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卒業』は、1992年6月に発売されたパソコン用ソフトから始まったコンピュータゲームのシリーズ。後に各種家庭用ゲーム機に移植された。横浜市中区にあるという設定の架空の私立高校・清華女子高校の教師である主人公が担任する5人の問題児を卒業まで1年間育成する育成シミュレーションゲームである。

主人公の育成によって生徒たちのパラメーターが変動して様々なイベントが発生し、卒業後の進路が決定する。『プリンセスメーカー』と共に美少女育成シミュレーションゲームブームのきっかけとなった作品であり、ギャルゲーの始祖といえる作品でもある。

シリーズ

メインシリーズ

  • 卒業 ~Graduation~
    • 1992年6月にPC-9801版がジャパンホームビデオより発売、X68000FM-TOWNSに移植された後、NECアベニューPCエンジンへ移植するなど複数の機種で大ヒットを記録した。登場する生徒たちの苗字はザ・ドリフターズから採られている(但し、いかりや長介を除く)。
  • 卒業II ~Neo Generation~
    • 1994年5月にPC-9801版が発売。同年中にPCエンジンPC-FXへ移植され、後に3DOセガサターンプレイステーションWindowsへも移植される。生徒たちの苗字はハナ肇とクレイジーキャッツから(但し、ハナ肇植木等を除く)。
  • 卒業III ~Wedding Bell~
    • 1998年4月にプレイステーションセガサターン版が発売。5人の生徒のうち一人は主人公と夫婦であり、その秘密がバレないように生徒たちを育成する。生徒たちの苗字は「卒業」というタイトルの曲を歌った歌手から。
  • 卒業 ~Next Graduation~
    • 2005年6月、久々に発売された新作。Windows版がIRIコマース&テクノロジーから発売。第1作の生徒たち(全員シングルマザー)の娘を受け持つ。
  • 卒業 ~2nd Generation~
    • GeneXから2006年3月9日発売。『Next Graduation』のプレイステーション2移植版。パソコン版にはなかった生徒の親とのエンディングも追加される。

関連作品

  • 卒業M
    • 卒業の男子高校生版として企画された。清華女子高校の兄弟校である誠龍高校が舞台。ゲームよりも、コミックやCDドラマといったキャラクターグッズ展開がメインだった。乙女ゲームの元祖。
  • 卒業R
    • 1998年1月16日に発売されたPC-FX版ゲーム。卒業1の内容そのままに、グラフィックを少女モデルを撮影した写真に置き換えた実写バージョン。
  • 卒業番外篇 ねぇ麻雀しよ!
  • 結婚 ~Marriage~
    • 1995年12月にセガサターンで発売。社会人となった卒業1・卒業Mのキャラクターによる結婚をテーマにした恋愛シミュレーションゲーム。男女どちらでも遊べるようになっている。
    • 後に発売されたプレイステーション版では、ゲーム中期間が1年から2年に延長されたり、卒業1のキャラクターとプレイヤーキャラクターが全員同じ会社に勤めていたり、卒業Mのキャラクターが削除されたりと、大幅な内容変更されている。
    • OVAも2作発売されているが、どちらのゲームとも異なる内容になっている。
  • お嬢様捜査網
    • 1996年5月にPC-FXで発売(開発時は本作の仮称が「卒業3」であった)。主人公の怪盗が5人のお嬢様が仕掛けるトラップを回避しながら屋敷からお宝を盗み出すという一風変わった内容。OVAやノベライズも発売された。
  • 卒業クロスワールド
    • 1995年5月から1996年3月まで株式会社M2が運営したプレイバイメール。参加者は清華女子高校か誠龍高校の生徒となって横浜市内で起こる事件や学校内のイベント、クラブ活動などに関わっていく。1996年6月にプレイステーション用ゲームソフトとしても発売。こちらは卒業1、卒業2のキャラクターに新キャラ2人(苗字はやすしきよしが元ネタ)を加えた12人が登場する恋愛アドベンチャーゲーム。1と2のキャラクターが全員登場すると言うのが売りであったにもかかわらず、実際にエンディングが用意されているのが12人中7人という仕様がファンからの批判を浴びた。ちなみに清華女子高校が横浜市にあるという設定がゲーム中で正式に登場したのはこの作品である(これ以前に出た小説では東京都内という設定になっているものも存在した)。
  • 卒業Vacation
    • 1997年10月にプレイステーションで発売。卒業クロスワールドで登場した12人+新キャラ3名(苗字はてんぷくトリオが元ネタ)と、南海の孤島でバカンスを楽しむ恋愛アドベンチャーゲーム。
  • 卒業 ~Graduation~ 聖羅V
    • 1995年6月25日に全2巻のOVA作品として発売。卒業のパラレルワールド的作品。悪のはびこるミカドシティに5人の少女たち聖羅V(せいらヴィクトリー)が3体のロボットを駆り、ミカドシティの平和のために悪と戦う。

登場キャラクター

詳細は各作品を参照。苗字のリンク先は由来となった人物。

「卒業」から登場

  • 新井聖美
    • バイク屋の娘で不良少女。
  • 加藤美夏
    • クラス委員を務める蕎麦屋の娘。快活でスポーツが得意な明るい少女。
  • 志村まみ
    • 甘い物が大好きな幼い印象の生徒。家はブティックをしている。
  • 高城麗子
    • 大金持ちの令嬢。高飛車な性格で生徒達の中でも一際セクシーな少女。
  • 中本
    • 病弱な眼鏡っ娘。勉強は出来るが体力には不安がある。

「卒業2」から登場

  • 石橋美佐子
    • 生真面目な少女。成績はトップだが、その性格の為に友達が出来にくい。
  • 犬塚さおり
    • 母子家庭で育った関西弁の少女。
  • シンディ桜井
    • ブラジルからの帰国子女。混血。英語は得意だが、勉強に興味はない。何故か(ブラジルの公用語はポルトガル語)英語訛りで喋る。
  • 由利佳
    • 明るく元気で素直な生徒。子供っぽい印象が強い。
  • 安田舞奈
    • おっとりとしたお嬢様。霊感があるらしく、オカルトなどに興味を持っている。

「卒業クロスワールド」から登場

  • 西川真樹
  • 横山めぐみ

「卒業Vacation」から登場

  • 伊東由加里
  • 戸塚いずみ
  • 三波亮子

「卒業III」から登場

  • 尾崎恭子
  • 菊池希美
  • 斉藤由加里
  • 松山美咲
  • 渡辺和恵

「卒業 ~Next Graduation~」から登場

  • 新井勝美
  • 高城レイカ
  • 加藤結夏
  • 中本梓
  • 志村もこ
  • 諏訪由美子(副担任)

補足

  • 卒業 II Neo generation FX(ページの最後尾に記載)によると、清華女子高校の校長の名前は本作のプロデューサー・窪田正義のペンネームでもある六月十三である。(担当声優は岸野幸正
  • ゲーム『センチメンタルグラフティ』に登場する横浜市在住のキャラクター、星野明日香も清華女子高校の生徒という設定である。卒業シリーズ・センチメンタルグラフティ共に清華女子高校の設定(校長・所在地・校名の字画・制服のデザイン(色調含む)・校歌(歌詞のみ)など)は全くの同一である。
  • センチメンタルグラフティ』の原作者である大倉らいたは、センチメンタルグラフティを原作する前に卒業第1弾の生徒の卒業から数年後のストーリーを執筆しており、これが縁でセンチメンタルグラフティにも清華女子高校が登場している。
  • プレイバイメール版『卒業クロスワールド』では清華女子高校と誠龍高校の教員についても人物設定がなされている。清華女子高校教員の苗字は旧海軍の艦船が、誠龍高校教員の名字は日本国内の城郭が元ネタである。これに合わせて、校長の氏名も六月十三ではなく、畝傍駿平となっている(担当声優は同一)。

外部リンク

th:โซสึเกียว

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