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成恵の世界』(なるえのせかい、: The World of Narue)は、丸川トモヒロによる日本漫画作品及び、これを原作としたラジオドラマ作品並びにテレビアニメ作品である。

本作の劇中劇として発表され、後にスピンオフ作品として同作者の手により漫画化された『魔砲少女四号ちゃん』(まほうしょうじょよんごうちゃん)についても当項目において解説する。

成恵の世界 編集

作品の概要 編集

月刊少年エース』(角川書店)にて1999年6月号に読切作品として掲載。その同年の同誌9月号に再び読切として掲載され、12月号より実質的な連載昇格[1]となる。作者にとっては初の本格的な長期連載作品である。単行本は第11巻まで刊行されている(2010年8月時点)。ちなみにサブタイトルは連載時には公表せず、単行本にて公表している。例外として数ページ話の場合はサブタイトルを公表している。

作品タイトルはA・E・ヴァン・ヴォークトの『非Aの世界』(原題”The World of Null-A”に基づき、邦題は「なるえーのせかい」と読む)から取られている[2]

2002年にはJFN系列のラジオ番組『カドカワ・サウンドシネマ』内にてラジオドラマ化(のちドラマCD化)され、さらに2003年にはテレビアニメ化された。この際ラジオドラマ版とは一部声優が変更されたのに伴い、テレビアニメ版の声優によるラジオドラマも制作されている(結果として第1話など回によっては原作・ラジオドラマ2種・テレビアニメの4種類存在するものがある)。

比較的原作に忠実なラジオドラマ版に対して、テレビアニメ版は全12話(当初は2クール26話の予定だった)という制約からか、原作とは一部内容の変更や割愛などがあった。

他言語版wikipediaによると、原作本はアメリカアルゼンチンおよび台湾にて翻訳発行。アニメは現地声優による吹き替えの上で、アメリカおよびカナダにおいては放映とDVD化[3]、台湾では放映のみなされた模様。

度重なる休載について 編集

作者の健康不調を理由に休載が多い。

単行本の新刊が刊行されるのに1年以上(月刊少年漫画雑誌では半年で1巻程度が平均)かかることも多く、特に2002年頃から腱鞘炎を発症し、2003年春頃からさらに悪化して以来、連載ペースの落ち込みが顕著である。

6巻は5巻発売から1年4ヶ月ぶりに発売され、7・8巻は約平均ペースに戻ったものの、9巻は8巻発売から1年3ヶ月、10巻は9巻発売から1年7か月、さらに11巻は10巻発売より2年2か月経ってから、という具合に発売と連載のペースを落としており、2008年12月号(10月26日)での掲載以降は丸1年間、新作発表自体が途絶していた。

その後、2010年1月号(11月26日)から4月号(2月26日)まで3ヶ月に渡り3話分が掲載され、6月号(4月26日)において、7月号より巻中カラーで連載再開されるとの発表があったが、今後の詳しい連載ペースは未定。作者や出版社は、未だこの長期休載についての正式な説明・公表を行なっていないため、原因は不明である。

なお単行本の後書きにおいては「作者の妄想を毎月新鮮なままご提供するストックなしの綱渡り無計画マンガ 」である旨がアナウンスされている[4]

魔砲少女四号ちゃん 編集

作品の概要 編集

上記『成恵の世界』の劇中劇として形を得た作品。元々は「魔法少女もの」のパロディであり、タイトルの『魔砲少女[5]はそのもじり。結果的に「魔」を「魔」と置き換えた「魔砲もの」初期の代表作となる。元が劇中劇であるが故に存在自体もマイナーであるため、作者には『フィギュアの丸尾ちゃん』内で「魔女っ娘の極北」と冗談半分に評されている。詳細は以下の通り。

なお、登場人物や後述するCDドラマ版の声優については下記項目『登場人物』の該当項目を参照の事。

劇中での描写 編集

『成恵の世界』の主格主人公である飯塚和人が好きなアニメ作品として名前が挙げられている。

劇中内では『月刊少年ベータ』に連載。テレビ大和をキー局に放映。主にハイティーンのオタク層に人気のある作品として描かれる。作内では頻繁に再放送が行われており、ガシャポンフィギュアも街中の至る場所に設置されている。

第一期作品はDVD-BOXが発売。現在、第二期作品である『突撃!四号ちゃん L70』が製作・放映されている。なお、この第一期から第二期に移り変わる際に、この作品をテーマとした「コスプレのど自慢大会」なるイベントが開催されている。

現実における展開 編集

『成恵の世界』を連載していた『月刊少年エース』と、その増刊である『エース桃組』に単発読切の形式で掲載された。掲載号は創刊号である『エース桃組』Vol.1(2000年発行)とVol.3(2001年発行)と『月刊少年エース』2002年3月号(元々は『エース桃組』に載せる予定だった)の3回。2009年現在での単行本収録はされていない。

ストーリーは主人公である大当 真名花(だいとう まなか)が魔砲を得て「四号ちゃん」になるくだり(1話)と、魔砲壊滅を狙う一派「ユニオン」の少女ケイ・シャーマンがやって来て真名花と戦った末に友人となるくだり(2話)で『エース桃組』での掲載は終了しているが、月刊少年エース2002年3月号にて3話目が掲載されている(いずれも未完)。

2002年8月に主人公である四号ちゃんのガレージキット(8分の1スケールレジンキャスト)が『少年エース』系読者向けに限定発売され、告知漫画『フィギュアの丸尾ちゃん』が『月刊少年エース』8月号と『エース桃組』夏号に掲載された。なお内容は日ペンの美子ちゃんパロディで、購入すべきか悩む和人に丸尾が購入を勧める、というもの。

2002年から2003年にかけて『成恵の世界』のCDドラマ化・アニメ化に引きずられ、本来『成恵の世界』であるはずの番組枠を乗っ取る形でラジオドラマ及びCDドラマ化した。一応『成恵の世界』の劇中劇として、同作内でアニメ化もされている(単体作品としてのCDドラマ化・アニメ化ではない)。

あらすじ 編集

ある雨の日のこと。飯塚和人は捨て子犬を前に「犬を助ける優しい少年に惚れる女の子が現れる」妄想をしていた。そんな自分を気恥ずかしく思いながらも結局、犬を助けようとする和人。ところがいきなり後ろから現れた女の子が金属バットを振り上げて子犬を叩きのめしてしまう。子犬はある勢力が地球に送り込んだ生物兵器だったのだ。

いきなり現れて子犬を叩きのめし、自分を心配してくれながらも多くを語らず去っていく少女に、和人は興味を覚え、心を奪われた。翌日、彼女がその場に残した金属バットを見せて友人の丸尾にそのことを相談する。丸尾は学校の名簿から彼女の身元を割り出してくれた。彼女は隣のクラスの七瀬成恵だった。

バットを返しに行った和人は成恵を誘うが、微妙に会話が噛み合わない。成恵は距離を置こうとして自分の様々な「欠点」を並べたてるが、和人はその全てを全く気にしないと豪語した。成恵は自分と父が宇宙人であることも告白するが、和人は勢いでそれすらも受け入れると返事をしてしまう。

和人の新鮮な対応に成恵は気を良くし、彼を「お付き合いの相手」として自宅へと招待する。かくして和人の「成恵の世界」を巡る超体験の日々が始まるのであった。

テンプレート:ネタバレ

用語 編集

作内における人物と組織の構図 編集

  • この世界は地球を中心として様々な宇宙人組織(大きく分けて2-3組織)が対立している構図が浮かんでいる。
  • 宇宙の星々はそれぞれの惑星・星系・銀河ごとに独自の文化を持っており、それは全て地球内における各国家トレースされたかのような状況を示している。そして、これらの星たちは銀河系連盟(略称:銀連)を形成し「機族」と呼ばれるロボットたちを前に立てた代理戦争を行うことで、パワーバランスを保っている。
    • この状況は宇宙に生きる人々に「争いがすぐそばにある」という目に見えないストレスを常に与えており、それゆえに銀河系人(銀連に属する国家に籍を持つ人々の総称)は常に不機嫌である。成恵の父・七瀬正はその状況を打破したいと願い地球にやってきた。それは「銀河の星々の文化を1つに押し込めたような星が、なぜ即座に滅ぶことがないのか」を知るためだった。
  • 成恵を始めとする「七瀬家」を中心として動いているのが、銀連に属する惑星国家の1つ惑星日本とその下で動いている監察庁である。彼らは今のところ基本的には成恵たちの味方として動いている。
    • どちらかといえば、この事象は監察庁(もっと穿った見方をするならば、地球担当監察官テイルメッサー鈴木)の独断に近いものであるように伺える。惑星日本上層部には七瀬家の存在を知らない者もいるらしい。しかしもちろん、一部の事情通や縁者は「地球の七瀬家」の存在を知っており、故に七瀬家は時折、外交の道具として使われかけることもある。
  • それをよしとしない勢力が白鳥座アバロン(連載初期~中期時は北アメリカ星雲と表記される場合もあり)と呼ばれる宙域に属している過激派地球は人類のもの連合」である。彼らは地球に機族と銀連(惑星日本)の人間がいるのを良しとせず、七瀬家を排除するために様々なテロ行為を行っている。しかし襲撃前に文面の整った予告状を送るなど、変な所で礼儀正しい。また能力者(パーセプター)という人間(?)が所属するが、これらの人間は催眠術念動力予知能力などが使える。
    • アバロンの文化では機械は道具に過ぎないと考えるため「機族の否定」という意識がある。アバロンはその惑星国家開拓の過渡期において「蛇」と呼ばれる謎の支配者とその配下の機族的存在と戦いを強いられたと歴史で伝えている。故にアバロンの人々の意識上ではそれらが結びつき、機族と共にある銀連や、自らの意思に関係しないとはいえ、そこに属する七瀬家の存在は容認せざる事象としてテロの対象となる。
    • 但し、現代において教育・周知されている歴史には、恐らく政治的恣意に因って隠蔽・歪曲されている事実の存在が示唆されている(後述)。
    • メンタリティーの面では、「ほぼ全ての能力において遥かに凌駕する機族に人間の心が奪われ、現実的に『機族が人間を支配している(様に見える)銀連』と我々は違い、人間の誇りと尊厳を守り支配する力を、パーセプションに唯一求めるアバロン人」…という意識も強く働いている。
  • 一方で白鳥座アバロンには、それら過激派を抑えようと考える比較的穏健派の政府も存在している。同宙域内のアバロン合星国(ユナイテッド・スターズ・オブ・アバロン)がそれである。しかし、これも銀連とは宇宙・地球における権益を巡って反発、一触即発で戦争が起こりかねない間柄である。
    • ラジオドラマで成恵を狙うアバロン人工作員役を演じた川津泰彦の演技がスタッフ・キャストの間で好評であったため、以後のアニメ版などのシリーズ作品でアバロン人工作員(複数登場する場合にはそのリーダー役)が登場する場面には人物が違う場合でも必ず川津が配役されている。

機族 編集

作中におけるロボットのうち、自我を持った高度な機械知性体を機族と呼ぶ。全て女性型で、総数は約8億4000万個体。そのトップに女王と呼ばれる人物が君臨している。人類の守護が目的とされるが、全ての人間がそれを額面通りに受け取っているわけではない。機族三原則が組み込まれており、生き物を殺めることはできないが、それ以外は人類と同レベルの思考可能性を持つ。稀には人類と機族の間に恋愛感情を生むこともある。ただ「優秀で当たり前」な機械である以上、鈴やハルナのように突飛で個性的な個体は珍しい。

遥かな昔から人類と共生を続けており、もはやその起源は当の機族にも分からなくなっている。体組織の構成素材には機伝子と呼ばれる伝達因子が備わっており、それまでに生まれたあらゆる機族の設計図が記憶されているという。機族は「アプリオリ」と呼ばれる卵の状態で発生し、それから里親(アリスウォーカー)となる人間の元で幼少期を過ごす。この時期の機族に特別な能力はなく、ほとんど人類の子供と変わりがない。その後養成学校に進む中で適性に応じて様々なタイプに分化していく。

バチスカーフやハルナの様な星船型の機族は最優秀の部類に入り、一般的には人間型の形態を維持した、いわゆるロボットの個体が多い。この進路選択にはある程度自由意志が反映されるようで、麗や蘭などは能力的には星船候補クラスながら、あえて戦闘機を選択している。基本容姿が固定されるのもこの時期である。なお大容量の機族になると端末の分身や変身も原理的には可能であり、人型形態はほぼ便宜上のものと言ってよい。また通常の人間型でも体組織の密度はかなり高く、諜報機の鈴ですらガードレールを軽くへし折る程の質量がある。常にベクトルドライブによって反重力を発生させているため、人間社会に溶け込むことに問題はないが、何らかの理由で制御が停止すると鉄の塊同然の状態となる。

身体能力は遥かに人間より秀でており、単純な耐久力などもさることながら、宇宙空間に生身でも全く問題無く、空中や宇宙の飛行(戦闘機は亜光速領域まで加速可能)、環境操作、船体の管理も単体で出来るなど、人間が出来て機族に出来ないことは子作りのみと言われる程である。能力の規模は容量(星船は大きく、戦闘機などは小さい)に依り、戦闘機は星船より規模や多機能性に劣るが、速度などに秀でる。また見た目の年齢進行は遅く、幼少期は人間と同等程度だが、14歳程度の見た目でも年齢としては30代であったり、20代後半~30代前半程度で見た目の加齢は止まる。

その他の点はかなり人類に類似しており、人型機族などは活動エネルギーを(陽電子転換炉に供給する目的で)、摂食行為すなわち食事によって補給している。機族にとって人との心の繋がりは非常に重視されており、それを失った者は放浪機(バーサーカー)としてアウトローの扱いを受ける。不死の体を持つ機族にとって、人間の概念で死に近似する「区切り」とは、中枢を完全に破壊されるか心を失って自壊するかのどちらかであり(但しいずれの場合も、人間の様に肉体や自我が雲散霧消する訳では無く、リプロダクション(機族の再生)と呼ばれる転生を経て、アプリオリに還る)、その寸前にある放浪機は忌むべき存在である。

編集

謎の存在であり、生命なのか、意志や目的が有るのか否かも不明。白い蛇(星船の外見に似た文様)と、黒い蛇(細く白い縞が入っている)の二種類がいる。

アバロンでは深次元に潜む存在といわれ、建国開拓時に多大な犠牲を払わされた宿敵である。そして現在でも蛇対策は国是として扱われるが、直接物理的な影響を及ぼすことはアバロンの開拓史以外では稀にしかなく、黒い蛇に限られている。また黒い蛇へは物理的な攻撃が可能である。

記録や記憶を「食う」ことができ、消失や改竄ができる。写真なども書き換えることが出来、防護手段は存在しないため、記録は当てにならず、これに耐性のある者の記憶程度しか絶対性は確保できない。作中においては、白い蛇は変化した未来に対応して過去を改組、あるいは「観測者にとっての見え方」を変えるらしいことが示唆されている。黒い蛇も可能かは不明。

仙女(遠い昔、蛇の災いで飛ばされた結果、古来から地球--日本にいた星船。本名『ムラクモ』)によると、機族、蛇、そして能力者が持つ増幅用クリスタルには、少なからぬ共通性があるらしい。

登場人物 編集

声優表記は特記のない限り「ラジオドラマ」「アニメ」「ドラマCD」共通。

主人公 編集

七瀬 成恵(ななせ なるえ)
- 能登麻美子
本作品の客格主人公で、和人の彼女。宇宙人(銀河系連盟・惑星日本人)と地球人のハーフ。自らに宇宙人の血が混じっていることに、強いコンプレックスを感じている。
当初は他者に対して距離を置く(というより、交流を積極的に忌避する)性格だったが、和人の理解と何事にも動じない想いもあり、明るく外向的な性格に変わっていく。ただし、今までの孤独感からの反動により、若干バカップル化(成恵から一方的に)している。そして、和人に対する独占欲から、非常なるやきもち焼きが発露。ただ大抵、当事者の女性に対する反撃は極軽微(むしろ逆に、女性たちと共同で和人を吊し上げたりする)、かつ、その場限りに終わるため、決して「忌み嫌われる性格の持ち主」というイメージ固定化には至っていない。
日雇い労働者の父の元、七瀬家の家計を支える苦労人で、極度の貧乏性。若い身空でタイムセール争奪戦に出向くなど、かなりの生活臭を持つオバチャン化が進んでいる。貧乏器用でもあり、家事全般が好きで得意。
運動能力に優れ、バッティングをやらせればホームラン連発、の上を走るなどもお手の物。ハイキック一発で相手を失神させるなど、高い身体能力を持つ。そのせいか、考える前に口が出たり、すぐ手を出したりする。
以上の事柄から、学校における得意科目が「家庭科」と「体育」であることは容易に推察されるが、和人の直裁指摘には自虐的反発をする描写がある。なお、苦手科目は「数学」と「理科」であり、特に数学については赤点常連。もっとも赤点については、「設問自体が理解できない場合3択問題であろうと解答を書きたくない」という変なこだわりが、少なからず災いしている。6巻38話は、この事を含んだネタを主柱のひとつとして展開する。
テレポートを良く駆使するが、電子機器の取扱いには極めて弱い。
愛読書(ただし立ち読み)は『女性セ○ン』(原作表記ママ)で、影響を受けやすい。
飯塚 和人(いいづか かずと)
声 - 阪口大助
本作品の主格主人公。当作、特に初期は彼の視点で物語が語られている。
ごく普通の中学生だが、少しオタク趣味があり、アニメ『魔砲少女四号ちゃん』の大ファン。ただし気分がのらないときはアニメ放送を見ないこともある程度。
成恵の隣のクラスで、パソコン部に所属。JavaScriptの基本的なプログラミング技術を有する。そのため電子機器の扱いには強いが、さすがに成恵たちの持つオーバーテクノロジーに関しては扱いきれず、手を出して若干のヘマをすることもある。
運動が若干不得意(特に水泳で泳げない)、勉強も並、漫画が好きだが絵は下手と目に見えて役に立つ特技は何も無いが、成恵や鈴の正体を知っても全く態度が変らなかったり、突然になっても現状を把握し対応するなど柔軟性・適応性のある思考を持ち、また直感力・発想力にも秀でており、成恵のためなら喧嘩もするなどいざという時の行動力もあるため、頼りにされていることが多い。
直情直行型の成恵に対し、思考してから行動するタイプであり、成恵の抑えに回ることが多いが、要点での決断は躊躇わない。危機的状況でも耐え、チャンスを探しそして見逃さない。大人達の思惑や陰謀相手でも立ち向かえる強さもある。
優しく穏やかな性格で、成恵のコンプレックスを解きほぐしていく。

主人公の友人たち 編集

親友たち 編集

丸尾 正樹(まるお まさき)
声 - 福山潤
和人のクラスメートにして親友。八木の幼馴染みで家も隣同士である。かなりのお調子者で、人呼んで「愛の伝道師」。
自宅は鮮魚店。千絵子という小学4年生の妹がおり、時々成恵達と絡む場面がある。
浮世離れしたカップルである成恵と和人を暖かく見守る、並外れた柔軟思考の持ち主。一見助平で飄々としているが、やるべき時はやるし、他の面子を実にしっかりと纏めている。相談されることが多いのもその証。
さらに鈴たちが人間でないことや成恵達が宇宙人であることは、大方察しているが気にしておらず、現実に目にしても全く驚かず何も変わらなかった。その上、無理に何かを聞き出すこともなく、特に何も無い場合には自然体でそっとしておいてくれている。が、いざ何か起こった時にはキチンと自らの価値観をもって助言してくれる慧眼の持ち主。
野球部に所属し、将来を期待されているスラッガーで4番も務める。背番号は何故か666番。
腕時計の修理や半田こてを駆使するレベルの電気工作を行ったり、ロボット(無論、地球の現実的技術の方)の展示会で積極的興味関心を示すなど、意外にもハードウェア系工学センスに長けている。この点、ソフトウェア系に積極性と強みを示す和人と好対照を成している。
パラレルワールドの未来では、米国の野球チーム『ニューヨークメッシ』に所属する大リーガーとなっている。
八木 はじめ(やぎ はじめ)
声 - 千葉紗子(アニメ)、渡辺明乃(ラジオドラマ)
丸尾とは家が隣同士の幼馴染み。成恵の同級生。文芸部所属。
あだ名は「SFハカセ」で、その二つ名の通りUFOや宇宙の事象に異常なまでの執着を示す。
親が共働きなことなどから孤独であることが多く、その反発として周囲を敵視していた。更に成恵とは「宇宙」というものに対する立場の違いから一層反目しあう間柄だったが、香奈花を橋渡しにして和解。打ち解けて無二の親友となった。しかし結局、成恵が宇宙人のハーフであることなどには気づいてないらしい。
パラレルワールドの未来では、丸尾と恋仲 (?) になっており、また事務職として働く傍ら、SF小説家としてデビューしている。またアバロンの遺跡からは、はじめが書いた(現時点では書いている途中の)それなりにヒットしたらしきライトノベル「バイナリィ・ユニバース」が発掘されており、小説家としての能力はあると思われる。
永岡 四季(ながおか しき)
声 - 菊池志穂(ラジオドラマ)
成恵の小学校時代のクラスメート(現在は別の中学)。祖母が遺した古本屋「時台屋」の主人でもある。物静か・おしとやかで物腰柔らかく本好き。一方で常に猫の「ぴーとさん(ラジオドラマ・声 - 千葉一伸)」を連れて歩き、ネコ語すら操る超越系の不思議少女でもある。眉毛(なぜか、途中から太くなった)以外の見た目と性格が、祖母の若い頃に酷似している。
人を寄せ付けない成恵のことを常に心配していた。八木とは別の意味で成恵の親友たる少女。
あることが原因で朝倉鈴がロボット(=地球の科学では説明不能の存在)である事実を眼前で突きつけられた際、更には、後にこれと関連して鈴がこころの傷を受けた際、「常識に囚われたパニック反応」を起こさず、「相手を何者とは問わない、普遍的愛に基づく包容力」を発揮する。
家はいわゆる豪商、実家は巨大な屋敷で、端的に「富豪な地元名家のお嬢様」である身だが、普段は生家を離れ祖母の実家(時台屋)で独り暮らし同然の生活をしている事が多いこともあり、その身上を積極的に表立たせる素振り(お嬢様らしい態度)は一切しない。一方でこの身上が、やや浮世離れした普段の言動の遠因である、と言えなくも無い。
パラレルワールドの未来では、「時台屋」を拡大して社長になり、インターネットによる本の売買を行うなど商才を発揮している。

同級生 編集

新田 昭(にった あきら)
成恵と同じクラスの小柄な男子。気弱な図書委員。永岡四季の従兄弟。
前から成恵のことが好きだったが、生来の気弱な性格が災いして口に出せずにいた。そのうちに成恵が和人と付き合うようになり、報われない恋となってしまったことを悟り、自ら身を引く。
ところが成恵のカチューシャ(実は軌道上の星船とリンクしてテレポートを行うための転送コネクター)を拾ったことにより、その全てが露見してしまった。結果として失恋が完全に決定し、その後は普通の同級生・普通の友人として成恵たちと接している。
四季の従兄弟だけあり、ぴーとさんに懐かれている。このことは長らく明かされていなかったが、単行本10巻に収録された第64話にて「イトコの古本屋に行った」と言うシーンで伏線が張られ、同巻のおまけマンガにて初めて明らかにされた。四季からは「あーくん」と呼ばれている。
四季と違い、初登場時点で眉毛は太かった。
工藤 杏子(くどう きょうこ)
声 - 立野香菜子(アニメ)、城雅子(ラジオドラマ)
成恵と同じクラスの女子。高飛車なイジメっ子。事ある毎に成恵や八木に対してちょっかいをかけてくる。
実の所は面倒見の良い性格であり、母性本能をくすぐられる人に弱いらしい。一時期、新田とイイカンジではあった。最近の話では年上の彼氏が出来たらしく、新田とのことは無かったことにされていたが、振られてしまったようでまたイイカンジになった。
柏崎 ゆき(かしわざき ゆき)
声 - 後藤邑子(アニメ)
杏子の友人A。ボブカットの少女。杏子とあやの2人で成恵たちを攻撃する。
金沢 あや(かなざわ あや)
声 - 黒河奈美(アニメ)
杏子の友人B。外ハネショートカットの少女。ゆきと杏子の2人で成恵たちを攻撃する。

七瀬家 編集

七瀬 正(ななせ ただし)
声 - 菅原淳一 / 30代の若い頃 - 渋谷茂(アニメ)
成恵・香奈花の父。惑星日本の地球調査員で銀河系連盟の常駐員(外交官)。ただし、惑星日本(銀河系連盟)の地球調査活動はアバロンとの外交問題から凍結されているため、非公式である。
元々は惑星日本外務省のエリート官僚であったが、妻との離婚問題などで心理的打撃を受けて銀連の地球調査員に応募し、紆余曲折あって成恵の母と出会い結婚。四畳半フォークを絵に描いたような生活に入り、そのまま地球に居付く。
銀連では結構高給取りだったようだが、銀連での財産・通貨は地球では使えないため、工事現場などで日雇い仕事をしている。
七瀬 香奈花(ななせ かなか)
声 - 皆川純子
成恵の異母姉。純粋な銀河系(惑星日本)人。
父親に会いたくて光速航行の輸送船に密航したことから、ウラシマ効果によって成恵より年下になってしまった。
非常にワガママなきかん娘だったが、和人の優しさに触れ、また成恵の姉となったことから、万年雪が解けるような心的成長を見せる。
成恵の姉だが年下のため、学校では1年後輩。同級生からは「香奈ちん」や「お嬢」と呼ばれている。
本作における、ツンデレキャラの筆頭。その性格は、和人と絡む場面で最大限に発揮されている。但し「はっきりとした恋愛観を未だ持って無い、精神的にはまだ思春期の中学生」らしく、和人の事は「安心感を求めて得られる兄か弟のような存在」と位置付けている。実際、「妹の彼氏」に対する姉、という立場認識は良くも悪くも堅固であり、「限りなく家族同等と認めた人間」という前提での精神的つながりを深く尊重する一方、和人・成恵の「男女関係を監督するお目付け役」を過剰意識した結果、暴走する事が少なくない。初対面以来、和人を「おっさん」と呼んでいるが、これも香奈花なりに、親近感を込めて呼び慣らしている節がある。
バチスカーフ
声 - 小菅真美
香奈花の世話役を務める深次元護衛艦(軍所属だったが現在は退役)。主に人間型の体(意味合い的には端末に近いかもしれない)を使って行動。船体は通常、成恵のアパートの隣に日本風の一軒家として偽装(変形)している。
常に穏やかで慎ましく働き者。それゆえ、七瀬家の家事もやることがある。気が使えてナイスバディでスポーツ万能な美人。隣のお姉さん的存在だが、香奈花はしっかり躾ける。
登場当初は表情も台詞も固かったが、以降は温和な表情が多くなった。
幼名「ソフィ・トヨカワ」。機族学校進学までは惑星フランスにて育った。
ちなみに船体漢字名は「罰襟巻」。名前の元ネタは深海観測船である事が、2巻10話で八木はじめのセリフを借り、示唆されている。
七瀬 成美(ななせ なるみ)
声 - 川村万梨阿
成恵の母。旧姓・睦月(むつき)。成恵が9歳の頃(5年前)に交通事故で死亡。その際成恵を庇ったらしく、成恵に強い影響を与えている。
田舎の農家の娘で、結婚前は町の電子部品工場で働いていた。両親を早く亡くしたらしく、正と会った時には姉夫婦と同居していた。ただし7巻では成美と血の繋がりがあるのが兄の方であるように描写されている。
地元の「梅ノ川」で溺れていた正を介抱したのをきっかけに彼と恋に落ち、後に駆け落ち同然で結婚する。物静かに見えて帰ろうとする正を車で攫うなど大胆で、成恵の行動力は成美に似たらしい。
を書くのが趣味。自作の詩から故郷の自然のように「みをす人に」という願いを込めて娘に「成恵」と命名した。
名越 晴香(なごし はるか)
声 - 引田有美(アニメ)
香奈花の実の母で、銀連惑星日本宇宙艦隊の軍人(現在の階級は大佐)。
冷静な判断力を持つ優秀な人物ながら、香奈花の母親らしく地の性格はかなり過激。副官のコンゴウに「殺しても死なない」とつっこまれている。
初め、惑星日本外務省のエリート官僚(当時)だった七瀬正と結婚して香奈花を生むが、夫との生活のすれ違いから離婚した。現在は独身の模様。外宇宙勤務が多くウラシマ効果で時間を失っているため、正とはかなり年齢差が開いている。香奈花と一緒に暮らした時間も僅かなものである。
現在は重護衛艦「コンゴウ」の艦長。部下の機族たちを自らの家族同様に可愛がるという、軍でも非常に珍しい機族の扱いをするため、彼女らからは非常に慕われ「名艦長」とも呼ばれている。
後にある事件がきっかけで前夫と後妻の子供である成恵と出会うことになる。
10巻において異動で地球方面艦隊に編成され、正とも再会する。
アニメ版にも登場するが、当時原作においては回想シーンでのみの登場であったために具体的な設定は存在せず、単に「香奈花の母」としか表記されていない。

惑星日本監察庁 編集

テイルメッサー鈴木(テイルメッサーすずき)
声 - 西村知道
惑星日本監察庁の監察官。鈴・蘭・麗の直接の上司であり、正の上司でもあった。
その立場から成恵に「惑星日本」の人間であることを自覚するよう求めていたため、成恵に嫌われていた。そういう意味では成恵の「宇宙人コンプレックス」の元凶である。
しかし一方で七瀬家が穏便に過ごせるよう陰ながら見守り、七瀬家が地球に居るだけでも生み出される(+成恵達の警戒心の無さが生み出す)様々な問題や圧力に対処・防護しており、特に、純粋な銀河系人である正や香奈花の地球での平穏な生活は、彼を抜きにしては語れない。更にこれは銀連や惑星日本としての方針に反しえる、彼個人としての意向であるらしきことが示唆されている。
かなり優秀な麗・蘭と未知の可能性を秘める鈴を有し、地球圏の通信統括星船の上司であったりすることなどからも、彼の権限、少なくとも地球におけるそれはかなり大きい様子。
このような名前をしているが、れっきとした惑星日本人である。

機族 編集

朝倉 鈴(あさくら りん)
声 - 壱智村小真
精神制御パルスで人の心を操る監察庁の機族。諜報型だがドジが目立つ落ちこぼれ。頭髪は現在金髪だが、単行本1巻の表紙では茶髪だった。
登場当初は使命を完遂することのみを思考するエージェント風だったが、次回登場以降は地球生活好きで人懐っこいドジっ娘に変わった。和人へ密かに好意を寄せている様子を見せていたが、この点については比較的初期のうちから「成恵に対する遠慮」の方を優先する意識へ変化している。
護衛母艦・旻天(ビンテン)の一室に居住していたが、地上生活に憧れており、部屋は出所が怪しい地球土産物で埋め尽くされていた。地上での生活を許可され、7巻47話以降、七瀬家と同じアパートに下宿。
機族三原則を最優先プログラムとしてインストールされているため、威嚇としても生き物に対して暴力を振るえない。このため野良猫にすら負ける(これは全ての機族に共通した条項ではあるが、鈴は特にその折り合いが悪い)。
機族学校では麗・蘭の後輩で落ちこぼれだった。監察庁に配属された現在でもドジで子供っぽい言動が多いが、時にそうした普段の姿からは思いがけぬ働きを見せることもある。監察官や麗・蘭たちはそんな彼女を未知の力を秘めた存在として一目置いている。
成恵たちと関わることで、機族の枠を超えた思考を身に付けつつある。その勢い余ってか、年上と目される機族に対し失言が多く、その都度彼女らの反撃を喰らっている。
天堂 蘭(てんどう らん)
声 - 川上とも子(アニメ)
監察庁戦術型機族。ピンク色(赤系統)のツインテールで、ユニセクシャルな衣装が多い。
勇壮だが相手を傷つけることを好まない。好きな装備はメカ取り網。
戦闘時はガンランスと呼ばれるグリップの付いた砲槍型武器を使用し、相手を分解切断する。なお、この武器は単体での擬態も可能で、地球上陸時には無用のトラブル防止からか、釣り竿や大型弦楽器(チェロまたはコントラバス)に変形し携行している。ベクトルドライブ(空間指向偏向装置)も使用可能。
幼少時は、武道家のアリスウォーカーに厳しく育てられた。その所為か登場初期、一人称は「」および「オレ」であった(程無く、鈴・麗と同じく「私」になる)。
機族学校では鈴の先輩で、麗と首席を争った秀才。運動性能を活かした宇宙空間での戦闘力もピカ一。しかし、生真面目で考え込む癖があり、やや融通がきかない面もある。
音無 麗(おとなし れい)
声 - 桑谷夏子(アニメ)
監察庁戦略型機族。電子戦に長け、索敵警戒を担当。水色(青系統)のロングヘアーで、お嬢様な衣装と帽子を好む。
お淑やかでいかなる時(特に戦闘状況時)にも冷静を常とする一方、その冷静・自然体・お嬢様調で、皮肉や憎まれ口を平然と叩く悪癖がある。
アリスウォーカーである音無家は惑星日本の農業区である椿ノ区に在する農家であり自然の多い環境で育てられた。しかし機族としての力が覚醒する以前に姉と慕った養家の娘を川辺の水難事故で喪うという悲劇に見舞われて鮮烈な愛別離苦を経験し、その精神に決して軽くはないトラウマを負っている。これが普段の皮肉や憎まれ口を交えた態度(軽度の虚無主義的思考)の原因でもある。
戦闘時には相手のコードを読み解き蘭の武器を強化したり、高い精度の挙動予測を行って蘭をサポートする。誘導型ミサイルやファンネルを使用した直接攻撃も可能。蘭と麗が揃えば軍の一般機族では全く歯が立ない程の、歴戦の勇士の放浪機(機族)すら葬る戦闘力を示す。
機族学校では鈴の先輩で、蘭と首席を争った秀才。蘭・鈴との3人組の中ではリーダー格。蘭のよき理解者で、いつもさりげなくフォローしている。また、鈴に自分達とは違う力があることを認めている。

香奈花の友人 編集

味沢 千佳(あじさわ ちか)
香奈花のクラスメートで親しい友人。ショートカットで活発系の性格。テニス部員。
あだなは「千佳ぼん」で間柄としては悪友に近い。
父親は自衛官で、よく「私用」と書いた張り紙を貼った装甲車を乗り回している。親の影響で彼女もミリタリーオタク気味。将来の夢も戦車乗り。
中村 明子(なかむら あきこ)
香奈花のクラスメートで親しい友人。頭にハチマキのメガネっ娘でオタク趣味を持つ。文芸部員。
一応は常識人で千佳を諌める役目を持っているが、やおい小説趣味の点で暴走しやすい。
あだなは「アキ」。ちなみに明子のオタク趣味は姉(アニメショップ店員)の影響である。

この2人、香奈花が銀河系人である(=地球人ではない)事を巡る秘密は、既に共有している。

桜ノ中学校 編集

この2人は、2006年に発売されたスペシャル・エディション(総集編DVD)の初回特典ドラマCDで初めて声が入った。

天乃川 宇宙(あまのがわ そら)
声 - 疋田由香里
和人のクラスの少しズレた金髪美人の副担任。
眼鏡をかけている時は普通の目だが、外すとなぜか3になる。スプーン曲げの先生として生徒たちに人気を博す。男性教師にチヤホヤされるためか、女性教師からの評判は一部を除きあまり芳しくない様子。
実はアバロン星雲合星国の特佐(スパイ)で本名はユニ・ミルキーウェイ。強力な超能力者(パーセプター)である。地球と七瀬家について調査にやってきた。教師になるのは以前からの夢で、教師生活を楽しんでいる模様。それだけに、時に本職のスパイ業務と教師の役割との狭間で悩む姿も見られる。
学生時に将来を誓い合った恋人が居たが、突然消失。周囲の記録や記憶も「食われ」、その原因を追究する最中、自らがパーセプターであることと『蛇』の存在を知ることとなった。そのため『蛇』に対しては激しい敵対心を見せる。
しかし状況は一変。合星国の政策転換(9巻60話以降)により、「祖国と大統領に忠誠を誓うスパイ」としての立場を失う。更に、仙女ムラクモとの出会いをきっかけに、「恋人の死を巡る真実」と、現代のアバロンでは伝えられていない、「機族とアバロン人が手を組んで共闘した歴史」や「蛇--クリスタル--機伝子の共通性」を知り、「『蛇』への復讐に執念を燃やすパーセプター」としての存在意義に対し、自ら深い疑念を抱くに至る。
名前の「ユニ」は英語で「単一の、同一の」の意味であり、また宇宙(ユニバース)という語の接頭詞でもある。「ミルキーウェイ」は天の川だが銀河系の意味も持つ。
金原 光一(かねはら こういち)
声 - 千葉一伸
成恵と八木のクラスである2年2組の担任教師。テニス部の顧問。
生徒思いの若き静かな熱血教師として知られており、生徒には慕われている。意志薄弱と言われがちだが、実は底抜けの優しさを持つお人よしであるが故に我を通せないだけ。生徒のために我が身すら投げ出せる、教師として最高の信念と適性を持つ男。オープンのスポーツカー(ローン残り5年)を乗り回すナイスガイ。
実はヅラであり、しかも車のローンに給料の大半を取られているため、安物を着用。そのためよく脱げるので、全校に知られている。しかし本人的にはトップシークレットであり、周囲の生徒たちも、気付いていることを気付かれないように、必死でフォローしている。
彼女なし。宇宙先生に片思い中。

島田屋旅館 編集

ハルナ
声 - 冬馬由美
戦うことが嫌で、戦場を放棄し、地球に降り立った惑星日本の軍に所属する星船。その正体は高速護衛艦「春名」。
降り立った海岸で浜茶屋のオーナーである島田昭雄と出会って恋に落ち、彼の運営する浜茶屋で店員として働くことに。しかし勤務中、香奈花とバチスカーフに出会って宇宙に連れ戻されることに恐怖し疑心暗鬼となった。誤解を解くために香奈花達は彼女と友人として接することになる。実質、バチスカーフの妹分で彼女を「先輩」と呼び慕っている。
以上のことから、かなりそそっかしい性格が窺える。その後、香奈花を通して成恵たちと知り合い、彼らの尽力で島田と結婚入籍はできないため、形式的な挙式を行うだけ)する。また七瀬家と監察庁の機族3人娘を通して軍と折り合いがつき、現在は退役艦の身分である(接触前は放浪機化も危惧されていたが、島田オーナーとのラブラブぶりを見せ付けられ、その懸念はあっさり解消された)。
旅館の託児所で保母として働くこともあり「ママいらずの、あやしのハルナ」として恐れられているらしい。
本名(少なくとも、機族学校時代まで名乗っていた)は「水島 春名(みずしま・はるな)」。
島田 昭雄(しまだ あきお)
声 - 遊佐浩二
老舗の温泉旅館の一人息子。夏は旅館が出張運営している浜茶屋のオーナー。そのため島田オーナーと呼ばれることが多い。
夜の海岸でハルナと出会い、恋に落ちる。その後、成恵たちの尽力で彼女と結婚する。夫婦生活は非常に順調。
特に恋愛関係のことで和人達の手に余る事態が起きたときには、そっとアドバイスをくれるお兄さん。ところが、元からラブラブであったために、あまり役に立たないアドバイスであることも。

『魔砲少女四号ちゃん』 編集

第一期 編集

大当 真名花(だいとう まなか)
声 - 野川さくら(アニメ)、西村ちなみ(ラジオドラマ)
劇中劇のテレビアニメ(詳細は上記)『魔砲少女四号ちゃん』の主人公。「四号の魔砲」の力によって「魔砲少女四号ちゃん」に変身する。なお『四号ちゃん』状態のモチーフはIV号戦車
死亡寸前の先代四号より魔法の銃砲である「四号の魔砲」を託され、それを巡る争いに巻き込まれる。
変身前は弓道道場の娘で、おとなしめの少女。学校でも弓道部に所属しており、その腕から先輩に妬まれていじめられ、部内では孤立している。変身後は普段抑圧されている反動からか非常に明るい。
普通、魔砲に選ばれた者は、その力に溺れて凶暴化・粗暴化し、破壊衝動のままに自らの住む世界を壊していくが、なぜか真名花は自らの意志を保ち破壊衝動も持つことが無かった。
第二期作品『四号ちゃん L70』では頼れる先輩として魔力も上がり、四号に変身することなく魔力を使い超重戦車マウス(M1三個分)を軽々と引いて走ることができるようになっている。
ケイ・シャーマン
声 - 新谷良子(アニメ)、田村ゆかり(ラジオドラマ)
『魔砲少女四号ちゃん』の登場人物。モチーフはM4中戦車
真名花の前に突然現れた謎のメガネっ娘。全魔砲の壊滅を目指す宗教一族「ユニオン」の娘。真名花には当初、魔砲の破壊使命によって接近したが、真名花の想いに打たれ宗教一族から離反、親友となる。
魔砲を持ちながら、その力に溺れることの無い真名花に興味を抱いており「ユニオン」がボルジーグ一派よりも真名花寄りなのも彼女の功績による。
真名花にとっては頼れる相棒。互いに背中を預ける友として庇いあい助け合いながら苛烈な戦いを勝ち進んでいく。
第二期作品『四号ちゃん L70』では「ユニオン」の教官として、ススメ達に代表される後進の魔砲少女を直接指導する立場にある。また、ススメにとっては従姉にあたる。
四号(先代)
ボルジークに反旗を翻し、その元から脱走した魔砲使い。そのために仲間であった筈のボルジーク配下の魔砲少女たちから裏切り者として追われることに。ミス・パンターに撃墜され落下した際に自らの死を予感。その側に真名花がいたため、彼女に自らの魔砲を託し、自らはそのまま自爆する。
体は滅びたが、その残留思念は自らの魔砲の中で生きているようである。
ボルジーク
声 - 竹口安芸子(ラジオドラマ)
全ての魔砲を集め、世界支配を企む魔導師。ほとんどの魔砲少女たちは彼の部下(当然、主人公である真名花たちや「ユニオン」配下の魔砲少女を除く)であることが多い。
自らの元から離反した四号と彼女が持っていた魔砲を追っている。
ミス・パンター
声 - 浅野まゆみ(ラジオドラマ)
ボルジークの部下。冷酷なお姉さん。四号に立ちはだかる最初のライバル。モチーフはV号戦車パンター
ミス・ティーゲル
ボルジークの部下。パンターとは反目しあう仲。パンター撃破後に四号達の前に立ちはだかる。モチーフはVI号戦車
六号
声 - 佐藤ゆうこ(アニメ)、斎賀みつき(ラジオドラマ)
ボルジークの部下。四号たちを「旧式」とバカにしている。

第二期・四号ちゃん L70 編集

猪頭 ススメ(いのかしら - )
第二期作品『突撃! 四号ちゃん L70』の主人公でケイ・シャーマンの従妹。
先代主人公である真名花よりも心の芯が弱くへこたれやすい「普通の現代っ子」の側面が強調されている。
トレーニングの際に引っ張ったM1エイブラムスの装甲に使われている劣化ウラ…(演出上の、原作表記ママ)が嫌と駄々を捏ねている。
モチーフは4号駆逐戦車L/70。
『成恵の世界』劇中での声優は「現役中学生声優」の貝柱きりり(声は前田ゆきえ)。

テンプレート:ネタバレ終了

テレビアニメ 編集

2003年4月から6月、毎日放送系列(関東地区では独立UHF放送局)で放送された。全12話。2006年3月にDVD-BOXと新作ドラマCD付き総集編DVDが同時発売される予定だったが、作者の了承を得ずに企画を進めたため拒否され一時発売中止となる。その後了承を得て同年12月22日に発売となった。

原作とアニメ版の違い 編集

他の作品でも見られるように、1話の生物兵器である子犬を成恵が叩くシーンは原作では血が飛び散るなどしているが、アニメ版ではただ子犬が吹き飛ばされるだけのようにグロテスクな部分は編集されている。また、原作ではアバロン人(およびそれに伴う存在)は(パーセプションなどの差異はあれど、究極的には)どこをどう見ても地球人もしくは地球の生物と全く変わりのない存在であり、主人公たちの日常に存在しているものたちと全く同一の存在として描かれているが、アニメ版では最終的にクリーチャーに変化する理解不能な異生物として描かれている事が多い。

全体として感動部分を重視してギャグ部分は減らされている。

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニングテーマ「流れ星☆
作詞 - rino / 作曲・編曲 - 長田直之CooRie / 歌 - CooRie
エンディングテーマ「アイスクリイム
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - 千葉紗子

各話リスト 編集

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督
1ボクの彼女は宇宙人杉谷祐森田浩光迫井政行高橋美香
2はじめてのデート江夏由結佐藤雄三岡崎幸男渡辺和夫
3二人の秘密基地杉谷祐宍戸淳柳野龍男
4年下のお姉ちゃん西宮守迫井政行高橋美香
5香奈花学校へ行く江夏由結武蔵関太郎横山広実李鍾万
桜井木ノ実
6恋はインパクト!杉谷祐森田浩光夕澄慶英石橋有希子
7プール!?危機三発江夏由結玉井公子宍戸淳野口孝行
8地球からのメッセージ杉谷祐山口武志岡崎幸男堺美和
高橋美香
平山貴章
9恋する星船田代勇介迫井政行柳野龍男
10コスプレ大作戦江夏由結玉井公子清水一伸石橋有希子
野口孝行
11小さな結婚式山口武志服部憲知
12祭の夜杉谷祐森田浩光夕澄慶英堺美和

放送局 編集

放送地域放送局放送期間放送日時放送区分
近畿広域圏毎日放送(MBS)2003年4月5日 -土曜 25:55 - 26:25
(『アニメシャワー』第1部)
TBS系列
千葉県ちばテレビ2003年4月11日 -金曜 25:00 - 25:30独立UHF局
埼玉県テレビ埼玉2003年4月12日 -土曜 24:10 - 24:40
神奈川県TVK土曜 25:15 - 25:45
中京広域圏中部日本放送(CBC)2003年4月23日 -水曜 26:25 - 26:55TBS系列
全国放送KIDS STATION2003年5月6日 -
2003年5月9日 -
火曜 24:00 - 24:30
金曜 21:00 - 21:30
CS放送

補足事項 編集

  • テレビアニメ魔法少女リリカルなのはシリーズ』は攻撃魔法の撃ち合いが作品の見せ場となっていることから、ファンの間では「魔法ではなく魔少女」と呼ばれることがある[6]が、魔法の魔への置き換えを借用した以外、その内容については『四号ちゃん』とは全くの無関係である。
  • 作者が公私共に付き合いがあり、かつ本作と同じく『月刊少年エース』で連載を持っている天津冴が刊行した同人誌に、本作の設定資料が掲載されたことが何度かある。
  • これまではMBS制作の深夜アニメUHFアニメ)作品は、CBCでは遅れネットだった(「MBSでの本放送終了後にネット」がほとんど)だったが、本作より同時期ネットとなる。なお本作終了後、MBS制作の深夜アニメは2006年10月開始の『コードギアス 反逆のルルーシュ(第1期。木曜深夜に放送)』まで存在しなかった。
  • 本作のバチスカーフが名前の由来である2ちゃんねるブラウザが存在する。詳しくはBathyScapheを参照。

関連項目 編集

単行本 編集

脚注 編集

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  1. ただし連載開始当初数作(単行本2巻の収録作まで)は単発読切および短期連載の毎月連続掲載の扱いであり連載扱いではない
  2. 成恵の世界 (THE WORLD OF NARUE)” (日本語). Neowing. 2010年1月4日閲覧。
  3. 2004年にDVD4枚組で発売されたものの、発売元が倒産した為いったん絶版となった。その後、改めてライセンス権を買い取ったADヴィジョンにより、2009年7月21日に再リリースが予定されている旨の記述がある。
  4. 10巻まで。11巻では省略されている。
  5. アメリカで第5巻まで刊行されている原作本では、"Magicannon Girl"と訳している。
  6. 元々はラジオドラマ版の『四号ちゃん』においてケイ・シャーマンを演じ、後に『なのは』シリーズで主役の高町なのは(作中で砲撃魔導師と呼ばれている)を演じた田村ゆかりの発言である。

外部リンク 編集

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