テンプレート:加筆 『ファミコンウォーズ』(Famicom Wars)は任天堂とインテリジェントシステムズで開発・発売されたウォー・シミュレーションゲーム、及びシリーズの名称。
概要[]
『現代大戦略』(システムソフト)を基にしたゲームシステムで、兵器生産、都市占領、敵兵力壊滅、敵拠点制圧を目的にする標準的なウォー・シミュレーションゲームであるが、ユニットの種類と登場する勢力も少なくレベルも設定されていないので成長の要素もない。複雑な要素を極力排除し、ウォー・シミュレーションゲームをよく知らない人も気軽にプレイできるような、わかりやすく親しみやすいシステムがこのゲームの特徴である。
乱数によって左右される要素がほとんどなく(運の要素がない)、戦闘の結果を予め予想することができる。そのため詰将棋のように何手も先を見越した作戦を立ててゲームを進めていかなければならない。後に発売される『ファイアーエムブレム』シリーズも必殺技の発動などに乱数の要素があるものの、ある程度戦闘の結果を把握することが可能であり、『ファミコンウォーズ』のシステムが流用されている。
また、近作では、作中でショーグンと呼ばれる司令官の登場と共に、ストーリーモードが用意されているなど、ファイアーエムブレムで培ったシミュレーションRPGの要素を逆輸入している面もある。
TVCM[]
- アメリカ海兵隊の隊員が訓練中にこのゲームを宣伝する歌を歌うというもの。実際に海兵隊員を使って米軍基地で撮影された(持っている銃も実物)。このCMではゲーム画面が一切出ておらず、当時としてはかなり異質なCMだった。なお、歌は実際に隊員が歌っていたのだが、CMでは日本人のアフレコに変更されている。
歌の「ファミコンウォーズが出~るぞ♪(これは発売前のフレーズ。発売後のフレーズはもちろん「ファミコンウォーズが出~たぞ♪」) …(中略)母ちゃんたちには内緒だぞ♪」というフレーズは映画『フルメタル・ジャケット』の挿入歌のパロディであり、ラストカットで太った訓練生のみを鬼教官がしごく所まで、ほぼ完全な引用が行われている(ただし教官役は「愛と青春の旅立ち」に倣った黒人俳優)。 - 撮影に際しては出演する隊員たちにはローマ字表記の歌詞カードを作成して、日本語のような発音をしてもらったという。
- このCMの撮影に先立って隊員たちにセリフの意味の説明が行われたが、「かあちゃんたちにはないしょだぞ」の箇所では爆笑が起きたという。
- 尚FC版とDS版のCMでは「母ちゃんたちには内緒だぞ」だったがGB版は「父ちゃん一緒に遊びましょ」に変わっている。
- 続編のゲームボーイウォーズ、ファミコンウォーズDSでも同じような構図のCMが放映された。
ただし、ゲームボーイウォーズでは女性兵士が登場、DSでは何故か住宅街の中で銃の代わりにデッキブラシを持って走っていた上、銭湯でブラシがけまでするという「戦闘」と「銭湯」をかけた内容で、オリジナルのCMとは趣を異にしている。 - ゲームボーイウォーズアドバンス1+2では、将棋の対局に見立てて棋譜読みのように「装甲車前へ」などという構図のCMであった。
発売タイトル一覧[]
- ファミコンウォーズ
- ファミリーコンピュータ,1988年8月12日発売
- マップは全17面。セーブデータが非常に消えやすく、本体からカセットを抜くだけで消えるとまで言われている。
- ゲームボーイウォーズ
- ゲームボーイ,1991年5月21日発売
- マップは全36面。COMの思考時間が長かった。
- ゲームボーイウォーズTURBO
- ゲームボーイ,1997年6月27日発売
- マップは全54面。思考速度がゲームボーイウォーズの約5倍と、大幅に短縮された。
- ファミ通の懸賞商品としてつくられたオリジナルマップの別バージョンもある。
- スーパーファミコンウォーズ
- スーパーファミコン・ニンテンドウパワー専売,1998年5月1日書き換え開始※現在は書き換えサービスは終了している
- FC版をベースにCPU思考速度の大幅な短縮、新マップ、新ユニット、新システムの追加、個性ある思考パターンを持つ4人の将軍と特殊能力を持つ将軍3人、計7人の個性あふれる将軍等ゲームボーイウォーズアドバンス以降のシリーズの礎を作った作品。
- ゲームボーイウォーズ2
- ゲームボーイカラー,1998年11月20日発売
- マップは全54面。思考時間がさらに短縮されている。
- ゲームボーイウォーズ3
- ゲームボーイカラー,2001年8月30日発売
- ゲームシステム・ユニットに大幅な変更があり、ネクタリス的なテンポのよいものになった。マップはビギナー16面+キャンペーン45面+スタンダード60面。
- なお、開発段階での名前は「ゲームボーイウォーズ ポケットタクティクス」。
- モバイルシステムGBにも対応していた。
- Advance Wars(ゲームボーイウォーズアドバンス1)
- ゲームボーイアドバンス,北米で2001年9月9日発売
- 当初発売予定だったがアメリカ同時多発テロ事件の影響で日本未発売。
- Advance Wars 2:Black Hole Rising(ゲームボーイウォーズアドバンス2)
- ゲームボーイアドバンス,北米で2003年6月23日発売
- 日本未発売。
- ゲームボーイウォーズアドバンス1+2
- ゲームボーイアドバンス,2004年11月25日発売。アメリカ同時多発テロ事件の影響で日本での発売が無期限延期になっていたゲームボーイウォーズアドバンスを続編とカップリングして発売。
- ファミコンウォーズDS(Advance Wars:Dual Strike)
- ニンテンドーDS,2005年6月23日発売(北米で2005年8月22日発売)
- 2画面を利用した、地上と空中のマップ表示など、新しい要素を多く含んでいる。
- ファミコンウォーズDS2(仮称)(Advance Wars:Days Of Ruin)
- ニンテンドーDS,北米で2008年1月21日発売
- 日本未発売。
- 突撃!!ファミコンウォーズ(Battalion Wars)
- ゲームキューブ,2005年10月27日
- ウォー・シミュレーションではなく、真・三国無双の現代戦版とでもいうべきリアルタイムストラテジー要素があるサードパーソン・シューティングゲーム(TPS)である。また、詰め将棋的な要素も強い。
- 突撃!!ファミコンウォーズW!!(仮称)(Battalion Wars 2)
- Wii,2008年発売予定,北米で2007年10月29日発売
- 突撃!!ファミコンウォーズの続編。
- Wi-Fiコネクションを利用したフリー対戦・シナリオ対戦・協力プレイの3つのマルチプレイに対応する予定。
- 前作には無かった海軍ユニットなども追加される。
なお、ゲームボーイウォーズTURBO,2,3の3作はハドソンからの発売である。これはハドソンの中本伸一(当時常務取締役)がゲームボーイウォーズのファンであったため、任天堂に新作を発売したいとかけあって許可を得て発売したものである。また、NINTENDO64でも「64ウォーズ」で発売される予定になっていたが、立ち消えになっている。
ゲームボーイウォーズアドバンス以降は海外でも発売されている。
関連項目[]
- ウォー・シミュレーションゲーム
外部リンク[]
公式サイト
非公式サイト
- 01nintendo ファミコンウォーズ攻略(ファミコンウォーズの攻略サイト)
- ゲームボーイウォーズシリーズ(ゲームボーイウォーズシリーズの攻略サイト)