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ユニバーサル・メディア・ディスク(Universal Media Disc、UMD) は、ソニーグループが開発した光ディスクの規格。プレイステーション・ポータブル(PSP)用のメディアとして採用されている。

概要 編集

直径6cm(2.4インチ)のポリカーボネート製でCLV方式の光ディスクをカートリッジに収められ、2層で約1.8GBの容量を持つ。読み取りにはCDやDVDなどと同様の赤色半導体レーザーが用いられる。

名称や形状が似ているミニディスク(MD)との比較がよく行われるため、略称の誤解が生まれる。MDの上位メディアと間違えられやすいが、実際にはMDとの互換性はなく、全く違うメディアである。また、ディスク自体の形状も違い、UMDはMD(直径64mm、厚さ1.2mm)よりわずかに小さい。MDやMOなどに存在していた保護シャッターが備えられておらず、記録面がむき出しになっているため、指紋や埃などで傷が付着しないよう取り扱いに注意を要する(保護シャッターを備えていないのは、生産コストを抑える目的があるとみられる)。

ゲームだけでなく、オーディオビデオにも対応し、ディスクに固有IDを持たせる128ビットAES暗号によるコンテンツ著作権保護などのセキュリティ技術が導入されている。ハリウッドなどの強い要請もあることから、ゲームソフトも含めた著作権保護の観点などを理由に記録型UMDの解放はしないとしている。また、リーダ・ライタもソフト開発側を含め提供はされていない。DVD-ROMとほぼ同等の短期間でリピート生産でき、初回1,000枚から、リピートは100枚からの少ロットでの生産が可能である。生産コストはDVD並みで、1枚あたりおよそ250円とされている。

2005年6月21日 スイスのジュネーブを本拠地として設置されている国際標準化機関Ecma InternationalでUMDの物理フォーマットECMA-365として承認された。また今後は、国際的な公的標準化機関ISO/IECの合同技術委員会(ISO/IEC JTC 1)が認める迅速手続き(fast-track procedure)に基づいてJTC 1に提出され、ISO/IEC会員各国により国際標準化に向けた審議が行われるという。

ゲームソフトだけでなく、映画アニメアダルトビデオなども販売されているが、

などの影響を受け、UMDによる映像ソフト市場はすでに縮小傾向にある。かつては、一部の家電量販店でも販売されていたが、前述の理由から撤退するところが増えている。

記録方式 編集

ディスク自体の厚さは0.6mm(CD・DVDなどの半分)で、中央の0.3mmの部分に記録層がある。ディスクは片面2層を使って波長660nmの赤色レーザーで読み取る。記録方式には、PSPのゲームを記録する「PSP Game」、ATRAC3plus形式の音声を記録する「UMD Audio」、MPEG-4 AVC形式の動画を記録する「UMD Video」などが存在する。

UMD Videoのうち、音楽作品を収録するものは「UMD MUSIC」、その他の映像作品を収録するものを「UMD VIDEO」と呼ぶ(つまりUMD Videoという規格の中に「UMD MUSIC」と「UMD VIDEO」のサブジャンルが存在する)。

UMD VIDEO
UMDに映像コンテンツを収録したディスクで、DVDと同様チャプター、メニュー画面があり音声、字幕も複数記録できるようになっている。
この規格を利用したゲームに「UMDPG」もあるが、大半がPCアダルトゲームの移植で占められている。
UMD MUSIC
UMDに音楽ビデオコンテンツを収録したディスクであり、音声はATRAC3plusなどがありUMD Musicによってはコーデックビットレートを選択して再生することができる。

UMD VideoにはDVD-Videoと類似したリージョンコードが設けられており、本体と異なるリージョンのタイトルは再生できない。なお、ゲームソフトにもリージョンコードが設定されているが、特別なプロテクトは施されていないため、コードに関係なく外国版のゲームを起動・プレイが可能である。

再生波長や、2層記録であるということ、ディスクサイズと容量の関係から2層式DVDを元に開発されたと思われる。

転送レートは10Mbps。

リージョンコード
コード 地域
0 制限なし
1 米国、カナダ、米国領域、ラテンアメリカ
2 EU、日本、近東、南アフリカ、エジプト、グリーンランド、仏国領域
3 韓国、台湾、香港、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール
4 オーストラリア、ニュージーランド、太平洋諸島
5 ロシア、東ヨーロッパ、パキスタン、インド、アフリカ、北朝鮮、モンゴル
6 中国本土

脚注 編集

  1. 2GBのSDメモリーカードが数百円で売られている場合もある。

関連項目 編集

外部リンク 編集

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