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フリーソフト超激辛ゲームレビュー(フリーソフトちょうげきからゲームレビュー)とは、フリーゲームの紹介、およびレビューを行うウェブサイトの一つである。「激辛」等と略される。2000年9月開設。

概要[]

フリーソフト超激辛ゲームレビューは、主としてフリーゲームの紹介やレビューを行うサイトである。フリーゲームのファンであった上橋江上により創設され、現在はESにより個人運営されている。

投稿された自由な形式のフリーゲームレビューを掲載する「投稿レビュー」、管理人が執筆したフリーゲームレビューを掲載する「管理人レビュー」及び1本のフリーゲームを複数名で評論する「イチオシレビュー」の3つの方法でレビューを行っていることに特徴がある。

レビューは、レビューされたフリーゲームのジャンルごとに整理されている。ただし、若干ジャンルの分け方が独特であることに注意せねばならない。詳しくは後述

18歳以上対象の表現を含むゲームもレビューされている。そのため、ペアレンタルコントロールなどの効果で閲覧できない場合がある。 2011年2月9日にアクセス数1000万を達成、その後も1日平均4000回ほどのペースで閲覧されている。

名称の由来[]

「フリーソフト超激辛ゲームレビュー」の名称は、90年代半ばにリイド社より刊行されていた月刊アーケードゲーム専門誌「Game遊II」内の一コーナー、「アーケードゲームクロスレビュー」に由来している。

サイト内のイチオシレビューの採点システムも、このアーケードゲームクロスレビューのものに準じている。

なおこれらの使用については、サイト創設時にリイド社に許可を得ている。

レビュー[]

フリーソフト超激辛ゲームレビューでは、投稿レビュー管理人レビューイチオシレビューの3種類のレビューが行われている。

投稿レビュー[]

投稿レビューは、読者が各自、好みのフリーゲームについて紹介・評論するものである。

サイト閲覧者で、レビューしたいフリーゲームがある人であれば、誰でもレビューを投稿することができる。また、レビューの形式に対する制限は少なく、一行だけの簡素なものから、数十、数百行におよぶスクリーンショット(説明用の画面写真)が多用されたものまで、あるいはゲームの特徴を無駄なく説明したものから、ギャグやユーモアを交えたネタまみれのものまで、問題がない限り受理・掲載される。

レビューする対象の制限も少なく、無料で公開されているゲームであれば、ブラウザゲームや商業ゲームの体験版であっても、レビューを投稿できる。すでにサイト内にレビューが存在するフリーゲームに対する、2本目以降のレビューも投稿可能。また、自作し公開したフリーゲームをレビューしても構わない。

投稿されたレビューには、サイト上で公開されるときに管理人によるコメントが付記される。これは管理人による自由記述であり、ゲームに対する感想、レビューの補足説明や、レビュー中のネタに対するネタ返しが行われることもある。

投稿されたレビューは、ジャンルごとに分類され、投稿順に掲載される。

管理人レビュー[]

管理人レビューは、管理人が、好みのフリーゲームについて紹介・評論するものである。

管理人が執筆しているため、投稿レビューにおける管理人コメントが存在しない点を除いて、投稿レビューと同じ形式で掲載されている。

また、管理人就任以前の投稿レビューも掲載されており、それには投稿当時の管理人によるコメントが付記されている。一方元管理人によるレビューは投稿レビューとして掲載され、現管理人によりコメントが付記される。

レビューは、ジャンルごとに分類され、管理人の世代順(降順)に掲載される。

イチオシレビュー[]

イチオシレビューは、管理人が事前に決定したフリーゲームについて、締切までに複数名がレビューし、ランク付けを行うものである。およそ1ヶ月に1回のペースで行われている。

投稿レビュー同様、誰でもレビューを書き、投稿すれば参加できる。定員も不定で、少ない時で2名、多い時には7名ものレビュワーが参加したこともある。原則として管理人は参加するが、稀に管理人が参加しないこともある。

レビューの形式も、ほとんど投稿レビューに準ずるが、最大の相違点として、レビューしたフリーゲームのランク付けを行うことが挙げられる。ランクは、各レビュワーがハマリ度・グラフィック・サウンドの各項目について10点満点で評価し、計30点満点で採点を行って、それらの平均点により決定される。

  • ランクの種類
    • Aランク(得点率が88.8・・・%以上、平均点が26.6・・・点(=点)以上)
    • Bランク(得点率が66.6・・・%以上、平均点が20点(=点)以上)
    • Cランク(得点率が44.4・・・%以上、平均点が13.3・・・点(=点)以上)

この採点方法は、リイド社「Game遊II」の「アーケードゲームクロスレビュー」で用いられたものを、リイド社の許可の下で採用したものである。しかし、アーケードゲームクロスレビューが3人のレビュワーにより、総計90点満点で行われたものであるのに対し、このイチオシレビューは、参加人数が不定であることが異なる。判定基準の端数は、その為に現れるものである。

イチオシレビューの結果は、ジャンルごとに分類され、平均点順(降順)に掲載される。

Aランク作品一覧[]

2018年9月現在、イチオシレビューでAランクを獲得した作品は以下の56作品である。

作品名 ジャンル レビュー年月 人数 点数 得点率 備考
SACRED BLUE RPG 2001年8月 3名 80点 88.89%
囚人へのペル・エム・フル RPG 2001年9月 3名 80点 88.89%
1999ChristmasEve ADV 2001年10月 2名 60点 100% 史上最高得点率
弾断打駄々DANⅢ The Second Grade Inferno FIGHT 2001年11月 3名 83点 92.22%
シルフェイド見聞録 ADV 2002年9月 3名 81点 90% シークエンス1〜5までの評価
巫女一番-完全版- FIGHT 2002年10月 3名 81点 90%
いかちゃん ACT 2002年11月 4名 110点 91.67%
海賊高校生 RPG 2002年12月 3名 87点 96.67%
魔王のアクジ ACT 2003年3月 3名 81点 90%
Another Moon Whistle RPG 2003年6月 4名 116点 96.67%
らじおぞんで STG 2003年7月 3名 85点 94.44%
Soul Gate ETC 2003年9月 3名 81点 90%
Nepheshel RPG 2003年11月 4名 109点 90.83%
おばけの行進曲 ACT 2004年3月 3名 83点 92.22%
洞窟物語 ACT 2005年1月 5名 144点 96%
レミュオールの錬金術師 SLG 2005年3月 3名 84点 93.33%
Gunroar STG 2005年8月 2名 55点 91.67%
魔壊屋姉妹。 RPG 2006年11月 5名 140点 93.33%
モグラリバース2 STG 2007年2月 4名 108点 90%
ばとね!!〜ばとるねこみみさん〜 Plus RPG 2007年7月 7名 189点 90%
魔王物語物語 RPG 2007年12月 5名 139点 92.67%
TrackMania Nations Forever RACE 2008年6月 3名 83点 92.22%
モノリスフィア ACT 2008年7月 3名 82点 91.11%
BLOCKSUM PZL 2009年2月 5名 138点 92%
ヴァンガードプリンセス FIGHT 2009年8月 3名 80点 88.89%
月夜に響くノクターン Rebirth RPG 2009年10月 5名 141点 94%
らんだむダンジョン RPG 2010年2月 4名 110点 91.67%
アンブレード戦記 ACT 2010年6月 2名 54点 90%
Hydorah STG 2010年7月 3名 83点 92.22%
Spelunky ACT 2010年11月 4名 112点 93.33%
Frogatto & Friends ACT 2011年2月 3名 81点 90%
四月馬鹿達の宴 RPG 2011年3月 3名 81点 90%
Moon Whistle XP RPG 2011年6月 2名 57点 95%
彼女と彼女と私の七日 H 2011年8月 3名 85点 94.44%
Treasure Adventure Game ACT 2012年7月 3名 83点 92.22%
STARLIKE 皇星編 SLG 2012年9月 2名 57点 95.00% 連載版での評価
ふしぎの城のヘレン RPG 2012年11月 4名 113点 94.17%
EXTRAPOWER Star Resistance STG 2012年12月 4名 110点 91.67%
帽子世界 RPG 2013年3月 5名 140点 93.33%
Ib ADV 2013年5月 7名 194点 92.38% 史上最多得点
遺跡島と7つのまほう RPG 2013年9月 5名 134点 89.33%
Margikarman ItoA RPG 2014年4月 5名 138点 92.00%
アクションモグラ ACT 2014年5月 5名 137点 91.33%
ムラサキ STG 2014年12月 3名 87点 96.67%
ざくざくアクターズ RPG 2015年4月 6名 168点 93.33%
おばけの行進曲 10th ACT 2015年5月 4名 113点 94.17%
かたわ少女 H 2015年6月 6名 168点 93.33%
ツルギノマイ STG 2015年11月 4名 109点 90.83%
ファラオリバース ACT 2015年12月 3名 86点 95.56%
ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~ ACT 2016年1月 3名 81点 90.00%
狂い月 ADV 2016年3月 4名 107点 89.17%
ニュー・スーパーフックガール ACT 2016年4月 3名 84点 93.33%
箱庭えくすぷろーら ACT 2016年12月 3名 82点 91.11%
END ROLL RPG 2017年2月 3名 80点 88.89%
霧と太陽の王 ADV 2017年9月 3名 81点 90.00%
EXTRAPOWER GIANT FIST ACT 2018年9月 4名 110点 91.66%

ジャンル分類[]

レビューは、ジャンルごとに分類されて掲載される。一部独特な部分もあるので、以下に示す。(括弧内はWikipedia内などで使われる一般的名称。)

RPG
RPG(コンピュータRPG)。
ACT
アクション(アクションゲーム)。ファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)やスポーツゲームアクションRPG対戦アクションゲームブロックくずし等を含む。
STG
シューティング(シューティングゲーム)。
ADV
アドベンチャー(アドベンチャーゲーム)。
SLG
シミュレーション(シミュレーションゲーム)。
PZL
パズル(パズルゲーム)。
FIGHT
格闘ゲーム(対戦型格闘ゲーム)。
RACE
レース(レースゲーム)。
ETC
その他。上記分類に当てはまらないもの。タイピングソフト音楽ゲームクイズゲームカードゲームボードゲーム等を含む。

以下のジャンルは、以上のジャンルに優先して分類される。

BAKA
バカゲー。ギャグを主体にしたゲームを含む。
H
エロゲー(アダルトゲーム)。18歳未満のレビュー閲覧・執筆は禁止されている。ただしスクリーンショットにアダルト画像(乳首の露出等)を使用することはできない。
TOOL
ツール。ゲームではないフリーウェア。便利な小物ソフト、ゲーム制作に役立つソフト等を含む。レビューはフリーゲームと同じ形式で受け付けている。
DOJIN
同人ゲーム。有料のソフトウェア。管理人によるものの他、例外的に認められた投稿レビューのみが掲載される。なお、同人ゲームの体験版や、企業によるオンラインゲームについては、無料である限りフリーゲーム同様に扱われている。

ただし、以上はそれほど厳密な定義ではない。同じゲームがレビューによって違うジャンルに分類されることもある等、レビュワーの申告や管理人の一存で決定される側面が強い。

評価の傾向[]

レビューは、他のフリーゲーム紹介サイトと比較して、各種フォントが多用され、文章内に様々なネタが盛り込まれる傾向が強い。また、イチオシ作品は多人数で点数をつけた上での評価となるため、鋭い切り口で書かれる事も少なくない。

結果、単なるゲーム情報に止まらず、読み物として楽しめる形を取る一方、ネタと情報が混在することで読み手が困惑したり、書き手の意図が伝わりづらいといった問題も発生している。

更新[]

サイトの更新は、管理人によって随時行われる。現在は土曜日や日曜日を中心に、週に一回程度のペースで更新されている。

更新されるものは、主として新着の投稿レビュー、およびイチオシレビュー(掲載締切が来ている場合)である。

また、既に掲載されているレビューに対しても、関連する情報の追記、サイト移転に伴うリンク先変更等の更新が行われる。ただしレビュー本文は、執筆者からの依頼があった場合に限り変更される。レビュー対象作品の公開が終了した場合でも、リンクを削除し、公開終了の旨を追記することはあっても、自動的にレビュー本文を削除することはない。

更新の際は、サイトトップページの「個人的ニュース & 更新履歴」というコーナーに、その旨が掲載される。

参加方法[]

フリーソフト超激辛ゲームレビューにレビュワー(レビュー執筆者)として参加することは、レビューさえ書けるのであれば非常に簡単である。投稿のために他のレビュワーから推薦を受ける等の必要はまったくなく、たとえ一見のままいきなりレビューを送ったとしても何の問題もない。

サイト内には、レビューに簡単に参加できるよう、投稿フォームが設置されている。ただし、このフォームではテキスト情報しか投稿できないため、スクリーンショット等を用いることはできない。なおこの場合、掲載時レビュー文頭に置かれるスクリーンショットは、管理人により選定・撮影されている。

凝ったレビューを投稿したい場合は、サイト内で配布されているテンプレートを元に、HTML文書でレビューを書き、テンプレート配布場所に掲載された諸注意事項を厳守の上、管理人宛のメールで投稿することが可能である。

投稿・イチオシともに、レビューの書き方に大差はないが、イチオシレビューの際は評価点の記入を忘れてはならない。記入がない場合は掲載されない。

どちらのレビューでも、またいずれの方法で書くにせよ、最低限の品位が含まれた、他者が読んで不快感を催さない文章を書くようにせねばならない。あまりに適切さを欠く内容が含まれたレビューは、不掲載となりうる。

イチオシレビューでは管理人が作者への連絡を行っているため、レビュワー自身が作者に挨拶等をする必要はない。一方、投稿レビューの場合は、管理人からは作者へ連絡を行わないため、レビュワー自身の責任で作者と連絡をとるよう推奨されている。しかし作者に一切連絡を取らないレビュワーもおり、「レビューされたことを把握できない」という作者側からの批判がある。

なお投稿レビューの場合、管理人の負担軽減のために1回の更新で掲載されるのは1レビュワーにつき2本までである。これを踏まえ、短期間での大量の投稿は控えるべきである。

レビュワー[]

寄稿したレビュワーの総数は、匿名投稿・捨てハンによる投稿などもあるために不明であるが、ハンドルネームの総数は200を越えている。なお、ムーンホイッスルで知られるフリーゲーム作家、神無月サスケも寄稿したことがある。

一方で、イチオシレビューに参加したレビュワーに関しては、登録ナンバーが割り振られ、サイトの「レビュワー紹介」というページにその名が載る(歴代管理人と、最近まで活動実績のあるレビュワーのみ)。登録ナンバーは、サイト創設者・上橋江上をNo.01として、2016年10月現在54名に与えられている。

  • 歴代管理人
    • No.01 上橋江上(うえはし こうじょう)・初代、2000年9月〜2003年4月
    • No.13 一馬(かずま)・2代目、2003年4月〜[005年3月(管理人時代のハンドルネームは『びるま』)
    • No.10 ES(えす)・3代目、2005年4月〜
  • その他のレビュワー(10回以上イチオシに参加したレビュワー、付記はその期間)
    • No.02 士文文三(しふ ふみぞう 2000年9月〜2003年2月)
    • No.14 ナンセンス♪マハラジャ(2003年3月〜2006年7月)
    • No.16 ckck(シーケーシーケー、旧名・クレビア 2005年3月〜2009年6月)
    • No.19 或野吟山(ありや ぎんざん 2006年1月〜2007年12月)
    • No.21 赤松弥太郎(あかまつ やたろう 2006年3月〜)
    • No.23 銅たぬき(どう_ 2006年8月〜2012年1月)
    • No.38 DECOすけ野郎(でこすけやろう 2011年2月〜)
    • No.42 牛人(うしんちゅ 2012年10月〜2015年6月)
    • No.46 アンサンブル(2013年2月〜2015年11月)
    • No.51 hoikoro(ほいころ 2013年6月〜2016年10月)

その他[]

2001年12月、テレビ西日本の番組「木曜しんや君」にて、イチオシ史上最高得点率作品である1999ChristmasEveとともに紹介された。詳細は同項目を参照。

開始当初は、初代管理人である上橋江上の漫画やお絵かき掲示板など、フリーゲームと直接関係しないコンテンツも設置されており、ニュースも管理人の個人的趣味に関係するものが多かった。しかし2005年4月、管理がESに引き継がれた際に大規模なリニューアルがあり、フリーゲームレビューを中心とした現在の形に整理された。

辛子(からし)」というマスコットキャラクターがいる。彼女は深紅の、チャイナドレス風の装飾の付いたスクール水着のような服を着用している。2002年から2005年にかけて、上橋江上がサイト上で連載していた漫画「激辛のアレ(仮)」(このタイトルは、羽生生純作『ファミ通のアレ(仮題)』に由来するものと思われる)では、暴力美少女系の腐女子として描かれた。しかし、2005年4月に行われたサイトリニューアルの結果、彼女の出番は大幅に減り、現在ではサイト内掲示板で使用されているのみである。なおこの漫画は、現在は作者のサイトから閲覧可能。

「超激辛」と冠したサイト名に対して、その実、辛辣なレビューが行われることはあまりない。これは、「アマチュアの制作者が趣味で作ったものに、あまり厳しいことを言うよりは、むしろ楽しくやってフリーゲーム界を盛り上げていく方が有意義だろう」との思想によるものである。まったく批判が許されていないというわけではなく、ときにイチオシレビューで、取り上げたゲームに対し厳しめの意見が出されることもある。しかし、あくまでレビューしたゲームへの改良要望などが主であり、サイトの流儀にそぐわない単なる誹謗中傷が掲載されることはない。

かつて「イチオシリクエスト」という、サイトでレビューして欲しい作品を募るシステムが存在し、2005年4月から約1年間続けられた。しかし、レビューに向く作品がなかなか挙がらないこともあってか、2006年5月のサイト移転の際に廃止された。

外部リンク[]

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