全国独立UHF放送協議会(ぜんこくどくりつユーエイチエフほうそうきょうぎかい、Japanese Association of Independent Television Stations)とは、地上系によるテレビジョン放送を行う日本国内の放送局のうち、いわゆるネットワークに属していないもので構成される団体である。略称はJAITS・独立U協。幹事社はテレビ埼玉[1]。
本協議会に所属する放送局は、UHF帯による放送を行っていること、および、キー局の系列ネットワークに参加していないことから、「独立UHF放送局」と呼ばれている。
概要[]
2009年4月現在で13の放送局が協議会に加盟している。
参加民放テレビ局(以下「独立UHF局」)とは、キー局を中心するテレビネットワーク系列に属さない、または、属することができない放送局である。日本の地上波民放テレビは、ネットワークセールス枠に限り、キー局がネットワーク系列に参加する地方局にスポンサー付きでネット保証金を支払い、系列地方局はこれを受けネット放送を行うのが一般的である。しかし既存の系列局が存在する広域放送エリア(広域圏)の一部において開局した県域局は、テレビネットワークに参加できずネットワークセールスの対象とならない。理論上は関東・中京・近畿の3広域圏内(16都府県)に独立UHF局開局の可能性がある[2]が、実際は茨城・愛知・大阪の3府県には存在しない(後述)。しかし、地上デジタル移行後の2011年以降に開局する可能性もある。
ネットワークセールス対象外のため安定的収入に乏しく経営が苦しい局も多く、広域放送各局番組の都府県別ローカル情報が県域放送より相対的に不足、キー局による番組編成の影響が強いテレビネットワーク系列局よりも自由な番組編成が可能、などが特徴である。また、系列と無関係な点を逆手に取り、自局の映像をキー局すべてに送る[3]ケースや、逆に広域局と重複して番組を受けた上で大半を自社制作に差し替えるケース(高校ラグビー)もある。
前述通り、広域圏のうち茨城・愛知・大阪の3府県は独立UHF局がない。1979年、テレビ埼玉開局以降しばらく、独立UHF局は開局しなかったが、1995年に東京都出資の都域ローカルテレビ局東京メトロポリタンテレビジョン開局(開局後しばらくは協議会に非加盟だった)し、独立UHF局が存在しなかった栃木県も、1999年にとちぎテレビが開局した。
茨城県は、AMラジオ県域局茨城放送がラテ兼営開局を目指すも、予備免許取得に至らず断念した経緯がある。日本の地上デジタルテレビ放送移行目前にで県域放送局を運営する会社設立の目処が立たず、地上アナログ放送新規開局用周波数割り当てが取り消され[4]、同県の独立UHF局開局は地上アナログ放送終了後まで先送りとなったテンプレート:要出典[5]。なお、独立UHF局がない中京広域圏の愛知県と近畿広域圏の大阪府はテレビ東京系県域放送局が存在し、複数の県域放送局開局計画はなく、独立UHF局用電波割り当てもない[6]。
名称について[]
独立UHF放送局は以下の呼称もある[7]。
- 「全国U局」「独立UHF系」「独立UHF局」「独立U局」「UHF系」「UHF局」「U局」「地方U局」「県域UHF局」 「独立局」
これは、広域放送を行っている首都圏、近畿圏、中京圏の民放テレビ各局において、中京テレビ以外のキー局及びその系列局は、親局がVHF波放送となっている一方、その広域放送圏内にて県域放送を行っている民放テレビ局の親局はUHF波放送となっているため、両者の対比用語として、後者をまとめて呼ぶ際などに使用されている。ただし、現在では全国的に親局がUHF波送信の民放テレビ局が多数存在するようになっており、さらに地上デジタル放送へ完全移行後、地上テレビ放送が全てUHF波送信に統一されるため、その時点でこの通称は不適となる。
加盟局同士の連携[]
以前、13局共同のウェブサイト「you13.tv」を設置、数年後閉鎖された[8]。 近年、近隣局の連携や、関東・中部・近畿の独立局の一部が共同制作機構を結成したり、加盟局同士の連携を深める動きもある。
- 2001年10月、東京メトロポリタンテレビジョン(以下TOKYO MX)、京都放送(以下KBS京都)へ『白沢みきのモーニングTOKYO』の同時ネットを開始(2003年3月まで)。
- 2002年、サンテレビジョン(以下サンテレビ)とKBS京都、民放初制作業務提携「三都ネット」締結。
- 2003年、テレビ埼玉(同項では以下テレ玉)・千葉テレビ(同項では以下チバテレ)・テレビ神奈川(以下tvk)・TOKYO MX、首都圏ネット4結成。2006年4月TOKYO MX離脱後、「首都圏トライアングル」へ移行。
- 2007年3月7日、テレ玉・チバテレ・tvk・三重テレビ放送(以下三重テレビ)・KBS京都・サンテレビ、「東名阪ネット6」結成。同4月、共同制作番組放送開始。
現在、緊急地震速報を運用しているのは7局で、2007年10月1日開始当初に、テレビ神奈川・三重テレビ・サンテレビが運用を開始し、2008年3月1日に岐阜放送、4月1日にテレビ埼玉、7月1日にとちぎテレビ、7月7日にTOKYO MXがそれぞれ運用を開始した。他局実施時期は未定である。
独立UHF放送局の一覧[]
- 記号について
- ● - 中波ラジオ局を兼営する局 - 岐阜・京都
- ■ - 地域ニュース動画配信実施局 - 栃木・埼玉・千葉・東京
- ○ - 文字多重放送実施局 - 栃木以外
- △ - 緊急地震速報実施局 - 栃木・埼玉・東京・神奈川・岐阜・三重・京都・兵庫
- □ - 東名阪ネット6参加局 - 埼玉・千葉・神奈川・三重・京都・兵庫
- ◇ - TXNとのネット関係がある加盟局 - 岐阜・三重・滋賀・京都・奈良・和歌山
- ※ - 局ロゴ表示局 - 埼玉・千葉・東京・岐阜・三重・滋賀・京都・兵庫・和歌山 (表示は原則として全番組に実施。京都のみ一部番組で非表示)
- × - アナログロゴ常時表示局(地上アナログ放送)- 栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・三重
エリア | 略称 / ID | 社名 | 開局日 | 備考 | 本社 | 記号 |
---|---|---|---|---|---|---|
栃木県 | GYT 3 | とちぎテレビ | 1999年4月1日 | ニュース動画配信は毎日実施。 | 宇都宮市 | ■△× |
群馬県 | GTV 3 | 群馬テレビ | 1971年4月16日 | 前橋市 | ○× | |
埼玉県 | TVS 3 | テレビ埼玉 | 1979年4月1日 | ニュース動画配信は平日のみ。 | さいたま市 | ■※○□△× |
千葉県 | CTC 3 | 千葉テレビ放送 | 1971年5月1日 | ニュース動画配信は不定期(最近は平日は大体更新される)。ウォーターマークは原則として全番組で実施。 | 千葉市 | ■※○□× |
東京都 | MX 9 | 東京メトロポリタンテレビジョン | 1995年11月1日 | ニュース動画配信は毎日実施。 | 千代田区 | ■※○△× |
神奈川県 | tvk 3 | テレビ神奈川 | 1972年4月1日 | 横浜市 | ○□△ | |
岐阜県 | GBS 8 | 岐阜放送 | 1968年8月12日 | 緊急地震速報はテレビ・ラジオ共に運用。 | 岐阜市 | ●※○◇△ |
三重県 | MTV 7 | 三重テレビ放送 | 1969年12月1日 | 津市 | ※○□◇△× | |
滋賀県 | BBC 3 | びわ湖放送 | 1972年4月1日 | 大津市 | ※○◇× | |
京都府 | KBS 5 | 京都放送 | 1969年4月1日 | 緊急地震速報はラジオのみ運用。 | 京都市 | ●※○◇□△ |
兵庫県 | SUN 3 | サンテレビジョン | 1969年5月1日 | 神戸市 | ※○□△ | |
奈良県 | TVN 9 | 奈良テレビ放送 | 1973年4月1日 | 奈良市 | ○◇ | |
和歌山県 | WTV 5 | テレビ和歌山 | 1974年4月1日 | 和歌山市 | ※○◇ |
番組編成の特徴[]
- 編成の自由度が飛躍的に高い。これはネットワークに縛られる事が多い日本の地上波民放テレビに於いては画期的な事である。もっとも、放送法は独立U局の様な編成をする放送局を念頭に置いて制定されている。また、独立U局同士での番組供給も行っている。
- ネットワークの制約が少ないため、自社制作能力が高い。特にテレビ神奈川は自社制作率が45.5%と最も高く、テレビ埼玉(39.1%)・東京メトロポリタンテレビジョン(36.8%)・群馬テレビ(34.3%)[9]が続いている。将来、地上波民放各局の再編が行われた場合、独立U局は再編後の地域密着度においてモデルになる可能性が高いという指摘もある[10]。
- 編成の自由度の高さが、番組の放送時間や内容に現れることがある。民放5系列に属する局では制作局を含めてノンプライムで放送されている番組が、独立U局ではプライムタイムに時差放送している事例がある(サンテレビ・KBS京都での『ウチくる!?』など)。また、放送エリアにあるプロスポーツチームが出場する試合の生中継や関連番組を放送したり、地域の祭りやイベントをゴールデンタイムに生中継するなど、より地域に密着した番組を放送することが可能となっている。
- 東海から近畿地方にかけては、テレビ東京系列番組のネットが多い(サンテレビを除く)。これらの地域は系列局であるテレビ愛知もしくはテレビ大阪が県域局である(但し、隣接地域では区域外受信がなされている場合がある)ため、域外の独立U局が一部番組をCM差し替えで同時ネットしている。主なネット番組としては『NEWS FINE』や『ワールドビジネスサテライト』といった報道番組、『neo sports』などの情報番組やゴールデンタイムの番組が多い。またアニメ番組も一部ながら放送されており、中には同時ネットのものも存在する。もちろん、独立U局である立場をフルに活かし、自社制作番組など編成上優先したい番組がある場合は遠慮なく差し替えている。[11]
- 民放5系列に属する局制作の番組のうち、地元広域局がネット受けしない番組を放送する事がある。反対に、独立U局制作の番組が民放5系列に属する局で放送される事もある[12](但し、後者は深夜または夕方などローカル枠での放送が多い)。また、番組によっては広域局および独立局の両方で放送するケースもある。一例として、テレビ朝日系列の北海道テレビ (HTB) が制作している「水曜どうでしょう」シリーズが挙げられる。この番組は関東広域圏内にあるすべての独立U局 (MX, CTC, tvk, TVS, GYT, GTV) に加えてキー局であるテレビ朝日でも放送された。また、近畿地方では朝日放送(ABC)でのネット終了後、KBS京都・サンテレビでの放送が始まり、その後ABCでも再び最新作を放送する形となった。[13]
- かつては関東の独立U局では在阪局の制作番組でキー局がネットしない番組(「モーレツ!!しごき教室」、「花の新婚!カンピューター作戦」等)を多く放送していたが、近年は関西テレビ制作番組を除いてかなり少なくなっている。特に毎日放送・読売テレビ制作番組は皆無である(いわゆるUHFアニメを除く)。
番組内容における編成の特徴[]
- UHFアニメ
- いわゆるUHFアニメについては、首都圏トライアングル参加局(テレビ神奈川・テレビ埼玉・千葉テレビ)のいずれかが幹事局となったアニメ番組のほとんどを関東・中京・関西圏では独立U局がほぼ優先的に放送している。但し、前出したテレビ東京系列の番組を多くネットする各局および群馬テレビは同アニメの放送が非常に少ない。また、とちぎテレビでの放送は極めて稀である。また関東では首都圏トライアングルと東京メトロポリタンテレビジョンの4局でのネットも増えており、1つのアニメの1話分を1週間で3回見られる地域もある。
- テレビショッピング
- 民放5系列に属する局に比べてテレビショッピングが放送される比率が高い。これらの局が深夜から早朝に放送する事が多いのに対し、独立U局は午後にも頻繁に放送している。これはスポンサーのつかない番組枠を補う事が第一の理由であるが、近年テレビショッピングの枠は増加傾向である。
- 2010年5月23日(15:00-15:55)には、加盟13局全局同時生放送でジャパネットたかたのテレビショッピングを放送している。それ以外にも毎月1,2回、6局前後の局が同時生放送でジャパネットのテレビショッピングを生放送している。(その他詳細はジャパネットたかた#テレビを参照)
独立UHF放送局発の全国ネット番組[]
独立UHF放送局は地域密着型の番組が多いが、番組販売の形で北海道から沖縄県まで全国に向けて放送されている番組もいくつか存在する。また下記以外に独立UHF放送局共同制作ドラマを放送する地域もある。また衛星放送(BSまたはCS)を通じて全国で視聴できる番組もある。
- 演歌百撰(サンテレビ発)
- 玉ニュータウン(テレ玉発)
- タカラヅカ・カフェブレーク(TOKYO MX発)
- saku saku(tvk発)
- カルチャーSHOwQ〜21世紀テレビ検定〜(tvk幹事・東名阪ネット6共同制作)
- ええじゃないか。(三重テレビ発)
- キンさばっ!! -近所の裁き-(三重テレビ発)
- 京のいっぴん物語(KBS京都発)
- 走る男→走る男II→走る男F(KBS京都幹事・東名阪ネット6共同制作)
かつて、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)はその愛称を東京MXテレビと名乗っていた頃、「3大テノールinDOME」を、独立U局を含めた全国完全ネットで発信した経緯がある。
加盟局各社とキー局との関係[]
各加盟局ともにそれぞれの広域圏ネット局で放送されていないローカル番組を購入し、放送している。CM放送料が広域局(広域局は放送エリアが広い分料金も高め)に比べて安いため、番組購入に充てるスポンサーを広域局に比べて集めやすい。
近年ではUHFアニメに於いて独立U局ではない在阪・在名局で放送するケースも多数あり、逆に在阪局の枠が確保できなかった一部の在京キー・在名局制作番組(主に深夜アニメ)が関西圏の独立U局で放送されるケースも目立つ。
その中でテレビ東京系列との関係は他系列局以上に強いもので、中部・近畿の独立局の過半数では、直接番組購入を行なっている。番組編成の特徴も参照。
テレビ東京系列[]
独立UHF放送局のうち、関東広域圏に位置するもの以外はTXN系列局より先に開局し、かつ、TXNに属する放送局の放送対象地域と重ならないため、多くの局がテレビ東京からの番組販売(一部の番組はスポンサードネット)の形で同系列の番組を放送している。ゴールデンタイムなどでは同系列と同じ時間に放送されるものも多く、同時間帯に限っては同系列と遜色ない番組編成になっている。
ただし、三重テレビ、KBS京都、テレビ愛知、テレビ大阪は共に県域局であり、いずれも放送対象地域は重なっていないものの、三重テレビはテレビ愛知と、KBS京都はテレビ大阪と直接受信できる放送区域が一部重なっている事から競合による視聴率の低下の回避等、デジタル化の際にチャンネルナンバーでテレビ東京と争った経緯があり、番組販売が少ない局である[14]。
同様に兵庫県のサンテレビもテレビ大阪と放送対象地域が重なっていないが、同局は大阪府のほぼ全域にもスピルオーバーしている関係上、2010年7月の『ポケモン☆サンデー』放送開始まで、テレビ東京系列の番組が『KEIBAワンダーランド』(KBS京都制作だが、テレビ東京・テレビ北海道・テレビ愛知・TVQ九州放送制作分をネット受け[15])や一部の特別番組・神戸市がスポンサードしていた宝くじ関連番組・テレビ東京メディアネット取扱の権利切れ再放送番組等例外的なものを除き放送されていなかった。
特例としては、1989年1月にはテレビ東京が制作した昭和天皇崩御に関する特別番組が中京・関西の独立UHF放送局でも同時ネットされ、サンテレビでも放送されたケースがある。例えば、人気アニメ「ポケットモンスター」は他の46都道府県では放送されているにも拘わらず[16]、兵庫県ではテレビ大阪やテレビせとうち、山陰放送、四国放送が視聴できない地域ではBSデジタル放送のBSジャパンでの放送しか視聴できない。但し、2010年7月から『ポケモン☆サンデー』のレギュラーネットを開始した他、2010年7月公開の劇場映画版「ポケットモンスターダイヤモンド・パール 幻影の覇者ゾロアーク」の試写会も主催している。
なおテレビ東京はテレビ大阪の兵庫県・京都府への放送対象地域拡大案を発表しているが、同局開局時にサンテレビやKBS京都などの猛反対を受けて広域局としての開局を断念に追い込まれた経緯があることから、難航は必至と見られる。
また、関東広域圏に位置する局についてもテレビ大阪制作の「石橋勝のボランティア21」や「中国世界遺産ものがたり」など少なからず同系列の番組が放送されている例が存在する。
なお東京メトロポリタンテレビジョンについてはテレビ東京系列でしか流れていない同局の通信販売番組「てれとショップ(テレビ東京ダイレクトが運営)」も放送されている。
日本テレビ系列[]
- 東京メトロポリタンテレビジョン以外の独立U局12局が、全国高等学校サッカー選手権大会の中継に参加しており、各局放送地域の府県代表の試合(放送地域の代表敗退後は近隣都府県の代表の場合もあり)を放送しているほか、各局アナウンサーが応援席リポーターや稀に実況アナウンサーとして中継に登場することがある。
- 日本海テレビが制作に深く関わっているプリン・スは中京広域圏以外の独立U局でネット受けされている。中京広域圏では独立U以外で唯一テレビ朝日系の名古屋テレビ(メ〜テレ。かつて日本テレビ系とのクロスネット関係にあった)がネット受けしており、結果的に3つの広域圏ではすべて日本テレビ系以外の局がネットしている事になる(3大都市圏以外でも日本テレビ系でない地域は非常に稀)。
- かつては関東広域圏の局(テレビ埼玉は除く。詳細はプロ野球トップ&リレー中継の項目及びTVSヒットナイターの項目を参照の事)に於いて巨人戦ナイターのトップ&リレー中継が放送されていたが、日本テレビでの放送時間の延長、CS放送などによる中継に移行した事から現在では行われていない。
- 関東地方の独立U局(東京メトロポリタンテレビジョン、とちぎテレビを除く)は一定時期までNNSにオブザーバー参加(正式加盟はしていない)していた。現在も友好関係があり、読売テレビが製作委員会に参加して制作したUHFアニメを放送している。さらに日本テレビ系列でのコンクールやイベントなどについては、関東地方の独立局が各エリア大会の開催団体になるなど協力関係にある。
- 昭和天皇崩御関連特番は(当時NNSへオブザーバー加盟している関係上)日本テレビからの番組供給を受けて当時開局していた関東の4局(テレビ神奈川・千葉テレビ・テレビ埼玉・群馬テレビ)にも同時ネットした。この時のNNNニュースも一部はそのままネットされた。
- 札幌テレビ制作のバラエティ番組を一部の独立U局でネットしている(『1×8いこうよ!』、『ブギウギ専務』など)。
- 読売テレビ制作の番組では、「現代用語の基礎体力」「ムイミダス」が千葉テレビで、「大阪ほんわかテレビ」が一時期三重テレビで放送されていた。
テレビ朝日系列[]
- 関東圏の独立U局では朝日放送(ABC)や北海道テレビ(HTB) などのANN系列局制作番組を放送している例がある(ABC『探偵!ナイトスクープ』、HTB『水曜どうでしょう』など)。
- 神奈川県のテレビ神奈川 (tvk) は名古屋テレビ放送(メ~テレ、NBN)・静岡朝日テレビ(あさひテレビ、SATV)と友好協力関係協定を結んでいる。協定は結んでいないものの、北海道テレビとも友好関係がある。
- 岐阜県の岐阜放送 (ぎふチャン、GBS) はメ~テレと友好協力関係協定を結んでいる。なお、テレビ開局当初は日本教育テレビ(NET、現・テレビ朝日)や毎日放送 (MBS) の番組を多く編成したが、ANN結成(1970年)には参加しなかった。
- 兵庫県のサンテレビジョンはプロ野球中継でABC(スカイA含む)と提携している他、腸捻転時代から解消後しばらくの間は毎日放送や朝日放送で放送されていないNETテレビ→テレビ朝日系列の番組の一部をKBS京都(当時近畿放送)と共に放送していた。また同局では現在「秘湯ロマン」(テレビ朝日制作)をネット受けしている他、BS朝日と「賢者の選択」の共同制作を行っている。
- 近畿地方の独立U局5局はABC制作の全国高校野球選手権大会中継のリレー中継を行っている他、同局の放送を近畿以外の独立U局が受ける事もある。また、ほとんどの独立U局で地方大会の中継も行っている。
- ABCのCSチャンネル「スカイ・A」で、KBS京都やテレビ和歌山制作の番組が流れている。
- 自動車情報番組「カーグラフィックTV」は2001年10月に放送を再開したが、関東地方では制作局であるテレビ朝日では編成上の都合により放送されず、当初は千葉テレビ・テレビ埼玉(一時休止時期あり)・とちぎテレビで放送され、BS朝日に制作が移った後は東京メトロポリタンテレビジョンでも放送を開始した。
TBS系列[]
- 全国高等学校ラグビーフットボール大会の中継に独立U局(東京メトロポリタンテレビジョンを除く)も参加していたが、住友グループが番組提供から撤退した第82回以降は独立UHF放送局での中継撤退が進み、第85回大会以降はKBS京都のみになった。
- ニューイヤー駅伝は群馬県で開催している事もあり、群馬テレビ (GTV) でも放送されている(同局のスタッフやアナウンサーも番組スタッフとして特別協力。群馬県内ではTBSとGTVの2局で見られる)。
- 東京メトロポリタンテレビジョンの設立時にはTBSがサポートしている。
フジテレビ系列[]
- 三重県の三重テレビ放送 (MTV) は東海テレビ (THK) と資本関係があり、MTVの中部支社も東海テレビ放送別館のテレピア内にある。また、MTVの東京支社は同局の大株主である中日新聞東京本社(東京新聞)やTHK東京支社が入っている日比谷中日ビルにある。また、関西テレビ (KTV) 制作の番組を放送する事も多い。
- KBS京都にはKTVやフジテレビの資本も入っている。社名が「近畿放送」だった時代、テレビ開局前に他ラジオ局と共にKTVの設立に関わっており、そのゆかりは古い。また、フジテレビは同局がイトマン事件の影響で会社更生法適用に追い込まれた後、その支援も兼ねて主要株主に加わっている。
- 2006年には春の高校バレーの決勝戦を関西テレビが制作し、生中継した地域があった。また、深夜に関西テレビで録画放送していた。
- KTV制作番組では「たかじん胸いっぱい」がtvkやテレ玉で、「快傑えみちゃんねる」がチバテレビで放送されている。
- THK制作番組では「ぐっさん家〜THE GOODSUN HOUSE〜」はサンテレビで放送されている。
ジャパンコンソーシアム[]
ジャパンコンソーシアム系の番組(FIFAサッカーワールドカップとオリンピック中継)も独立U局で放送されるが、どの系列局制作を放送するのかについては特に定まっていない。
オリンピック[]
2010年冬季 バンクーバー[]
- 2010/02/14 04:55 - 07:30 「スピードスケート 男子5000m」(キー局:フジテレビ)
放送局:チバテレビ、TOKYO MX、テレビ神奈川、サンテレビ
- 2010/02/19 06:45 - 10:00 「カーリング・女子予選『日本VS中国』」(キー局:日本テレビ)
放送局:KBS京都、テレ玉
FIFAワールドカップ[]
2010年 南アフリカ[]
- 2010/06/21 22:45 - 1:15 「チリVSスイス」(キー局:テレビ朝日)
放送局:KBS京都、サンテレビ、三重テレビ、TOKYO MX、テレビ神奈川、テレビ埼玉、とちぎテレビ、群馬テレビ、岐阜放送、びわ湖放送、奈良テレビ
その他[]
関東地域では、1974年に日本テレビとTBSで17:50~18時に放送された全国紙3社ニュース(朝日新聞・毎日新聞・読売新聞)が廃止(その後NTVは読売、TBSは毎日提供の全国ニュースを放送)されて2年後の1976年からその代わりとなる5社ニュースを同時刻にスタートさせ、上述3社+産経新聞・東京新聞(中日新聞)が毎日日替わりで制作し、在京キー局制作の裏送り(朝日は日本教育テレビ→テレビ朝日→朝日ニュースター、毎日はTBS、産経と東京はフジテレビから。読売はNTVで放送されたものと同じものを時差再放送)で配信していた(その後変更されているが、詳細は当該項参照)。
脚注[]
- ↑ 「独立系地方局にとってワンセグは大きなチャンス」テレビ埼玉 - ITpro(日経BP社、2006年3月29日付、2009年6月4日閲覧)
- ↑ 広域放送地域外(県域放送局のみが存在する地域)での「独立局」開局は法的に不可能ではないが、政策は採られておらず電波割当も今のところはない。
- ↑ 岐阜放送など
- ↑ 当初計画は水戸親局34chで放送予定
- ↑ 2008年4月現在、民放の県域放送局開局予定は無く、NHK水戸総合テレビが関東広域圏で唯一、地上デジタル波限定の県域放送を実施
- ↑ ただし、大阪府は、テレビ大阪が広域化(大阪・京都・兵庫の3府県)を目指しており、県域放送免許が返上される確率が高くなった。
- ↑ 多数の独立UHF局で放送予定のアニメ作品を「全国U局で放送予定」とする表現も見られる(呼称に一貫性は無く放送局・番組・作品・俳優・キャスト関連の媒体で使用)『月刊ニュータイプ』2007年3月号、角川書店、34-35頁など
- ↑ 現在、同URLは他者が管理
- ↑ 週刊ダイヤモンド 2007年6月2日号、tvkについては2009年改編に伴う最新の数字。また2008年度よりTOKYO MXは本格的マルチ編成開始に伴い現状自社制作率は大幅にアップしている。
- ↑ 『独立U局に学べ!』(雑誌「GALAC」1999年3月号特集記事) - 特定非営利活動法人 放送批評懇談会
- ↑ このほか、テレビ東京系列各局が独自番組を放送する場合(テレビ大阪における天神祭の中継など)、テレビ東京発の全国ネット番組を岐阜放送・びわ湖放送・奈良テレビ・テレビ和歌山に裏送りし、各局で放送する事もある。
- ↑ tvkの「saku saku」「新車ファイル クルマのツボ」など。
- ↑ ちなみに、中京広域圏はテレビ朝日系列の名古屋テレビのみで放送される。
- ↑ (その分、2局はFNN/FNSと親密である)
- ↑ このため、テレビ大阪は土曜日の競馬中継をTXNフルネット局で唯一1982年の開局以来放送していない。KBS京都の中継に対する配慮と思われる。そのため、テレビ大阪での当該時間帯はサスペンスドラマの再放送枠になっている。
- ↑ 放送局の受信エリア外を除く
関連項目[]
- 三都ネット(KBS及びSUN)
- 首都圏トライアングル(tvk・TVS及びCTC)
- 東・名・阪ネット6(上記5局及びMTV)
- テレビショッピング
- テレビ文字ニュース
- UHFアニメ一覧
- UHFアニメ
- UHFドラマ
- 独立放送局
- NHK水戸放送局 - 茨城県における唯一の県域テレビ局にして、関東圏唯一の総合テレビ県域局
- テレビ愛知 - 愛知県における唯一の県域民放テレビ局
- テレビ大阪 - 大阪府における唯一の府域民放テレビ局
- 静岡第一テレビ - 静岡県の日本テレビ系列局。在静局で独立UHF局制作の番組を最も多く放送している。
テンプレート:独立UHF放送局 ko:전국 독립UHF방송 협의회 zh:全國獨立UHF放送協議會