テンプレート:加筆 テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Game テンプレート:Infobox animanga/Footer 『想い出にかわる君 〜Memories Off〜』(おもいでにかわるきみ 〜メモリーズオフ〜)はKIDが2002年11月28日にドリームキャストおよびプレイステーション2で発売した恋愛アドベンチャーゲーム。略称「想君」(おもきみ)、「想オフ」(おもオフ)。2004年6月3日にはサクセスからSuperLite2000シリーズ版が発売されている(『Memories Off 〜それから〜』のプロモーションムービー収録、CEROレーティング12才以上対象)。
初代・2ndとキャラクターデザインはささきむつみが担当していたが本作以降では担当しておらず、そのことに対する批判も多かったタイトルである。
また、KIDの作品として初めて「かもめカード(パスネット)」の絵柄にも採用された。
シナリオ[]
個性的な面々に囲まれつつ平和な日常を過ごす平凡な大学生・加賀正午(主人公)。ところが、その平和な日常の中に突如として、昔の彼女、黒須カナタが現れた! 動揺する主人公、過去を語ろうとしないカナタ。 同じころ、主人公の身の回りには、フードジャーナリスト志望の少女、歩けないながらも元気な性格の女の子、底抜けに明るい芸術女子大生、ミステリアスな黒服女、当たり屋的フリーター少女、天然系放浪少女など、個性的な女の子が次々に現れて……。
シリーズ新登場の街「千羽谷」を舞台に展開される現代ラブコメディー的物語(一部シリアスあり)。
登場キャラクター[]
テンプレート:ネタバレ Memories Offシリーズの登場人物の項も参照。
- 加賀正午 (かが しょうご)
- 主人公。千羽谷大学に通う大学生。以前カナタと交際していた。9月14日生まれ。
- 声:下野紘
- 黒須カナタ (くろす かなた)
- 以前正午と交際していたが彼女の転校により破局。現在の仕事について語ろうとしない。10月28日生まれ。
- 声:福井裕佳梨→村田あゆみ(OVA以降)
- 荷嶋音緒 (かしま ねお)
- 千羽谷第一高校2年。フードジャーナリスト志望で、新しいデザートを見つけると妹のために買っている。4月3日生まれ。
- 声:清水愛
- 荷嶋深歩 (かしま みふ)
- 音緒の妹(千羽谷第一高校1年)。脚が不自由で車いすに乗っているが、それをものともしない明るさが特徴。 花が大好き。5月19日生まれ。
- 声:白鳥由里
- 鳴海沙子 (なるみ いさこ)
- 千羽谷大学法学部1年在籍。格闘技の心得により、冷たい雰囲気に拍車がかかっている。過去に作中の人物との因縁がある。10月24日生まれ。
- 声:川澄綾子
- 北原那由多 (きたはら なゆた)
- 千羽谷大学芸術学部1年。性格はとても明るく、同じ家に住んでいる沙子とは対照的。自宅のガレージは彼女によってアトリエに改造されている。3月15日生まれ。
- 声:高橋美佳子
- 児玉響 (こだま ひびき)
- 感情がすぐ表に出る性格のフリーター。他人が持っている者を強引に手に入れようとするところも。8月13日生まれ。
- 声:浅野真澄
- 百瀬環 (ももせ たまき)
- 私立仁成高校2年。口調がゆっくりでおとなしい性格。旅行で千羽谷を訪れてはぐれてしまった。2月5日生まれ。
- 声:沢城みゆき
- シン(稲穂信、いなほ しん)
- 前作までとは、髪を伸ばし一風変わった芸風で登場する。口癖は『ナマステー』(インド語での「こんにちは」)。インドに旅行中に財布を無くし困っていたところをテンチョーに助けられたことで知り合い、そのため彼には頭がまったく上がらない。また、最近パソコンの知識を蓄え始めたようだ。1月4日生まれ。
- 声:間島淳司
- テンチョー(田中一太郎、たなか いちたろう)
- cubic cafeの店長。歳のわりに若く見える童顔であるがかなりの毒舌家であり、店の料理にこだわりをもつ頑固な一面を持つ。31歳
- 声:岩田光央
- マグロー(力丸真紅郎、りきまる しんくろう)
- 実家の魚屋を手伝いをしている
- 5月5日生まれ。
- 声:宮田幸季
- トビー(飛田扉、ひだ とびら)
- やばい商売に手を染めている陰湿な男。片足をなくしている。
- 声:志倉千代丸
- 湊都子(みなと みやこ)
- 千羽谷大に通う那由多の先輩。キュービックカフェでバイトしている。
- 声:里見はるか
- 山下2.5号(やました2.5ごう)
- 声:西垣俊作
- 今坂唯笑(いまさか ゆえ)
- 1stの主人公、三上智也の幼馴染であり、過去を乗り越えて今は恋人として付き合っている。
- 今は看護士になるために看護学校に通っている。7月12日生まれ。
- 声:那須めぐみ
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見所[]
従来の「Memories Off」シリーズとは根本的にシナリオの文法が異なっている感がある。初代では幼なじみとの別れが、2ndでは恋人とのすれ違いが物語を支える幹として存在していたが、本作には核となるストーリーはほぼ存在せず、キャラクターごとに展開される短編小説的なシナリオを読み進めていくことになる。
各キャラクタごとに明確なテーマがあるわけでもなく、途中で一気にシリアスな展開にしようとして明らかに失敗しているシナリオや、恋愛というよりも単なる心温まるふれあい物語に終始しているシナリオもあり、このあたりの一貫性のなさ、やり終えた後に「結局、このゲームって何をやりたかったの?」と思わせてしまうメインテーマ不在の展開が、本作がシリーズの他作品と比較して評価が芳しくない理由であると思われる。発売当初から「Memories Offを汚した」や「シリーズの最駄作」との声が聞かれている。
ギャルゲーとは思えない程男性キャラの登場率が高く、ギャルゲーでありがちな男女の登場比率の大きな違いが解消されていたり、小さなドラマの集積によって、ギャルゲーではあまり扱われることのなかった「大学生活」という、どこか明るく緩やかで軽やかな時間・空間の雰囲気をリアルにゲーム内に鮮やかに描き出した点などが評価されてもいる。これもギャルゲーにありがちな点だが個性的過ぎるキャラクターがバランスを保てずに主人公のみが内面のツッコミとしてそれを評価するだけではなく、個性的なキャラクターが意見を戦わせる事でより通常のドラマ等に近いバランスを引き出したりしてもいる。そもそも通常のギャルゲーは「高校生活」という記憶の枠に幻想的なキャラクターを登場させ意図的にテーマにあうように構築されたストーリーやドラマといったものを売りにしているが、このゲームの場合その一貫性のなさがリアリティを高める結果になっているとする声もある。
なお、本作でメインの舞台となる街「千羽谷」は、2ndで登場した「藤川」(おそらく神奈川県藤沢市がモデル)と並ぶ「芦鹿島電鉄」(おそらく江ノ島電鉄がモデル しかし電車内の携帯電話の使用ルールより東京急行電鉄がモデルともされている)沿線の都市とされ、以降、本シリーズに頻繁に登場する街となった(千羽谷のモデルが神奈川県にあると仮定すれば語感の似る茅ヶ崎市かもしくは平塚市あたり、もしスタッフがモデル採取地を神奈川県内とすることにこだわっていないとすれば渋谷あたりがモデルか 日暮茶坊はこの千羽谷のモデルは小田急電鉄沿線であると本作の小説のあとがきに著している)。この「千羽谷」という街のお洒落な雰囲気は後のシリーズ作(とくに「♯5」)に大きな影響を与えている。やや乱暴なまとめかもしれないが、本作は「雰囲気」に浸って楽しむゲームであり、シナリオがメインのゲームではないと割り切れば(上記の空気感はストーリーの中心とは遠く離れたところでしか描かれていない)、シミュレーションなる部分に注目すれば、本作は決して駄作とは言えず、むしろ旧来の高校青春ものとは一線を画した実験的作品としての正当な評価を受けて然るべき作品とも言えるのである。事実、一部の人間には絶大な人気を誇る。
また、黒須カナタの担当声優が変更された理由だが、福井裕佳梨が病気療養のため役を降板し、早期復帰が難しいと判断されたため、急遽村田あゆみに変更になったという経緯がある。
メインのシナリオライターが後の作品で名前を見かけない理由は明らかになってはいない。
スタッフ[]
- シナリオ:緑犬ふう
- キャラクターデザイン:松尾ゆきひろ、輿水隆之
- 音楽:阿保剛、林克洋
- OP:リプレイマシン
- 作詞、作曲:志倉千代丸、編曲:磯江俊道/歌:水樹奈々
- ED1:この星に生まれて
- 作詞、作曲、編曲:志倉千代丸/歌:清水愛
- ED2:インモラル・インパルス
- 作詞、作曲:志倉千代丸、編曲:loose@rouse/歌:宮村優子
- OP:リプレイマシン
関連作品[]
DVD[]
サイトロン・デジタルコンテンツより発売。
- メモリーズオフ3.5~想い出の彼方へ~ Vol.1(2004年5月12日発売)
- メモリーズオフ3.5~想い出の彼方へ~ Vol.2(2004年6月23日発売)
CD[]
サイトロン・デジタルコンテンツより発売。
- 想い出にかわる君 ~ Memories Off ~ メモリーコレクション
- 黒須カナタ
- 荷嶋深歩
- 北原那由多
- 荷嶋音緒
- 鳴海沙子
- 百瀬環
- 児玉響
- 想い出にかわる君 ~ Memories Off ~ サウンドコレクション
- 想い出にかわる君 ~ Memories Off ~ ボーカルコレクション
- 想い出にかわる君 ~ Memories Off ~ ドラマCD
- 想い出にかわる君 ~ Memories Off ~ ドラマベスト
小説[]
日暮茶坊作、エンターブレインより発売。
- 想い出にかわる君 Memories Off―偽りの神様〈上〉 ISBN 475771243X
- 想い出にかわる君 Memories Off―偽りの神様 (下) ISBN 4757713207
- 想い出にかわる君 Memories Off―灯の街 ISBN 4757714254
漫画[]
エンターブレインより発売。
- 想い出にかわる君〜Memories Off〜アンソロジーコミック マジキューコミックス ISBN 4757713894
参考文献[]
- 想い出にかわる君 Memories Off ビジュアルファンブック ISBN 4757713568
外部リンク[]
テンプレート:MemoriesOff