。多彩な属性攻撃術を所持するが、暴星魔物に有効な「光の力」を持っていなかった為、暴星属性に有効特性を持つ術は一つ。

パスカル (Pascal)[]

声 - 植田佳奈
モーション-佐藤歩
22歳 / 身長155cm / 体重45kg / クラス:法陣士 / 一人称:あたし
アスベル、ソフィ、リチャードがグレルサイドに向かう途中、出会った技術者。アンマルチア族の遺跡でソフィの映像を見た影響で彼女に興味津々で、スキンシップを試みては警戒されている。明るくて人懐っこく、パーティのムードメーカー兼科学者的存在だが、多少の良識は持ち合わせている。技術者として天才と言うに相応しく、ストラタの技術者がお手上げだった大煇石を見た後に瞬時に修理したり、初めて見知った物質でもすぐに性質を理解して応用してしまう程。作業時は具体的な内容解説を殆ど行なわず、擬音を口にしながら行なう癖がある。いい加減な為、初対面の相手から疑惑を受けたり周囲に誤解を与えてしまう事も度々。異性への関心は薄いが、恋に鈍い訳ではなく、シェリアの恋を応援している。好物はバナナやバナナパイで、研究に集中してくるとバナナしか食べなくなる他、風呂も殆ど入らなくなる。匂いを嗅ぐ事で入らなくなってから何日目か解るらしい。最近は背が伸びない事が悩みだが、別に落ち込んではいない。原素に宿ると云われる三種の精霊を行使する。その正体はフェンデル出身のアンマルチア族。素性を一行に隠したつもりはなく、話さなかった理由は聞かれなかった為。一族の中でも優秀でその才能は幼い頃から発揮していたらしく、喧嘩した姉フーリエへの嫌がらせで自分の部屋に罠を仕掛けたり、全自動対人警戒網を作って姉から逃げ回ったり、姉曰く「何でも軽々とこなし、自分の真似をして先に結果を出して、努力した先には常時妹がいた」。里を出てからの事は覚えている様でアスベルと出会ったのは本人曰く「652231歩目」。暑がりだが、寒さには強い(マリクに『魚類』と揶揄された事も)。昔は故郷で火属性の煇石から原素を抽出する研究を行っていたが、一定以上の力を加えれば僅かでも広範囲の爆発を引き起こす火の煇石の危険性を認識し、研究を途中で放棄。3年前からアンマルチア族のルーツを探りに故郷を出て、世界各地を放浪していたが、彼女が放棄した筈の研究は、その危険性が認識されぬまま姉を通じてフェンデル軍部に流れ、失敗すればフェンデルが崩壊しかねない危険な実験へと繋がってしまう。固有装具はマフラー。戦闘スタイルは杖の柄に仕込んだ銃からの遠距離攻撃「長銃技」と周囲の敵味方に影響を与える煇術を行使する「法陣術」。攻撃、術攻撃、防御、回避が大きく伸びるがHP、術防御、命中が低いという極端な成長をする。技が遠距離、術が近距離という他のキャラとは逆のスタイルで、鋼体を付加する固有装備が敵の近くでの詠唱を助ける事に。「光の力」を持っていなかった為、暴星属性に有効特性を持つ術技は少なめ。

ウィンドル[]

アストン・ラント
声 - 幹本雄之
アスベル、ヒューバートの父親で、ラントの領主。一見冷たい性格に見え、反抗的だったアスベルには厳しかったが、内心では家族を大切に思っており、アスベル同様に正義感が強く不正を嫌う。妻のケリーによれば常にラントの為に悩みつつも、その不安を人前に見せなかった不器用な人であったという。不器用故にアスベルとヒューバートには誤解されていたが、体が弱かったシェリアがアスベル達と遊ぶ事をケリーやフレデリックに咎められていた中で、アストンは彼女を庇い息子たちと遊ぶ事を許していた為、シェリアからは慕われていた。花や帆船模型が好きという面も。特に帆船模型は外出先にも持っていくという嵌り様で、ヒューバートにもよく買い与えていた。正当な次期領主だったアドルフという兄がいたが、アストンたちの父親が自分の意向に従わなかったアドルフを次期領主から下ろした事で、実の兄と領主の座を巡って争う事に。結果的にはアストンが勝ったものの、ラントを追われたアドルフは失意の内に亡くなってしまい、兄を死に追いやってしまった事を後悔し続けてきた。7年前にリチャードをラントで受け入れる事にしたのも、望まぬ王位継承者争いに巻き込まれているリチャードへの同情もあった。その様な過去故に、長男であるアスベルを次期領主にする事にこだわり、ヒューバートを養子に出したのは彼がオズウェル氏の下で文武両道の教育を受けて、多くの可能性を持った将来を開けるようにとの配慮であったが、それが本当に正しかったのか悩む事もあったという。それが結果的にヒューバートの家族への複雑な感情と、それによる「アスベルのラント一時追放」につながってしまったのは皮肉である。7年後にフェンデルとの国境紛争で重傷を負い、二人の息子とわかりあえる事なく他界。46歳没。フレデリックの秘奥義中にさり気なく登場。
ケリー・ラント
声 - 竹口安芸子
アスベル、ヒューバートの母親。バロニアの貴族の令嬢だった。やんちゃなアスベルを咎めつつも、いつも息子たちを温かく見守っている。アストン亡き後は、アストンの真意を知らないヒューバートにつらく当たられるも、和解。
フレデリック・バーンズ
声 - 松岡文雄
64歳。シェリアの祖父でラント家の執事。両親を早くに亡くし、兄弟もいないシェリアの唯一の肉親。ぎっくり腰を患っていたが、シェリアの「光の力」によって治療される。某所で戦うことができるが、高威力の秘奥義も持っている。この力はアストン亡き後に修行して身につけた。
バリー
声 - 中村大樹
25歳。ラント領の兵士。ラントを守りたいと思う気持ちは人一倍強く、積極的に前線に立っている。シェリアに好意を抱いているそぶりがある。領主の長男でありながら、いつも肝心な時にいなかったアスベルに対して次第に不審感が募っていき、突き放した様な態度を取る様になるが、後にアスベルへの信頼を取り戻す。
セルディク
声 - 平野正人
50歳。大公で、先王ファーディナンド4世の弟。王位を奪う為に兄や甥のリチャードに毒を盛っていた。7年後に味方に引き入れた騎士団の一隊と共にクーデターを起こし、兄王を殺害。国王の地位を手に入れるものの、城に侵入してきたアスベルたちに敗れリチャードに殺されたが…。リチャードに関わる全ての悲劇の元凶とも言える人物。
ビアス
声 - 坂口候一
リチャードの幼少期の家庭教師で、名家出身の騎士。非常に嫌味な性格。爪状の武器を両手に持って戦う。セルディク派の人間で、護衛のもとから離れたリチャードを暗殺しようとするも、アスベルとソフィに敗れ、その後は王都に護送された。名家の長子であった自分が落ちぶれたという現実が受け入れられず、7年後では精神が狂った廃人となっている。
ヴィクトリア
声 - 柚木涼香
騎士団員兼騎士学校の教官。マリクの元教え子で、アスベルが騎士学校に入った時はまだ学生だった。男勝りな口調で、厳しい性格。騎士団の任務で王位奪還の為に城に侵入したアスベル達に敗北したが、その後は奇跡的に騎士学校の教官職に復帰できた。マリクに好意を抱いている。
デール
声 - 矢田耕司
グレルサイドを統治する公爵。王家とは遠縁だが前国王とは父親の代から親交が深く、リチャードとは彼が幼少の頃から交流があり、彼をとても可愛がっていたらしい。前国王やリチャードに心から忠誠を誓っており、王都を追われたリチャードが真っ先に彼を当てにグレルサイドを目指した事から、リチャードからも絶対的な信頼を得ている。クーデターに備えて軍を組織しており、リチャード達と共に挙兵。リチャードが行方不明になった後も彼の身を案じており、周囲には殆ど悟らせないがリチャードの代わりに国内の安定に尽力しすぎた事と、ラムダによるリチャードの暴走に心を痛めた結果、体調を崩している。

ストラタ[]

ダヴィド・パラディ
声 - 石塚運昇
ストラタ大統領。アスベル達の旅の道中、自らの正体を隠して出会っている。常に国の事を思っており、何か問題が起きた場合は自ら現地に赴くなど行動力に溢れており、国民から絶大な信頼を得ている。アスベルたちに対しては好意的だが、一方で政治に私情は挟まないというポリシーも持つ。一番嫌いな国事は選挙で、執務室のボードには選挙戦の対策メモが貼ってある。
レイモン・オズウェル
声 - 優希比呂
25歳。ヒューバートの副官で義従兄。普段は礼儀正しいが、オズウェル家の血筋を引かず、ラント政策について本家の意向を無視する様な行動を取るヒューバートの事を快く思っていない。ヒューバートが自身の召喚命令の撤回に関する親書をアスベルに託した事を知り、シェリアを人質に取って親書を奪おうとするもヒューバートにばれ、早まって自殺未遂をする。後に救出されたシェリアが怪我を治してくれた事で改心し、シェリアに好意を抱く様に。
ガリード・オズウェル
声 - 金尾哲夫
ヒューバートの養父。実業家で、国内でのオズウェル家の立場は高い。以前からラントと手に入れる為に色々と策を張り巡らせていたらしく、ラントの件でセルディク公と秘密同盟を結ぶことに成功したが、紛争を長期化させる事でラント統治を容易にする為に、ラント周辺地域への侵攻を無断で指示していた事から大統領の信頼を失い、ラント政策から手を引くように命令された。現在ヒューバートとはラント政策を巡って対立しているが、厳しいながらもヒューバートに対する期待と愛情はあった様で、ヒューバートもオズウェル氏を悪人と断言しつつも養父として尊敬している。

フェンデル[]

カーツ・ベッセル
声 - 石野竜三
40歳。軍の技術将校で、マリクのかつての友人。揺るぎない信念の持ち主で、かつてはマリクと共に改革運動を行なっており、改革運動が鎮静化されていきマリクが国外へ逃亡した後も軍に残り続けていた。資源が乏しいせいで貧しい生活を強いられている国民を救いたいと思う気持ちは今でも強く、その打開策として火の大煇石を制御してその原素を利用する事に希望を見出し、フーリエから提供された技術を応用して研究を重ね、近々大煇石を制御する為の実験を行なう計画を立てていた。再会したマリクや、研究の発案者であるパスカルが実験の危険性を訴えるも聞く耳を持たず、アスベルたちの妨害が入りながらも実験を行なうが、研究が不完全だった為、出力を上げた途端に装置の中の原素が爆発しそうになってしまい、フェンデル崩壊を阻止する為に装置のパイプを破壊するも、その反動で瀕死に陥る。死に際にマリクとパスカルに研究の完成とフェンデルの未来を託し、大煇石を見つめながら死亡。マリク同様にロベリアに好意を抱いていた様子。
オイゲン
声 - 金尾哲夫
フェンデル軍総統。カーツ同様に火の大煇石から原素を抽出する実験に力を注いでいる。アンマルチア族とフェンデルは、彼の代から交流が行われる様になってきたという。アンマルチア族の長には頭が上がらない。世界の危機に際し、アンマルチア族の長から半ば脅しの様な形で他国との協力を要請され、ストラタ大統領に親書を送る事となった。その後は政府塔を訪れたマリクをひそかに激励する等、比較的柔軟な態度を取る様に。サブイベントでは、家族の事も影響しているのか、改革運動の残党である反政府グループと対話の道を選択する事を公表。
フーリエ
声 - 大黒優美子
23歳。パスカルの姉。研究以外ではてんで駄目なパスカルの面倒を見ながら研究をしていた努力家で、現在はフェンデル軍の研究所で働いている。専門は生物に関する実験で、その過程で生まれた魔物・ヴェーレスを使役している。パスカルは姉を純粋に慕っているが、フーリエは優秀過ぎる妹に劣等感を抱いていた。妹が放棄した火の煇石から原素を抽出する研究を無断で引き継いでいたが、後に妹に研究を放棄した理由と危険性を指摘された事で今まで抱いていた感情が爆発し、妹との間に微妙な溝が生まれてしまったが、後に冷静になって、研究が未完成だった事と妹の指摘が正しかった事を認識し、和解できる時を待ち望んでいる。某所で戦うことになるが、戦闘スタイルは妹と同じ。
ポアソン
声 - 木下鈴奈
11歳。アンマルチア族の次期長で、現長ガウスの孫娘。真面目な性格で、パスカルやフーリエを「姉様」と呼び慕っている事から勘違いし易いが、パスカルやフーリエと血縁関係はない。一人称は「うち」。パスカル曰く長は自由に研究はできないが、シャトルの発射操作をパスカルの手本を見ただけでできることから、一族の者らしくある程度の技術力もあると見られる。
フェルマー
声 - 那須めぐみ
フェンデル軍の技術省で働くアンマルチア族の研究者。パスカルとは顔馴染み。後に付き合っていた人と結婚し、退職。
ガウス
声 - 斉藤貴美子
アンマルチア族の長でポアソンの祖母。好きな爺さんに言葉が訛っている事を指摘され、現在は基本的にポアソンを通して会話をする。
ロベリア
オイゲン総統の娘である軍人で、マリクとカーツの友人。20年ほど前にマリクやカーツと共に改革運動に参加しており、総統の娘である事を生かして改革運動に貢献していた。マリクに好意を抱いていたが、彼女を危険な目に遭わせたくなかったマリクに自身を疑う様な事を言われてしまい、心に深い傷を負いながら彼のもとを去った。それでも改革運動を成功させる為に単身で活動していたが、兵士に見つかってオイゲンの娘である事を知られぬまま撃たれてしまい、後から駆けつけてきたマリクに見取られながら死亡。彼女の死はマリクの心に大きな傷を残し、その後の国外への亡命に繋がっている。彼女の遺体はマリクが国外へ亡命した後、カーツによって大煇石の側に埋葬された。

フォドラ[]

エメロード
声 - 平田絵里子
フォドラのアンマルチアの女性。この場合のアンマルチアはフォドラの技術者集団の呼称で、エメロード自身はエフィネアのアンマルチア族と血縁関係ではない。フォドラが滅びる前に自らを封印し、精神を自分に似たヒューマノイドに移し、1000年以上の眠りについていた。ある事情でフォドラを訪れてきたアスベル達の前で目覚め、彼らに協力。一見物静かで温厚な女性に見えるが、研究者として合理的かつ冷酷な性格で、ソフィ(プロトス1)の製作者であるが彼女をラムダを倒す為の兵器としか見ていない。またラムダの危険性を危惧してラムダの破棄を実行し、辛うじて生き延びていたラムダを庇ったコーネルをヒューマノイド達に殺害させた張本人。足が不自由だった為、ヒューマノイドに自分の精神を移すまでは常に車椅子で移動していた。実は密かにコーネルに恋心を抱いていたが、コーネルは気付いていながらもそれに応えることは無く、彼の関心は次第にラムダに移っていった為、その事はラムダの排除にこだわった理由の一つでもあった。後にアスベル達と共にラムダを討つ為にエフィネアに行くが、ラムダの進化を目の当たりにした彼女は、ラムダと彼女が吸収したエフィネアの星の核を用いてフォドラに新しい生態系を作り、自身がその頂点に立つ事を企み始め、アスベルたちを裏切ってリチャードから引き離されたラムダを体内に取り込んだが、アスベル達に敗れた直後、活力を取り戻したラムダが拒絶反応を起こした事で体が崩壊し、消滅。某所で、彼女の残留思念が宿った別のヒューマノイドと戦闘する事が出来る。攻撃方法はオリジナルと同じだが、性格はかなり異なる。
サイ
非戦闘用のヒューマノイド。フォドラが滅びた後もずっと街を守り続けてきた。喋る事はないがわりと人懐っこく、エメロードの命令を理解したり、他のヒューマノイドたちを率いて破損品の修理を行なう等、優れた頭脳は未だに健在。
コーネル
声 - 阪脩
エメロードの師匠で、ヒューマノイド研究の第一人者。星の核から発見されたラムダの研究の責任者でもある。当初は研究の一環としてラムダを人間のように育てていたが、我が子の様に愛情を注ぐようになり、ラムダが人間として生き、やがて星の核として世界を守ってくれることを望んでいたが、ラムダが危険視された状況下でもラムダを庇い続けた為、上層部の命令を受けたエメロードに監禁されてしまった。その為エメロードと対立する様になったが、実験中の事故でエメロードが車椅子生活を強いられたことを後悔している。 尚、エメロードの自分に対する感情に気付いてはいたが、妻がいた為にその想いに応える事はなかった。後に監禁場所から逃げ出し、破棄されながらも科学者達や旧型ヒューマノイド達を倒しながら生き延びたラムダをシャトルの前で見つけるが、直後にエメロードに見つかり、ラムダと共にシャトルの中に逃げるも、シャトルの扉が閉まる直前にエメロードが率いてきたヒューマノイドに撃たれてしまい、最期の力でシャトルをエフィネアへと発進させて死亡。ラムダに最期に望んだ「生きろ」という願いは、その後のラムダの生きる糧となっている。
ラムダ
声 - 中原茂
アンマルチア族の遺跡に名前が刻まれている謎の人物。本作のラストボス。その正体は1000年前にフォドラが星の核を研究する過程で偶然発見された生命体であり、7年前にバロニアの隠し通路でアスベルたちに襲い掛かり、ソフィに止めを刺した魔物。体組織から魔物を生み出せ、他者に寄生する能力があり、ラムダを体内に取り込んだ者は左目に元々の色に赤が混じった色になる。発見された後はヒューマノイドの体に宿り、コーネルの愛情を受けながら人間らしく育っていったが、その能力故に周囲から危険視されていたラムダはエメロードに破棄されかかったが、辛うじて生き延び、コーネルが起動させたシャトルに乗ってエフィネアへ逃げるも、コーネルは自分を庇って目の前で殺されてしまった。それからエフィネアに辿り着いたが、魔物の姿だった為に人々から迫害され、更にフォドラから送られてきたプロトス1(ソフィ)の追撃に遭う。その為コーネルが最期に残した「生きろ」という願いを果たしたいと思いながらも、自身の存在を否定する人類や世界を憎むようになっていき、やがて自らが星の核となって世界を作り変えようという歪んだ思いに繋がっていった。プロトス1を退けた後に自身も重傷を負い、ソフィと同様に長い時間をかけて体を修復していた。そして7年前に目覚め、王都バロニアの隠し通路で幼いアスベル達に襲い掛かりソフィに致命傷を負わせたが、その側で毒を盛られていた事で死に掛けていたリチャードの「生きたい」という思いに、かつてコーネルが自分に残した言葉を重ね、リチャードに憑依する事で彼の命を救った。その後7年もの間リチャードの中で眠り続けていたが、リチャードが殺されかけたのを機に覚醒し、徐々にリチャードの精神と一体化し始めていった。

その他[]

かめにん
声 - 井上麻里奈
普通の街からロックガガンの体内にまで世界各地に存在する謎の商人。数人を除き、亀車というトータスを飼い慣らした乗り物を所持しており、100ガルドで街や港へ短時間で連れて行ってくれる。例外に、「ダークかめにん」という悪いかめにんもいる。口癖として語尾に「~っす」と付ける。小さい「こかめにん」も存在し、一人称は「あたい」で、彼女がかめにんマーチャント!の主役である。なお、従来の「ねこにん」も存在する。
タルカ
声 - 魚建
カルタ好きで、カルタの勝負を仕掛けてくる。
ロックガガン
セイブル・イゾレ先の砂漠に生息している大型の魔物。その体長は途轍もなく巨大で、体内はダンジョンマップのひとつでもある。知能が高く外見とは裏腹に大人しく、人に迷惑をかけることはないという。勝負を挑む事もできるが・・・。
ジョー、アーネ、カージ
サブイベントで登場する三兄弟。ジョーは炎を出すことができる発明をする末弟で、アーネはジョーの姉でコック帽を被っているがその料理はとても不味く、会うたびに帽子が長くなっていく。カージは長男でアフロ頭。鍛冶屋をやっている。彼らが今回の漆黒の翼である。
大煇星竜(ソロモス)
声 -
羅針帯(フォスリトス)の絶対守護システム。今回の隠しダンジョンの裏ボス。

ゲストキャラクター[]

ヴェイグ・リュングベル
声 - 檜山修之
TOR』より出演。原作では秘奥義は2人で行うが、今回は1人で使用してくる。
リアラ
声 - 柚木涼香
TOD2』より出演。原作では秘奥義ではなかった術を秘奥義として使用してくる。
コハク・ハーツ
声 - 井上麻里奈
TOH』より出演。原作では秘奥義ではなかった術を秘奥義として使用してくる。

主題歌[]

プレイステーション3版『テイルズ オブ グレイセス エフ』[]

2010年12月2日に発売予定。略称は「TOG-f」。タイトルの「エフ」はFuture(未来)の頭文字を意味する。PS3への移植希望の声は非常に多く、Wii版が発売されて2か月後の2010年2月には既に移植が決定していた。

  • 追加要素
    • 第1部に相当するWii版の本編をクリアすると、第2部に相当する本編の物語から半年後の物語を描いた「未来への系譜編」を収録。PS3版で追加された第2部のボリュームは本編の1本分に相当する。
    • 一時的だけパーティに加わっていたリチャードが第2部で再びパーティに加わって正式加入。
    • ソフィ・リチャードの「未来への系譜編」での新衣装
    • 新術技・新秘奥義を追加(アスベル秘奥義「天覇神雷断」(てんはじんらいだん)、ソフィ秘奥義「シャドウ・モーメント」など)
  • 変更
    • HD対応でグラフィックが向上してより鮮やかなグラフィック表示が可能になった。
    • ハードの違いのため、DSで遊べる『かめにんマーチャント!』のゲームは削除されて本編と連動する機能もなくなった。

スタッフ[]

かめにんマーチャント![]

本作には、本編とは別に「かめにんマーチャント!」というゲームがある。ランダム生成されるダンジョンを敵と戦いながら冒険する内容で、DSワイヤレス通信で最大4人まで協力プレイが出来る。ゲームでの入手アイテムは、通信で本編と連動することで、本編の店での使用が可能。バージョンにはダウンロード版とニンテンドーDSiウェア版の2種類があり、ゲーム内容は共通で以下の点のみ異なる。なお、DSiウェア版は2009年12月2日より200DSiポイントで配信されたため、本編発売前からのプレイも可能だった。また、通信機能はダウンロード版とDSiウェア版の異なるバージョンの相互通信も出来る。

ダウンロード版
  • 本編からゲームデータをDSダウンロードプレイでダウンロードすることでプレイ可能。ただし、本編である条件を満たす必要がある。
  • 全てのDSシリーズ本体でダウンロードが出来るため、DSの新旧にかかわらずプレイ出来る。
  • 電源を切るとゲームデータがなくなるため、再度プレイするにはダウンロードし直す必要がある。
  • 進行状況などのセーブデータを本編に送信することで保存出来る。続きから遊ぶ場合は本編からの受信で再開可能。
  • DSiウェア版からゲームデータをダウンロードした場合は、本編と連動する機能はなくなっておりセーブデータやアイテムを本編に送ることは出来ない。
DSiウェア版
  • ニンテンドーDSiショップから200DSiポイントで購入後、ダウンロードすることでプレイ可能。
  • 遊べるのはニンテンドーDSiとニンテンドーDSi LLのみであり、DSとDS Liteでは遊べない。
  • ダウンロード版とは異なり、ゲームデータはDSi本体内蔵のフラッシュメモリに保存。1度ダウンロードすれば電源を切っても保持され、DSiメニューからの選択で再度遊べる。消去しても、DSiショップから無料で再ダウンロードが出来る。
  • 取扱説明書が内蔵されており、操作方法などを見ることが出来る。
  • タイトル画面のメニューで「DSiメニューに戻る」を選ぶか電源ボタンを1回押せば、ゲームをやめてDSiメニューに戻ることが出来る。
  • 自動セーブ機能があり、進行状況・獲得アイテム・獲得した称号・現在のレベルなどが保存される。セーブデータは3つまで保存可能。
  • 進行状況などのセーブデータを本編に送信することで、本編のセーブデータに保存してバックアップすることが可能。そのデータを受信することで同じ状態から再開出来る。
  • DSダウンロードプレイ対応でDSiウェア版や本編のディスクを持っていない相手やDSi以前のDSシリーズ本体を持っている相手に、本編と連動する機能を削除したダウンロード版を1度に3人まで送信出来る。受信したダウンロード版は最後まで遊べ、DSワイヤレス通信での協力プレイも可能。

移植作であるPS3版の『テイルズ オブ グレイセス エフ』ではハードの違いのため、このゲームは削除されて本編との連動機能もなくなった。

コラボレーション[]

  • 2009年12月7日に、ハウス食品からタイアップ商品としてレトルト食品マーボーカレー』(コクの中辛/まろやか中辛)が発売された。これは、歴代の『テイルズ オブ~』シリーズに登場する体力回復用のアイテムをイメージし、商品化されたものである。
  • 同年12月16日から、『THE IDOLM@STER Dearly Stars』の衣装が、12月23日から初音ミクの衣装が配信。価格は400Wiiポイントである。
  • 2010年3月4日発売の『.hack//Link』の予約特典として、本作品とコラボレーションしたスペシャルDVDが付属。本作品のアスベルと『.hack』のハセヲ(共に声優が櫻井孝宏)、同じくマリクとオーヴァン(共に声優が東地宏樹)といった相互連動要素が盛り込まれている。

関連商品[]

書籍[]

  • テイルズ オブ グレイセス 公式コンプリートガイド(山下書店、2010年)
  • テイルズ オブ グレイセス パーフェクトガイド

サウンドトラック[]

  • テイルズ オブ グレイセス オリジナルサウンドトラック

ドラマCD[]

  • ドラマCD テイルズ オブ グレイセス 第1巻
  • ドラマCD テイルズ オブ グレイセス 第2巻
  • ドラマCD テイルズ オブ グレイセス 第3巻
  • ドラマCD テイルズ オブ グレイセス 第4巻

外部リンク[]

関連項目[]

Advertisement