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機動戦士ガンダム00の登場人物では、テレビアニメ機動戦士ガンダム00』およびアニメーション映画『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』に登場する架空の人物と、組織や国家について記述する。外伝の登場人物については、「機動戦士ガンダム00外伝#登場人物」を参照。

アニメ版のファーストシーズンを『1st』、セカンドシーズンを『2nd』、『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』を『劇場版』と記述する。劇中では、物語の進行に伴い、年単位の月日(『1st』開始時から数え、終了時で約1年、『2nd』開始時で約5年、『劇場版』冒頭で7年)が経過しているが、特に断り書きがない場合は初登場時の年齢を記載する。

ソレスタルビーイング 編集

イオリア・シュヘンベルグによって創設された私設武装組織。「Celestial Being」すなわち「天上人」という意味の名を持つ。メンバーには厳格な守秘義務を課せられており、素性は秘匿され、互いをコードネームで呼び合っている。一般的にキャラクターの名称として扱われるのはこのコードネームの方である。また、ガンダムのパイロットは「ガンダムマイスター」と称される。『1st』ではほとんどのメンバーが私服を着用していたが、『2nd』からは統一されたデザインの制服を着用している。

ガンダムマイスター 編集

刹那・F・セイエイ(せつな・エフ・セイエイ、Setsuna F Seiei)
- 宮野真守西墻由香(幼年期)
本作の主人公でガンダムエクシアダブルオーガンダムダブルオークアンタのマイスター。本名はソラン・イブラヒム。中東クルジス共和国出身。かつて信仰のためと信じて両親を殺害し反政府ゲリラ組織「KPSA」の少年兵となった。戦場で信仰に絶望したまま死に瀕するが、その窮地を0ガンダムの武力介入によって救われたという過去を持つ。この経験から戦争行為の根絶を体現する機体であると定義されるガンダムを、兵器以上の存在として捉えており、その存在に神を見出して自分もそのような存在=ガンダムそのものになろうしている。自分のことを戦うことしかできない破壊者であると定義している一方で、かつて自分を少年兵として育てた、元KPSAの指導者サーシェスのような争いを生み出す存在を敵視し、彼の祖国を滅ぼした国を平和へ導こうとしている皇女マリナとは対話を通じ、自分とは違う方法で同じ平和への願いを抱く人間として、理解を深めていく。
当初は他者との馴れ合いを嫌い、「ガンダムとなる」ことを気負うあまりトラブルを起こしたり、自分を救ったガンダムのようになれないことに苦悩することもあった。しかし理想のガンダム像とは程遠いトリニティとの決別をきっかけに、不仲だったティエリアと義憤を共有しロックオン(ニール)にも戦争根絶にかける真剣な思いを認められるなど、仲間との絆が芽生えていく。イオリアの計画の遂行者を自称しアロウズを操っているとされるイノベイターに対しては、計画のためではなく自らの意思で彼らと戦う決意を仲間に示した。その後、過去に自分を救った0ガンダムのマイスターが、イノベイターを率いる首魁リボンズであることを知るが、戦いだけが全てではない自分を自覚し、変えられない過去ではなく未来のために、自分とガンダムを単なる兵器や破壊者ではない存在へと変革することを決意する。GN粒子によって促される身体の変革を受け入れ、高い相互理解能力を持つ進化した人類と定義される「純粋種のイノベイター」へと進化する。イノベイターとの最終決戦ではダブルオーのトランザム・バーストを発動させて人々の意思を結びつけ、戦場で敵対する多くの登場人物たちを相互理解へと導く。人類と分かり合うことを拒んだリボンズとは、死闘の末ダブルオーを失いながらも勝利し、その後もCBに留まって紛争の抑止力となって生き続けることを自分に課した。
『劇場版』ではCBの中心的な立場となっており、「戦闘を止める」ための新型ガンダム、ダブルオークアンタの製造をイアンらに依頼している。一方でイノベイターとなった自分の能力に悩み、それ故に仲間とも一線を置くようになっていた。
木星探査船に模倣したELSとの初遭遇戦闘では、ダブルオーライザーにて出撃するが、ELSの思わぬ脳量子波の干渉に苦しみ、戦えずにいたところをCBに合流したティエリアに助けられた。ティエリアからELSに対して聞かれた際は、自分もよく分からないと告げていた。その後、デカルトら連邦軍先遣艦隊の救援に赴いたが、彼らの救出には間に合わず、遭遇したELSに機体ごと取りこまれそうになり、ティエリアの自爆による時間稼ぎと救出行動、及び連邦軍のソルブレイヴス隊の援護で危機を脱するが、ELSの強力な脳量子波の干渉で意識不明の昏睡状態に陥ってしまう。だが、地球圏防衛の最終決戦の最中、決死の戦いを続ける仲間達や、ニール、リヒティ、クリスの幻影に諭され復活する。
その後は完成したダブルオークアンタに乗り込み、再びヴェーダと一体化したティエリアのサポートを受け、ELSとの「対話」を行うべく超大型ELSへ向かう。グラハムの決死の特攻によって内部への突入に成功し、クアンタに搭載されたクアンタムシステムを発動させたことで、ELSの母星が、主星の白色矮星化の影響で滅亡寸前に陥り、新たな居住場所を探して太陽系を訪れたことを知った。刹那は更にELSとの相互理解を深めるため、量子ゲートを作り出して彼らの星へと空間跳躍を行った。この直後に超大型ELSは巨大な一輪の花へと変化し、ELSの侵攻や侵食も停止した。
その後、ELSとの対話を終えて、イノベイターとELS両者の特性を併せ持った存在となり、西暦2314年から50年後の西暦2364年に地球へ帰還した。そこで老いたマリナと再会を果たし、ここで二人は初めてお互いを理解した。
なお、脚本を担当した黒田洋介は刹那について、「自分の思いを達成するために変革を求め、ソレスタルビーイングという言葉の通りに『天上人』になろうとし、それゆえに普通の人から遊離し孤高の存在となっていくことが刹那のヒーロー性である」と説明している。
名前の由来は「刹那・FROM・聖永」。永遠よりも長い時間の中で切り取られた、一瞬よりも短い時間のこと。
大森版コミックでは生死不明であり、消息ははっきり描かれていない。
『1st』 年齢:16歳 身長:162cm 体重:49kg
『2nd』 年齢:21歳 身長:175cm 体重:58kg
『劇場版』 年齢:23歳
ロックオン・ストラトス(Lockon Stratos)
声 - 三木眞一郎
アイルランド出身の双子、ディランディ兄弟共通のコードネーム。KPSAの自爆テロにより両親と妹を失った過去を持っている。この項では個別表記する。
テンプレート:Visible anchor (Neil Dylandy)
ガンダムデュナメスのマイスター。スカウトされる以前からスポーツ射撃を嗜んでおり、その優れた狙撃能力を買われCBにスカウトされた。明るく陽気な青年だが、テロ行為に対して激しい憎悪を抱く。CBとして人を裁く代償に、世界の変革に成功した暁には自らも裁きを受ける覚悟を持つ。
年齢不詳のティエリアを除くガンダムマイスターの中では最年長で、リーダー的存在。暴走の多い刹那のフォローを引き受けたり、ティエリアが精神的に脆いことに気付くなど、苦労しつつも常に仲間を気にかけ、協調性に欠けるメンバー達をまとめ上げていった。トリニティによって刹那がKPSAに所属していたことを知り銃口を向けるが、彼の戦争根絶への覚悟を聞いて和解する。
国連軍との戦闘の最中にティエリアを庇い利き目を負傷するも、周囲の制止を振り切って出撃。元KPSAの指導者サーシェスとの死闘の末機体を大破させられ、近辺にあったGNアームズの残骸を使いサーシェスの機体を破壊したが、相討ちに近い形で吹き飛ばされ、壮絶な最期を遂げた。ニールの存在は、その後の刹那やティエリアに大きな影響を与えた。
『劇場版』では、クリス、リヒティと共に、意識不明の刹那の夢の中に現れ、彼を勇気付けている。
『1st』 年齢:24歳 身長:185cm 体重:67kg
テンプレート:Visible anchor (Lyle Dylandy)
ニールの弟で、ケルディムガンダムガンダムサバーニャのマイスターを務める。兄の援助の下、AEU領内の大商社で働きつつ[1]、「ジーン1(ワン)」のコードネームを持つカタロン構成員として活動していた。目の前に現れた刹那から、行方不明だった兄がCBのパイロットとして戦って戦死したことを聞き、誘いに従いカタロンへの情報流出の目的でCBに加入し、兄のコードネームを引き継いだ。容姿はニールと同じだが、言葉遣いの語尾や煙草を好むなどのささやかな違いがある。また、兄と比較されることを嫌がる一面もあり、兄に対するコンプレックスから少年時代は親元を離れ、寄宿舎に入っていた(このため、KPSAの自爆テロを免れている)。家族を奪ったテロに関してもどこか達観したところがあり、サーシェスが家族を殺した張本人である事や、刹那がKPSAの一員だったことを知っても冷静さを保っていた。
新規参加したアニューを気にしており恋仲になるが、リヴァイヴの脳量子波によりイノベイターとして覚醒した彼女と悲しい対決を演じ[2]死別する。「彼女を撃てないなら俺が撃つ。俺を恨んでくれていい」と言い彼女を撃破した刹那に対しては、激昂して殴りつけた後、謝罪しながらもその背後に銃口を向けるが、撃てぬまま銃を収めた。その後、刹那の事は仲間であると改めて認識し、それまでのテロに対する達観した態度から、兄や家族を奪い、仲間達を悲しませたサーシェスに対する怒りを感じるようになった。
イノベイターとの最終決戦では、サーシェスと対峙して、家族を殺された怒りを初めて爆発させた。その戦闘でケルディムは大破し、追い詰められるものの、セラフィムのトライアルフィールドの発動で形勢逆転し、停止したアルケーを撃墜。MSを捨て、逃亡しようとするサーシェスを追い詰め、自らの手で銃の引き金を引き、引導を渡した。その後の戦闘ではアニューを覚醒させた張本人であるリヴァイヴと対峙し、冷静な判断力でトランザムを発動して攻撃を回避した後、零距離射撃でガデッサを撃破した。アニューとの出会いや別れによって、人々がまだ分かり合う事ができる可能性を知ったライルは、最終決戦後にカタロンを離れ、改めてCBのガンダムマイスター「ロックオン・ストラトス」として戦い続けることを、家族とアニューの墓前で誓い、メンバーと共に宇宙へと旅立った。
『劇場版』でも変わらずCBとして小規模なテロ鎮圧のために行動しており、冒頭では刹那と共に、コロニー建造現場を訪れていたマリナやシーリンをコロニー公社側の襲撃から守っている。ELSの襲来に対しては新型のサバーニャを駆り出撃。その後の戦闘で刹那が意識不明となった時には、ティエリアの救出行動で外されたダブルオーライザーのコックピットブロックを確保し、アレルヤと共に離脱して刹那を助けている。その後も、刹那が目を覚まして戻ってくる事を信じていた。
地球圏防衛の最終決戦ではトランザムやビットを駆使して奮戦。機体は大破寸前になったものの、無事生き残っている。
尚、『2nd』で彼が乗っていた車は『1st』でニールが乗っていたものと同型で同じものであるかは不明だが、小説版ではニールの死後、ライルに譲られた事になっている。
アニメ誌などの各種文献においては、ニールがほぼ「ロックオン」名義となっていたのに対し、ライルは「ロックオン」名義ではなく本名を使われる事が多かった。
『2nd』 年齢:29歳 身長:186cm 体重:68kg
『劇場版』 年齢:31歳
テンプレート:Visible anchor (Allelujah Haptism)
声 - 吉野裕行城雅子(幼年期)
ガンダムキュリオスアリオスガンダムガンダムハルートのマイスター。
カザフスタン出身の戦災孤児。幼少期に人革連の「超人機関」で「被検体E-57」として、人体実験を受けていた過去を持ち、それにより本名を含めた全ての記憶を失っている。その時に出会った少女マリーから「神に感謝する言葉」を意味する「アレルヤ」という名前を授かる。その後、廃棄処分されそうになった他の仲間達と共に研究施設を脱走するが、ただ1人生き残り、紆余曲折を経てCBに参加する。温厚で礼儀正しく、ミッションとはいえ人命を奪うことには抵抗を感じている一方で、心の奥には人体実験の影響で誕生した「ハレルヤ」と呼ばれる粗野で好戦的なもう一つの人格が存在する[3]。貪欲なまでに生に執着するハレルヤは、温厚なアレルヤが戦意を失った際に表出し、アレルヤに代わって殺戮と破壊を繰り返す。かつて「超人機関」を脱走した際に、宇宙船が漂流し酸素と食糧が底をついたため、仲間達を皆殺しにしたのもハレルヤである。実はアレルヤは「思考」を、ハレルヤは「反射」を司り、二つの人格が共通の目的を持った時、真の超兵の力を発揮する。
超兵ピーリスの存在から、「超人機関」が存続していることを知り、自分のような存在をこれ以上生み出させないため、苦悩の末に同胞の子供達がいる研究施設を破壊するが、この事は超兵としての自分に肯定的な感情を持つピーリスとの確執を生む。国連軍との最終決戦では死闘の末、ハレルヤとの連携でトランザムを駆使してピーリスとセルゲイを翻弄し追い詰めるが、セルゲイの身を挺した行動により、僅かな隙を突かれてキュリオスは大破、自身も額に傷を負い、それが原因となりハレルヤも一時的に消失した。その際に初めてピーリスの姿を目撃し、彼女が成長したマリーであることに気づいた。
その後は、キュリオスごと国連軍に鹵獲され捕虜の身となり、尋問と拷問の繰り返しだった1年[1]を含めた4年間、収監施設に監禁されていたが、『2nd』で活動を再開した刹那たちによって救出されアリオスを受領。マリーを取り戻すという決意を胸に、再び戦争根絶のための戦いに復帰する。ピーリスとは再び戦場で相対するが、再三に渡る身を挺した呼びかけの結果、彼女にマリーとしての人格と記憶を甦らせることに成功し、マリーと共にプトレマイオス2へと帰還する。その後、『2nd』第10話のダブルオーライザーのトランザムの発動がきっかけで、消滅したと思われたハレルヤの人格が再び現れ始めるが、その間はアレルヤの意志が現れる事はなかったため、『2nd』第24話までアレルヤ本人にその自覚はなく、周囲もハレルヤの復活には気付かなかった。
左右の瞳の色が異なるオッドアイである。『1st』では前髪で片目が隠れているが、どちらの人格が現われているかによって露出する瞳が異なるよう演出され、アレルヤは灰色に近い色の左目が、ハレルヤは金色の右目が露出し、同時に二つの人格が表出する最終決戦では前髪をかき上げたオールバックで戦いに臨んだ。『2nd』ではアレルヤ、ハレルヤの人格にかかわらず常に両目が出る髪型に変更されている。
最終決戦では意志なきイノベイド部隊との戦いに苦戦を強いられるが、トランザム・バーストの発動で心の奥のハレルヤの精神と感応し、その意識を再び共有させて形勢を逆転させた。最終決戦後はCBから一時離れ[4]、これまで殺めた命を弔うための巡礼の中で自分のルーツを探すため、マリーと共に旅に出ている。
『劇場版』では旅の途中で辿り着いた太陽光発電施設で、その脳量子波を扱える特性からELSにマリー共々狙われることとなったが、ハレルヤの機転と駆けつけたロックオン(ライル)により救出されている。CBに再び合流し、新型のハルートにマリーと共に搭乗して、ELSとの戦いを決意している。刹那が意識不明の昏睡状態となった時には、彼が目を覚まして戻ってくる事を信じていた。
地球圏防衛の最終決戦ではハレルヤと共闘し、「超兵」としての実力を存分に発揮。最終的にハルートは大破したものの、マリーと共に脱出し、無事生き残っている。また小説版ではマリー共々イノベイターに覚醒したかのような描写がある。
『1st』 年齢:19歳(後に20歳) 身長:186cm 体重:65kg
『2nd』 年齢:24歳 身長・体重は変化無し
『劇場版』 年齢:26歳
テンプレート:Visible anchor (Tieria Erde)
声 - 神谷浩史
ガンダムヴァーチェガンダムナドレ)、セラヴィーガンダムセラフィムガンダム)、ラファエルガンダムのマイスター。
中性的な美少年風の顔立ちと眼鏡が特徴。CBメンバーの中でも際立って謎が多い人物。その正体はイノベイドであり、CBを統轄するスーパーコンピュータ「ヴェーダ」とリンクする能力を持っているが、ガンダムマイスターであることからヴェーダの情報規制により、同類の存在及びイオリア計画の全貌は知らされていない。塩基配列パターン、0988タイプ。なおヴェーダが彼を製造した理由は自らに最も忠実なイノベイドに裏切り防止用のトライアルシステムの使用権を与える為だが、その使用権はリボンズより下位である。
当初はCBの理念よりもヴェーダの意思を至上のものとして行動しており、その意に反するものは、たとえ味方であっても一切容赦をしなかった。特に刹那とは当初険悪だったが、ヴェーダの意思がハッキングによって歪められていることを悟ってからは、共通の敵の出現や、マイスターらの過去を知る機会を通して、それらの悪感情は氷解していく。精神的に脆い面があり、ヴェーダをアレハンドロとリボンズによって完全に掌握され、リンクを断たれてしまった際には激しく動揺した。その際に生じた自身のミスによってロックオン(ニール)が負傷した事を負い目に感じ、国連軍との最終決戦では彼の仇を討とうと奮戦する。他のマイスター同様機体は大破するが、搭載されているGNドライヴをCBに持ち帰った。
その後は壊滅状態のCBの再建に乗り出し、『2nd』ではセラヴィーのマイスターとなり、ヴェーダの判断ではなく「自らの意思で戦う意味を模索する[5]」ようになる。容姿は変わらないが、仲間の意思を尊重し、時にはぎこちないながらも冗談を言うようになる等、精神的に大きな変化を遂げており、またアロウズの暴虐な政策によって支配された世界について他人事のようにしか考えていない沙慈を叱責して諭すといった面も見せるようになった。自分と同じイノベイドであるリジェネとリボンズからイオリア計画の全貌を告げられ、計画よりもニールへの情に流されていることを指摘された際には動揺するも、亡きニールを心の支えにして自分の信じた道を進むことを宣言。自分を味方に引き入れようとするイノベイド達と決別する。
最終決戦ではイノベイターの母艦「ソレスタルビーイング」に潜入、ヴェーダの前でリボンズと対峙したが射殺される。しかし、トランザム・バーストでリボンズの脳量子波が乱れた瞬間にリジェネの生体データを使いヴェーダをリボンズから奪還。肉体を捨てシステムの一部となり、ヴェーダの本体にたどり着いた刹那にイオリアの計画の全容を明かした。
最終決戦後はヴェーダの中から、意思体となって刹那達を見守り続けていた。
『劇場版』では仲間達、そして人類に迫る脅威を防ぐべく、新たなスペアの肉体を生成して新型のラファエルを駆り、ELSと交戦するCBに合流する。イオリアが予見した「来るべき対話の時」が訪れたことを悟り、その対話を行うことになりうるであろう刹那を守ろうと戦線に加わる。刹那がELSに取りこまれそうになった時には、セラヴィーIIを分離して刹那を救出し、その身を犠牲にラファエルを自爆させ、アレルヤとロックオン(ライル)が離脱する時間を稼いだ。これにより機体と肉体は失ってしまったが、再びヴェーダと一体化し、ELSとの最終決戦では、ダブルオークアンタのコンピュータに自身を組み込み、ELSとの「対話」に向かう刹那を最後までサポートしていた。
ティエリアの性別については書籍・スタッフごとのインタビューによって諸説ある。
『1st』『2nd』『劇場版』 年齢:不明(外見は16歳[6]を想定して作成されている) 身長:177cm 体重:61kg

プトレマイオスクルー 編集

ガンダムを搭載するCBの母艦「プトレマイオス」「プトレマイオス2)」の乗員で、CBが行う武力介入の中心となるメンバーである。機密保持のため必要最小限の人数によって構成されている。CBに参加することで、ヴェーダによってあらゆるデータベースからその存在が抹消されるため、天涯孤独に近い身の上の者が多く、戦争の惨禍がCBに参加した理由であることなど共通点も多い。長い戦いを経て乗員の絆は「家族」と呼ばれるほどに深まったが、それゆえに『1st』終盤における国連軍との戦いで、マイスターを含め4名が死亡したことは、生き残った乗員にとって大きな衝撃となった。 『2nd』では、イアンの娘であるミレイナが加わったほか、沙慈やピーリス(マリー)がCBに保護されるという形で乗船し、整備などの作業にも協力している。

スメラギ・李・ノリエガ( - り - )
声 - 本名陽子
ガンダムが行う作戦立案をほぼ一手に手掛ける優秀な戦術予報士。『1st』では26歳。正確には艦長ではないが、リーダーとしてプトレマイオス全体の指揮を行っている。大胆かつ繊細な作戦を得意とし、周囲からの信頼も厚いが、作戦中にも平気で飲酒しているところを注意されることも少なくない。
本名はリーサ・クジョウ。アメリカ出身の日系スペイン人である。ユニオン領内の国際大学に留学していた頃にはマネキンやビリーとの交友があり、既に優秀な戦術予報士として知られていたマネキンは憧れの存在であった。17歳で大学を卒業しAEU軍の戦術予報士となったが、とある作戦において、情報共有の不足によりマネキンが率いる味方部隊との同士討ちという大惨事を招いてしまった。この事件で、恋人であったエミリオ・リビシ[7]を失ったことが大きなトラウマとなり、それがCBに参加する一因ともなった。CB参加後も、そのトラウマからは脱却できず、大量の飲酒はそれから逃れるためでもある。
『1st』では、「戦争根絶」を信じてガンダムによる武力介入の指揮を行ったが、国連軍との決戦でCBは壊滅。多くの仲間を失った。戦後各地を放浪し、戦いを経ても何も変わらない世界を見たことで、自分の戦いは過去を払拭するためのエゴでしかなかったと絶望し、CBからは事実上脱退した。
『2nd』では31歳。旧友であるビリーの下で、酒浸りの日々を送っていた。刹那によって半ば強制的にCBに連れ戻された後も、積極的に活動に参加しようとはしなかった。しかし、アレルヤ救出作戦の立案をきっかけに、自らの「戦う理由」を問い直したことで徐々に立ち直り、再びCBの一員として戦いに身を投じるようになった。後にマネキンがアロウズの指揮官となっていることを知り、再び苦悩するが、過去からは逃れられないと悟り、戦い続ける決意をしている。
なお、刹那がビリーにスメラギがCBの戦術予報士だと明かした事や、マネキンがその戦術からCBの指揮官がスメラギだと見抜いたこと、さらに「ブレイク・ピラー」事件においては、落下する軌道エレベーターの破片から地上を守るために、敵味方を問わず有視界通信で協力を依頼したため、CBのメンバー内では、ただ1人(沙慈も同様であるが、彼はCBの正規のメンバーではない)その素性が公になってしまっている可能性がある[8]
アロウズやイノベイターとの最終決戦では、和解には至らないもののマネキンと共闘した。プトレマイオス2に突入したビリーと再会し、彼がイノベイターによる支配を主張する事に対しては、「過去に犯した過ちは自分達で払拭しなければならない」とそれを否定。その後、トランザム・バーストによる精神感応によって心からの謝罪が伝わったことで、和解を果たした。最終決戦後も指揮官としてCBの活動を続けている。
『劇場版』では33歳。イノベイターとして覚醒した刹那やクルーと共に、対ELSの作戦の中心人物として、プトレマイオス2改の指揮を執っている。地球圏防衛の最終決戦では、連邦軍と協力し、艦が侵食されながらもELSと戦い続けた。
西暦2364年時では、完成した外宇宙航行艦に「スメラギ」という艦名が付けられている。
テンプレート:Visible anchor
声 - 東地宏樹
プトレマイオスの砲撃士。『1st』では25歳。現在は予備マイスターとなっているが、元はエクシアのパイロットとして有力視されていたマイスター候補の1人であった。やや皮肉屋な性格で、体を鍛えることが趣味である。CBにスカウトされる前はマフィアのメンバーだった[9]GNアームズの配備後はそのパイロットとなり、刹那のエクシアをサポートした。戦う理由について迷う刹那に対しては「CBは存在する事に意義がある」と悟すなど、強い信念を持つ大人として、比較的若いメンバーの多いプトレマイオス乗員の支えとなった。国連軍との最終決戦では、刹那とともにアレハンドロが搭乗するアルヴァトーレと激戦を繰り広げ、機体は大破するも、生還を果たした。
『2nd』では30歳。砲撃士を務めるが、アニューが乗船するまでは操舵手も兼任した。他のメンバーには隠しているが、『1st』の決戦での負傷が原因で、毒性のあるGN粒子に身体を蝕まれている。病状は進行しており、スメラギからプトレマイオス2を降りることも勧められたが、休んでも治るものではないと断っている。イノベイターとの最終決戦では、敵本拠地突入後のプトレマイオス2を0ガンダムに搭乗して防衛した。0ガンダムのGN粒子が底を突くと同時に蝕まれた身体も限界を迎えたが、その直後、トランザム・バーストによって放出されたGN粒子を浴びたことで、病状が奇跡的に回復。プトレマイオス2へと戻り、再び操舵を務め、決戦を最後まで戦い抜いた。
『劇場版』では32歳。プトレマイオス2改の操舵及び砲撃士を兼任しており、皆と協力してELSとの戦闘にあたった。
テンプレート:Visible anchor
声 - 梅津秀行
プトレマイオスの総合整備士。『1st』では52歳。ガンダムやプトレマイオスの整備・装備開発などを担っている。かつては、AEU軍所属の技術者だった。『1st』の時代より15年前に、医師のモレノと共にスカウトされて、CBの一員となった。外伝に登場する、第2世代ガンダムマイスターとも知り合いである。『1st』ではガンダムの地上での単独行動が多かったため、整備や補給・データ収集のために地上に降りていることが多かった。気さくな性格で、ロックオン(ニール)やラッセなどからは「おやっさん」と呼ばれ親しまれている。『00F』に登場するシェリリン・ハイドにもメカニックの手ほどきを行っており、「師匠」と呼ばれ尊敬されている。また、「カッコよくないメカは勝てない」という持論を持っている。国連軍との決戦後は、「ツインドライヴシステム」を搭載するダブルオーのほか、新型ガンダムの開発を行い、CBの復活に備えていた。
『2nd』では57歳。愛娘であるミレイナと共にプトレマイオス2に乗船。娘と共に機体の整備を務めたほか、戦闘では自ら砲手を務めることもあった。CBの戦いに同行する事になった沙慈をサポートするが、メメントモリの破壊に向かう途中、オーライザーの整備中にアロウズの攻撃で重傷を負い、駆けつけた沙慈に機体を託すも、その決断が沙慈の苦悩の遠因となってしまう。その後、苦悩を乗り越えた沙慈が戦う決意を固めた後は、自ら準備したパイロットスーツを与えた。最終決戦後もCBに残り、傷ついたガンダムの修復や次世代のガンダムの開発を、夫婦で中心となって行っている。
『劇場版』では59歳。リンダと共にダブルオークアンタの開発に専念し、機体をプトレマイオス2改まで送り届けた。ミレイナがデータのみの存在となったティエリアに告白した際には、激しく動揺する一面を見せた。劇中終盤では、ELSに取り込まれそうになったが、寸前にELSの活動が停止し、無事生還を果たした。
テンプレート:Visible anchor
声 - 高垣彩陽
プトレマイオスの戦況オペレーター。『1st』時は14歳で、当時のクルーの中では最年少であった。外伝『00P』に登場する第2世代ガンダムのマイスター、ルイード・レゾナンスマレーネ・ブラディの娘である。ガンダムプルトーネの事故により2人が死亡したため、組織によって育てられた。事故に関する詳細は秘匿義務のために知らされていない。なお地球で育った人間ではないことにコンプレックスを抱いているため、髪をピンク色に染めている[10]。同様に組織で育てられたシェリリンとは友人同士であるとされる[注 1]。また、フェルト・グレイスと言う名前は本名ではなく、組織の中で生きる為の名前として、両親とその友人であるシャル・アクスティカによって付けられた偽名である。
当初はあまり感情を表に出さず、他者とのコミュニケーションを苦手としていたが、プトレマイオスが初めて戦闘に巻き込まれた際には、年上のクリスを励ますほどの芯の強さを見せた。ニールから本名や素性を明かされた事をきっかけに、彼に淡い恋心を寄せていた。しかし、想いを告げることなく、彼とは死別することとなる。
『2nd』では19歳。変わらず戦況オペレーターを務め、親しかった仲間たちの死を乗り越えて、表情や言動も女性らしく柔らかくなっている[5]。自身と似た境遇であるミレイナに対しては、年上として気遣う姿も見られた。当初はニールと殆ど同じ容姿でありながら性格の異なるライルに対する戸惑いを隠せず、かつての敵であるピーリス(マリー)がCBに保護された際には、ピーリスとして犯した罪を巡り彼女にわだかまりをぶつけてしまうが、アレルヤの説得もありマリーには謝罪し、ライルの事も徐々にCBの仲間として認めていった。
イノベイターとの最終決戦では、出撃前の刹那にラボで育てられたという一輪のを渡している。その花には「家族」として生還を願う気持ちとともに、刹那への淡い想いが込められていた[11]。製作段階では、大破した機体からこぼれ出たこの花をプトレマイオス2が見つけ、漂流する刹那の位置を知るという演出も考えられ、過去の作品への過剰なオマージュになるとして見送られた[12]が、『スペシャルエディションIII リターン・ザ・ワールド』ではこの演出が採用され、新規カットとして追加されている。最終決戦後もCBに残り、皆が命を引き換えにして変えた世界を見続ける決意を口にしている。
『劇場版』では21歳。髪型をショートカットに変えており、歳月を経て大きくなった刹那への想いと、その刹那がイノベイターとしての能力から孤立しかかっていることに胸を痛めている。ELSとの戦闘で刹那が意識不明となった際には、回復を信じて意識を取り戻すまで彼の側に寄り添っていた。劇中終盤、プトレマイオス2改がELSの侵食を受け、スメラギに退艦命令を出された時には、断固として拒否し艦に残って戦う強い意志を見せた。
クリスティナ・シエラ
声 - 佐藤有世
高度なプログラミング能力を持つプトレマイオスの戦況オペレーター。22歳。愛称は「クリス」。気さくな性格で他のクルー達からの信頼も厚い。義母との折り合いが悪く、家出した後はクラッキングで生計をたてていたため、CBにスカウトされた時は逮捕されるかCBに入るかの瀬戸際だった。
フェルトを妹のように可愛がり、自由時間には買い物に連れ出すなど、あまり感情を見せることのなかったフェルトに大きな影響を与えた。一方、当初は自分が戦争をしているという意識が稀薄だったため、初めて死の危機に直面した際[13]にはパニックを起こし、フェルトに逆に叱咤される一幕もあった。スメラギの要請でガンダムに対するヴェーダのバックアップが断たれた場合に備え、独自の操縦支援システムを突貫で完成させるなど、随所でそのプログラム能力の高さを発揮している。
国連軍との最終決戦では、機転を利かせフェルトを強襲用コンテナへと避難させたが、その直後にブリッジへ砲撃を受け、リヒティとともに致命傷を負った。その際、機械化されたリヒティの肉体に衝撃を受けるが、彼の想いを受け入れ、共に艦の爆発に巻き込まれて死亡した。最期の瞬間までフェルトの事を心配していた。
『劇場版』では、ロックオン(ニール)やリヒティと共に意識不明の刹那の夢の中に現れ、彼を勇気付けた。
リヒテンダール・ツエーリ
声 - 我妻正崇
プトレマイオスの操舵士。21歳。愛称は「リヒティ」。陽気で調子のいい性格だが、技術者だった両親は太陽光発電紛争に巻き込まれ死亡しており、彼自身も瀕死の重傷を負い、失った体の大半を機械化する事で生命維持をしているなど、その性格は悲惨な境遇の裏返しという面もある。機械に依存する自らの体に、自分は死んでいるのか生きているのか、人なのか機械なのか、自らのアイディンティティーに苦悩している。
国連軍との最終決戦では、ブリッジへの砲撃を受けた際、クリスを庇って致命傷を負った。その死の間際、機械化された自身の身体のことと彼女への想いをクリスに告白した。想いは受け入れられ、先に息絶えた。
『劇場版』では、ロックオン(ニール)やクリスと共に意識不明の刹那の夢の中に現れ、彼を勇気付けた。
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声 - 四宮豪
プトレマイオスの船医。43歳。イアンとは旧知の仲で、CB加入以前は国境なき医師団に所属していた。艦内クルーには「JB・モレノ」と名乗っている。外伝『00P』では「ジョイス・モレノ」の名で登場し、第2世代機プルトーネの事故で心身に深い傷を負ったシャルの治療を担当した。プルトーネの事故を機にGN粒子の有毒性についても調べるなど、事故を知る数少ない生き証人だった。ガンダムマイスター874から提供されたナノマシンやエージェントだったグラーベ・ヴィオレントの存在からイノベイドに関する研究も進め、それらの医療データは弟子であるテリシラ・ヘルフィに受け継がれた。
国連軍との最終決戦において、アルヴァトーレの砲撃により、プトレマイオスのメディカルルーム付近が大きく損傷し、巻き込まれて死亡した。
ミレイナ・ヴァスティ
声 - 戸松遥
『2nd』から登場。イアンとリンダの娘で、『2nd』の乗員では最年少の14歳。他のクルーの事は基本的にラストネームに「さん」付けで呼んでいる。プトレマイオス2(およびプトレマイオス2改)の戦況オペレーターのほか、父譲りのテクニックでガンダムの整備も務める。フェルトや『00F』のシェリリン同様に組織の中で育てられたが、両親の存在ゆえか年相応のとても明るい性格で[5]、長く激しい戦いで沈みがちな艦内の重要なムードメーカーとなっている。はしゃぎすぎてフェルトに注意された事もあるが、アニューに人質にされ銃を突きつけられた時には、恐怖で目に涙を浮かべ、救出された時は泣き出していた。また、最終決戦でセラフィムが大破し、ティエリアの反応が無くなった時も(実際は無人で、当人はリボンズに射殺され、精神はヴェーダと一体化していた)眼に涙を浮かべていた。「〜です」や「〜ですぅ」といった独特の語尾が特徴。年頃の少女らしく色恋沙汰に敏感で、親しそうな男女を見かけては「つかぬ事をお聞きするです。2人は恋人なのですか?」とストレートに尋ねていた。
『劇場版』では16歳。語尾は相変わらずだが、髪型をツインテールからウェーブのかかったセミロングに変更し、本人曰く「大人への脱皮中」とのこと。またティエリアに対して恋心を持っていたことを初めて打ち明けており、再びヴェーダ内のデータのみの存在となっていた彼に対して、「どんな姿になってもアーデさんが大好き」と言っている。劇中終盤、両親がELSに取り込まれそうになった状況を見た時には、涙を流して感情を露にしていたが、刹那の説得に応じたELSが寸前で侵食を止めたため、両親やクルーと共に無事生還した。
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声 - 白石涼子
『2nd』から登場。留美の紹介によりCBに参加し、ラグランジュ3での補給後からプトレマイオス2に乗船し操舵手を務めた。「宇宙物理学、MS工学、再生治療の権威であり、操船技術や料理に長け、おまけに美人」とイアンに評される程の逸材である。
乗船後、プトレマイオス2の位置がアロウズ側に把握されていることについて疑問を持ち、時折不審な行動をとるロックオン(ライル)が関係しているのではないかと、当初は彼に疑いの目を向けていた。しかし、素性を知ったことをきっかけに心を通わせ、徐々に恋人関係となっていった。
しかし、その正体は情報タイプ[14]のイノベイドであり、プトレマイオス2の位置が把握されていたことも彼女の存在が原因であった。本人にその自覚はなかったが[14]、同じ遺伝子ベースから生み出されたリヴァイヴの脳量子波を受けたことで、イノベイターとしての使命に覚醒し[15][14]、CBから離反した。その際、トランザム及びツインドライヴシステムに関するデータが彼女によって盗み出され、イノベイター側の機体に利用されることとなった[14]
その後、ガッデスのパイロットとしてプトレマイオス2を襲撃し、ライルのケルディムと死闘を演じた。戦いの末ライルの必死の説得に心を動かされたが、それを許さないリボンズの脳量子波によって意識を完全に乗っ取られ[15]攻撃を再開。ケルディムを撃墜寸前にまで追い込んだが、あらかじめ「もしもの時は自分が撃つ」と宣言していた、刹那のダブルオーライザーによって機体を撃墜され、戦死した。最期の瞬間には、ライルと自分が分かり合っていたことを確かめ、このような形であれライルと巡り合えた運命に感謝していた。後にライルは悲劇の発端を作ったリヴァイヴを倒し、家族のの隣にアニューの墓を作り、彼女を弔っている。
突然イノベイターとしての使命に覚醒した理由について、アニメ本編では示唆されるのみで明言はされていないが、アニューを演じた白石のブログでは、「今までの全ての記憶や感情は持ったまま、リヴァイヴの脳量子波によってイノベイターとしての使命が覚醒した」と説明されており[15]、その後プラモデルの解説書などでも同様の説明がなされている[14]
大森版コミックではリボンズに操られリジェネを討つ刺客になり、相討ちとなった。そのためライルとの悲恋は描かれていない。
『2nd』最終話及び『劇場版』では、彼女と同じ塩基配列タイプのイノベイドである、報道官(声 - 白石涼子)が登場している。
ハロ(Haro[16]
声 - 小笠原亜里沙(オレンジ)、高山みなみ(赤)
CBが多数所有する、独立AIを搭載したペットロボット型情報端末。整備マシン・カレルとドッキングすることで、艦やガンダムの整備を行っており、機密保持のために最低限の人員しかいないプトレマイオスにとって、必要不可欠な存在である。『1st』ではデュナメス、『2nd』ではケルディムやオーライザーのコクピットに搭載され、重要な操縦支援を担っている。『劇場版』ではサバーニャの機体制御や火器管制が、ハロ1体で賄える限界を超えたため、オレンジ色に加えて新たに青ハロを同乗させることでこれに対処している。
プトレマイオスには色違いのハロが複数おり、全機が互いを「キョウダイ」(兄弟)、オレンジ色のハロを「ニイサン」(兄)として認識している。また、トリニティ所有の紫色のハロ「HARO」と、プトレマイオスチーム所有のオレンジ色のハロの2体は、イオリア存命時から稼動しているオリジナルのハロである[17]

トリニティ 編集

ガンダムスローネを所有する3人のガンダムマイスター。CBを名乗るが、プトレマイオスのガンダムとは行動を共にせず、チームトリニティとして独自の武力介入を行う。リボンズの細胞から得られたデータを(ネーナは『劇場版』に登場するミーナの先祖の遺伝子も[18])基に、遺伝子操作によってガンダムマイスターとなるべく生み出されたデザインベビー[19][20]で、彼らは実の兄妹として強い絆で結ばれている。

三大超国家による共同のガンダム鹵獲作戦において、窮地に陥ったプトレマイオスのガンダムの救援として登場。「武力による戦争根絶」という目的は同じだが、それまでのCBによる武力介入は不十分であるとして、より大規模で激しい、過剰なまでの武力介入を行った。その際、民間人を攻撃したことをきっかけとして、後にプトレマイオスチームからは紛争の幇助者とみなされ決別されている。しかし、トリニティに与えられた真の役割は「ガンダムに対する世界の敵意を煽り、統合を促す」ことであり、イオリア計画の改変を目論む監視者、アレハンドロが生み出した捨て駒であった。国連軍の結成によってその役目が終わると、アレハンドロがリークした情報によって国連軍に襲撃され、アジトを失い逃亡中の所を、刺客として差し向けられたサーシェスによって壊滅させられた。しかし世界のガンダムへの敵意が消える事はなく、その憎悪はプトレマイオスチームへと向けられた。

大森版コミックでは、モニター越しにしかプトレマイオスチームと接触しておらず、また壊滅の経緯がやや異なり、国連軍にアジトを襲撃された時点で壊滅している。

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声 - 小西克幸
長男、ガンダムスローネアインのマイスター。26歳。冷静沈着な性格で、言動もきわめて穏やかである。刹那のエクシアに急襲された際にはまず説得を試み、ジンクス部隊に対して不利を悟った際は迷わず撤退するなど、精神的に幼いミハエルやネーナをまとめるリーダーとして、高い能力を見せた。反面、自分達やその使命を特別なものであると強く意識しており、使命に関係のないことには冷淡で、あまり興味を示さない。ネーナが故意に民間人を攻撃した際にも、軽い注意で止めており、プトレマイオスの方針に対しても、世論の反応を気にしながら武力介入を行っていると批判していた。
戦争根絶のためと信じて疑わず、与えられた任務を忠実に実行し続けたが、役目を終えたことで切り捨てられた。その後、アレハンドロからの抹殺指令を受けたサーシェスに撃たれ、負傷した身でスローネアインに搭乗し、ミハエルの仇討ちを試みるものの、力及ばず撃墜され、死亡した。最期の台詞は、信念を打ち砕かれた失意を訴えるものであった。
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声 - 浪川大輔
次男、ガンダムスローネツヴァイのマイスター。19歳。短気かつ好戦的な性格であり、戦闘を遊びと半ばにしているところがある。劇中では、ガンダムの圧倒的な性能で敵機を嬲り殺す場面も見られた。妹のネーナを溺愛しており、ネーナが気にする様子を見せた刹那に対しては、殺意に近い感情を表していた。国連軍の追撃から逃れる途中、協力者と偽って現れたサーシェスに射殺され、乗機であるスローネツヴァイを奪われた。テレビアニメ版本編に登場したガンダムマイスターとしては、一番目の死亡者となった。
大森版コミックでは、アジトを襲撃した国連軍との戦闘で兄を失い、自身もスローネツヴァイのコックピット内で戦死し、サーシェスに連行され、内部から降ろされる形でツヴァイを奪われている。
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声 - 釘宮理恵
末妹、ガンダムスローネドライのマイスター。17歳。脳量子波を操る能力を持ち、限定的ながらヴェーダにアクセスすることができる[19]。一見すると明るく活発だが、その本性は自分勝手であり、倫理観が大きく欠落している為、幼児的な残虐性を持っている。その性格からある任務の途上、「自分達が戦いで疲れているのに、楽しげにしているのが気に入らない」という理由で、全く無関係のパーティ会場を砲撃し、多数の民間人を虐殺するという事件を引き起こしており、この事件が刹那達にトリニティとの決別を促す事となった(この事件に巻き込まれて一族全てを失ったルイスは、ガンダムに対して深い憎しみを抱き、やがてイノベイターと結託してアロウズへと入隊する事となる)。トリニティ壊滅の際には兄達と共にサーシェスに殺されかけるが、刹那によって窮地を救われ、その後は留美に保護されている。
『2nd』では22歳。留美を「お嬢様」と呼び、私兵として様々な任務をこなした。しかし本心では、恵まれた環境で育ちながら世界に対して不満を抱き、イノベイターとも繋がりをもつようになった留美を強く嫌っていた。メメントモリ攻略戦では独断でCBに情報を送ったほか、イノベイターと交戦する刹那を援護するなど、独自の行動を見せるが、刹那との和解には至らなかった。アロウズによる「ブレイク・ピラー」事件後は、留美がリボンズから切り捨てられたことに伴い、本心を暴露。反旗を翻して、留美が母艦としていたトリニティ艦を撃沈した。その後、ラグランジュ5のコロニー「エクリプス」に逃げ込んだ留美と紅龍を追い詰めて、紅龍を射殺し、小型シャトルで脱出した留美も殺害した。
しかしその直後、リボンズによりラグランジュ5へと誘導されたルイスが搭乗したレグナントの急襲を受け、成す術もなく敗北し、道具として使い捨てられた自分の境遇や兄達の無念を訴えるも、彼女を仇と狙うルイスがそれに耳を貸すことはなく、コックピットを串刺しにされ、無残な最期を遂げた。水島監督は後に、ネーナと留美は、互いに憎しみ合いながらも実は同類であったのだと説明している[21]
HARO[注 2](Haro[16]
声 - 入野自由
トリニティが所有する紫色のハロ。『1st』の時代から80年前、木星圏において破壊され、漂流していた木星探査船の中から、コーナー家の調査団の手によって発見、回収された。目つきが悪く、口調もやや乱暴なのが特徴。ネーナのパートナーとして、スローネドライのコックピットで操縦支援等を行っている。トリニティがプトレマイオスに乗船した際は、プトレマイオスのハロ達から、「ニイサン」と呼ばれている。アレハンドロはこのHAROから得られたデータを基に、擬似太陽炉を開発した。
トリニティ壊滅後は、留美の私兵となったネーナのサポートを引き続き担当したが、彼女が留美を殺害した際には、リボンズによってコントロールされ、ネーナに粛清の宣告を行った。レグナントによってスローネドライが撃破された後は、その残骸の中を漂う姿が確認できる。

サポートメンバー 編集

王留美(ワン・リューミン)
声 - 真堂圭
世界に知られる名家である王家の当主で、世界中の社交界で名を馳せる、美貌のセレブ。当主となったのは15歳の時で、『1st』では17歳。CBのエージェントであり、自らの莫大な資産と、政財界に張り巡らされた人脈を駆使して、武力介入を開始したCBの活動をサポートした。しかし、CBの掲げる「戦争根絶」という理想そのものには、あまり興味を持っておらず、CBの武力介入によって、どんな形であれ世界が変革されることで、望まぬ当主の座を継がされ歪められた自分の人生をやり直したい、という願望を持っている。そのため、『1st』では、プトレマイオスと対立するトリニティとも接触を持ち、トリニティ壊滅後に生き残ったネーナを、自らの手駒として保護するなど、独自の行動を見せている。
『2nd』では22歳。CBへの協力を続ける一方、プトレマイオス2の位置をリークしたり、衛星兵器「メメントモリ」の建造費用を出資するなど、イノベイターとも深い協力関係を築いていた。リボンズへの反乱を目論むリジェネとも共謀しており、その変革への願望はさらに加速している。メメントモリによってCBの抹殺も図ったが、それは、ネーナが独断でCBに情報をリークしたことで失敗している。
「ブレイク・ピラー」事件後、リボンズから「旧世代の古き者」という烙印を押されたことで、イノベイターから離反し、リジェネから得たヴェーダの所在の情報をCBに渡すことで、リボンズの計画を破綻させることを目論んだ。しかし、裏切ったネーナによって艦を撃沈され、ラグランジュ5のコロニー「エクリプス」に逃げ込むこととなった。追いかけてきたネーナによって紅龍は射殺されるが、暗号通信を受けてやってきた刹那に、ヴェーダの所在を記したメモを渡すことに成功した。求める未来の違いから同行を促す刹那を拒絶し、単独で小型シャトルでの脱出を試みたが、待ち構えていたネーナのスローネドライに撃墜され、死亡した。
小説版では、彼女がある日突然、理不尽な形で当主を継がされ、その後に自分の世界に失望していった経緯が語られた[22]。また、水島監督は彼女について、「自分自身が追い求めた未来が何だったのかが自分でも分からず、漠然と誰かに救ってもらいたがっていたが、他人と向き合い関係を築くことができなかったために破滅した」という趣旨の説明をしている[21]
大森版コミックでは死後、刹那によって紅龍諸共「仲間」と認識される描写が付け加えられた。
紅龍(ホンロン)
声 - 高橋研二
留美を「お嬢様」と呼び、常に付き従う忠実な執事。22歳。彼女の実の兄(書籍では、水島監督と脚本担当の黒田が異母兄と説明している)であるが、当主としての器に欠けていると判断されたため、代わりに当主とさせられた留美に、一使用人として仕える身となっていた。武術の達人で、留美のボディーガードも兼ねているほか、『1st』におけるアザディスタンの内戦では、武装したゲリラ数人を一瞬で叩きのめし、宗教指導者マスードを救出している。
『2nd』では27歳。CBと対立するイノベイターにも協力している留美の行動を理解できず、複雑な思いで付き従っていた。ヴェーダをCBに奪還させることで、イノベイターの計画の妨害を目論む留美に同行するが、ネーナの裏切りによって艦を沈められ、ラグランジュ5のコロニー「エクリプス」へ逃げ込んだ。そこで留美から、代わりに当主とさせられたことで人生を歪められたと非難され、衝撃を受けるが、追ってきたネーナの銃撃から留美を庇い、彼女を逃がすための盾となって射殺された。
小説版では、彼が留美にとって不本意な形で当主を継がせてしまったことを負い目に感じており、罪滅ぼしのつもりで留美に付き従っていたことが説明されている[22]
リンダ・ヴァスティ
声 - 早水リサ
『2nd』から登場。イアンの妻で、32歳。眼鏡をかけた若く美しい才媛で、夫と同じくCBの技術者である。ラグランジュ3の秘密基地において、オーライザーやGNアーチャーといった支援機のほか、新兵器の開発に携わっていた。57歳のイアンには不釣合いな若さは初対面のプトレマイオス2クルーにショックを与え、アレルヤからは「犯罪ですよ」と苦笑いされている。アロウズの攻撃により基地が陥落した際には輸送艇で他のCBスタッフと共に脱出し、アリオスに護衛され安全圏へと離脱した。
最終決戦前には、プトレマイオス2にガンダムの追加武装や0ガンダムを送り届け、戦闘時ではイアンとともにプトレマイオス2のサブブリッジで砲撃管制を行った。最終決戦後もCBに残り、夫と共に新たなガンダムの開発を行なっている。
『劇場版』では34歳。夫のイアンとダブルオークアンタの開発に専念し、機体をプトレマイオス2改まで送り届けた。劇中終盤では、イアンと共にELSに取り込まれる寸前の状況に追いつめられたが、無事助かっている。なお、イアンとは逆に、ミレイナの告白の際は「素敵な彼氏が出来てよかった」と喜んでいた。

創設者、監視者 編集

イオリア・シュヘンベルグ
声 - 大塚周夫磯部勉(『劇場版』2091年時)
私設武装組織「ソレスタルビーイング」の創設者。西暦2051年生まれ[23]。『1st』の時代から200年以上前の21世紀末の人物で、量子コンピュータ「ヴェーダ」、人工生命体「イノベイド」、そして「GNドライヴ」の基礎理論を確立させた稀代の天才科学者である。一般的には太陽光発電システムの基礎理論を提唱した歴史上の人物として知られていた。西暦2307年、全世界に向けて発せられたビデオメッセージによって、CBの存在を知らしめ、「武力による戦争の根絶」という目的を掲げ、世界中の全戦争行為に対する武力介入を宣言した。
月面に隠されたヴェーダの中枢施設にてコールドスリープで眠り続けていたが、リボンズによってヴェーダが完全に掌握されたことでカプセルが姿を現し、アレハンドロによって殺害された。しかしイオリアは計画を歪める者が現れることも予想しており、システムトラップが発動し、ヴェーダ内のガンダムマイスターの情報が消去されると共に、オリジナルのGNドライヴに隠されていた「トランザムシステム」の封印が解かれた。そしてプトレマイオスのメンバーに、CBに依らず、自らの意思で平和のために戦うよう伝えている。『2nd』では、「ツインドライヴシステム」のデータも同時に送られていたことが明らかになっている。
また、『2nd』において、ヴェーダと同化したティエリアによって、イオリア計画の全貌が明らかにされている。「CBの武力介入によって世界の統合を促し、人類の意思を統一させ、争いの火種を抱えたままに外宇宙へ進出することを阻止する」というもので、いずれ巡り合うであろう異種との対話に備え、人類を変革させるためのものであった。
『劇場版』では、西暦2091年に、40歳時のイオリアがE・A・レイという青年と、イオリア計画について会話をする描写がある。
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声 - 松本保典
ユニオンに所属する国連大使。36歳。その正体は、200年に渡ってCBの監視者の役割を引き継いできたコーナー家の末裔である。CBが創設された当初から、コーナー家はイオリア計画を自らのものとする野望を持っていた。『1st』から80年前には、太陽炉に関するデータを入手するべく木星に調査団を派遣し、そこで回収したHAROから得られたデータを基に、擬似太陽炉とそれを搭載するMSの開発を行なった。また、リボンズの細胞から得たデータを基に、遺伝子操作によって独自のガンダムマイスターを生み出し、「トリニティ」を結成している。
CBの計画は200年後の技術水準を前提としており、まさにその時代に監視者となり、さらにヴェーダにアクセスできるリボンズと出会ったことをアレハンドロは自身の運命と捉え、CBの計画への直接的な介入を行なった。イオリアを「神を気取る理想主義者」と否定し、人類を導くのは今を生きる人間であるという信念を持ち、自分こそがその役割に相応しいと考えていた。
『1st』では、同じく監視者であるラグナと結託し、トリニティを操って熾烈な武力介入を行なった。そしてガンダムへの敵意が十分に高まったのを見計らい、協力者を装って三大陣営に対して擬似太陽炉搭載型MS「ジンクス」を譲渡し、国連軍結成へと導いた。
国連軍が結成されたことで、用済みとなったラグナとトリニティをサーシェスを差し向けて抹殺し、その後、自らはリボンズとともにヴェーダが隠されている月面施設へと向かった。ガンダムへのヴェーダからのバックアップを停止させることでCBの壊滅を図ったが、スメラギがそれを予測して予備システムを構築していたため失敗に終わっている。ヴェーダを完全に掌握し、コールドスリープを続けるイオリアを殺害したが、システムトラップを起動させてしまい、オリジナルの太陽炉に隠されていた「トランザムシステム」の封印を解くこととなってしまった。
CBと国連軍の最終決戦では、金色の巨大MA「アルヴァトーレ」に搭乗して自らCBの前に立ち塞がり、その圧倒的な性能でガンダムやプトレマイオスに大きなダメージを与えている。刹那を追い詰めて正体を明かすも即座に敵と断定され、アルヴァトーレを撃破される。その後はコアユニットであるMS「アルヴァアロン」で戦うも、トランザムを起動したエクシアに敗北した。その直後、リボンズに自身が傀儡に過ぎなかったことを暴露され、激昂すると同時に機体が爆発し、死亡した。
『劇場版』では、西暦2314年に新政府のプロパガンダとして公開された「史実を元にした」というCBが活躍する映画(劇中劇)においてアロウズのリーダー的存在として描かれている。アルヴァトーレとアルヴァアロンを同時に操り、カタロンに大打撃を与えたが、ダブルオーライザーに撃墜され、死亡したという描写がなされている。
ラグナ・ハーヴェイ
声 - ふくまつ進紗
CBの監視者。表向きはAEUのリニアトレイン事業の総裁を務めており、国際経済団のトップにしてJNNの大株主でもある。軌道エレベーターを自由に使う事ができ、なおかつMSを建造できるほどの財力を有する。アレハンドロと結託し、その財力によってガンダムスローネやジンクスを開発し、CBの計画への介入を行なった。アレハンドロの命令をトリニティに伝える役割も担っていたが、国連軍結成後、用済みとなったことでサーシェスによって抹殺された。

イノベイター 編集

イオリアの計画遂行のために、ヴェーダによって生み出された人工生命体で[24]、自分たちの存在を「イノベイター」と称している。しかしイオリアが定義した本来の「イノベイター」とは、やがて現れるであろう進化した人類のことであり、物語の終盤で変革を果たした刹那のような存在を指す言葉である。リボンズ達は正確にはイノベイターではなく、想像上のイノベイターを模して生み出された[25]、人類の覚醒を促す為の存在「イノベイド」である。

人間を超えた身体能力[26]や寿命を持ち、遺伝子操作ナノマシンによって老化も抑制されている。大きな特徴は、脳量子波によってヴェーダと直接リンクすることが可能なことである。それにより、ヴェーダの目として情報収集を行ったり、逆にヴェーダから情報を引き出すことが出来る。また、ヴェーダを介することで、遠く離れたイノベイド同士がリンクすることも可能である。イノベイドには、マイスタータイプと情報タイプの2種類がおり、MSの高度な操縦が可能なリヴァイヴ達はマイスタータイプであり、性別を持たない。情報タイプのイノベイドは、CBの武力介入が始まる遥か以前から人間社会に無数に存在しており(その為性別が設定されている)、自覚することなくヴェーダに情報を送り続けている。彼らは情報タイプと言っても、社会生活には必要ない能力が封印されているだけで、マイスタータイプにも能力的に劣る訳ではない。イノベイドはある一定の時期や条件によってヴェーダから「帰還」を命じられ、それまでの記憶と人格を消去した後に、新たな記憶と人格をインストールし直して使い回されることが、外伝『00I』で語られている。

『2nd』では、リボンズによって率いられ、復活したCBと激しい戦いを繰り広げた。アロウズに参加するイノベイドには、戦闘において無制限の自由が認められる特権「ライセンス」が与えられている。

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声 - 蒼月昇
人工生命体「イノベイド」の最初に造られた1人であり、ヴェーダの最高機密であるレベル7へのアクセス権を持つ[注 3]。塩基配列パターンは0026タイプで、ガンダムマイスターとなるべく設計されたマイスタータイプである。もとより生命として自身より劣り、戦いを止められない愚かな人類のために尽くすということに疑問を感じていた。また、マイスターが計画の半ばで滅ぶ予定であることを知り、自身が使い捨てられるため生み出されたという事実に、大きな衝撃を受けている。
0ガンダムのマイスターとしてクルジスの紛争に介入した際には、少年兵であった刹那と出会い、その命を救っている(本来は、その場にいた者全てを抹殺するつもりだった)。そして、ガンダムを神のように見つめる刹那の眼差しがきっかけの一つとなり、自らの手で計画を遂行し、人類の救世主となることを望むようになった[25][27]。刹那をガンダムマイスターとしてヴェーダに推薦したのもリボンズである。『1st』では、既にCBを離れており、イオリア計画への介入を目論んでいた監視者アレハンドロに接触し、彼を自らの傀儡としている。そして世界を統合へ向かわせるとともに、CBを壊滅させ、ヴェーダを掌握した。また、この時点で監視者も全員抹殺している。
『2nd』では、ヴェーダによる情報操作を駆使して世界の中枢を影から操り、地球連邦の実質的な支配者に等しい存在となっている[28]。自らの手駒となるイノベイドを生み出すと共に、独立治安維持部隊「アロウズ」を結成して反連邦勢力を駆逐し、世界の統一を強硬的な手段で推し進めた。その行動の根底には、本来使い捨てられる運命であった自身の有用性を証明したいという思いがあり、自身の力のみで計画を遂行することに固執している。そのため、同胞のイノベイドすら道具としか見なしていない。常に余裕に満ちた傲岸不遜な態度を崩さないが、刹那のダブルオーライザーが自分の予想以上の力を発揮した事に苛立ちを覚えたりと、短気な面もあり、留美に八つ当たりに近い形で手を上げた事もある。
当初は復活したCBを、アロウズの権限を拡大するための都合のいい敵程度としか考えていなかった。しかしヴェーダを掌握したはずの自分が把握していなかった「ツインドライヴシステム」の存在と、それを搭載したダブルオーライザーが見せた「量子化」といった驚異的な性能に動揺し、イオリアの計画を司る者としてのプライドからその機体を欲した。さらにダブルオーに搭乗する刹那が「純粋種のイノベイター」へと進化しつつあることも知り、刹那を打ち倒すことが、自らの存在意義を証明する手段だと確信するようになった。その後、ルイスを自分の支配下から取り戻そうとする沙慈の思惑を知った事で、憎しみと現実の間で苦悩していたルイスにレグラントを与え、ネーナを抹殺させる事で彼女の憎しみの新たな矛先をCBに向ける事に成功した。
CBとの最終決戦では、初めは傍観者として戦いを見物していたが、ヴェーダを奪還され劣勢に追い込まれた事で、密かに開発していたツインドライヴシステムを搭載したリボーンズガンダムに自ら搭乗し、刹那のダブルオーライザーと激しい戦いを繰り広げた。死闘の末にダブルオーライザーを大破させ、オリジナルのGNドライヴを奪取したが、リボーンズガンダムの損傷も激しく、思案していた所、ラッセが乗り捨てていた0ガンダムを発見し、奪取したGNドライヴを搭載して、機体を乗り換えた。その後、同様にエクシアRIIへと乗り換えていた刹那と、月面において、最後の戦いを行なったが、GNソード改にコックピットを貫かれ、戦死した。
作中においてリボンズは、『1st』の第1話において物語の発端として登場し、『2nd』の最終話で物語中最大の敵として倒されるという役割を担った。しかし、水島監督は『2nd』放送開始直後のインタビューにおいて、『00』の世界における悪意はリボンズのような1人の諸悪の根源が生み出しているものではなく、世界全体が生み出しているものであり、リボンズは物語を分かりやすくするための、象徴的な存在に過ぎないのだという趣旨の説明をしている[29]。水島監督は『2nd』の最終話直前に公開されたインタビューでも同様に、主人公がヒロイックな力で何かを成し遂げても、世界は変わらないのだという見解を示している[30]
リボンズの声を担当した蒼月昇は、放送中は各メディア上で謎の新人声優であると紹介されたが、その正体は本作のナレーションを努め、かつて『機動戦士ガンダム』などでアムロ・レイの声優を務めた古谷徹である事が放送終了後に明かされた[31]。同様に、0ガンダムやリボーンズガンダム[32]も古谷やアムロに対するリスペクトであると、スタッフのインタビューで語られた。
『劇場版』では、木星探査船の破片が落下した各地でリボンズに似た人物が現れ、それを見た刹那を驚愕させたが、その正体は、木星探査船の乗組員だったイノベイドを、ELSが模倣したものだった; テンプレート:Visible anchor
声 - 朴璐美
ティエリアと同じ塩基配列パターン0988タイプの遺伝子を基に生み出されたイノベイド。他のイノベイドとは異なり、リボンズに対しても不遜な態度を崩すことはなく、独断でティエリアと接触して仲間に引き入れようとするなど、勝手な行動をとることも多い。『2nd』に先駆けて、『1st』最終話に登場しており、その場面ではルイスと共に行動していたが、『2nd』本編でルイスと関わる事は少なかった。
上位種と称して、同類をも見下すリボンズの真意には強い反感を抱いており、独自の計画を遂行すべく、留美やネーナを利用して準備を進めていたが、ヴェーダを掌握しているリボンズには、それらの行動が全て筒抜けになっていた。CBとの最終決戦でリボンズと対峙した際にその事実を知らされ、踊らされていたことに逆上して、リボンズを射殺したが、それはリボンズの予備の肉体であり、再び現れたリボンズに動揺しているところを、潜んでいたサーシェスによって射殺された。
しかし、意識体は生き残っており、トランザム・バーストによってリボンズの脳量子波が乱れた隙を突いて、ヴェーダとのリンクを遮断し、同様に意識体となっていたティエリアのヴェーダ奪還に協力している。
外伝『00I』では、「6人の仲間」の1人として登場する。
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声 - 斎賀みつき
新型MS「ガデッサ」とともに、アロウズに配属されたイノベイド。物事をじっくり考える慎重な性格で、人間を見下してはいるが、マネキンのような能力の高い人間を認める柔軟性も持っている。小説版では、クラシック音楽を愛好している。
CBにスパイとして送り込まれたアニューの対となる存在であり、彼女とリンクすることで、プトレマイオス2の位置を突き止めていた。また、セラヴィーに敗北した際には、リボンズの指示であえて捕虜となり、アニューをイノベイターとして覚醒させ、ツインドライヴやトランザムの情報を盗み出させている。その後、刹那の驚異的な戦闘能力について、純粋種のイノベイターへと進化しつつあるのではないかと推察していた。
CBとの最終決戦では、ヒリングとの連携攻撃でセラヴィーを大破させている。ヴェーダのバックアップを失った後、システムを切り替えて機体を再起動し、リボンズの援護を行なうも、刹那の援護に現れたケルディムとの一騎討ちとなる。既に損傷していたケルディムを追い詰めたが、冷静に逆転のチャンスをうかがっていたロックオン(ライル)の策に乗せられて接近。ビームサーベルによる止めの一撃を行おうとしたが、たった1秒のトランザムによって攻撃を回避され、零距離射撃を受けて戦死した。
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声 - 川庄美雪
リボンズと同じ塩基配列パターン0026タイプの遺伝子を持つ[33]イノベイド。直情径行の好戦的な性格で、人間の感情を弄ぶような残酷さを度々見せている。同じ遺伝子を持つリボンズを強く信奉しており、絶対者として疑うことは無い。ガデッサやガラッゾに搭乗し、CBと数多く交戦した。
女性のような容姿と口調だが、あくまで人間として振舞うための演技であり、実際小説版では「彼」となっている。とは言え、「女性士官」としてアロウズ入りする際には、かなり「その気」になって力を入れており[注 4]、実際に男性士官からもデートの申し込みがあった。謹んで断ったものの、本人はデートと言う物に興味津々だった。
CBとの最終決戦では、アリオスとの一騎討ちを行なった。しかし、ヴェーダのバックアップを失ったことで、戦闘能力が低下しており、さらにアレルヤが真の超兵の能力を発揮していたこともあって、ほとんど一方的に攻撃を受け、最期はリボンズに助けを請いながら、機体を両断されて戦死した。
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声 - 置鮎龍太郎
塩基配列パターン0666タイプの遺伝子を持つイノベイド。リヴァイヴの次にアロウズに配属され、ガラッゾに搭乗してプトレマイオス2を急襲した。極めて寡黙で、仲間のイノベイドとさえも最低限の会話しか行なわない。一方で、イノベイターとして強い誇りと、同胞意識を持っており、計画に逆らうティエリアに対しては、イノベイターとしての使命を果たすよう諭し、激しい感情を露にしている。
メメントモリ攻略戦後、地上に不時着したプトレマイオス2を、リヴァイヴのガデッサとともに襲撃した。セラヴィーと交戦し、高い近接戦闘能力で圧倒したが、トランザムを行なったセラヴィーによって拘束され、分離したセラフィムの砲撃を受けて戦死した。イノベイドとしては最初の戦死者となり、その死は、イノベイターの優越を絶対視していたリヴァイヴに、大きな衝撃を与えた。
『00F』では、ブラックプルトーネに搭乗し、フォン・スパークの隕石落しに協力している。ヒクサー・フェルミの搭乗するガンダムサダルスードTYPE-Fと交戦したが、撃破されてコア・ファイターで脱出した。その後、月面で再びブラックプルトーネに搭乗し、今度はフォンと交戦するが、またも敗北している。
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声 - 置鮎龍太郎
ブリングと同じ塩基配列パターン0666タイプの遺伝子を基に生み出されたイノベイド。レグナントの試作大型MA「エンプラス」に搭乗し、メメントモリ攻略後のプトレマイオス2を急襲して地上へと不時着させた。ブリングと同様にイノベイターとしての自尊心、同胞意識が強く、戦死したブリングに対しては、その不甲斐なさに怒りながらも、ダブルオーライザーと交戦した際に、その仇を討つと口にしている。
メメントモリ2号基の発射を阻止しようとするダブルオーライザーの前に立ちはだかったが、ライザーソードによってGNフィールドごと機体を両断され、戦死した。
イノベイド兵
声 - 置鮎龍太郎
ブリングやデヴァインと同じ塩基配列パターン0666タイプの遺伝子を基に、大量に生産されたイノベイド兵。特攻用MS「ガガ」に搭乗し、CBとカタロン、クーデター派艦隊に対して、特攻を行なった。ブリングやデヴァインのような自我は持たされておらず、与えられた命令を迷い無く実行するだけのロボットに等しい存在である。セラフィムのトライアルフィールド発動時には、ガガの特攻が停止し、CBとの最終決戦後に、ヴェーダを通じて彼らの調整が施された。
『劇場版』では、イノベイドの技術担当として、コロニー型外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」にて、連邦軍に接収されたヴェーダの管理を任されているのを、査察に訪れたマネキンとパトリックが目撃している。また、一部のイノベイド兵達は、連邦カラーのガガキャノンに搭乗し、ELSとの最終決戦において、地球圏防衛の戦力の一員として出撃した。

三大国家群・地球連邦 編集

三大国家群 編集

『1st』において、世界の覇権を争っているユニオン、AEU、人類革新連盟の三つの超国家。それぞれが軌道エレベーターを保有し、太陽光発電システムによる多大な恩恵を受けている。どの国も自らが世界を率いるべき存在と考えており、軍備増強の手を休めることは無い。CBとの戦いを経て、『2nd』ではこの三つの国が中心となって地球連邦を樹立させている。

ユニオン 編集

アメリカを中心とした世界経済連合で、正式名称は「太陽エネルギーと自由国家の連合 (Union of Solar Energy and Free Nations)」[34]。大統領を元首とする共和制国家で、旧ホワイトハウスの敷地内にある大統領官邸は、ユニオン最高議会の議事堂としても機能している。主にアメリカ合衆国オセアニアの国々で構成されており、日本も「経済特区」としてこの傘下にある。南アメリカアマゾン川上流域に、三大勢力では最も早く軌道エレベーター「タワー」を完成させ、その恩恵によって急速な発展を遂げた。ガンダムの登場後は、その調査、鹵獲のため、ユニオン直属米軍第一航空戦術飛行隊「MSWAD(エムスワッド)」の精鋭によって構成される対ガンダム調査隊(後の「オーバーフラッグス(第8独立航空戦術飛行隊)」)を結成している。

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声 - 中村悠一
MSWADに所属するMSパイロットで、階級は中尉。『1st』では27歳。乙女座で、本人曰く「我慢弱く落ち着きの無い男」。孤児であったが幼い頃から空を飛ぶことに憧れ、夢を叶えるために軍に入隊した。最新鋭MSフラッグに搭乗する「フラッグファイター」で、その操縦技能はきわめて高く、本来想定されていなかった空中変形をフラッグに初めて搭乗した際に成功させている。そのことから、空中変形を伴った空戦機動には「グラハム・スペシャル」(正式名称「グラハム・マニューバ」)と彼の名が付けられている。
専用のカスタムフラッグは彼自身の希望でリミッターが外されており、通常の機体を大きく上回るスピードを誇る。反面、パイロットには大きな負荷がかかり、劇中ではダメージから吐血する場面も見られた。また、左利きのため、機体もライフル、サーベル等を左腕に装備している。洞察力が非常に優れており、エクシアと初めて交戦した際、パイロット(刹那)が若者である事を看破。さらにアザディスタンで刹那と出会った際も彼の演技を見抜いた。また、ダブルオーと最初に戦った時も、パイロットが刹那である事を即座に見破った。
フラッグが次期主力機候補であった頃のテストパイロットでもあり、その模擬戦において起きた、スレッグ・スレーチャー少佐の事故死[35]にも大きく関わっている。彼自身が釈明しないこともあり、事情を知らぬ者からは誹謗を受けることもあるが、意に介していない。
AEUの新型機「イナクト」のデモンストレーションに乱入したエクシアを目撃し、その圧倒的な性能に強い興味を抱くようになった。その後、エクシアと交戦した経験を買われ、新設された対ガンダム調査隊に配属された。調査隊が「オーバーフラッグス」として再編された後は、同部隊の隊長として上級大尉に昇進している。
トリニティとは深い因縁があり、三大陣営合同のガンダム鹵獲作戦において、デュナメスの鹵獲を阻止された上に2名の隊員を殺された。また、MSWAD本部を襲撃された際にはエイフマンを殺され、ハワードも戦死するなど、苦杯を舐めさせられ続けた。しかし、アイリス社の軍事工場が襲撃された際には単機で緊急出撃し、性能差を覆して圧倒。スローネアインに対し、ビームサーベルを奪って右腕を切り落とすなど、一矢も報いている(このビームサーベルは後にGNフラッグの武装として転用された)。
その後、ハワードの墓前でフラッグに乗りガンダムを倒す事を誓い、擬似太陽炉搭載型MS「ジンクス」が配備された国連軍への参加を拒否している。
最終決戦では、GNフラッグに搭乗してエクシアに挑んだ。ガンダムに対する己の執着をしばしば恋愛に例えており、この場においては、もはや「愛」であると断言している。激しい戦いを繰り広げた末相討ちとなり機体は大破。自身も右半身の顔から脇腹、背中にかけて重傷を負うが、生還を果たしている。
ガンダム打倒後も戦いを望む思いは衰えることはなく、CBが復活することがあれば、ガンダムと戦う機会を与えてくれるようホーマーに直訴している。また、刹那に突きつけられた自身の「歪み」と向き合い、戦う者のみが到達する事の出来る「極(きわみ)」を求めて、武士道の修行を行った。
『2nd』では32歳。アロウズに所属し、顔の傷跡を覆い隠すように仮面を被り、陣羽織風の特殊な軍服を着用する。それらの時代がかった格好に加え言葉遣いから、いつしか皆から「ミスター・ブシドー」と呼ばれるようになるが、本人は迷惑している。
イノベイター同様、戦闘において一切の自由行動が認められるという特権「ライセンス」を与えられており、階級がどれだけ上位の現場指揮官の命令であっても従う義務は無い。そのため、ガンダムとの直接戦闘が想定されないような作戦には参加しない。また、場合によってはガンダムや刹那が居ても手を出さなかったり、ダブルオーとの戦いでは、相手の機体が不完全だと察するや、止めをさせる状態でありながら勝手に帰還してしまうなど、味方を困惑させるほどの勝手気ままさを発揮している。戦闘では専らサーベルによる近接戦闘を行い、射撃武器を用いることはほとんど無い。そのため、彼の乗る機体は全て格闘戦に特化しており、ビームライフルのような手持ちの火器は装備されていない。刹那を強くライバル視しており、純粋な勝負でガンダムに勝つことが、今の自分の生きる証であると考えている。例外的に、アロウズを影で操るイノベイターの存在を認識している。
その後、機体を「サキガケ」から「マスラオ」へと乗り換え、クーデター派によって占拠されたアフリカの軌道エレベーターへ向かう刹那を待ち伏せし、再び戦いを挑んでいる。ガンダム以外の機体では初めてトランザムを起動させ、トランザムを使用する機体同士の激しい戦いを繰り広げたが、CBが救援に現れたことにより水入りとなった。
再戦が実現したのはブレイク・ピラー事件後、ラグランジュ5のコロニー「エクリプス」へダブルオーライザーが単独で訪れた際で、「マスラオ」の強化改造版「スサノオ」に搭乗して現れた。仮面を外して正体を明かし、ガンダムによって仲間や恩師を奪われ、フラッグファイターとしての矜持も砕かれたと語り、ガンダムに対する己の思いは愛や憎しみを超越し、「宿命」であると刹那に訴え、真剣勝負を行なうことを求めた。互いに全力を出し切った戦いの末、「勝利だけではなく、その先にある明日を掴むために戦う」という刹那の気迫に圧倒され、完全に敗北した。その後、「武士道とは死ぬことと見つけたり」(この台詞は『葉隠』の一説である)と唱えながら短刀による自決を図ろうとしたが、刹那にかけられた言葉を思い出し、踏みとどまっている。
CBとアロウズの最終決戦には参戦せず、後に元のグラハムの姿に戻り、ビリーの下を訪れている。なお、刹那との対決後からこの時まで行方不明だった模様。
『劇場版』では34歳。地球連邦軍に所属し、階級は少佐となり、新型MS部隊「ソルブレイヴス」の隊長を務めている。部下を率いて連邦軍先遣艦隊の援護に赴くが間に合わず、代わりにCBの窮地を救った。プトレマイオス2改に乗船した際は、意識不明の刹那を見て、それを見守るフェルトに対し、自らを「ガンダムを超えようと愚行を繰り返した男」と名乗り、過去の述懐と共に「超えるのはガンダムではなくこの少年(刹那)だ」と、自分の新たな決意を語ると同時に刹那を救えなかった事を悔やんでいた。地球圏防衛の最終決戦にて、刹那のために道を切り開くべく、機体が侵食を受ける中、超大型ELSに特攻し、戦死した。
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声 - うえだゆうじ
MSWADの技術顧問で、師のエイフマンとともにフラッグの開発にも携わった。『1st』では31歳。グラハムとは公私を問わず付き合いのある親友同士である。曾祖父の代に日本から移民した家系で日系4世。[27]エクシアの性能を目の当たりにし、グラハムとともに対ガンダム調査隊に加わった。『1st』ではわずかな期間でGNフラッグを完成させたほか、『2nd』においては、師が遺したGNドライヴに関するメモを基に、擬似太陽炉によるトランザムシステムを独自に開発するなど、技術者としての能力はきわめて高い。
スメラギに対しては、ユニオンの大学で同窓であったころから長年に渡り一途な好意を寄せていた。『1st』では、彼女の関心を引くために、シミュレートプランと称して軍の作戦計画を教えてしまうなど、軍人失格に近い行動も見られた。
『2nd』では36歳。『2nd』までの2年間は、失意から酒浸りの毎日を送るスメラギとともに暮らしていた。しかし刹那からスメラギがCBのメンバーであることを知らされたことで、一転して深い憎しみを抱きリボンズの軍門に下ってしまう。自分が一方的に軍の情報を送り付けたにも拘らず、スメラギは自分を利用し想いを踏み躙ったのだと思い込んだ[注 5]
その後はMS開発主任としてアロウズに参加し、旧知の間柄であるブシドー(グラハム)[36]のために、マスラオやスサノオといった強力なMSの開発を精力的に推し進め、CB打倒に執念を燃やした。
最終決戦では、特攻用MS「ガガ」にトランザムシステムを組み込んだほか[注 6]、自らオートマトンを率いてプトレマイオス2への突入も行なった。艦内で対峙したスメラギに対し、イノベイターによる支配が恒久和平を実現するのだと主張したが、トランザム・バーストによってスメラギの心からの謝罪の気持ちを知り、また、自身のスメラギへの変わらぬ想いに気づいたことで和解することができた。戦後は、連邦軍でイノベイターの技術の研究をしながら、次世代主力機の開発を行っている。
『劇場版』では38歳。地球圏に襲来したELSの分析を進め、同僚の研究者であるミーナらと共に尽力を尽くした。彼女の自分に対する積極的な行動には、動揺を隠せない様子であった。地球圏防衛の最終決戦では、ミーナと共にコロニー型外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」の司令室に留まり、戦況を窺っていた。
『00V』に登場するロベール・スペイシーとも交流があり、ソレスタルビーイングに残されていたガルムガンダムなどのデータを伝えたとされている。
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声 - 土師孝也
世界的に有名なユニオンの技術者。73歳。機械工学、材料工学など、あらゆる工業分野に精通しており、その見識の深さを見込まれて、対ガンダム調査隊に技術主任として招聘された。グラハムの依頼を受けてフラッグの強化改修を行い、わずか一週間でカスタムフラッグを完成させている。ビリーとスメラギの大学時代の恩師でもある。麻薬を紛争の原因として心底嫌っており、タリビアにガンダムが現れた際には、目的が麻薬畑を焼き払う事と見抜き、出撃しようとするグラハムを引き止めている。
独自にGNドライヴの研究を行い、その本質に迫ることで、イオリアには戦争根絶とは異なる真の目的があるとする結論に達した。しかしその直後、「あなたは知りすぎた」という何者かからのメッセージとともに、トリニティによりMSWAD本部が襲撃され、スローネ3機によるGNハイメガランチャーの直撃を受けて、死亡した。これはエイフマンがGNドライヴの秘密に近づいたことをヴェーダを介してリボンズが知り、アレハンドロに進言して行なわせた暗殺である[10]
実際に研究は核心に近い段階まで進んでいた模様で、『2nd』では、自宅から発見されたメモに記された理論をビリーが実証し、擬似太陽炉によるトランザムを成功させて、マスラオとスサノオに搭載している。
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声 - 高橋研二
グラハムの要請で対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイター。27歳。階級は准尉。高い操縦技能を持ち、グラハムから厚い信頼を受けている。フラッグファイターであることに大きな誇りを持っており、ガンダムとの性能差に弱音をこぼしたダリルを叱咤している。トリニティによるMSWAD本部襲撃時には、空中変形を行ないスローネツヴァイに切りかかったが、GNファングによって機体を貫かれ、戦死した。墓前でダリルが語ったハワードのフラッグに対する情熱が、グラハムにフラッグでガンダムを倒すことを決意させている。
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声 - 西凜太朗
ハワードと共に対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイター。26歳。階級は曹長(後に准尉)。赤いドレッドヘアーが特徴の黒人男性。グラハムを深く尊敬しており、侮辱したジョシュアやパトリックに対しては、激しい怒りをぶつけている。
国連軍結成後は、フラッグファイターとして葛藤しながらも、「ジンクス」に搭乗し、CBとの決戦に参加した。スローネツヴァイと交戦するデュナメスに対して突撃し、GNミサイルによって機体は中破したが、そのまま特攻を行い、戦死した。このダメージと、その際にロックオン(ニール)の死角がサーシェスに露見したことが、その後のデュナメスの大破を招いた。
ジョシュア・エドワーズ
声 - 金野潤
オーバーフラッグス隊の結成に伴い、アラスカから転属してきたフラッグファイター。階級は少尉。高い操縦技能を持ち、すでにフラッグの空中変形を習得している。グラハムに強い対抗心を持っており、グラハムがフラッグのテストパイロットを務めていた時に起きた死亡事故についても、「上官殺し」と中傷している。三軍合同演習という名目で行なわれたガンダム鹵獲作戦では、功を焦って単機でデュナメスに突撃し、空中変形を行い肉薄したが、反撃を受けて戦死した。
ホーマー・カタギリ
声 - 大友龍三郎
ユニオン軍の司令官。甥であるビリーとは対照的に厳格な性格である。日本由来の家系という事もあり、日本文化に造詣が深い。自宅も古式ゆかしい純和風で、畳敷きの居間には「我事に於いて後悔せず」と書かれた掛け軸がかけられている。CBとの決戦から生還したグラハムに、武士道の教えを説いたのもホーマーである。甥のビリーに対しては甘いところもあり、小説版では、彼の要請でユニオンに提供された10基の擬似太陽炉の内の1基を、「量産化に向けた調査・研究」の名目で提供するという便宜も図っていたことが明かされている[1]
『2nd』では、アロウズの最高司令官となっている。『2nd』時の年齢は58歳。イノベイターとも深い繋がりがあり、彼らを人類を超えた存在と捉え、その支配を受けることが恒久和平に繋がると信じている。アロウズの行為が悪であることも自覚しているが、その罪を背負う揺るがない覚悟を持っている。最終決戦後にアロウズの実態が世に暴かれ、解体が決定されると共に自宅で切腹し、死亡した。
ブライアン・ステッグマイヤー
声 - 小室正幸
ユニオン大統領。CB出現の際は、彼らを世界警察にすればいいとユーモアを示す一方で、裏ではCBを政治的に利用すべく、様々な思惑を巡らせていた。
デビッド・カーネギー
声 - 麻生智久
大統領補佐官。ブライアン大統領とCBの情報を話し合い、助言を行っていた。
スレッグ・スレーチャー
声 - 糸博
ドラマCD『ROAD TO 2307』に登場した、ユニオン軍少佐。2304年のユニオン軍次期主力機コンペにおいて、最終候補機の一つ「ブラスト」のテストパイロットを務めた。グラハムに操縦のイロハを叩き込んだ師でもある。勤続30年のベテランで、幾度となく模擬戦でグラハムと対決しているが、一度も負けたことがないほどの腕前を持つ。また、自身の娘に結婚相手としてグラハムを紹介しているが、飛ぶことに一途なグラハムは交際を断ったという過去がある。
搭乗機のブラストは「リアルドの単なるパワーアップ版」というレベルでしか評価していない。にもかかわらずテストパイロットを引き受けたのは、娘一家の事業の失敗による多額の負債を、開発元からの支度金や制式採用時のリベートで返済するためという経緯がある。
コンペの一環である模擬戦において、フラッグに対して特攻に近い突撃をかけた。グラハムはこれを回避するために、ブラストの翼をやむなく切り裂いたが、これが原因で機体は墜落し、スレーチャーも死亡した。実は、自分に多額の生命保険をかけており、ブラストが採用されなくとも、残された家族を救うことができるように取り計らっていた。
経済特区・日本 編集

ユニオンの傘下にある経済特区として発展し、また、人革連領にも近いことや「経済特区」としての地域特性もあり、人革連やAEUとの人的交流や企業誘致なども盛んに行われている。また、国内には在日ユニオン軍が駐留しているが、それとは別に日本国としての「国防軍」も編成されている。

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声 - 入野自由
本作品におけるもう1人の主人公[37]で、『1st』では17歳。日本の経済特区東京に在住する高校生で、宇宙工学を専攻する。両親は既に他界しており、記者である姉の絹江と共に2人暮しをしている。日本における刹那の拠点の隣の部屋に住む隣人でもあるが、彼とは軽い会話を交わす程度の知り合いであり、当初は彼の正体には気づいていなかった。物語当初から中盤までは、視聴者と同じような目線から[38][39]、テレビなどの報道を通して世界各地のCBの活動を見聞きし、物語を傍観する役割を担っていた。
姉が家を空ける場合が多いため、家事全般を身に付けており、料理の腕はルイスの母に絶賛されたこともある。当初はガールフレンドのルイスとともに平和な毎日を送っていたが、軌道エレベーターの重力ブロック脱落事故に遭遇したほか、爆破テロを目の当たりにするなど、CBの武力介入に伴う世界の変化に徐々に巻き込まれていく。CBに対しては、その理念や行動に疑問を持ちつつも、あくまで遠い世界の出来事であり、自分とは無関係な存在であるとの思いを強く持っていたが、トリニティによる攻撃でルイスが大きな傷を負い、CBを追っていた絹江が何者かに殺されたことで、ガンダムとCBが全ての元凶だと誤解し、憎むようになっていく。『1st』最終回では悲しみを乗り越え、夢を叶えるために勉学に励んでいた。
『2nd』では22歳。ルイスとの約束を守り、技師となって宇宙でコロニーの建設に携わっていた。一方でルイスとは2年前を境に音信不通となっていたが、彼女の無事を信じ続けメールは送り続けていた。しかし親しかった同僚が反連邦組織カタロンの構成員であったため、仲間と見なされて捕らえられ、高重力区画での過酷な作業を強いられることとなった。その後、アロウズが投入したオートマトンによる虐殺により、危うく殺されそうになるが、潜入していた刹那に助けられた。
CBに保護された後、ハロを通して4年前の悲劇の真実を知るも、ルイスを巡る誤解が解けたに留まり、その存在を認めることが出来ず、戦いに関わりたくないという思いから、身柄を預けられたカタロンの基地から脱走したが、それが原因となり基地がアロウズの襲撃を受け、多くの犠牲を出す大惨事を招くこととなった。アロウズの実態を知り、自分が原因で多くの人間が死んだという事実に大きな衝撃を受けたことで、CBの戦いに同行する決意を固める。プトレマイオス2に再び乗船してからは、命を救うことに繋がるのならと、メカニックとしてイアンの手伝いなどをするようになっていく。CBと共に行動する中で、メンバーの人間性を知っていき、徐々に彼らを認めるようになっていく。
ラグランジュ3での戦いでは、重傷を負ったイアンからオーライザーを託され自ら戦場に出ている。ダブルオーライザーへの合体を成功させるが、その際の未知なる現象により、ルイスがアロウズのMSパイロットとなっていることを知り、4年前のトリニティによる悲劇を防げなかった事に対する怒りを刹那にぶつけてしまい、再び苦悩することとなった。ブレイク・ピラー事件の際、帰還した刹那に説得され再びオーライザーに搭乗するも、自らの戦いの意味を見いだせずにいた。「戦いは破壊するだけではなく、創り出すことも出来る」という刹那の言葉を受け、ルイスの無意味な戦いを止め、彼女を取り戻すために戦うことを決意する。
その後、ルイスとの接触を果たし自分の知った真実を打ち明け、ルイスのアロウズ入隊の黒幕がイノベイドであった事を知る。刹那とグラハムの激闘に立ち会い、刹那が純粋種のイノベイターへと覚醒した瞬間を目の当たりにするが、その裏で自分の思惑がリボンズに知られる事になり、彼の暗躍によりルイスの悲劇と憎しみの発端であるネーナの抹殺を許してしまう。一方で憎しみで戦う事を止めたい自分の思いは、ピーリスの考えを変えるなど、CBのメンバー達に影響を与えていた。
イノベイターとの最終決戦では、どのような状況になってもルイスを想い続ける強さを貫き[39]、一度はルイスを救出するも、脳量子波により意識のないまま身体を操られるルイスに殺されかけてしまう。自分が付けていた指輪を見たルイスが、再び意識を失った時は、彼女が死んだと思い絶望するも、ダブルオーライザーのトランザム・バーストによって、ルイスの心を取り戻す事に成功する。最終決戦後はCBを離れ、療養を続けるルイスを傍で見守っていた。戦いを通じて視聴者目線の立場から、視聴者にメッセージを訴えかけるキャラクターへと成長し[39]、最終的には物語を締め括る役割を担った[32]
オーライザーへの初搭乗時にはCB標準のノーマルスーツを着用していたが、ブレイク・ピラー事件以降は、白を基調としたイアン特製のパイロットスーツを身に纏っている。
『劇場版』では24歳。連邦病院にて療養を続けるルイスを見舞いながら、軌道エレベーター関連の技術者の仕事を続けていた。2年前に一時的とはいえCBと行動を共にしていたため、政府から多少の監視を受けている。病院がELSに襲われた際には、ルイスを連れて逃げ、窮地に陥った所を刹那に助けられている。ルイスと行動を共にしていたが、地球へのELS接近の際には決意を新たにし、志願して宇宙へ上がり、軌道エレベーターでの支援作業に従事した。
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声 - 斎藤千和
スペイン(AEU)からの留学生で、沙慈のガールフレンド。ともに宇宙工学を学んでいる。『1st』では17歳。莫大な資産を持つ財閥の出身[40]ということもあり、やや世間知らずで、その我が侭な性格で沙慈を度々振り回していた。沙慈に紹介される形で、日本に潜伏していた刹那とも面識を持っている。
当初は日本での平和な生活を謳歌し、母に沙慈のことを気に入ってもらおうと奮闘するなど、CBの登場による世界情勢の変化などにはほとんど関心を持つことは無かった。しかし、従兄弟の結婚式のために一時帰国した際に、ネーナが気まぐれに行なった攻撃に巻き込まれ、両親を含む親族を全て殺された。自身も左手を失う重傷を負い、毒性のあるGN粒子を浴びたことで細胞障害に蝕まれ、再生治療も受けられない身体となってしまった。見舞いに訪れた沙慈から告白を受けたが、失った左手を見せて断り、「夢を叶えて欲しい」と言って別れを告げた。その後も2年ほどは沙慈と連絡を取り合っていたが、以後は音信不通となっている。
『2nd』では22歳。アロウズのMSパイロットとなっている。階級は准尉。長かった髪は肩に届かないほどに短く切り、失った左手には機械の[40]義手を装着している。また、相続した財閥の資産を投じて、アロウズ最大の出資者ともなっているが、その資産が反抗勢力の虐殺に使われている事は知らなかった。二度と自分のような人間を生まないという強い決意の下[39]、CB打倒のために激しい憎悪を燃やした。
細胞障害の治療のため、リボンズから与えられた、テロメアを修復するナノマシン入りの錠剤を服用しているが[41]、このナノマシンはイノベイド由来のものであり、服用による副次効果によって、微弱ながら脳量子波を使うことができるようになっている[42]。そのため、脳量子波を必要とするアヘッド・スマルトロンの操縦が可能なほか、ヴェーダとリンクすることで、リヴァイヴ達イノベイドと同様に、リボンズの目として使われることもあった。リボンズからは、「人類初のイノベイター」と形容されている。『1st』最終回でリジェネと共に行動しているなど、『2nd』ではルイスとイノベイターとの繋がりを示すような演出が当初から多く見られた。
ラグランジュ3での戦いでは、ダブルオーライザーが起こした感応現象によって沙慈との再会を果たした。しかし沙慈がガンダムに乗っていたことから、CBのメンバーであると誤解。それをきっかけに、一度は過去を捨て去る決意をしている。ブレイク・ピラー事件でアンドレイがセルゲイを撃墜した瞬間を目の当たりにした事で、ガンダムだけが敵ではない事を知る事になり、軍人としての覚悟を問われる事になる。その後の戦闘で、量子空間において再び沙慈と向き合ったことで誤解は解け、互いの変わらぬ想いを知ることとなったが、真実を知っても家族の仇を巡る因縁を捨てる事が出来ず、憎しみと現実の間の葛藤がより彼女を苦しめ、徐々に精神に異常をきたすようになっていった。
新たな乗機としてレグナントを与えられ、リボンズの導きでラグランジュ5において仇であるネーナと相対した。復讐の先に何があるかという想像を欠いたまま[39]、憎しみの赴くままにスローネドライを圧倒しネーナを殺害、仇討ちを遂げたが、孤独感からその心が晴れることはなかった。プトレマイオス2に属するガンダムに対しては、イノベイターにとっての最大の障害であるとも認識する。
CBとの最終決戦では、イノベイター部隊の中心としてダブルオーライザーと激闘を繰り広げた。ガンダムを認め、イノベイターの支配を否定する沙慈を敵と断定し、仇を討っても晴れない怒りの矛先を向ける。ガガの特攻に巻き込まれた事で死を覚悟し、ダブルオーライザーを拘束して、自機諸共にガガの特攻に巻き込んで撃破しようとしたが失敗。意識を失い、沙慈によってコロニー型外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」内へと避難させられた。その後、意識を取り戻したように見えたが、実際は脳量子波に操られた状態であり、まるで狂気に囚われたかのように自覚なきまま沙慈を手にかけようとしたが、彼が身に付けていた、かつての自分へ贈られたペアリングを見て錯乱し昏倒。絶命寸前の状態に陥ったが、トランザム・バーストによって放出されたGN粒子の力によって一命を取り留め意識を取り戻す。ガンダムに対する誤解と自分の犯した過ちに気付き、ついに沙慈との和解を果たした。最終決戦後は療養生活を送っており、細胞異常が完治していることが沙慈によって語られている。
当初の構想では物語の結末で、沙慈を庇って死を迎える案もあったというが、水島監督はそれでは美談になってしまうと考え、彼女を自分の犯した罪と向き合わせ、死よりも過酷な道を歩ませるような結末を意図したという[32]。また、当初の脚本ではレグナントに隠されていたガンダムタイプの頭部を劇中で詳細に描き、ルイスは「憎んでいたガンダムに実は(自分自身が)乗っていた」ことが明らかになるような演出も予定されていた[43]
『劇場版』では24歳。この頃には再びロングヘアーとなっている。沙慈の見舞いを受けながら連邦病院にて療養を続け、回復に向かっていたが、ELSの襲来に反応して再び発作を起こすようになってしまう。病院がELSに襲われた際には、沙慈と刹那の助けで危機を脱し、沙慈と共に連邦政府が用意した脳量子波遮断施設へ避難した。沙慈が宇宙に上がる事を決意した際は、優しく彼を見送っていた。
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声 - 遠藤綾
報道機関JNNに勤務するジャーナリスト。沙慈の姉で、唯一の肉親である。22歳。フリーのジャーナリストであった亡き父親は、報道関係者の間では、その名を知らぬ者がいないほどの人物で、彼女がジャーナリストの道を志したのも、この父の影響である。弟の沙慈が、世間知らずなお嬢様であるルイスと付き合っている事には、あまり好感を持てないでいた。
CBの登場後、イオリアの経歴を追う事でCBの真相に迫ろうとした。しかし、真実の追究にのめり込むあまり、取材のために危険な橋を渡ることも多くなり、上司や同僚からも心配をされていた。
新型のガンダムに「ラグナ」という人物が関わっているという情報を得て、独自に調査を重ねた結果、AEUのリニアトレイン公社総裁である、ラグナ・ハーヴェイへと辿り着いた。取材を試みたが門前払いを受けた為、公社からラグナとの面会を終えて出てきたサーシェスに接触したが、彼に邪魔者と見なされ、事故に見せかけて殺害された。
『2nd』でも沙慈は度々劇中で彼女を思い出していたが、絹江の死の真実について劇中では描かれなかった。
大森版コミックでは、途中から登場しなくなったが、沙慈の証言でアニメ版同様既に殺されていた事が判明(犯人がサーシェスかは描かれていない)。
池田(いけだ)
声 - 四宮豪
報道機関JNNの海外特派員で、世界各地の紛争地域から取材報道を行っている。『2nd』では、反連邦組織カタロンの構成員となっており、報道関係の人脈を駆使して貢献をしていた。『劇場版』においても、記者の仕事を続けており、地球に落下した木星探査船の破片を探して取材を行った先で、ELSによる異常現象を目の当たりにした。
西暦2314年から50年後の西暦2364年時には、彼の孫「イケダ三世」が外宇宙航行艦「スメラギ」の専従特派員として乗り込んでいる。

AEU 編集

EUを前身とするヨーロッパ諸国と、「モスクワ[注 7]」によって構成される連合国家群。正式名称は「Advanced European Union」[34]で、「新ヨーロッパ共同体」とも呼ばれる[44]。三大超国家の中では軌道エレベーターの建設が最も遅れており、「ラ・トゥール」という名称でアフリカヴィクトリア湖西方に建設中である。エネルギー供給は開始されているものの、リニアトレインなどの周辺施設はまだ完成しておらず、本格稼働には至っていない。『2nd』では完成しており、「アフリカタワー」と改名されている。元首は存在せず、最高意思決定機関であるAEU中央議会において、各国代表による協議によって政策が決定される。

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声 - 浜田賢二
フランス軍のエースパイロットで、階級は少尉。『1st』では28歳。腕は確かなのだが、「AEUのエース」と自称して憚らない自信過剰で喧嘩っ早い性格のため、軍上層部も手を焼く問題児。良くも悪くもマイペースなため上官のマネキンを度々呆れさせた。
2000回以上のスペシャルスクランブルをこなし、模擬戦全勝の実績を買われてAEUの最新鋭MS「イナクト」のテストパイロットに抜擢されたが、イナクトのお披露目を兼ねた公開演習に突如乱入したエクシアに完膚なきまでに敗北。プライドを粉々に砕かれた上、「最初にガンダムに介入された男」という不名誉な肩書きでその名を知られることとなり、ガンダムに対して強いライバル意識を持つようになった。その後もたびたびガンダムと交戦するが、毎回被弾・撃墜され、その度に無傷で生還している。
三国合同演習の際には堂々と遅刻をし、全く悪びれなかったため指揮官であるマネキンに顔を二度殴られている。しかし今まで付き合った女性とは異なるタイプの彼女に逆に一目惚れし、彼女の気を引くために、ガンダムとの戦いにより一層闘志を燃やすようになった。国連軍結成後はジンクスのパイロットとなり、デュナメスを中破させるなどの戦果を挙げている。最終決戦ではナドレと相討ちとなり、機体は大破したが無事生還した[注 8]
ガンダムと数多く交戦し、何度も撃墜されながらも生還している事から、周囲からは「不死身のコーラサワー[45]」の異名で呼ばれるようになった。揶揄の意味が込められたあだ名であるのだが、本人は褒め言葉と信じ込み、誇りに思っている。『00V』に登場するエイミー・ジンバリストからは「『不死身』と呼ばれるとは凄いやつに違いない」とライバル視されていた。
『2nd』では33歳。マネキンを守るためにと自ら志願してアロウズへと転属し、ジンクスIIIに搭乗してマネキンの指揮下で戦い続けた。アロウズとCBの最終決戦ではマネキンに従ってクーデター派として参戦し、かつては敵対していたガンダムと共闘することとなった。その際ガガの特攻からマネキンの艦を庇ったと同時に彼女にプロポーズし、撃墜されたが、直前に緊急脱出ポッドで脱出しており(紫色の爆煙の中から、白煙を引きつつ脱出ポッドが飛び去る様子が、画面上でも描写されている)、無傷で無事生還している。最終決戦後には、マネキンとの結婚を果たし、自身も大尉へ昇進して、「幸せのコーラサワー」を自称した。マネキンが「コーラサワー」という姓になることを拒んだため、名前は「パトリック・マネキン」になったが[46]、職場では今まで通り「コーラサワー」姓を使用している[47]
『劇場版』では35歳。地球連邦の軍人として、マネキンと共にELS事件に遭遇する。元アロウズ隊員に対する降格人事に加え、マネキンとの結婚後、“幸せすぎて”働かなかった為、准尉に降格となっている。准将となったマネキンに対して一度も准将と呼ぶことは無く、何度も大佐と呼んでは怒られていた。地球圏防衛の最終決戦では、多数のELSを撃破したが、ついに機体が侵食され、「幸せすぎて不死身じゃなくなった」と語りながら自爆の決意を固め、マネキンに最後の通信を送った。しかし、その直後に刹那のダブルオークアンタに救出され、またしても生還を果たした。
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声 - 高山みなみ
フィンランド出身のAEU軍大佐で、『1st』では32歳。ユニオンの国際大学在学中から数々の戦術を生み出し、7つの紛争を勝利に導く事績を上げ、AEUから佐官待遇でスカウトされるなど「戦術予報の天才」と呼ばれていた。紛争の根絶が不可能である以上は、的確な戦術予報によって早期解決を図り、被害を最小限に抑えることが平和に繋がるという信念を持っている。同じ大学で学び、交流があったスメラギにも大きな影響を与えており、マネキンへの憧れがスメラギが戦術予報士となることを選んだ理由の一つであった。AEU軍の戦術予報士として参加したある作戦において、情報共有の不足によりスメラギが指揮する友軍と同士討ちを起こし、多数の犠牲者を出す事件を起こしたという過去がある。
『1st』ではAEU軍MS部隊の作戦指揮官として三国合同演習に参加している。その際、遅刻してきたパトリックを殴りつけたことから一目惚れされ、熱烈なアプローチを受けることとなった。国連軍結成後はセルゲイとともにジンクス部隊の指揮官となり、CBを壊滅に追い込んだ。
『2nd』では37歳。CBと交戦した経験を買われ、対ガンダム部隊の指揮官としてアロウズへと転属している。しかし、オートマトンによる無差別の殺戮などを目の当たりにし、あまりに苛烈なアロウズのやり方には疑問も抱いていた。その一方、幾度かの戦闘を通じてCBの指揮官がスメラギであること確信し、彼女がCBに参加したおおよその理由についても察したが、紛争根絶というありえない理念に傾倒したスメラギには失望を抱いており、己が指揮官であることを彼女に伝えた上で、その後も容赦なくCBを追い詰めた。
ブレイク・ピラー事件では、衛星兵器メメントモリの存在と、その砲撃による軌道エレベーター崩壊で数千万人規模の犠牲者が出る恐れがあることを知り、待機命令に逆らって自らの部隊に軌道エレベーターの破片の迎撃を指示した。その後、アロウズと袂を分かち失踪していたが、アロウズとCBの最終決戦にクーデター派を率いて参戦し、アロウズ艦隊を崩壊させた。アロウズが粒子撹乱を用いるであろうことを見越し、カタロンに実弾兵器の装備を指示したのもマネキンである。
最終決戦後はパトリックと結婚し、階級も准将へと昇格している。CBに対しては、アロウズ打倒の功労者として一定の評価はしているが、危険な存在であるとの認識は解いておらず、その活動次第では再び戦う事も辞さない決意を見せている。
『劇場版』では39歳。コロニー型外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」の査察中、パトリックと共にELS事件に遭遇する。そのままソレスタルビーイングに留まって情報収集を続け、ELSが地球圏に襲来する段階においては、地球圏防衛艦隊の総司令として、ソレスタルビーイングの司令室でELS迎撃の指揮をとった。艦隊が崩壊し、司令室もELSに侵食される直前に侵食が止み、無事生還している。
エミリオ・リビシ
声 - 加瀬康之
AEU軍所属の軍人で、既に故人。『2nd』の回想シーンにて登場した。過去にAEU軍が行った作戦において、情報共有のミスにより発生した部隊の同士討ちという、大惨事に巻き込まれて死亡した。彼はスメラギの恋人であり、この出来事はトラウマとなって彼女の心に深く刻み込まれ、『2nd』序盤までの長い間、スメラギはトラウマの尾を引きずっていた。

人類革新連盟 編集

中国と、ロシアのアジア地域、他の旧共産圏インドなどを中心に、主にユーラシア大陸の国々によって形成されている連合国家。通称「人革連」。英名は「Human Reform League」[34]。 元首として国家主席(国家主席室)を設置している。なお、ロシアのヨーロッパ部分は「モスクワ」として独立し、AEUに加盟している。 ユニオンに次いで、ソロモン諸島北方の海上に、軌道エレベーター「天柱」の建造に成功したものの、軍事技術面ではユニオン、AEUにやや遅れを取っている。そのため、超大国の中でもガンダムの鹵獲に特に力を注いでいる。

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声 - 石塚運昇
「ロシアの荒熊」の異名を持つ人革連軍MS部隊の優秀な指揮官で、その名は軍内外に広く知れ渡っている。階級は中佐。『1st』では43歳。左目の上から頬にかけて大きな傷跡を持つ歴戦の勇士で、MSパイロットとしての能力もきわめて高い。ガンダムの性能を確かめるため、単機でエクシアに挑むなど、風聞を信じず、自分で見聞きしたものしか信用をしない主義である。「超人機関」により生み出された、超兵ピーリスが部下として配属されたが、若い彼女が戦闘に参加することや、超人機関の非人道的な研究については否定的であった。
対ガンダムを目的に創設された特務部隊「頂武(ちょうぶ)」の隊長として、幾度となくガンダムと交戦した。GN粒子による電波撹乱を逆手にとってプトレマイオスを発見し、スメラギの戦術を裏をかいてキュリオスとヴァーチェを鹵獲寸前まで追い詰めるなど、指揮官として高い能力を見せている。国連軍結成後は、ジンクス部隊を率いてガンダムを圧倒し、決戦において、傷つきながらもついにキュリオスを撃破した。
『2nd』では48歳。ガンダム討伐の功績によって地球連邦軍大佐に昇進している。ピーリスとは親子に近い関係を築いており、養子に迎え、本当の親子となることまで考えていたが、彼女にアロウズへの転属命令が下ったことでそれは保留となった。戦闘でピーリスが行方不明になった際には部下の制止を振り切って、単独で捜索を行なっている。発見した彼女から、「ソーマ・ピーリス」という人格が後から上書きされたものであり、現在は本来の人格を取り戻しているということを知らされ、1人の女性として幸せに生きることを願い、戦いに参加させないことを約束させてアレルヤに彼女を託している。
『2nd』においては、実の息子アンドレイの存在が明らかになっている。妻ホリーの死を巡って深い確執があり、十数年に渡って音信不通で、アロウズに所属していたことも知らなかった。軍人となったことは、ハーキュリーを通じて知っていたようである。母を失って心を閉ざした息子と向き合う術を見出せず、結果として投げ出す形になってしまったことに大きな負い目を感じていた。
『2nd』におけるセルゲイは、アロウズの士官から侮辱されても抵抗せず、衛星兵器メメントモリに関して下された箝口令に苦悩しながらも従うなど、『1st』で見られたような勇猛な軍人としての姿は鳴りを潜めている。ハーキュリーからクーデター計画を知らされた際も、諌めるのみで参加することはなかった。一方で、強硬な手段で世界統合を推し進めるアロウズに対しては疑問を抱いており、そういった彼の行動や思想は軍内部に少なからぬ影響を与えていたといわれ[48]、アロウズからは危険視されていた。また、セルゲイによって死亡が報告されたピーリスの乗機は破壊されずに回収されており、テンプレート:独自研究範囲
クーデター派による軌道エレベーター占拠事件では、「ティエレン全領域対応型」に搭乗して密使としてハーキュリーの下に向かったが、その任務自体がセルゲイを抹殺するための陰謀であり、彼の脱出を待つことなくメメントモリによる砲撃が行なわれ、軌道エレベーターは崩壊した。ハーキュリーとともに脱出し、落下する破片の迎撃に当たったが、ハーキュリーと共にいたことでクーデターに与していたとアンドレイに誤解され、攻撃を受けた。説得を試みたが、アンドレイの深い怒りと憎しみを理解したことで抵抗を止め、あえてとどめを刺され、妻や息子への謝罪を語りながら壮絶な最期を遂げた。
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声 - 小笠原亜里沙
人革連軍のMSパイロットで、『1st』では18歳。階級は少尉。「超人機関技術研究所」で遺伝子工学により生み出されたデザインベビーで、ナノマシンによって身体機能の強化・改造を施された超兵1号である。研究所にいた頃は「マリー・パーファシー」という名前を持ち、そこで「被験体E-57」と呼ばれていたアレルヤと出会い、記憶と名前がなかった彼に名前を授けている。後に、成果を出せずに焦った超人機関によって「ソーマ・ピーリス」という人格を上書きされ、失っていた五感の復元と引き換えにマリーとしての人格と記憶を封印された。表向きは「完全体の超兵」として送り出されたが、それは超人機関が組織の存続のために行った欺瞞であり、本来超兵に求められた能力の実現には至っていない。アニューによれば、脳量子波使いとしてのレベルはC。
彼女の放つ脳量子波はアレルヤの脳量子波と強い干渉を引き起こすため、初めてアレルヤと接近した際には暴走状態に陥り、軌道エレベーターの重力ブロックを破壊するという事件を起こしている。しかし外部からの脳量子波を遮断する特殊なノーマルスーツの配備後は、アレルヤに対して一方的なプレッシャーを与える手段として、戦闘で大きな威力を発揮した。また、超兵であることに強い自尊心を持つように刷り込みが施されており、同じく超兵であるアレルヤに対しては、唯一の完全なる超兵であるとの自負から強い対抗心を抱いた。
当初は沈着冷静だが感情表現に乏しく、自身を単なる兵器としか考えていないような言動が目立った。しかしセルゲイの部下として戦いを重ね、1人の人間として扱われるうちに徐々に人間らしい感情に目覚め、CBとの決戦では、ガンダムに止めを刺すよりもセルゲイの救助を優先するなど、大きな成長を遂げている。
『2nd』では23歳。連邦軍中尉となっており、セルゲイとは親子に近い関係を築いていた。CBの活動再開と同時にアロウズへの転属命令が下され、再びガンダムとの戦いに臨むこととなったが、アロウズの行う作戦に対しては、任務として割り切りながらも大きな嫌悪感を持っていた。
収監されていたアレルヤから、「マリー・パーファシー」が本当の名であると告げられたことで封じられた記憶が揺り起こされ、後の戦闘でアレルヤとともに墜落し、再び呼びかけを受けたことで、マリーとしての人格と記憶を完全に取り戻した。救助に現れたセルゲイとアレルヤの間で苦悩するが、アレルヤと共に生きることを選び、CBに保護されることとなった。アレルヤの意思で戦闘に参加することはなかったが、メメントモリ攻略戦の際には、スメラギの依頼により脳量子波によってメメントモリの発射タイミングを見極めるという形で協力しており、後にスメラギがアレルヤに謝罪している。
一方で、自分に出来ることで過去を償うべきではないかとも悩んでおり、マネキンの部隊によるプトレマイオス2への総攻撃の際には、GNアーチャーでの出撃を自ら申し出ている。「ブレイク・ピラー」事件では、破片の迎撃を行うべくGNアーチャーで出撃、セルゲイとの再会も果たした。しかしその後、セルゲイが撃墜され死亡する瞬間を目撃し、それが息子であるアンドレイの手によるものであることを知り大きな衝撃を受け、再びピーリスの人格が表面化することとなった。以後は積極的に戦闘に参加し、セルゲイの仇であるアンドレイを討つことに執着した。アレルヤに対しても心を閉ざし、マリーの名で呼ばれることを拒絶していたが、沙慈とルイスのすれ違いや、ロックオン(ライル)とアニューの別れを目の当たりにしたことで、少しずつ心境が変化。アロウズとの決戦前には、アレルヤにマリーの名で呼ぶことを許している。最終決戦では、トランザム・バーストの効果によってマリーとしての人格でアンドレイと意識を感応させ、セルゲイが息子に語れなかった本当の想いを代わりに伝え、生前には果たせなかった親子の和解を実現させている。 最終決戦後は、アレルヤと共に巡礼の旅に出ている。
『劇場版』では25歳。アレルヤとの旅の途中、たどり着いた太陽光発電施設にてELSの襲撃を受けるが、ハレルヤの機転とライルの助けで難を逃れた。ELSとの戦闘ではアレルヤと共にハルートに搭乗し、その力を余すことなく発揮する。また、ハレルヤが戦闘中に「ピーリス」と呼びかけて彼女が答えるシーンがある。最終決戦時にハルートは大破するも、脱出して、無事生還している。
ミン
声 - 大原崇
『1st』に登場したセルゲイの副官。階級は中尉。人革連が行なったガンダム鹵獲作戦において出撃し、セルゲイとピーリスを撤退させるため、身を挺してキュリオスを足止めしたが、それがハレルヤの怒りを買う結果となり、悲惨な最期を遂げた。
キム
声 - 浜田賢二
人革連軍の司令官。対ガンダム部隊を創設し、ガンダムの鹵獲をセルゲイに命じた。隊の人選を一任し、彼が独断でガンダムと交戦したり、作戦に失敗し大きな損耗を出しても起用し続けるなど、セルゲイの能力を高く評価していたようである。『1st』では名前は明かされず、『2nd』において姓のみ判明している。
『2nd』では、連邦正規軍の中将となっている。いずれ正規軍がアロウズに吸収されるであろうことを見越し、ホーマーからの要請を受け、アロウズ転属後の将官待遇と引き換えに、セルゲイをクーデター派への密使として送るという裏取引を行った。
『劇場版』では、木星から地球圏に接近するELSと、火星圏にて接触を図るための先遣艦隊の司令に志願。出世欲に取りつかれていることを自覚しており、副官に志願理由を尋ねられた際には「一度はセルゲイの様に生きてみたい」からだと答えた。その後、遭遇したELSを敵性勢力とみなして攻撃を行うが、圧倒的な物量の前に押し切られ、現実を認められぬまま艦隊ごとELSに取りこまれてしまい、それを見かねたデカルトのガデラーザの攻撃によって、乗艦を撃沈され、死亡した。
国家主席
声 - ふくまつ進紗
人革連の最高指導者。セイロン島で行われたCBの武力介入を否定するが、裏でガンダムの鹵獲を指示している。合同軍事演習でのガンダム鹵獲作戦時には、世論の非難の中で演習場所を提供したため、最低でも2機はガンダムが欲しいと、願望を口にしていた。
ホリー・スミルノフ
声 - 田中晶子
人革連所属の軍人で、既に故人。セルゲイの妻でありアンドレイの母親だった女性。夫のセルゲイや彼の親友ハーキュリーとは、士官学校時代からの付き合い。『2nd』から14年前の太陽光発電紛争において、テロ組織が建造中の軌道エレベーター「天柱」を襲撃し、当時の防衛部隊の指揮官だったセルゲイは、軌道エレベーターを死守するため、出撃していた彼女の所属する部隊を見捨てるという決断を下した。結果、彼女は任務中行方不明者となり、その後戦死したものとして葬儀が営まれた。この出来事は、セルゲイと彼の息子アンドレイの間に、深い確執を生むことになった。

地球連邦 編集

西暦2311年、三大超国家を中心に国連の全加盟国を統合して発足した、人類史上最大の連邦国家。参加国は、連邦軍創設の時点で328か国に及ぶ。軌道エレベーターや太陽光発電システムのほか、擬似太陽炉といった最新技術を独占しており、連邦加盟国の市民の生活レベルは以前に比べて向上している。その一方、非連邦加盟国や発展途上国との格差は拡大の一途を辿っており、強大な軍事力を背景に国家の再編や統合を推し進める姿勢には反発も強く、「カタロン」をはじめ反連邦勢力による抵抗運動が各地で勃発している。しかし、反連邦勢力に対する苛烈な弾圧や、貧困や戦乱に苦しむ世界の暗部は「ヴェーダ」による情報統制で完全に覆い隠され、決して報道されることは無い。大統領をはじめ政財界のトップを占める人間達も、リボンズら「イノベイター」の傀儡と化しており、地球連邦の真実の姿はイノベイターによる独裁国家に等しいものと成り果てている。リボンズらが倒され、大統領が代わってからは宥和政策への方針転換により、軍縮が進められた。『劇場版』では、軍縮が災いし、ELSに対して戦力不足という皮肉な結果を招いてしまい、地球圏防衛の最終決戦の際は、旧式機や輸送艦など使える兵力を根こそぎ集め、ELSに対抗した。

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声 - 釘宮理恵
『劇場版』に登場した、ビリーの同僚の宇宙物理学者。容姿や声は「トリニティ」のネーナと酷似している。小説版には、ミーナの先祖がコーナー家へ自らの遺伝子データを提供しており、それによってネーナが生み出されたことが記されている。
ビリーに対し好意を抱いており、劇中では人目も憚らずに彼に幾度となく性的なアタックをかけるなど、非常に積極的な女性。連邦軍に協力しており、ELSの襲来時にはビリーらと共にその解析を行い、木星探査船の破片と異常現象との関連にいち早く気付いた。地球圏防衛の最終決戦では、コロニー型外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」の司令室で、ビリーと戦況を見守っていた。
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声 - 藤田淑子
イノベイター勢力との最終決戦後に就任した、女性の連邦大統領。小説版では、ヨーロッパ議会の野党代表に所属しており、難民対策を実施していたことが記されている。『劇場版』では世界各国へ宥和政策を推し進めていたが、ELSが出現した際には情報統制を敷き、市民らの動揺を減らしながら解決策を探していた。地球圏へのELS襲来の際は、ほぼ全ての兵力を防衛艦隊として宇宙に集め、閣僚らと共に戦況の行方を見守っていた。

地球連邦平和維持軍 編集

世界の統一と平和維持を目的に、地球連邦に参加した328か国の軍を再編、統合して発足した、地球連邦の正規軍。本来、地球連邦唯一の軍隊であったが、「アロウズ」創設後は、事実上その下部組織に等しい地位に貶められている。アロウズとの区別のため、「連邦正規軍」または単に「正規軍」と呼ばれる。主力兵器として、擬似太陽炉搭載型MS「ジンクスIII」が配備されており、旧来の兵器しか持たない反連邦勢力に対しては、圧倒的な優位に立っている。ただし、擬似太陽炉搭載型MSは優先してアロウズへ供給されるために配備が遅れており、三大超国家時代の旧型MSも未だ数多く運用されている。アロウズの完全秘密主義やエリート意識に反感を抱いている者は多く、それが後のクーデター派による決起へ繋がった。『劇場版』における西暦2314年時は、ジンクスIVやブレイヴなどの新兵力が開発、配備されている。

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声 - 屋良有作
旧人革連軍出身の地球連邦軍参謀本部所属の大佐。48歳。セルゲイとその亡き妻ホリーとは、士官学校時代からの友人である。ホリーが死亡することとなった作戦にも、セルゲイの副官として参加していた。アンドレイのことは幼い頃から知っており、士官学校へ入学する際には上層部に口添えをしているが、父親への反発から軍人としての道を突き進もうとするその姿には不安を抱いていた。
「政治、軍隊は良識ある市民が存在してこそ正しく機能する」という信念を持つことから、アロウズによって誤った方向へ突き進む世界を憂い、アフリカの軌道エレベーターを占拠するというクーデターを起こした。情報統制を見越し、人質として取り残された6万人の市民にアロウズの実態を知らしめ、その人々を解放することで世界へ真実が発信されることを狙うが、衛星兵器「メメントモリ」を用いて軌道エレベーターごとクーデター派と市民の抹殺を図ったアロウズの凶行によって、クーデターは失敗してしまう。アロウズを甘く見たことを悔やみ、その場に残ることを望むが、セルゲイに説得されて脱出し、ジンクスIIIを駆って軌道エレベーターの破片の迎撃に参加した。その後、茫然自失に陥っていたところをアンドレイに撃墜され、死亡した。
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声 - 勝地涼
『劇場版』に登場した連邦軍兵士で、階級は大尉。2年前のCBとイノベイター勢力の最終決戦の最中、ダブルオーライザーのトランザム・バーストの能力によって偶然純粋種へ覚醒した元アロウズ所属の軍人で、その能力から軍によって被検体とされ、半ばモルモット扱いされていた。その苛立ちゆえ、他の人間を「劣等種」と吐き捨てることもあった。半ば専用機である大型MAガデラーザを駆り、木星探査船「エウロパ」の軌道変更ミッションにおいて、巡洋艦のGNミサイルやMSの攻撃では破壊しきれなかったエウロパを、日ごろの憂さ晴らしも兼ねて圧倒的な火力によって完全に破壊した。イノベイターであるがゆえにELSが発する脳量子波にも気付いており、意見を求められた際は“叫び”と答えていた。
その後、木星から地球圏へ接近するELSと火星圏にて接触を図るための先遣艦隊へ、一員として参加。接触への一番槍となり、ELSと交戦する。ELSの脳量子波の介入を受けながらも善戦し、僚機や先遣艦隊の全滅後も単機で戦い続けたが、CBが駆けつけた時点では激しい脳量子波の干渉に苦悶しており、脱出を呼びかける刹那の声に答えることもできず、乗機ごとELSに侵食されてしまい、戦死した。
「ソルブレイヴス」の隊員達
『劇場版』に登場した、グラハムが率いる新型MS部隊「ソルブレイヴス」に配属されている5名の隊員達。ブレイヴ一般用試験機に搭乗する。名前はヴィクトル・レオーノフ、ルドルフ・シュライバー、アキラ・タケイ、イェーガー・クロウ、ネフェル・ナギーブ。ネフェル(声 - 西墻由香[49])のみ女性である。グラハムの指揮下でCBの窮地を救い、地球圏防衛の最終決戦では、ELSに対して果敢に戦った。

独立治安維持部隊アロウズ 編集

「恒久和平実現」を目的として創設された政府直轄の独立治安維持部隊。極めて強大な権限が与えられており、反連邦勢力と見なした対象を、圧倒的な武力によって制圧している。CBからは「鎮圧という名の虐殺」と呼ばれ、部隊創設からわずかの期間で、既に数万人に及ぶ反連邦主義者やその容疑者を殺害している。連邦正規軍より上位の組織であり、同階級の正規軍将兵よりもあらゆる面で優遇されている。投入されている予算も規格外であり、最新鋭MS「アヘッド」などをはじめ、正規軍が持たない最新兵器を数多く実戦配備している。その組織の規模は、連邦保安局を直轄組織とした時点で4000万人規模であり、後に連邦正規軍を支配下に置いたことでさらに膨れ上がり、人類史上最大の軍事組織となった。

その実態は、「人類の統合」のためにリボンズらイノベイターが影から主導して生み出した組織。いかなる虐殺行為も露見することなく隠蔽がなされているのは、「ヴェーダ」による完璧な情報統制によるものである。イノベイターの存在を知っているのは、彼らを通して入隊したルイス、終盤にイノベイターと直接関わったビリーやアンドレイ、組織のトップに近い地位を持つ者とごく少数である。組織内でも完璧な情報統制が行なわれ、同じアロウズに所属していても他の部隊の作戦内容を知ることはほぼ不可能となっており、虐殺行為と無縁の隊員も多く、対ガンダム戦を行なう部隊などには「メメントモリ」の存在すら知らされることはない。

『2nd』終盤にて、リボンズらイノベイター勢力が倒された後は、事実を白日の下に晒され、組織は解体された。

アーサー・グッドマン
声 - 江川央生
アロウズの実質的No.2で、階級は准将。49歳。金髪肥満体の中年男性で、アロウズの実戦部隊における最高指揮官である。「恒久和平実現」というアロウズの理想に心酔しており、そのためにはいかなる非道な手段も許されると信じている。ホーマーは太陽光発電紛争時の上官。小説版では退屈嫌いな人物として描かれており、作戦中に副官のジェジャンと賭けをする描写があった。
『2nd』冒頭のコロニー「プラウド」における作戦を指揮した。また、衛星兵器「メメントモリ」を「神の雷」と賞賛し、その1号基を指揮し、中東のスイール王国やリチエラ王国を攻撃した。2号基の発射指揮も行い、後に「ブレイク・ピラー」事件と呼ばれる、アフリカの軌道エレベーター崩壊を引き起こした。その後、CBを追跡して度重なる攻撃を加えるが、思うような戦果は挙げられずに、ヒリングから無能呼ばわりをされた(グッドマン本人も、「ライセンス」の特権によって、独自に作戦を行なうリヴァイヴやヒリング達のことを、戦場を乱す存在として邪魔者扱いしている)。
CBとの最終決戦では、巡洋艦21隻、MS108機の大部隊を率いて攻撃を行い、3隻の無人巡洋艦による特攻と、アンチビームフィールドを展開する作戦によって、CBを追い詰めた。しかし、CBの援軍として駆けつけたカタロン艦隊の実弾兵器による攻撃と、マネキン率いるクーデター派の部隊による背後からの奇襲を受け、艦隊は崩壊。追い詰められ、航行不能に陥った僚艦さえも邪魔者と見なし撃破を指示したが、その命令が実行されることはなく、ダブルオーライザーに乗艦を撃沈され、死亡した。
リー・ジェジャン
声 - 四宮豪
グッドマンの副官を務めるアロウズの士官。38歳。階級は中佐。実直な軍人で忠実に軍務を遂行する。『2nd』冒頭のコロニー「プラウド」での作戦を、グッドマンと共に指揮した。その後はマネキンの地上部隊と連携し、トランザムによる大気圏離脱でGN粒子を使い切った直後のプトレマイオス2を宇宙空間で待ち受けて急襲したが、大気圏離脱中に緊急出撃していたダブルオーによって乗艦を撃沈され、死亡した。小説版では、地上に病弱な妹がいることが判明している。
アーバ・リント
声 - 矢尾一樹
アロウズの士官。42歳。階級は少佐。相手の弱みに付け込むことを好み、反連邦勢力撲滅のためには、非人道的な手段もいとわない、冷酷かつ残忍な性格の持ち主。非道な手段を嫌うマネキンに対しては、過去のAEU時代の同士討ち事件を持ち出して嘲笑し、セルゲイに対しては、カタロン構成員の疑いがある沙慈を逃がしたことを理由に「アロウズの少佐は連邦軍の大佐より格上」と吐き捨てて頬を張るなど、侮辱の限りを尽くす。指揮官としては優秀で、完璧に条件を整えた上での殲滅戦を得意としている(初めてリントの指揮を見たマネキンをして、「索敵と初期行動は見事」と思わしめた)が、予想外の事態への対応力には欠けている。また、「ライセンス」を持つヒリング達の事は、グッドマンほど嫌ってはおらず、比較的自由に行動させていた。
衛星兵器「メメントモリ」防衛戦では、自ら防衛部隊の指揮を執って、カタロン艦隊を圧倒し、続いて到着したCBも追い詰めた。しかし、スメラギの奇策とガンダムの連携攻撃によってメメントモリは破壊され、その爆発に乗艦ごと巻き込まれて、死亡した。
『00F』では、連邦軍の指揮官として登場。フォンの隕石落下テロを阻止しようとするが、逆に利用されて失敗する。
バラック・ジニン
声 - 稲田徹
アロウズに所属するMSパイロットで、小隊長を務めている。31歳。階級は大尉。上級士官として、最新鋭機のアヘッドを与えられている。反連邦組織のテロで妻を亡くしたことをきっかけに、アロウズへ志願した。連邦による統一世界実現のためなら非道に手を染めることもいとわぬ覚悟を持っており、コロニー「プラウド」での作戦では、オートマトンの投入も行なっている。その後もアンドレイとルイスを部下としてCBと戦い続けたが、ラグランジュ3でのCB基地攻防戦にて、ダブルオーライザーと交戦。その驚異的なスピードに圧倒され、機体を両断されて戦死した。部下からの信頼は厚く、その死はルイスに大きな衝撃を与えた。
アラッガ
声 - 千葉一伸
ジニンの部下で、階級は中尉。『2nd』第1話の、コロニー「プラウド」襲撃に参加したが、駆けつけたCBとの戦闘で戦死した。
アンドレイ・スミルノフ
声 - 白鳥哲
セルゲイとホリーの1人息子で、アロウズに所属するMSパイロット。24歳。階級は少尉。アロウズの対ガンダム部隊に配属され、ジンクスIIIに搭乗して幾度と無くガンダムと交戦した。同じ隊に配属されたルイスに一目惚れしており、悲惨な過去を抱えて戦い続ける彼女に何かと気を遣っている。ルイスへは告白に等しい抱擁まで行なったが、彼女の気持ちがアンドレイへ向くことはなく[39]、あくまで上官かつ戦友という存在であった模様。
『2nd』から14年前の太陽光発電紛争において、建設中の軌道エレベーターを死守するために結果としてホリーを所属する部隊ごと死なせる決断を下したセルゲイのことを深く憎んでおり、再会するまでの十数年は絶縁状態であった。その間、ハーキュリーを通して入軍し、アロウズへ転属する。
「ブレイク・ピラー」事件では、クーデター派の指揮官であるハーキュリーの行動に疑問を抱き、軌道エレベーターの破片落下を阻止した後、独断で彼の機体を撃墜すると共に、セルゲイのこともクーデターに関与していたと誤解して激昂。激しい攻撃の末、自身の手で父を殺し、アロウズの本来の目的を成し遂げてしまうこととなる。なぜ父親を討てたのかと問うルイスに対しては、「平和のために他人の命は奪えても、肉親の命は奪えないのか」と、軍人としての覚悟を問う厳しい言葉を投げかけた。
そして、ハーキュリーを討った功績によって独断行動は不問同然となって中尉へ昇進し、機体もアヘッドへ昇格した。その後のCBとの戦いでは死んだはずのピーリスと対峙し、セルゲイの仇を討つと決意した彼女の猛攻を受けるが、沙慈がピーリスを説得したことで難を逃れた。その再会はセルゲイの軍への裏切りとCBとの繋がりが根深いものであるとの疑念を生み、戦いを止めたい沙慈の思いがルイスの心を苦しめると感じるようになった。
最終決戦前にはアロウズの黒幕であるイノベイターの存在を知るも、ルイスが徐々に精神に異常をきたし始めていたことで、彼女のためにイノベイターの下で戦う道を選ぶ。最終決戦ではルイスの迷いを断ち切るためとダブルオーライザーに挑んだが、あえなく機体は大破。戦闘不能となって漂流中にトランザム・バーストによってピーリスと意識を感応させ、セルゲイがクーデターとは無関係だったことや、母の死の裏における彼の苦悩と自分に対する本当の想いを知り、後悔の涙を流した。戦後は連邦軍に残って各地の救援活動に従事し、父と母が目指した真の平和を守る軍人となることを誓っている。
『劇場版』では26歳。パトリックとは対照的に、アロウズ解体後も連邦軍人として精力的に任務に励んでいたため、大尉へ昇格している。ジンクスIVに搭乗して木星探査船「エウロパ」の軌道変更ミッションに参加後、地球圏へのELS襲来時には、地球圏防衛艦隊のMS隊の1人として出撃。凄まじい物量のELSと死闘を演じる中、防衛ラインを抜けた大型ELSに対して、市民を守るために連邦の軍人として、トランザムによる特攻攻撃をかけてこれを阻止し、自らも戦死した。

アザディスタン王国 編集

カスピ海とペルシャ湾の間に位置する中東国家の一つ。『1st』から6年前に、内政が悪化していた隣国のクルジス共和国に侵攻して併合し、王制を復活させた新興国である。化石燃料は枯渇し、太陽光エネルギーの恩恵を受けることもできないため、経済が破綻状態にある。また、国内では改革派と保守派が激しく対立しており、王宮の近辺でもテロが起きるほどに治安が悪化している。『2nd』では、地球連邦に参加していないために、経済は依然として困窮を極めており、保守派の指導者であったマスードが死亡したため、内乱もさらに激しさを増していた。リボンズらイノベイター勢力が倒され、アロウズが解体された後は、連邦による中東への支援も開始され、マリナの下で平和への道を歩み始めるが、国内には依然として争いの火種が残っており、その未来は「いばらの道」であるとされた[21]。『劇場版』では、皇女に戻ったマリナの働きもあり、国内は落ち着きを取り戻している。

マリナ・イスマイール
声 - 恒松あゆみ
本作のヒロイン[29]であり、中東の新興国アザディスタン王国の第1皇女。『1st』では24歳。普通の家庭に育ち、元々は音楽の道を志していたが、王制の復活に伴い、王族の血筋を引いていたために皇女に選ばれた。困窮する祖国を立て直すため、援助を求め世界各国を飛び回っている。
戦いでは何も解決することは出来ないという強い信念を持っており、戦うことしか自分には出来ないと考える刹那と対比される人物[29]として描かれている。刹那とは援助を求めるために訪れていたスコットランドで偶然に出会い、クルジス出身であることと、CBのガンダムマイスターであることを明かされ、大きな衝撃を受けた。CBによるアザディスタンへの武力介入の際にも、刹那とは邂逅を果たしている。CBと国連軍の最終決戦の前には、刹那からメールを送られ、世界の歪みと向き合い苦悩する刹那の想いを知り、涙を流した。
『2nd』では29歳。依然として苦境にある祖国を救うため、外交活動を続けていたが、かつて刹那に関わったことから、CBの活動再開と共に、連邦保安局に身柄を拘束された。アレルヤと同じ施設に収容されていることを知った刹那により救出され、CBと一時行動を共にした後、シーリンが所属するカタロンへと預けられた。
自身が不在の間、連邦によってアザディスタンの解体が決まり、無力感に苛まれるが、戦いによる解決を否定する信念を曲げることは無かった[32][39]。カタロンの子供達とは深い信頼関係を築き、彼女が子供達の言葉を集めて作った歌は、やがて平和を求める世界中の人々の間に広がっていった。イノベイターとの最終決戦時は、子供達と共にカタロンに同行して宇宙に上がり、刹那達CBの戦いを見届けた。最終決戦後は、カタロンの子供達を連れてアザディスタンへと帰還した。また、真の平和は個人の幸せを大勢の人々と共有していくことで成し遂げられるという想いから、刹那の幸せを祈る手紙を綴っている。
『劇場版』では31歳。アザディスタンの皇女として、シーリンと共にコロニー建造現場を視察中、コロニー公社側の襲撃を受けるが、刹那とロックオン(ライル)により助けられている。ELS襲撃の際はシェルターに入りきらない市民を見捨てず、王宮の全ての施設を開放し、自らも市民のために行動していた。
その後、西暦2314年から50年後の西暦2364年時には、視力を失い、隠遁生活を送っており、ELSとの対話を終えて帰還した刹那と再会を果たしている。
マリナと刹那の関係は恋愛とは異なるものであると構想段階から定義されており[29][32][50]、作中では他の登場人物から刹那との仲を勘ぐられる場面こそ幾度かあったものの、マリナと刹那はこれを否定しており恋愛関係に発展することはなかった。ファンの間ではこうしたマリナの立ち位置について、ヒロインという役柄を疑問視する意見もあったとされるが[29]、水島監督は「主人公と恋愛関係になる」のがヒロインの定義であるとは限らないとした上で、マリナはドラマの軸となっている女性の中心人物なのだと説明している[29]。一方でキャラクター原案の高河ゆんは、マリナは刹那の迷いを受け止める立場であり、刹那にとって特別な存在なのではないかという解釈を披露しており[50]、また脚本の黒田は、マリナと刹那は同じ目的に対する方法論の違いゆえに互いが気になる関係なのだと説明している[32]
シーリン・バフティヤール
声 - 根谷美智子
『1st』では27歳。マリナの側近でお目付け役も務める女性。優れた政治的手腕を持つが、アザディスタンでは女性が政治に関わることが許されていないため[5]、マリナが個人的に雇った政治アドバイザーという立場である。
『2nd』では32歳。マリナの下を離れ反連邦組織カタロンの一員となっている。アザディスタンの再建のためには地球連邦との戦いが不可避であると主張し、マリナとは意見を異にしているが、カタロンに身を寄せるマリナを個人的に気遣う面も見せる。
最終決戦後はクラウスと共に連邦議会の議員となった。この時、クラウスの子供を妊娠していることが小説版にて明かされた。
『劇場版』では34歳。議員の仕事を続けており、マリナと共にコロニー建造現場を視察中、コロニー公社側の襲撃を受けるが、刹那とロックオン(ライル)により助けられている。ELSの襲撃の際はマリナを気遣い、彼女の下で手助けを行っていた。
『劇場版』の小説版では、西暦2314年時点で1歳になる男の子が生まれている。
マスード・ラフマディー
声 - ふくまつ進紗
アザディスタンの宗教指導者で、「ラサー」、「カダフ師」とも呼ばれている。マリナが皇女に即位する前から知己の関係だが、国を復興させるために、外国からの支援を望む改革派のマリナに対し「争いを起こさないためにも、変化を嫌う者達(保守派)の思いを受け止める存在が必要」と話し、マリナとはあえて政治的に対立する立場をとっていた。
サーシェスが用意したグループにより拉致されたことで、内戦誘発の危機を招いたが、刹那達によって無事に救出され、後にエクシアに乗せられて、マリナ達が待つ王宮へと送り届けられた。その後、『2nd』開始前に死去している。

カタロン 編集

地球連邦やアロウズによる、連邦非加盟国や反連邦勢力に対する苛烈な弾圧に対抗するべく設立された反連邦組織。世界各国に多くの支部を持ち、大規模な宇宙艦隊も保有するなど、他の反連邦勢力とは一線を画する規模を誇る。MSも多数保有しているが、全て三大超国家時代の旧式機であり、連邦の擬似太陽炉搭載型MSに対しては圧倒的な劣勢を強いられていた。イノベイター勢力との最終決戦後には、地球連邦と和解し、クラウスにより組織は解散している。

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声 - 川島得愛
カタロンの中東第三支部のリーダーを務める赤いジャケットがトレードマークの男。29歳。リーダーとなる前はMSパイロットとして戦闘に参加しており、専用機も用意されるほどの腕前だった[51]。CBとの共闘を図ってスメラギとの会見を行なったほか、カタロン構成員「ジーン1」ことライルとは旧知の仲であり、彼のCB参加後も連絡を取り合っている。普段は穏やかだが、連邦の圧政に対しては強い怒りを露わにする。ルブアルハリ砂漠の基地が壊滅し、合流した先の支部長がメメントモリの攻撃によって死亡した後は、その支部のリーダーを引き継いでいる。
ブレイク・ピラー事件後、地上のカタロン支部のほとんどが壊滅した後は、シーリンやマリナらと隠れ家を転々としていた。その中で、マリナの歌が平和を願う人々の間で広がっていることを知り、武力による連邦打倒のみに囚われず、別の可能性も模索するべきではないかと考えるようになっていった。アロウズとCBの最終決戦にはカタロンの残存戦力を率いて駆けつけ、クーデター派とも連携し、CBの危機を救った。最終決戦後は地球連邦と和解し、武装組織としてのカタロンを解散するとともに政党を結成。シーリンらとともに連邦議会の議員となった。
『劇場版』では31歳。連邦政府のオブザーバーとして議員の仕事を続けており、キム中将と一緒にビリーの下を訪れた。ELS襲撃の際はシーリンと連絡を取りながら、ELSに対しては兵力の増強(武力行使)もやむを得ないと話していた。
その後、西暦2314年から50年後の西暦2364年時には、外宇宙航行艦「スメラギ」を統括する最高責任者となっている。
マハル
声 - 佐藤美一
カタロン中東第二支部の支部長。髭を蓄え、眼鏡をかけた恰幅の良い中年。アロウズの襲撃を受けて基地を破壊され、行き場を無くしたクラウスたちを快く受け入れた。その際、中東に連邦正規軍が乗り込んできた事と、アザディスタンが解体されてしまった事を告げ、マリナに深い衝撃を与えた。その後、シーリンの提案に従ってスイール王国と接触し、留守をクラウスに任せ、自らスイール国王との会談に赴いた矢先に、メメントモリの砲撃に巻き込まれて、死亡した。
エディ・ミヤサカ
声 - 早志勇紀
『2nd』第1話にて、コロニー「プラウド」で働いていた沙慈の同僚。裏でカタロンへと情報を流しており、アロウズに内通者であることが発覚して逃亡するも、アロウズが投入したオートマトンに撃たれ、死亡した。
カタロンの子供達
カタロンが保護している6人の子供達。名前はアベド、ヤエル、リアン、モシェ、ヨセフ、ダビッド。彼らは、戦争や弾圧によって親を失った孤児である。笑顔を見せることも多いが、戦禍による心の傷は深く残っており、危機に見舞われた際にはパニックに陥る者も見られた。子供達は親身に接するマリナを強く慕っており、挿入歌「TOMORROW」は、彼らの言葉を集めてマリナが作った歌である。その歌声は、ダブルオーライザーが起こした現象によって多くの人々に届き、平和を願う歌として歌われるようになった。
CBとイノベイター勢力との最終決戦では、マリナと共に宇宙へと上がり、カタロンの艦からトランザム・バーストの光を目撃している。戦後、アザディスタンが再興された際は、全員がマリナによって引き取られた。

傭兵 編集

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声 - 藤原啓治
南ヨーロッパにある多種多様な軍需産業により経済が成り立っている国家・モラリア共和国の民間軍事会社「PMCトラスト」に所属する傭兵。『1st』では35歳。自身を「戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブな衝動に殉じて生きる、最低最悪の人間」と表現するほどの根っからの戦争屋である。格闘や射撃など、戦闘に関する幅広い面で卓越した技術を持ち、その技術はMSの操縦にも生かされている。傭兵としてはAEUフランスの外人部隊である第4独立外人騎兵連隊に少尉として所属しており、そこではゲイリー・ビアッジという偽名を使っている。なお小説版によれば、アリー・アル・サーシェスという名前も本名ではないとされる。
『1st』から6年前のクルジス紛争では、反政府ゲリラ組織「KPSA」のリーダー[52]として活動しており、「神」の名を騙って刹那たちクルジスの少年を洗脳し、彼らの親をその手で殺害させた。そして戦闘技術を叩き込んで兵士に仕立て上げ、「聖戦」と称して数々のテロを行なった。ディランディ兄弟の家族を奪った自爆テロもその一つである。なお、『1st』第1話の冒頭でラジオから流れている声の正体もサーシェスである。
『1st』では、CBによるモラリア共和国への武力介入で、イナクトに搭乗してエクシアを圧倒した。その中で自分に銃を向けたエクシアのパイロットの正体がかつて自分が洗脳した少年(刹那)だと見抜いている。三大陣営によるガンダム鹵獲作戦後にアレハンドロに雇われ、用済みとなったラグナとミハエルを抹殺し、スローネツヴァイを奪取して自らの機体としてヨハンを撃破する。同時期にラグナの情報を求めていた絹江を事故に見せかけて始末し、沙慈にCBに対する誤解と憎しみを与えた。CBとの決戦では、サーシェスが家族を奪った張本人である事を知ったロックオン(ニール)と激しい戦いを繰り広げた。死角を見抜いてデュナメスを大破させたが、GNアームズの残骸を用いたニールの反撃によって相討ちとなった。半身を失うほどの重傷を負ったが、その後イノベイターによって回収され、再生治療によって4年後には復活を果たしている。
『2nd』では40歳。リボンズの私兵となっており、専用機としてアルケーガンダムを与えられ、アザディスタンを襲撃するなど、様々な特殊任務を請け負った。CBとの戦闘の際にはダブルオーとセラヴィーを相手に、単機で互角以上の戦いを見せている。ティエリア達からはニールを殺した張本人であると認識されているが、ロックオン(ライル)はそれを知っても当初は冷静さを保っていた。メメントモリ攻略戦後には、地上に降りた刹那のダブルオーライザーを誘導し、リボンズと対面させた。その後の刹那との激闘により機体は大破するも、毒性のあるGN粒子が込められた銃弾で刹那を撃ち、細胞異常を引き起こさせている。しかしそれは刹那を純粋種のイノベイターへと覚醒させるきっかけとなった。この『2nd』においては、最初から最後までパイロットスーツの姿であり『1st』のように私服や正装をすることは無かった。
CBとイノベイターの最終決戦では、修復されたアルケーで再び戦場に立つ。兄や仲間達のためにサーシェスを倒す決意を固めたライルと対峙、ケルディムを白兵戦で圧倒するもヴェーダが奪還され、アルケーの機能が停止して撃破されてしまう。そのまま機体を放棄して脱出したがライルに追い詰められ、降伏する素振りで反撃を試みるが射殺された。
『00F』ではフォンのガンダムの機能に驚愕し、彼の気紛れで撃墜を免れている。大森版コミックではジンクスでスローネアインを撃墜する等の独自の活躍を見せる。

その他 編集

ボルス・アッサン
声 - 堀川仁
『1st』第5話に登場した、軌道エレベーターの低軌道ステーションの受入担当者。研修のために訪れた沙慈とルイスにステーション内を案内し、彼らの研修を監督した。
E・A・レイ
声 - 古谷徹
『劇場版』エピローグに登場した青年。西暦2091年に、イオリアとイオリア計画について会話していた。小説版では、イオリアの友人かつチェス仲間であり、後のイノベイドであるリボンズのモデルとなった人物と記述されている[23]
ELSと接触した女子高生
声 - 西墻由香[49]
『劇場版』に登場した女子高生。脳量子波の因子を持っていたため、帰宅した際にELSに襲われて左半身を金属結晶化され、植物人間状態となってしまった。ELSの活動が一旦沈静化した際に回収されたその身体は、ビリーら地球連邦がELSを研究するための貴重なサンプルとして扱われ、研究施設を訪れてその姿を目の当たりにした、クラウスやキム中将を驚愕させた。
物語中盤には、木星のワームホールから出現したELSの大群に反応し、イノベイターへ覚醒した。その後、ELSとは共生関係となったために通常のイノベイターよりも成長が遅く、西暦2314年から50年後の西暦2364年には、乗員が全てイノベイターで構成された、外宇宙航行艦「スメラギ」の艦長となっている[注 9]

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脚注 編集

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注釈 編集

  1. ただし映像や外伝を含めても、フェルトとシェリリンの交友を描くエピソードは描写されていない。
  2. 『機動戦士ガンダム00F』(著 - ときた洸一)、『機動戦士ガンダム00 WORLD REPORT』(ともに角川書店)などでは名前はアルファベット表記。
  3. ティエリアもレベル7へのアクセス権を持っているが、イノベイドとしての序列が下位のため、リボンズによってアクセスを制限された。
  4. 自ら「胸パッドの装着」を具申した。
  5. しかしスメラギの素性についてはブシドー(グラハム)にすら話していない。
  6. このトランザムシステムはビリーが開発したものではなく、プトレマイオス2から盗み出されたオリジナルのトランザムシステムである。
  7. ロシアの内、ヨーロッパ圏に属していた地域がロシアから独立した国
  8. 大破して外宇宙へと漂流しかけていた機体を、フォンが搭乗するガンダムアストレアTYPE-Fが偶然蹴り飛ばし、地球軌道へ戻ったことで救助されたというエピソードが『00F』で明らかにされている。
  9. 2010年10月11日にシネマサンシャイン池袋にて行われた『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』STAFF座談会での発言より

参考文献 編集

  1. 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite book
  2. ガンプラ公式サイトより
  3. テンプレート:Citation
  4. ソレスタルステーション00より。
  5. 引用エラー: 無効な <ref> タグ。「site」という名前の引用句に対するテキストがありません
  6. テンプレート:Citation
  7. エミリオのフルネームは小説版より。
  8. CDドラマ・スペシャル4 機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー「4MONTH FOR 2312」。
  9. テンプレート:Citation
    公式外伝『00P』2nd 第1話
  10. 10.0 10.1 「機動戦士ガンダム00 2nd vol.6」
  11. 機動戦士ガンダム00 SECOND SEASON オフィシャルファイル Vol.4
  12. 「機動戦士ガンダム00 2nd vol.7」
  13. 『1st』第9話、セルゲイ達人革連によるガンダム鹵獲作戦の折。
  14. 14.0 14.1 14.2 14.3 14.4 テンプレート:Citation
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  16. 16.0 16.1 BANDAI HOBBY SITE バンダイホビーサイト マスコットロボハロより。2008年8月10日閲覧。
  17. 「機動戦士ガンダム00 ワールドレポート」内の千葉のコメントより。
  18. 『劇場版』の小説版118ページより。
  19. 19.0 19.1 テンプレート:Citation
  20. 公式ファイルより。
  21. 引用エラー: 無効な <ref> タグ。「animedia200906」という名前の引用句に対するテキストがありません
  22. 22.0 22.1 テンプレート:Cite book
  23. 23.0 23.1 テンプレート:Cite book
  24. 電撃ホビーマガジン連載『00P』2nd 2009年1月号掲載分より。
  25. 引用エラー: 無効な <ref> タグ。「HG1.2F1440GUNDAM」という名前の引用句に対するテキストがありません
  26. テンプレート:Citation
  27. 27.0 27.1 テンプレート:Cite book
  28. テンプレート:Cite journal/和書</cite>
  29. 引用エラー: 無効な <ref> タグ。「otonagandam.2Fp16-19」という名前の引用句に対するテキストがありません
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  32. 引用エラー: 無効な <ref> タグ。「animage200905.E6.B0.B4.E5.B3.B6.C3.97.E9.BB.92.E7.94.B0.E5.AF.BE.E8.AB.87」という名前の引用句に対するテキストがありません
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  38. 引用エラー: 無効な <ref> タグ。「animage200902」という名前の引用句に対するテキストがありません
  39. 39.0 39.1 39.2 39.3 39.4 39.5 39.6 テンプレート:Cite interview
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  41. テンプレート:Cite book
  42. テンプレート:Citation
  43. 海老川兼武; 水島精二; 石井誠 (2009年10月15日). “第1回 海老川兼武 巨大モビルアーマーの残骸を補捉!”. YOMBAN G-ROOMS. バンダイビジュアル. pp. pp1-2. 2009年10月18日閲覧。テンプレート:リンク切れ
  44. GUNDOM.INFOのDVD一巻の紹介より。
  45. 初出は外伝『00V』より。
  46. 機動戦士ガンダム00 SECOND SEASON オフィシャルファイル Vol.6
  47. 増刊「機動戦士ガンダム00エース」
  48. テンプレート:Citation
  49. 49.0 49.1 エンディングクレジットでは公表されなかったが、本人のブログで公表されている。
  50. 引用エラー: 無効な <ref> タグ。「newtype200906」という名前の引用句に対するテキストがありません
  51. ホビージャパン2009年4月号掲載『機動戦士ガンダム00V』より
  52. 引用エラー: 無効な <ref> タグ。「HG1.2F144ENACTCUSTOM」という名前の引用句に対するテキストがありません

テンプレート:西暦 (機動戦士ガンダム00)ar:تيريا إرديid:Tieria Erde th:ตัวละครในกันดั้มดับเบิลโอ zh:機動戰士GUNDAM 00 角色列表

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