ニンテンドー3DS(Nintendo 3DS, ニンテンドースリーディーエス)は、任天堂が開発、発売予定の携帯型ゲーム機である。日本では2011年2月26日に 2万5000円(税込)で[1]、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでは同年3月に[2]発売される予定。
概要[]
2004年の発売より6年間続いたニンテンドーDSシリーズ(ニンテンドーDS・ニンテンドーDS Lite・ニンテンドーDSi・ニンテンドーDSi LL)の後継機である[1]。
2010年3月23日に、初めてその存在が公式に発表され[3]、同年6月15日からロサンゼルスで開催されたE3の「任天堂メディアブリーフィング」で、詳細と実機が発表された[4]。
2010年9月29日、千葉・幕張メッセで行われた「任天堂カンファレンス2010」にて、日本での発売日と価格が発表された[5]。
特徴[]
2画面で、下画面がタッチパネル、マイク、カメラ(DSi、DSi LL)という前世代機の特徴はそのまま引き継がれており[6]、ニンテンドーDSシリーズ用ソフトもそのままプレイできる互換機能を有している[3](ただしDSi、DSi LLと同様、GBA用ソフトや「DS振動カートリッジ」等の拡張機器を差し込めるGBAスロットは搭載されていない)。
- 3Dディスプレイ搭載
- 上画面に3.5型の視差バリア方式ワイド3D液晶ディスプレイを採用しており、裸眼で立体的なゲーム映像を見ることができる[6]。過去に任天堂から発売されたファミコン3Dシステムなどでは、専用の3D眼鏡を装着する必要があったが、ニンテンドー3DSではその必要がない。
- 立体映像の見え方には個人差があるなどの理由から、上画面の横に「3Dボリューム」というアナログスライダーが付いており、無段階で3D表示の立体深度を変化させたり、OFFにして従来の2D表示にしたりすることができる。
- なお、タッチ操作で付く指紋などの汚れが3D表示の立体感や画面の透明度を低下させることから、下画面には3Dディスプレイを搭載せず、従来の2D表示のままとしている[7]。
- グラフィック性能の向上
- 高繊細な3Dグラフィックを実現するため、ディジタルメディアプロフェッショナル社の3DグラフィックスIPコア「PICA200」を採用し[8]、グラフィック表示性能が大幅に向上している。
- スライドパッド搭載
- 「スライドパッド」と呼ばれるアナログスティックを搭載し、ゲーム中の移動操作などの操作性が上がっている。スライドパッドの下部には従来型の十字ボタンも搭載されている。
- 3Dカメラ搭載
- 本体外側に2つのカメラを搭載しており、ステレオカメラとして立体的な写真を撮影することが出来る。本体内側のカメラは従来のDSiと同様に1つのままであるが、レンズはDSiより小さくなっている。
- モーションセンサーとジャイロセンサーの搭載
- モーションセンサーとジャイロセンサーを内蔵しており、傾けたり動かしたりしてゲームをプレイすることが出来る。
「思い出きろく帳」(プリインストールソフト)では、これを生かして歩数の記録ができる。
- すれちがい通信機能
- すれちがい通信機能を本体機能として搭載。従来は対応ゲームをスタートさせ、すれちがい通信のモードにしておく必要があったが、3DSでは複数のゲームのすれちがい通信が常時動作し続けるようになる[7]。本体に「おしらせランプ」があり、すれちがい通信が発生したことを通知する[9]。
- いつの間に通信
- 3DSのスリープ時に自動でニンテンドーゾーンや無線LANアクセスポイントを探索し、情報、ゲームのデータ、無料ソフト、映像等をインターネットより受信し、3DS内に保存する機能[10]。WiiのWiiConnect24に類似。
- 3DSカード
- 記憶容量が大幅に上がり、発売時点では2GBとなっている[6]。形状はDSカードとほぼ同じだが、角に出っ張りがついており、従来のニンテンドーDSシリーズのカード差し込み口に入らないようになっている[7]。
- HOMEボタン
- 従来のニンテンドーDSシリーズにはなかった「HOME」ボタンが追加されている。ゲームのプレイ中に割り込んで本体機能(HOMEメニュー、インターネットブラウザー、おしらせリスト等[11])を呼び出せる。
ソフトウェア・サービス[]
- 発売予定の3DS専用ソフトウェア
- 2010年6月のE3 2010時点でのラインナップは http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2010/3ds を参照。
- Mii対応
- Miiを作成するソフト「Miiスタジオ」、ネットワーク経由でMiiの交換などを行う「すれちがいMii広場」が本体にプリインストールされる。「Miiスタジオ」はWiiの「似顔絵チャンネル」に比べて強化され、内蔵カメラで撮った顔写真を分析してMiiを作成する機能がある。また顔のパーツも増えている[5]。作成したMiiはQRコードに変換して他のニンテンドー3DSで取り込むことができる[9]ほか、画像ファイルとしても保存できる。
- AR(拡張現実)
- ニンテンドーDSi専用ソフトにもカメラを活用したものがあるが、3DSではさらに強化され、カメラで撮影した空間とゲームのグラフィックを合成する拡張現実の表現が可能になる。本体にはARを体験できるミニゲーム集「ARゲームズ」がプリインストールされる。
- バーチャルコンソール
- 3DS用のバーチャルコンソールでは、ゲームボーイやゲームボーイカラー向けの旧作ソフトを配信する[5]。プレイ中には下画面に操作方法が常に表示される。また十字ボタンだけでなくスライドパッドでの操作も可能[12]。
- ゲームボーイアドバンスのタイトルや、Wiiのバーチャルコンソールで配信されているタイトルに対応するかどうかは不明。
- ダウンロード販売サービス
- Wiiにおける「Wiiショッピングチャンネル」と「みんなのニンテンドーチャンネル」に相当する機能を統合した新たなオンラインストアを開設する予定。また以前にニンテンドーDSi本体でダウンロードしたニンテンドーDSiウェアを3DSに引っ越しできる機能も搭載し、利便性を向上させる[9]。
- なおニンテンドーDSiウェアやバーチャルコンソールだけでなく、ニンテンドー3DS専用の配信タイトルも予定している。その中にはクラシックゲームを立体視にアレンジして配信する計画もあり、任天堂カンファレンス2010では「ゼビウス」が参考出展された[9]。
仕様[]
サイズ(閉じた状態) |
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画面 |
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カメラ |
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無線通信 |
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入力(操作系) |
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その他入力 |
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コネクタ |
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サウンド |
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タッチペン |
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バッテリー |
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ゲームカード |
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本体付属品[13] |
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プリインストールソフト[13] |
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出典[]
- ↑ 1.0 1.1 引用エラー: 無効な
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」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません - ↑ 3.0 3.1 “新型携帯ゲーム機の発売に関して”. 任天堂 (テンプレート:ISO date/ja). テンプレート:ISO date/ja閲覧。
- ↑ “新携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS™」を米国ロサンゼルスにて開催されたE3ショーにおいて初公開”. 任天堂 (テンプレート:ISO date/ja). テンプレート:ISO date/ja閲覧。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 “任天堂カンファレンス2010”. 任天堂 (テンプレート:ISO date/ja). テンプレート:ISO date/ja閲覧。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 “任天堂 E3 2010情報 『ニンテンドー3DS』本体概要”. 任天堂 (テンプレート:ISO date/ja). テンプレート:ISO date/ja閲覧。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 西田宗千佳 (テンプレート:ISO date/ja). “【西田宗千佳のRandomTracking】E3 2010特別編 任天堂の発表会詳報&3DS実機レポート”. AV Watch. テンプレート:ISO date/ja閲覧。
- ↑ “プレスリリース:ニンテンドー3DSにDMPの3DグラフィックスIPコア「PICA200」が採用される”. DMP (テンプレート:ISO date/ja). テンプレート:ISO date/ja閲覧。
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 “任天堂、「Nintendo Conference 2010」で3DSの発売日と価格を発表”. Impress GAME Watch (2010年9月29日). 2010年9月30日閲覧。
- ↑ “「ニンテンドー3DS」への3Dコンテンツ配信 日本テレビおよびフジテレビと提携”. 任天堂 (2010年9月29日). 2010年9月29日閲覧。
- ↑ “ニンテンドー3DSの発売は2011年2月26日!【任天堂カンファレンス2010】”. ファミ通.com (2010年9月29日). 2010年9月29日閲覧。
- ↑ “ニンテンドー3DS用ソフト体験インプレッション・その2【任天堂カンファレンス2010】”. ファミ通.com (2010年9月29日). 2010年9月30日閲覧。
- ↑ 13.0 13.1 “テンプレート:PDFlink”. 任天堂 (2010年9月29日). 2010年9月29日閲覧。
関連項目[]
- バーチャルボーイ
外部リンク[]
- 任天堂 E3 2010情報 ニンテンドー3DS
- テンプレート:PDFlink
- 任天堂ホームページ
テンプレート:ニンテンドーDS テンプレート:家庭用ゲーム機/任天堂
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