テンプレート:クラシック音楽 新日本フィルハーモニー交響楽団(しんにほんフィルハーモニーこうきょうがくだん、New Japan Philharmonic)は、日本のオーケストラ。日本オーケストラ連盟正会員。
概要[]
1972年、文化放送とフジテレビが、放送料等によって運営していた日本フィルハーモニー交響楽団の解散を通告。楽員の3分の2は日本フィルに残り「日フィル争議」を起こした。退団した楽員と、小澤征爾、山本直純らによって自主運営のオーケストラとして設立された。
1997年、東京都墨田区にすみだトリフォニーホールが完成し、墨田区とフランチャイズ契約を結んだ。ホールのステージで練習し、演奏会を開くという、演奏する側にとって理想的なものである。
2001年、スウェーデンの人気ギタリストイングヴェイ・マルムスティーンと、すみだトリフォニーホールにて共演を行う。
2003年、音楽監督にクリスティアン・アルミンクが就任。ベートーヴェンの歌劇「レオノーレ」初演など、意欲的なプログラムで話題を呼んでいる。
なお、小澤征爾が指揮をする数少ない日本のオーケストラであるが、定期演奏会でも名を連ねず、特別演奏会という形で指揮するも、徐々に名誉職的な存在になり、両者の関係は薄くなってきたと言わざるを得ない。
また、映画音楽では、1981年に公開された東宝映画『連合艦隊』の劇中音楽(作曲:服部克久)のオーケストラ演奏を担当したことが有名である。
指揮者[]
- 音楽監督 - クリスティアン・アルミンク(2003年9月 - )
- 桂冠名誉指揮者 - 小澤征爾
- ミュージック・アドヴァイザー - ゲルハルト・ボッセ
- ミュージック・パートナー・オブ・NJP - ダニエル・ハーディング(2010-2011シーズンより)
- フレンド・オヴ・セイジ - ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(2007年4月27日死去)
- 新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ音楽監督 - 久石譲
過去には、朝比奈隆、山本直純らも指揮者、顧問として加わっていた。
コンサートマスター[]
- ソロコンサートマスター - 崔文洙
- ゲスト・ソロコンサートマスター - 豊嶋泰嗣
- コンサートマスター - 西江辰郎
演奏会[]
定期演奏会[]
- トリフォニー・シリーズ(月2回)
- サントリーホール・シリーズ(月1回)
その他[]
- 名曲シリーズ<クラシックへの扉>
- 室内楽シリーズ
- 特別演奏会(ベートーヴェン「第九」演奏会 など)
- 多摩定期演奏会 パルテノン多摩主催
その他[]
映画音楽(オーケストラ演奏担当)[]
- 火の鳥(1978年東宝、火の鳥プロダクション、作曲:ミシェル・ルグラン)
- 連合艦隊(1981年東宝、作曲:服部克久)
- わが青春のアルカディア(1982年東映、作曲:木森敏之、指揮:熊谷弘)
- 帝都物語(1988年東宝、作曲:石井眞木)
- 川の流れのように(2000年東宝、作曲:久石譲、指揮:熊谷弘)
- 千と千尋の神隠し(2001年東宝、作曲・指揮・ピアノ:久石譲)
- めいとこねこバス(2002年三鷹の森ジブリ美術館短編映画、作曲・指揮:久石譲)
- ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年東宝、作曲:大島ミチル)
- ハウルの動く城(2004年東宝、作曲・指揮・ピアノ:久石譲)
- 崖の上のポニョ(2008年東宝、作曲・指揮・ピアノ:久石譲)
- 宇宙戦艦ヤマト 復活篇(2009年東宝、音楽監督・指揮:大友直人)
OVA[]
- 銀河英雄伝説 - 作品中のBGMの一部。
ゲーム・ミュージック[]
- テイルズ オブ レジェンディア - ナムコ(現バンダイナムコゲームス)から発売されたロールプレイングゲーム。テイルズ オブ レジェンディア:オリジナル・サウンドトラックの項目も参照。
新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ[]
新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラは、2004年夏に結成された新プロジェクトである。
久石譲と共同で結成され、初代音楽監督に久石が就任した。スタートにあたって久石はテーマ曲「World Dreams」を書き下ろした。この曲はコンサートのオープニングに演奏されている。
ジャンルとしてはポップスオーケストラに分類されるが、『世界中には良い曲がたくさんある。ジャンルにとらわれず世の中に伝えて行こう』というのが一番のテーマ。
2004年夏にデビューアルバム「World Dreams」を発表。「ハードボイルドオーケストラ」をテーマに「天空の城ラピュタ」や「HANA-BI」といった久石の楽曲の他に「007のテーマ」、「ピンクパンサーのテーマ」、「スター・ウォーズのテーマ」など映画音楽を取り上げ、全国9カ所でコンサートを行った。
主なコンサート[]
- 2004年7月19日 - 8月1日:WORLD DREAMS(ゲスト:ティム・モリソン)
- ハードボイルドオーケストラをテーマに「天空の城ラピュタ」、「007 Rhapsody」、「スター・ウォーズ」などを主に取り上げた。8月1日は大阪城公園での野外コンサートとなった。
- 2005年8月3日 - 14日:Joe Hisaishi - Symphonic Special 2005
- 組曲「DEAD」を発表。「交響組曲ハウルの動く城」、「キートンの大列車強盗(上映付き演奏)」などを主に取り上げた。このコンサートでは久石の楽曲のみが演奏され、テーマ曲「World Dreams」は使用されなかった。
- 2005年12月2日~6日:12月の恋人たち(ゲスト:レディ・キム (Vo)、リトルキャロル(女声コーラス))
- コール・ポーターやフランシス・レイ、ミシェル・ルグラン等によるフランス映画音楽を主に取り上げた。ガーシュウィンの「パリのアメリカ人」やラヴェルの「ボレロ」といったクラシックの曲目も演奏された。
- 2006年8月13日:真夏の夜の悪夢(ゲスト:栗友会合唱団)
- すみだトリフォニーホールでの特別公演。サイコホラーナイトをテーマに「サイコ」、「エクソシスト」、「ヒッチコック劇場」のテーマなどを取り上げた。ステージ天井から十字架が舞い降りてくるといった演出もされた。久石自身の楽曲からは「YAMATO組曲」や、「Asian Crisis」、「もののけ姫」組曲を演奏。クラシックの楽曲からはマーラーの交響曲第5番第4楽章や、オルフの「カルミナ・ブラーナ」、ヴェルディの「怒りの日」(「レクイエム」から)、「アヴェ・マリア」が演奏された。
- 2007年8月2日 - 12日:There is the Time(ゲスト:林正子(ソプラノ))
- ロックとワーグナーの融合をテーマにした「Rock'n roll Wagnar」や、「24 -TWENTY FOUR-のテーマ」、「パイレーツ・オブ・カリビアンのテーマ」などを主に取り上げた。クラシックの楽曲からは「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」を演奏した。長野県公演では松本市制施行100周年を記念して、松本城特設会場での野外コンサートとなった。
ディスコグラフィ[]
- 久石譲 & 新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ
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- World Dreams(2004年)
- Works III(2005年)
- パリのアメリカ人(2005年)
- 真夏の夜の悪夢(2006年)
- W.d.o.(2006年 / 過去3回のコンサートの総集編DVD)
- ベスト・オブ・W.D.O.(2007年 / 過去のアルバムからのベスト盤CD)
外部リンク[]
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